旦那を信用できないのは病気?疲れた・苦しい時の対処法と向き合い方
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「平日はなんともないのに、夫が家にいる週末になると頭が痛い」「夫の車の音を聞いただけで、胸がざわざわする」——そんな体調の変化に、心当たりはありませんか。
まわりに話しても「気のせいでは?」と流されてしまい、自分の我慢が足りないだけだと責めてきた方も多いはずです。でも、その不調には「夫源病(ふげんびょう)」という名前があります。
この記事では、夫源病の症状を自分で振り返れるチェックシート、夫源病を招きやすい夫の言動「10の禁句」、そして今日からできる対処法までをまとめました。読み終わる頃には、「私が悪いわけではなかった」と少し息がしやすくなるはずです。
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目次

夫源病とは、夫の何気ない言動や存在そのものがストレスとなり、妻の心と体にさまざまな不調が現れる状態を指す言葉です。ストレスで自律神経やホルモンのバランスが乱れ、頭痛やめまい、動悸、不眠といった症状につながると考えられています。
名付けたのは、心療内科・循環器内科医の石蔵文信医師です。更年期外来で多くの女性を診察するなかで、「夫の話になると症状が悪化する」患者が少なくないことに気づき、2011年に著書『夫源病―こんなアタシに誰がした』(大阪大学出版会)で発表しました。
大切なポイントがひとつあります。夫源病は正式な医学用語ではありません。病院で「あなたは夫源病です」と診断されることは、基本的にないのです。
ただし、名前が正式でないだけで、ストレスが原因の体調不良そのものは実際に起こります。「病名がつかない=気のせい」ではありません。つらさを感じているなら、それはケアすべきサインです。
似た言葉に「主人在宅ストレス症候群」があります。こちらは、定年退職や休日などで夫の在宅時間が増えることをきっかけに、妻の心身が不調になる状態を指す、夫源病より前からある概念です。夫源病は、在宅かどうかにかかわらず「夫の言動」そのものをストレス源としてとらえた、より広い言葉と考えるとわかりやすいでしょう。

夫源病で現れやすい症状には、次のようなものがあります。
【体に出る症状】
【心に出る症状】
特徴は、「夫が家にいるとき」「夫のことを考えたとき」に症状が強くなることです。夫が出張でいない日は体が軽い——そんな心当たりがあれば、夫源病のサインかもしれません。
もうひとつ厄介なのは、症状が更年期障害とよく似ている点です。40〜60代では更年期の不調と重なって現れることも多く、自分では区別がつきません。体の不調が続く場合は、まず婦人科や心療内科で体の状態を確かめることをおすすめします。
当てはまる項目を数えてみてください。医学的な診断基準ではなく、あくまで「夫との関係が心身の負担になっていないか」を振り返るための目安です。
【状況・症状編】
【夫婦関係編】
5個以上当てはまった方は、夫との関係が心身の負担になっている可能性があります。10個以上の方は、このあと紹介する「限界のサイン」もあわせて確認してください。

石蔵医師によれば、夫源病を招きやすい夫には共通する傾向があります。外では愛想がよく評価も高いのに、家では妻を対等に扱わない——いわゆる「外面がいい亭主関白」タイプです。本人に悪気がないことも多く、だからこそ妻の我慢が積み重なっていきます。
こうした言動の代表例として、石蔵医師は「妻を追い詰める10の禁句」を挙げています。
読んでいて胸がざわついた方もいるかもしれません。ポイントは、どれも夫にとっては「何気ない一言」だということ。悪意があるかどうかにかかわらず、積み重なれば心身を削る負担になります。
※関連記事:夫への嫌悪感が限界に近い方は「夫が嫌いでたまらない」の記事もあわせてどうぞ。
夫源病は、まじめな人ほどなりやすいと言われています。
共通するのは、ストレスを外に逃がす回路が少ないことです。がんばり屋さんほど、体が悲鳴を上げるまで自分の限界に気づけません。

根本の原因は夫の言動にありますが、夫を今日から変えるのは正直むずかしいもの。まずは「自分の負担を減らす」ことから始めましょう。
石蔵医師が対処法として提案しているのが「プチ別居」です。実家や友人宅、ホテルなどで数日間夫と離れて過ごすと、感情がいったんリセットされ、症状が落ち着く人もいます。本格的な別居ではなく「お互いのための小休止」と伝えるのがコツです。
「わかってほしい」「察してほしい」という期待が裏切られるたび、ストレスは深くなります。冷たいようですが、「この人はこういう人」と期待値を下げることは、自分を守る立派な対処です。
我慢を重ねて限界で爆発すると、夫には「急にキレた」としか映らず、話がこじれがちです。「あなたのせい」ではなく「私はこう感じている」を主語にして、小さいうちに伝えていきましょう。
趣味でも、パートでも、友人との時間でも構いません。生活の中に夫と関係のない時間が増えるほど、夫の言動が占める割合は小さくなります。
気持ちは、言葉にして初めて整理されます。ただ、夫への不満は「悪口に聞こえそう」で、友人や家族には案外話しにくいもの。利害関係のない第三者だからこそ話せることがあります。
次のような状態が続いているなら、我慢を続ける段階ではありません。
体の不調が強いときは、まず婦人科や心療内科など医療機関で相談してください。そのうえで、「夫とこれからどうしていくか」「たまった気持ちをどう整理するか」は、カウンセリングが受け持つ領域です。診察時間では話しきれない部分をじっくり受け止めるのが、カウンセラーの役割です。
A. 動悸やめまいなど体の症状が強い場合は、心療内科または婦人科(更年期症状との切り分けのため)が入り口になります。「夫源病」という診断名はつきませんが、症状の治療や相談はできます。
A. 責める形で伝えると、防御的になって逆効果になりがちです。「あなたのせい」ではなく「最近こういう症状が出ている」と体調の事実から伝えてみてください。二人では感情的になってしまう場合、カウンセラーなど第三者を挟むと冷静に話せることもあります。
A. 夫源病=離婚、と急ぐ必要はありません。距離の取り方や伝え方を変えるだけで症状が軽くなるケースもあります。大きな決断の前に、まず気持ちの整理から始めるのがおすすめです(参考:夫婦再構築の記事)。
A. あります。妻の言動が夫のストレス源になる場合も、同じように心身の不調が起こりうると石蔵医師は指摘しています。
A. 「夫源病」という名前での診断書は出ません(正式な病名ではないため)。症状によっては自律神経失調症などの診断がつく場合がありますので、医師に相談してください。
A. ストレス源である夫との距離や関わり方、環境を調整することで、症状が軽くなる方は多くいます。「我慢し続ける」以外の選択肢を知り、対処を始めることが回復の第一歩です。

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名前のつかない不調を「私の我慢が足りないせい」と抱えてきた方ほど、誰かに話すだけで見える景色が変わります。一人で抱え込む前に、話せる場所があることを覚えておいてください。
すみよし ひさこ
プロフィールを見る夫婦や家族関係を中心に累計20年以上のカウンセリング実績を持つベテラン。離婚・不倫・親族問題に精通し、現実的で共感力のある助言が得意。自身の人生と相談経験を統合し、温かで具体的なサポートが特長の夫婦問題カウンセラー。
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