話を聞いてほしいときはどうする?相談すると良い相手とは
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「親からのLINEの通知を見ただけで、胸がざわざわする」「実家を出て何年も経つのに、頭の中でいつも親の声がする」——そんな感覚を、誰にも言えないまま抱えていませんか。
親のことで悩んでいると打ち明けても、「育ててもらったのに」「どこの親もそんなものだよ」と返されてしまう。だから余計に、苦しいのは自分の心が弱いせいだと思い込んでしまう方が多くいます。でも、親との関係が原因で心や体に負担が出ることは、実際にあります。それを指す言葉が「毒親」です。
先に伝えておきたいことがあります。この記事のゴールは、あなたの親に「毒親」のレッテルを貼ることではありません。大事なのは判定ではなく、あなたが今つらいという事実のほうです。この記事では、毒親と呼ばれる親の特徴4タイプ、20項目のセルフチェックリスト、大人になってからの影響、距離の取り方、そして苦しいときに相談すると良い相手までをまとめました。読み終わる頃には、「私の感じてきたつらさには理由があった」と整理がつくはずです。
親との関係でお悩みの方へ
以下のようなお悩みを抱えていませんか?
「育ててもらったのに」と思うほど、誰にも言えないまま抱え込んでしまいますよね。
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目次

毒親とは、過干渉や否定、支配などによって子どもを傷つけ、成長したあとの人生にまで悪影響を与える親を指す言葉です。もとは、アメリカのセラピスト、スーザン・フォワードの著書『毒になる親(Toxic Parents)』(1989年)から広まりました。
医学的な診断名ではありません。病院で「あなたの親は毒親です」と判定されることはなく、明確な線引きの基準もありません。それでも、この言葉がここまで広まったのには理由があります。「親との関係で苦しんでいるのは自分だけではない」「そのつらさには名前がある」——そう思えることが、多くの人にとって救いになったからです。
しつけに厳しい親が、すべて毒親というわけではありません。分かれ目は、子どもを一人の人間として尊重しているかどうかにあります。
厳しくても、子どもの意思や感情を尊重したうえでの叱責なら、子どもは「自分のために言ってくれている」と受け取れます。一方、毒親と呼ばれる親の言動は、子どもの意思を無視して、親の都合や感情を優先しがちです。しかも一時的ではなく、何年も続く。怒られた記憶があるかどうかではなく、「自分の気持ちを聞いてもらえた記憶があるか」で振り返ってみてください。
毒親という言葉を知ると、「うちは当てはまるのか、それとも自分が大げさなのか」と白黒つけたくなります。でも、答えを急ぐ必要はありません。
判定がどちらであっても、親との関係であなたが息苦しさを感じているなら、それはケアしていい悩みです。「虐待と言えるほどではないから」と我慢を続ける理由はどこにもありません。基準は親がどうかではなく、あなたがつらいかどうか。この軸を持っておくと、このあとの内容がぐっと自分ごとになります。

毒親と呼ばれる親の言動には、いくつかの型があります。ここでは代表的な4タイプに整理しました。実際には複数のタイプが混ざっていることも多く、「どれか一つに当てはまらないから違う」というものではありません。
進路、就職、交際相手、結婚、住む場所。人生の選択のたびに口を出し、従わないと不機嫌になったり、泣いたり、責めたりするタイプです。「あなたのため」という言葉を使いながら、中身は親の希望や価値観の押し付けになっているのが特徴です。
大人になった子どもの予定や交友関係まで把握したがる、返信が遅れると何度も電話をかけてくる、といった行動もここに含まれます。本人には支配している自覚がなく、「心配だから」「親として当然」と考えていることがほとんどです。
成績、容姿、性格、選んだ道。ことあるごとに否定され、きょうだいや親戚、よその子と比較されて育つパターンです。「お前には無理」「誰に似たんだか」といった言葉を浴び続けると、子どもは「ありのままの自分では価値がない」という感覚を刷り込まれていきます。
褒められた記憶はあるのに苦しい、という方もいます。「テストで100点を取ったときだけ優しかった」など、条件付きでしか認められなかった場合も、根っこは同じです。
「育ててやったのに」「私はあなたのために犠牲になってきた」「親を捨てるのか」。罪悪感を刺激する言葉で子どもを縛るタイプです。自分がどれだけ苦労してきたかを繰り返し語り、悲劇の主人公のように振る舞うことで、子どもが離れられないようにします。
子どものほうが親の愚痴の聞き役になったり、夫婦の不仲の仲裁役をさせられたりと、本来の親子の役割が逆転しているケースも、この型でよく見られます。
干渉とは逆に、子どもに関心を向けないタイプです。食事や身の回りの世話が後回しにされる、話しかけても生返事、学校行事に来ない、進路にも無関心。「自由に育ててもらった」と言い換えられがちですが、必要な関心を注がれなかった経験は、「自分は大切にされる価値がない」という感覚につながります。
派手な出来事がないぶん本人も気づきにくく、大人になってから「あれは寂しかったのだ」と、ようやく言葉になる人も多くいます。
タイプは違っても、口をついて出る言葉は不思議なほど似ているものです。
読んでいて胸がざわついた言葉があったかもしれません。ポイントは、親にとってはどれも「何気ない一言」だということです。悪意の有無にかかわらず、何年も浴び続ければ心を削る負担になります。

親の言動と、あなた自身への影響の両面からチェックしてみてください。医学的な診断基準ではなく、「親との関係が自分の負担になっていないか」を振り返るための目安です。
【親の言動編】
【自分への影響編】
5個以上当てはまった方は、親との関係が心の負担になっている可能性があります。10個以上の方は、後半で紹介する「一人で抱えないほうがいいサイン」もあわせて確認してください。
数がいくつであっても、チェックしながら胸が苦しくなったなら、それ自体が大事なサインです。

親の影響は、実家を出れば終わり、とはいかないことがあります。子ども時代に身につけた「親のもとで生き延びるためのクセ」が、大人になってからの人間関係や仕事にまで顔を出すからです。代表的なものを挙げます。
これらは性格の欠点ではありません。理不尽な環境に適応するために身につけた、いわば生き延びるための技術です。子どもの頃には必要だったものが、大人になった今は生きづらさとして残っている——そう捉え直すだけでも、自分を責める気持ちは少し軽くなります。
こうした「子ども時代の家庭環境に由来する大人の生きづらさ」は、アダルトチルドレンという枠組みで語られることもあります。心当たりが強い方は、アダルトチルドレンの相談ページも参考にしてください。
親自身も、その親から同じような扱いを受けて育っているケースは珍しくありません。子どもとの適切な距離感を学ぶ機会がないまま親になり、自分がされてきた関わり方を繰り返してしまう。経済的な困窮や孤立した育児環境が、親から余裕を奪っていた場合もあります。
ただし、ここで一つはっきりさせておきたいことがあります。背景を理解することと、我慢を続けることは別物です。
「親も苦労したのだから」と自分に言い聞かせて耐える必要はありません。背景を知る意味は、親を許すためではなく、「親の言動は親自身の問題であって、私のせいではなかった」と切り分けるためにあります。この切り分けができると、次に紹介する「距離の取り方」が実行しやすくなります。

親本人に問題を見直す意思がない場合、周囲が親を変えることは難しいことがあります。変えられるのは、自分と親との距離と関わり方です。できそうなものから一つずつ試してみてください。
同居中の方は、別居や一人暮らしを長期の選択肢として持っておいてください。すぐに実家を出られない場合も、自室で過ごす時間を増やす、帰省の頻度や滞在日数を減らすなど、接触時間を減らす工夫はできます。物理的な距離は、心の距離を取り戻すいちばんの土台です。
「LINEは1日1回まとめて返す」「夜の電話には出ない」など、返信のペースを自分側で決めてしまいましょう。すぐ返さないと責められるかもしれません。それでも、少しずつ「すぐには返ってこないもの」と親に学習してもらうことが、支配の圧力を弱めていきます。
責められたときの返し方は、短く、事実だけで十分です。
親「どうしてすぐ返事しないの。心配したのよ」
あなた「仕事中は見られないんだ。夜にまとめて返すね」
理由の説明や謝罪を重ねるほど、相手に交渉の余地を与えてしまいます。同じフレーズを淡々と繰り返すのがコツです。
親が不機嫌なとき、「私が何とかしなければ」と感じてしまうのは、長年の役割逆転のクセです。親の感情は親のもの。あなたが背負う荷物ではありません。「お母さんはそう思うんだね」と受け流し、自分の内側に持ち帰らない練習をしてみてください。
境界線を引くと、最初は親の反発が強まることがあります。今まで通りに動かなくなったあなたに、親が戸惑うからです。「冷たくなった」と言われても、それは境界線が機能し始めた証拠。あなたが悪くなった証拠ではありません。
「いつか親が理解してくれるはず」という期待は、裏切られるたびに深い傷になります。つらいことですが、「わかってもらえたら嬉しいが、わかってもらえなくても私は私の人生を進める」に、ゴールを置き換えてみてください。説得や議論を手放すと、消耗は目に見えて減ります。
抱えてきたことは、言葉にして初めて整理が始まります。信頼できる人に話す、ノートに書き出す、どんな形でも構いません。「こんなこと、話すほどのことじゃない」と感じるとしたら、それこそが我慢に慣れすぎたサインです。
一気に全部やる必要はありません。①から⑤のどれか一つでも、あなたの生活は確実に変わり始めます。

親の悩みは、悩みの中でも特に人に話しにくいものです。「家族の悪口を言っているようで気が引ける」「友達に重い話をして引かれたくない」。そうやって一人で抱えてきた方のために、相談する相手ごとの向き不向きを整理します。
いちばん身近な相談先です。話して気持ちが軽くなるなら、それは大切にしてください。ただし限界もあります。円満な家庭で育った人には「考えすぎだよ」「親孝行しなよ」と悪気なく返されて、かえって傷つくことがあります。相手を選ぶこと、わかってもらえなくても「私がおかしいわけではない」と思っておくことが大事です。
眠れない日が続いている、食欲が落ちている、動悸や涙が止まらないなど、体や心に症状が出ている場合は、心療内科や精神科の受診を優先してください。「毒親」という診断はつきませんが、今出ている症状の治療と相談はできます。
「病院に行くほどではない気がする。でも誰かに聞いてほしい」——その段階の受け皿がカウンセリングです。カウンセラーは利害関係のない第三者なので、親の悪口に聞こえないかという心配なしに、実家のことを最初から最後まで話せます。
親との関係をどうしたいのか、距離をどう取るのか、正解は人それぞれです。カウンセリングでは、あなたの状況を一緒に整理しながら、あなたに合った距離の取り方を考えていけます。親を連れて行く必要はありません。あなた一人で始められます。
たとえば、こんな相談から始める方がいます。
まとまった悩みである必要はありません。「何から話せばいいかわからない」ごと、話してしまって大丈夫です。
親のことを、一度ぜんぶ話してみませんか。エキサイトお悩み相談室には、親子関係の悩みを聞いてきたカウンセラーが在籍しています。「相談というほどのことじゃないけれど、聞いてほしい」——そんな使い方で構いません。
次のような状態が続いているなら、我慢や様子見を続ける段階ではありません。
体や心の症状が強いときは、まず心療内科など医療機関で相談してください。そのうえで、「親とこれからどう付き合うか」「たまった気持ちをどう整理するか」は、カウンセリングが受け持つ領域です。診察の短い時間では話しきれない部分を、じっくり受け止めるのがカウンセラーの役割です。
A. 毒親は医学的な診断名ではないため、親を診断することはできません。ただ、あなた自身に不眠や気分の落ち込みなどの症状がある場合は、心療内科や精神科で治療と相談ができます。親の判定より、あなたの症状のケアを優先してください。
A. 絶縁は選択肢の一つですが、唯一の正解ではありません。連絡頻度を減らす、会う場所と時間を限定するなど、距離の取り方には段階があります。大きな決断の前に、まず気持ちの整理から始めるのがおすすめです。第三者と一緒に考えると、極端な二択以外の道が見えてくることもあります。
A. 冷たい人間ではありません。傷つけられてきた相手に否定的な感情を持つのは自然な反応です。「育ててもらった感謝」と「されたことへの怒り」は、両方同時に存在していいものです。どちらかに統一しようとしなくて構いません。
A. 「自分も同じことをしているかも」と立ち止まれた時点で、状況を変える力があります。子どもへの接し方に不安があるなら、一人で抱えず、子育てや親子関係を扱うカウンセラーに話してみてください。親自身が自分の育ちを整理することが、接し方を変える近道になります。
A. カウンセリングは高額なイメージがありますが、登録が無料で、必要な時間だけ利用できるサービスもあります。エキサイトお悩み相談室も登録は無料です。料金体系を先に確認できるので、「まず試しに10分だけ」という使い方もできます。
A. 親自身が問題を自覚して行動を変えるケースはありますが、多くはありません。親が変わることを回復の条件にすると、主導権を親に預け続けることになります。「親が変わらなくても、自分の距離の取り方で楽になれる」を軸にするほうが現実的です。
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親子関係のモヤモヤや親へのストレスといった日常の悩みから、深い心の問題まで幅広く対応可能です。
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あなたと同じように、カウンセリングを受けるか悩んだ末に試してみた相談者の声とカウンセラーへの感謝の内容を、チェックしてみてください。
「育ててもらったのだから」と自分のつらさを後回しにしてきた方ほど、話せる相手ができるだけで景色が変わります。あなたの人生の主導権は、あなたにあります。一人で抱え込む前に、話せる場所があることを覚えておいてください。
湯村 圭一郎
プロフィールを見る優しく穏やかな語り口で相談者の気持ちに寄り添いながら、状況を的確に分析し、現実的で実践的なアドバイスを提供するカウンセラー。恋愛や人間関係、職場、依存症など幅広い悩みに対応し、相談者の意思や価値観を尊重したうえで解決の道筋を示す。気づきを促す質問や行動計画の提案を通じて、前向きな自己受容と行動変化へと導く。
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