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毎日イライラして、子供を叩いたり蹴ったりしてしまいます。

子供にイライラする悩み

子供が手がかかって思い通りにならない大変な時期ってありますよね?子どもにイライラして、怒鳴ってしまったり、叩いてしまったり...。ひとり悩み苦しんでいる方からお寄せいただいた悩み相談にカウンセラーがお応えします。

3歳5ヶ月の自分の子供を愛せない。一日のうち優しい言葉なんて掛けない、と言うか無視。うざい。
自分の思い通りにならない事に腹が立って毎日イライラ。子供だし思い通りにならないのはわかっています。でもそれを受け入れる余裕が無い。

毎日家に居て他の母親の遊び友達も居ない。作ろうと努力もしていないけど。(公園に行ったり、児童館に行ったり)

食事・着替え・風呂など最低限しか一日接していない。子供をひどく叩いたり蹴ったり、物を壁に投げつけたりするとスーっとする。それも叩かれて当然でしょうと言うくらいにしか思わない。

「死んでしまえ」と言うこともある。でも他人の前では良い母を演じている。でもいつものように叱れない事にイライラがたまる。

主人もここまでとは思っていないだろうけど、私が子供が可愛くないと言うのは知っている。何度か話を聞いてもらって、「私が優しくなるように心がける」と言う結論に毎回達し、でも実行できず。

田舎から上京し大した友達も居ないまま。まあ、友達が居ても自分の子供を愛せるかどうかって事とは無関係と思いますが。

さきほど、私と同じように自分の子供を愛せない(2人兄妹の長男の方を)と言う方の相談内容とカウンセラーの回答を読みました。私はまだ一人しか生んでませんが、こんな状態ならもう一人でいいかと思っています。
でも時々やっぱり一人っ子って可愛そうかなとも思ったり。でもこのままでは・・。

実際私の子供時代は両親とのいい思い出はあまりありません。3人姉妹の末っ子で甘やかされてたとは思いますが、叱られたときは寒い冬でも外に出され、真っ暗な車庫に入れられたり、アイロンを頬に近づけられながら怒られていたり、とこんな事ばかり良く覚えています。

その時はそうされるほどのことを自分はしてしまったんだろうと思っていました。今こうして親になって子供を叱っている自分を見てまるでストレス発散の為に子供を叩き、大したことではないのに罵声を浴びせ。でも、そうしたからって自分が変われるわけでもないし一向にストレスも発散できていない。

昨日、主人にも「何でそんな小さな事(子供のした事)でいちいちイライラしとんな、ハァ〜。」と言われました。

私も溜まっている物をノートにでも吐き出したら変われるのでしょうか。何でも子供のことが一番に考えられるようになるのでしょうか。それでも「お母さ〜ん」と言って子供は無邪気にやってきます。

女性

30歳

2007年10月28日

カウンセラーの回答

心の中に溜まっている感情を見ていきましょう。

きこさん、はじめまして。
カウンセラーの松浦志保と申します。

3歳5ヶ月のお子さんがいらっしゃるのですね。
3歳といえば、手がかかって思い通りにはならない、大変な時期ですね。きこさんの辛い気持ちが伝わってきます。

私も子どものことでは思い通りにならなくて、イライラ過ごしたことがあります。周りの大人たちの評価にもすごく敏感になって、それも苦痛でした。イライラしている自分に、またイライラするような感じでした。

きこさんの書かれていたイライラや余裕が無い、という感覚、私なりにですがわかるような気がします。 
きこさん、子供を叩いたり蹴ったりとなるほど、心がいっぱいいっぱいなんですね。
そんな中、よくご相談のメールを書いてくださいましたね。ありがとうございます。

きこさんのメールを拝見して私が感じたことは、
きこさんはとても「愛したい」人なんだなあということです。

なぜなら、本当に子どもを愛せない(愛さない)人は、そもそも「子どもを愛せない」という相談はしてこないんです。
愛したいのに愛せないから、悩みになるんです。
それぐらい、きこさんは本当は愛情深い人だと思います。

きこさんは、

> 食事・着替え・風呂など最低限しか一日接していない。

最低限、と書かれていらっしゃいますね。でもその事自体、とても大変なことだよなあ、がんばっているなあ、と私は思いました。
赤ちゃんから幼児期にかけての生活の面倒は、本当に手がかかりますよね。生まれていきなり2〜3時間おきの授乳に始まり、おむつがえ、寝かしつけ、そのうち離乳食、動き出せば危険がないようにして・・・。

「衣食住」という言葉が日本にはありますよね。生活の基礎のことは大事なことであり、毎日毎日それをこなしていくのには、大変なエネルギーを費やします。
きこさん、よくがんばってこられましたね。

子供が小さければ小さいほど、母親は睡眠不足にもなります。睡眠は溜まったストレスをほぐしてくれるのに有効ですが、子供がいるとなかなかゆっくりと体と気持ちを休めて眠る時間がありません。

それに、次から次へと続く子供の欲求(生理的なものも甘えたいというのも)には、ほっと一息つく間もあまりなく、母親だからやらなくてはならない、やらされている、というような感覚にもなってきます。

これは育児だけではなく他のジャンルの仕事でも、次から次へとやらなくてはならない仕事がある場合には、「やらされている」という感覚になってくるのですが、そうなるとそのやらされているという感覚に自分の意志というものは存在しませんから、楽しくはないし、気力はなくなるし、イライラやストレスのほうを感じやすくなってきます。

きこさんは毎日イライラしている、と書かれていましたね。
そんなふうに「怒り」という感情が起きる背景には、必ず「我慢」があります。
我慢して、我慢して、我慢して、我慢しきれなくなったら、怒りとなって爆発してしまうのです。
心が、もういっぱいだよって悲鳴をあげるんですね。

子育てをしている中で、自分より子供を優先させなくてはならないことが多くて、きこさんはたくさん我慢してしまうことが多いのだと思います。
でもそれだけではなく、きこさんはお子さんが生まれる前からも、たくさんたくさん我慢してきたのではないでしょうか?

きこさんのメールにありました

> 叱られたときは寒い冬でも外に出され、真っ暗な車庫に入れられたり、アイロンを頬に近づけられながら怒られていたり、
> とこんな事ばかり良く覚えています。

これはとても辛かったですね。
それに、とても怖かっただろうな・・・って思います。

どんな子供も、両親には甘えたいし、たくさん遊んでもらいたい、たくさん愛してもらいたいものです。
子供は無邪気に表現しますので、欲しい物は欲しいと言うし、大きな声で話すし、大声で泣きますね。

でもご両親は、もしかしたら、きこさんに十分甘えさせてあげられるだけの精神的な余裕がなかったのかもしれません。
欲しい物があっても買ってあげられるだけの経済的な余裕がなかったのかもしれません。泣かれると辛いので、過剰に叱ってしまったのかもしれませんね。きこさんが悪かったのではなく、ご両親はなにか事情があってそれで精一杯だったのでしょう。

そういうことは大人になればわかることでも、子供の頃のきこさんは子供ですので、全部自分が悪いんだって思い込んでしまったのですね。
だからきっと子供のときのきこさんは、「こんなことを言ったらいけないんだ。」と、表 現をすることを抑えたり、泣き続けて怒られれば「こんな感情を感じてはいけないんだ。」など、感情まで抑えることを努力することもあったのでしょう。ぐっと我慢してこらえたことが何度もあったかもしれませんね。

まして、きこさんのご両親は厳しい対応をされたので、きこさんは「こんな自分ではいけないんだ。こんな自分は愛されないんだ。」と、強く感じたのかもしれません。
だから「両親に愛されるために」、一生懸命いろんなことを我慢し、両親の期待に応えようと、昔から自分の思いを我慢してでも、がんばってきたのではないでしょうか。
それぐらいきこさんは優しい子供で、そしてご両親を愛していたのだと思います。

子供のときにきこさんが見つけた「愛されるために我慢する」という方法は、今は「良い母親を演じる」とか、ご主人と話してもきこさんが優しい母親になるという結論に達するなど、となって出てきているようです。

周囲の期待に応えていないと、がっかりされて、愛されないのではないかという恐れがあるので、きこさんは自分の言いたいことややりたいことを、たくさん飲み込んでいるのではないかと思います。

子供のときはその方法が、きこさん自身を守るために必要だったのです。でも、ずっとずっと我慢をし続けてきて、今のきこさんはその方法では苦しくなってきてしまっていますね。
きこさんは、今、子供のときに身に付けた方法から、違う方法を見出すときにきているのだと思います。

まずは、我慢して溜まってしまったたくさんの感情を、解き放してあげるのがいいでしょう。
感情というのは、感じ切ってしまうと、消えてなくなります。
そうすると、次の新しい感情がやってきます。

きこさんのアイデアのように、ノートに吐き出すのもいい方法です。出来事を書くというよりは、「感情」日記を書いてみるのがオススメです。
「もーう、怒った!」「頭来た!」「どうしてわかってくれないの!」
慣れてくると、いろいろな気持ちがたくさん出てくるようになります。

それからそんなとき思い出しておいてほしいのが、怒りは「感情の蓋」であるということです。
怒りの感情をよくよく見ていってあげると、「悲しい」と「寂しい」という感情に行き着きます。

だから怒りを感じたときには、「私、悲しいのかな?」「悲しいとしたら、なにがだろう?」と、その心の深い部分での感情を、きちんと感じてあげることができると、その感情は消えてなくなっていきます。
「ああ、私、あのとき自分のことわかってもらえなくて悲しかったんだ。」
「もっともっと愛してもらいたくて、寂しいんだ。」
そんなふうに、自分の感情をよく見つめてあげてくださいね。
そうすると、溜め込んでいたものがなくなっていきますので、次第に心が軽くなってきます。

ストレスの解消法は、自分の心がどんなことに喜ぶかに目を向けると、答えが出てきやすいです。
しかし、ストレスを溜め込みすぎていっぱいいっぱいのときには、自分の心に目を向けて、自分の好きなことや楽しいことを考える余裕はありません。だから感情が解き放たれ、少し余裕が出てきたときに、「自分はどんなことが好きかな?楽しいかな?」って、考えておくのがいいと思います。

そしていずれは、少し勇気の要ることなのですが、ちょっと旦那さんに甘えて、きこさんの本当に好きなことができるお願いをする、というチャレンジができるといいですね。

周囲の期待に応えることをずっとずっとやってきた方は、応えることには得意になっても、人にお願いをするというのが苦手です。
でもきっと旦那さんも、きこさんの役に立ちたいと思っていると思います。ですので、きこさんからお願いという形で伝えると、旦那さんもどうすればいいのかわかるし、受けとめやすいですよね。

夫婦で「我慢大会」(=私がこれだけ我慢しているんだからあんたも我慢しなさいよ!
俺がこれだけ我慢しているんだからオマエも少しは我慢しろ!)となってしまうケースって多いんです。でもそれだと毎日お互い辛いですよね。それよりは、お互いがそれぞれの希望を伝え合って、どうしたら希望がかなえられるかを一緒に考えていけるようになると、楽しみや喜びが増えていきますよね。

きこさんは、周囲の期待に応えることと自分が我慢をすることを同じに考えていたかもしれません。でもそうやって希望を伝えながら、コミュニケーションをしながら、自分を大事にし、相手を大事にすることもできるのです。

子供のときから身についた愛されるための我慢や努力と違うやり方を選ぶのは、最初は 怖く感じるかもしれません。
そんなときはひとりでしないで、いつでもまたカウンセラーを頼ってきてくださいね。

きこさんが自分自身を大切にすると、お子さんを叩く必要はなくなってきますよ。

きこさんの心が楽になりますように。

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