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兄の暴力で悩んでいます。

20年以上も引きこもりで仕事もしてない兄(48歳)がいます。
病院にはかかった事はありませんが明らかに精神異常といいますか普通ではないと思います。ぶつぶつと一人で何か訳の分からない事を言ったり時には暴れたり・・。

若いころはシンナー中毒でシンナーばかりやってました。自殺未遂も2回起こしてます。多分その頃から精神がおかしくなってて今に至ってると思うのですが・・。

私はもう結婚もしてて家を出てるので年老いた両親が年金だけを頼りに面倒をみています。私は両親に「明らかにオカシイんだから病院に入れろ」と話したのですがお金がやはり無いという事とそんな話をしたら暴れられて何をされるか分からないという腫物を触るような扱いでそのままの状態なんです。

私は子供の頃から兄が大嫌いでした。気分次第で怒鳴られたり殴られたりしてました。そして今はこんな状態。この先、年老いた両親がこんな兄をかかえて生活してくのがとても心配なんです。

正直、兄も何をしでかすかわかりません。当然私も自分の生活があり子供もいるのでこんな兄とはかかわりを持ちたくないし面倒もみるつもりはありません。正直こんな男、昔から兄だとも思ってません。

私の考えとしたら年老いた両親の事を考えると病院かそういう人の施設に入ってもらいたいんです。でもやはりそういう所に入れるにはお金がすごくかかるんでしょうか? 保険などはきかないんでしょうか?真剣に悩んでます。

良いアドバイスをお願いします。

女性

44歳

2008年8月14日

カウンセラーの回答

兄の暴力を受けたこころの傷

じゅんさんはじめまして、カウンセラーの山田きくのと申します。
ご相談頂き、ありがとうございます。

じゅんさんには20年以上もひきこもりで仕事をしていないお兄さんがいらっしゃる。そして、そのお兄さんのお世話は年老いたご両親がされているのですね。今回はそのお兄さんと、お世話されている年老いたご両親のご相談ですね。じゅんさんの気持ちに一生懸命応えられるように考えてみますので宜しくお願いします。

お兄さんは、ぶつぶつと一人で何か訳の分からない事を言ったり、時にはあばれたりする。若い頃はシンナーばかりやっていて、シンナー中毒。それに自殺未遂を2回起こしている、ということですが、そのようなお兄さんに対して、じゅんさんがいつもどんな気持ちでいたのかを想像すると、胸が深く痛みました
引きこもりのお兄さんを20年以上もお世話をされてきたご両親、じゅんさん、そのご苦労はいかばかりかとお察しします。よく、ご両親とじゅんさんだけで、頑張ってこられましたね。一言では言えないくらい、辛く、苦しかったのではないかと推察します。

しかも、じゅんさんは子供の頃にお兄さんから暴力を受けていた。お兄さんは気分次第で、じゅんさんを怒鳴ったり、殴ったりした。それはとても辛かったでしょうね。大きな声で怒鳴られたり、殴られた時はとても怖く、こころも、身体も痛かったでしょうね。子どもの頃のじゅんさんの痛み、怖い気持ちを思うと、「大丈夫よ、大丈夫よ」と言い、抱きしめたくなりました。

あまりにも理不尽な暴力に、お兄さんに殴りかえしたりしたのでしょうか。でも、じゅんさんとお兄さんは4歳も年が違うので、体力的にお兄さんのほうが上で、たぶん殴りかえすことはできなかったでしょうね。殴りかえしたとしても、すぐ負けてしまい、負ける度に、お兄さんのほうが絶対的に強いことが分かり、その時に自分の力のなさ、無力感を感じ、悔しくて、余計に怒りが増したことでしょうね。

「どうしてお兄さんは妹の私に暴力をふるうの」と疑問に思い、「お兄さんは私のこと嫌いなのね、何か悪いことしたのね」と子供の時はいろいろ、考えられたのではないでしょうか。
じゅんさんは何も悪いことはないですよ。じゅんさんは暴力にじっと耐えて、我慢してきたのでしょうね。とても辛かった、よく頑張ってきましたね。

お兄さんの暴力が怖く、いつも顔色を伺いながらビクビクしていたこともあったでしょう。じゅんさんにはお兄さんに強い怒りもあったけど、こころの底には寂しく、悲しい気持ちになったこともあったでしょうね。もしかして、その気持ちを誰にも話せなかったのではないはないでしょうか。もし話したら、又お兄さんに暴力をふるわれるのではないかと怖れ、ご両親にもなかなか言えなかった。それにご両親はお兄さんのことで手が一杯で、じゅんさんの方には振り向いてくれる余裕がなかったのではないでしょうか。お兄さんのことばかり可愛がってと、ご両親に対して不満もあったのではないかと思います。

でもじゅんさんは、いろいろなことを誰にも打ち明けずに、こころの奥底にしまいこんで重い蓋をして、思い出さないように生きてこられたのではないでしょうか、そんなじゅんさんの心中を思うととても胸が痛みます。

じゅんさん、ここまで私の想像で話をしてしまいました。失礼なことを言ったかもしれませんが間違っていたらごめんなさいね。じゅんさんはお兄さんとご両親のことを主に話され、お兄さんから受けた理不尽な暴力、ご自分のこころの痛みについて、詳しく話されてなかったので、私はとても気になりました。

大変ななか、じゅんさんは親から経済的に独立し、結婚され、子供さんを産み育て、母親、妻、一家の主婦として、しっかりと生きてこられた。立派ですね。とても精神的に強い、偉い方だと思いました。じゅんさんもそう思うでしょ。一度大きな声を出して叫んでみましょう。みなさーん、聞いてくださーい。「じゅんさんはこころの強い、立派で、偉い人でーす。」馬鹿みたいなことして、すみません。じゅんさんのこころの強さを自慢したかったのです。

じゅんさんは今でも「正直こんな男、昔から兄だと思っていない」と見下し、軽蔑し、そしてこれからも「こんな兄とはかかわりを持ちたくないし、面倒をみるつもりもない」と激しく怒っていらっしゃる。じゅんさんがそう思うのは当然だと私も思います。
お兄さんの理不尽な暴力を受けながら生きていくには、お兄さんを否定すること、お兄さんを否定していたから、じゅんさんは強く、頑張って、生きてこられたのだろうと思ったから です。

でもじゅんさんは最後に「真剣に悩んでいます」と書かれていますね。これからのお兄さんのこと、気になっていますね。ご両親のことも心配されていますね。私はその言葉から、じゅんさんは今より、よい方向に変わっていきたいと思われていると感じました。

ご両親はお兄さんのことを、実際のところどのように感じているのでしょうか。介護していくのは限界、お兄さんの暴力、独り言が怖い、「何をしでかすかわからない」と身の危険を感じられているのでしょうか。ご両親の気持ちを聞いてみたことはありますか。
そして、これから先のことを考えるのであれば、地域の保健所にいる保健師さんに、お兄さんの今の症状は医療の必要性があるのか、相談してみることをお勧めします。地域の保健所の保健師さんに「兄のことで相談したいので、お時間を作って頂きたい」とじゅんさんがお電話されてはいかがでしょう。
じゅんさんはお兄さんのこと、ご両親のことを一番よく分かっていると思います。お電話される前に、予めお兄さんの病状を保健師さんに理解していただくのに、今までの経過を簡単にまとめられたほうがいいと思います。例えば「いつから暴力があったのか」「いつからシンナーをしていたか」など時間の経過に沿って、まとめられると、わかりやすいと思います。

じゅんさんにとっては思い出したくないことがあるかもしれませんね。また怒りが込み上げ、悔しかったり、悲しかったり、いろいろな気持ちになるかもしれません。その時は、ご自分の気持ちに正直になられて、やめられてもいいですよ。じゅんさんのできるところで充分です。

保健師さんに病状の経過がよく理解されると、お兄さんが今、医療にかかる必要性があるかどうか判断しやすく、また、これから先のことをより詳しく、お兄さんに合った適切で専門的なアドバイスがもらえると思います。じゅんさんが心配されている、経済的なことも保健師さんに尋ねることができます。ご両親やじゅんさんの個人的な情報は、守ってくれますので安心して相談してくださいね。

保健師さんから、次回はご両親とお兄さんと会いたいと言われるかもしれません。その時はお兄さんの刺激にならないように、ご両親とお話しされてから、訪問を受けるか、辞めるか、決められたらいかがしょうか。ご両親が嫌がるようであれば、その旨を保健師さんに相談してください。保健師さんとはいえ、他人が家に来ることに、抵抗を感じられる方もいらしゃるので、その辺は遠慮なさらず、正直に保健師さんに相談されて、家が無理ならどこにするか、決められてよいと思います。

ちなみに、もし訪問を受けることになったら、保健師さんは仕事で来られるので、お茶とか、おもてなしの気を使う必要は全くないですよ。訪問してお茶を飲んだりすることは法律で禁じられています。

じゅんさんには子供さんがいて、ご自身の生活があり、毎日毎日お忙しいと思います。そんな中で真剣に悩まれているじゅんさんの言葉から、私は、現実から逃げないでご自分の気持ちに正直に向き合って「今よりもよい方向に向かっていきたい」という、じゅんさんの強い意志を感じました。親孝行な娘さんだと思いました。尊敬します。

保健師さんとご両親とよく話し合って、じゅんさんの希望するよい方向に向かうことを、心より祈っています。

長くなりましたが、読んでくださってありがとうございます。もし、何かご質問や気になることがありましたら、お気軽に遠慮なく相談して下さいね。
ありがとうございました。

山田きくの

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