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公私ともに交友のある知人(先輩)との関係を修復したい

仕事の先輩のことで、相談です。
仕事の先輩といっても派遣職員なので、立場上は私が上になります。
ただ、その人は派遣職員としてくる前からプライベートで仲の良かった先輩でもあります。

先日、その先輩が仕事で付き合いのある業者とケンカしてしまいました。
そのケンカした業者は日本でもかなりの大手企業で、
ついにその業者からクレームが来てしまいました。

事を荒立てるつもりもなかったので、その場で先輩の行為について謝ったのですが、
当然派遣会社にも連絡がいったようで
会社からも相当怒られたらしく先輩からは、
『俺だけなんで怒られるんだ、それにあきらかに業者が悪いのにお前らはなんで謝るんだ?』と怒られてしまいました。
話を聞くとたしかに、業者が悪いです。
その業者に私からクレームをいっても良かったのです。

今回の件で先輩はクビになりかけています。

そして、先輩の言い分も聞いてちゃんと守ってやれなかった自分にかなり後悔してます。
また、先輩は私の事をもう信用できないらしく、話を全く聞いてくれません。

前みたいな関係に戻るにはどうしたらいいでしょうか

男性

25歳

2013年4月26日

カウンセラーの回答

お互いが、「組織に属する者がわきまえるべき言動と思考」を再認識しましょう

マナさま

こんにちは。カウンセラーの山口です。

ご相談の内容を拝見いたしました。
マナさまは、プライベートでは後輩、職場では上司という立場、
そこでお互いが当事者となって問題が起きれば、気まずくなるのは当然。
「個人の感情」を優先すると、悩んでしまいますよね。
ですが、これは「職場」で起きたこと。

この場では、人材育成のトレーナー(講師)として、アドバイスさせて頂きます。

まず職場での「上司・部下」という関係、「組織内で問題が起きた時の解決方法」という視点で、冷静に1つずつ、
原因〜結果を見ていきますと、
お二人がそれぞれ、再認識すべきことがあるように思います。

最初に、
〜「派遣職員」である先輩の言動について〜
です。

文面からの判断ですが、この方の言動(認識)に少なくとも「2つの誤り」があると考えます。

1つ目は、「お取引先に対する言動(自分の立場を理解していない)」です。

大手の取引先担当者が、理不尽なことを要求してくることは決して特別なことではありません。
どんなに正論でも、その場でご理解頂き、納得して頂くのが困難な状況など、日常茶飯事ですよね。
そんな時、「正社員でもなく、言動に責任が取れる立ち場でもない者が、事前に上司に相談もせず、ケンカをする」
ということ自体、「自分の立場を理解していない」と言えます。

最大限譲歩しても、決裁権のないものが大きな相手(大企業)に噛み付く時は、クビ(解雇)の覚悟くらい、してやるものです。

ではこのような場合、まずは先輩が取引先担当者に、どう説明するべきだったか。

例えば、
「この件に関しましては当社としても検討するべき点があり、私がこの場で決裁できる案件ではございませんので、
上司に報告・相談した上で、改めてご返答させていただきます。」

といった形で、その場での衝突を避け、より権限のある立場の人間に委ねたなら、このような結果にはなっていなかったでしょう。

それを感情的になり、派遣先である企業にとって、大切な御取引先の担当者相手に、クレームがつく程ケンカ腰で対応するというのは、
明らかに「組織人として」「被雇用者として」の自覚が足りないと言えます。

2つ目は「被害者意識の強さと、公私混同」です。

それは、『俺だけなんで怒られるんだ、それにあきらかに業者が悪いのにお前らはなんで謝るんだ?』
という言葉から、伝わってきます。

まずこの方は、ご自身の誤ちを一切認めておらず、すべて周りのせいにされています。

また、部下が取引先に対して発した言動でクレームに至った場合、少なくともその「現象(怒らせた要因)」に関して、
上司が謝罪するのは、当然のことです。

それも分かっておらず、更に上司にあたるマナさまに「お前」とは、甚だしい公私混同です。

この方は、「組織とはどういうものか」
特に「被雇用者の権利と義務」
そして「社会人としてのマナー」について、認識を改める必要があるように思います。

次に、
〜職場では上司である、マナさまの思考について〜
です。

問題点は、ずばり「公私混同」です。

上司であるマナさまに報告も相談もせず、勝手にケンカし、クレームを引き起こしたのが「プライベートでも仲が良い先輩」でなかったら

マナさまは今回と同じように、
「先輩の言い分も聞いてちゃんと守ってやれなかった自分にかなり後悔してます。また先輩は私の事をもう信用できないらしく、話を全く聞いてくれません。」

などと、思い悩みますか?

問題が起きる前に、部下が上司に対し適切な行動(報告・連絡・相談)をし、状況を把握していないことには、事後、
「部下を守る」ことはできません。
更に、企業間でのクレームにまで発展してしまってからでは、出来ることはごくわずかです。

厳しいようですが、プライベートでどれだけお世話になっていようと、職場では関係ありません。

このような結果に至った原因は「先輩」にあるのですから、上司の役割として、「守れなかったことを後悔する」のではなく、
「なぜこういう結果になったか」について、理解させるべきなのではないでしょうか。

最後に、
「前みたいな関係に戻るにはどうしたらいいでしょうか」
という、マナさまからの投げ掛けへの返答ですが、

≪お二人が互いに「私的感情に囚われず、社会人としての正しい思考」で自分自身と向き合い、自らの非を認めること≫が、再度
お互いを受け容れ合う、唯一の方法かと思います。

これはとても難しいことですが、マナさまにとって大切な人なの であれば、いつか伝わると信じ、誠意を持って、きちんと話す場を
持ってみてはいかがでしょうか。


ここでは、マナさまの投稿文から読み取れる範囲で回答させて頂きましたが、お役に立てることがありましたら、
お気軽にご相談くださいませ。

マナさまの想いが先輩に届くことを、心から願っております。

エキサイトお悩み相談室
心理カウンセラー 山口愛乃

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