コーチングとカウンセリングの違いは？迷ったときの選び方を解説

「コーチングとカウンセリングって何が違うの？」
「コーチングとカウンセリングで迷ったときの選び方は？」

人に相談したいけど「どちらが自分に合うのか分からない」と迷う方は少なくありません。

コーチングは未来に向けた行動を促すもので、カウンセリングは過去や現在の心の整理を行うもの、とざっくりと理解している方も多いでしょう。

しかし実際には、両者は重なる部分も多く、どちらを選ぶかによって得られる体験や効果が変わります。

そこでこの記事では、多くの相談を受けてきた経験から、コーチングとカウンセリングの違いや向き不向き、迷ったときの選び方まで具体的に解説します。

この記事を読み終える頃には自分に合った選択肢が見えてくるはずですので、ぜひ活用してみてください。

コーチングとは

コーチングは、相談者自身が持っている答えや可能性を引き出し、行動を後押しする伴走型のサポートです。

「行動したいけれど何から始めればよいか分からない」という方には、コーチングが大きな力になります。

コーチは一方的な助言ではなく、質問や対話を通じて思考を深め、やりたいことや目指したい未来を明確にします。

コーチングは解決策を与える場ではなく、自分の内面から答えを導き出すプロセスを重視する点が特徴です。

コーチングの目的と効果

コーチングの目的は、やりたいことや目標をはっきりさせて、行動を起こせるようにすることです。

やるべきことが整理されると迷いが減り、行動が早くなります。

たとえば昇進試験を受ける人なら、勉強の計画や準備の仕方が見えてきて、落ち着いて挑戦できるようになるでしょう。

その結果、自分にもできるという自信がつき、達成感が増えることで、もっと成長したい気持ちも強くなります。

コーチングの主な手法

コーチングは、質問や傾聴、フィードバックを中心に進めます。

答えを与えるのではなく、相談者が自ら考え、選択肢を見つけることを目的とするものです。

代表的な手法にGROWモデルがあります。

• Goal：目標
• Reality：現状
• Options：選択肢
• Will：行動意思

上記のとおりで、目標から逆算して次の一歩を決めます。

多くは1対1のセッションで行われ、1回ごとに振り返りを重ねることで、行動習慣の定着や持続的な成長が促されていくでしょう。

コーチングのメリットと注意点

コーチングのメリットは、主体的に行動できるようになり、自分の強みや可能性に気づけることです。

行動の選択肢が広がるため、未来に向けて前向きな感覚が得られます。

一方で、目的が不明確なままでは成果を感じづらい点には注意が必要です。

例えば「ただ話したいだけ」と心の整理が必要な場合は、カウンセリングの方が適しています。

コーチングを始める前に「何を達成したいのか」を具体的に言語化しておくことが成功の鍵になるでしょう。

カウンセリングとは

カウンセリングは、心の状態を整え、感情や考えを整理するための安全な対話の場です。

誰かに安心して話せる時間があるだけで、心が軽くなり前に進める方は数多くいます。

カウンセリングは「正しい答えをもらう場所」というよりも、「自分の気持ちと向き合い整理する場所」です。

安心して自分を見つめ直す機会を持つことで、日常の行動や考え方に変化が生まれます。

カウンセリングの目的と効果

カウンセリングの目的は、心の安定と自己理解を深めることです。

安心して話せる場所があることで、孤独感は和らぎ気持ちが整理されます。

例えば家庭や職場で言えなかった本音を話し、涙を流すことで心がすっきりする方も少なくありません。

結果としてストレスへの耐性が高まり、日常生活の判断や行動がスムーズになります。

心が疲れているときや、モヤモヤが続いているときに特に役立ちます。

カウンセリングの主な方法

カウンセリングにはいくつかの方法があります。代表的なのは以下の3つです。

• 傾聴：丁寧に話を聴き、気持ちを受け止める
• 認知行動療法：考え方のクセを見直し、行動を変える
• 来談者中心療法：相談者のペースを尊重し、自分で答えを見つけるサポートを行う

例えば認知行動療法では「自分はダメだ」という思考を「努力している自分もいる」と捉え直す練習を行います。

こうした方法によって、落ち込みや不安が少しずつ和らいでいきます。

カウンセリングのメリットと注意点

カウンセリングの大きなメリットは、「安心して感情を吐き出せること」です。

人に言えなかった思いを打ち明けることで、心がスッキリし始めます。

ただし、短期間で劇的な変化を期待すると不満を感じることもあります。

長年の悩みや深いトラウマは時間をかけて解きほぐす必要があるからです。

焦らずに自分のペースで取り組むことが、心を回復させる近道です。

コーチングとカウンセリングの違い

コーチングとカウンセリングはどちらも「対話を通じて自分を見つめる方法」ではありますが、目的や進め方、得られる効果が異なります。

この違いを理解すると「今の自分にはどちらが合うのか」が分かり、迷わず行動に移せるようになるでしょう。

目的・進め方・関係性・タイミングの4つの視点から分かりやすく比較します。

目的の違い

コーチングにおける「未来のケア」とカウンセリングにおける「感情のケア」では必要なプロセスが異なります。

例えば「転職したいけれど不安が強い」という方は、まずカウンセリングで不安を整理し、その後コーチングで転職の計画を立てると効果的です。

コーチングとカウンセリングの目的のどちらに近いかを冷静に見つめることが、後悔のない選択につながります。

進め方の違い

具体的には、コーチングでは「どんな未来を描きたいですか？」と質問して行動計画を引き出すのに対し、カウンセリングでは「その時どんな気持ちでしたか？」と感情に寄り添います。

求める体験が「行動の明確化」か「心の癒し」かで、あなたに合った進め方も変わるのです。

関係性の違い

コーチングでは未来に向かって一緒に走る感覚があり、カウンセリングでは一度立ち止まり、心を整える時間を大切にします。

どちらも信頼関係が土台となるという点では同じですが、あなたの状況によって寄り添ってくれる人との関係性は異なるものと理解しておくと良いでしょう。

相談するタイミングの違い

例えば失恋直後はまず気持ちを整理するカウンセリングで心を回復し、落ち着いた後に次の恋愛やキャリアの行動計画をコーチングで立てるとバランスが取れます。

自身の状態をみながら相談するタイミングを決めることで、ミスマッチが避けられます。

コーチングが向いている人

コーチングは「未来を変えたい」と考えている人におすすめです。

また過去の整理よりも、これからの行動や目標達成に意識を向けたい人に特に向いています。

ここでは、コーチングを受けると効果を実感しやすいタイプを詳しく紹介します。

成長意欲が強い人

「もっと成長したい」「今よりレベルアップしたい」と感じている人にはコーチングが効果的です。

成長の方向性を一緒に見つけ、具体的な計画を立てられるからです。

昇進や独立を目指す人は、必要なスキルや行動ステップが明確になり、行動が加速します。

挑戦する意欲が高いほど、コーチングで得られる気づきも大きくなるでしょう。

目標達成や行動変容を望む人

「やろうと思っても続かない」「目標があいまいで動けない」という悩みがある人にもコーチングは向いています。

課題を細分化して一歩ずつ進めるため、行動に移しやすくなるのが特徴です。

例えば、ダイエット、英語の学習など期限や成果を明確な目標にできる場合は、コーチングと相性が良く継続できるようになります。

行動を起こすための後押しが欲しい人は、コーチングが適していると言えるでしょう。

未来志向で答えを見つけたい人

「過去よりも未来に目を向けたい」「自分の進む方向をはっきりさせたい」と思う人にもコーチングはぴったりです。

未来のビジョンを描き、そこに近づく行動を一緒に見つけていくプロセスは、ライフプランの整理に役立ちます。

たとえば、キャリアと向き合っている人がコーチングを受けると、自分の価値観や優先順位が整理され、納得感のある選択がしやすくなります。

カウンセリングが向いている人

カウンセリングは「心を落ち着けたい」「安心して話したい」と感じている人におすすめです。

行動よりもまず気持ちを整えることが必要なとき、カウンセリングが力になります。

ここでは、カウンセリングが向いている人のタイプを紹介します。

不安やストレスを整理したい人

不安や緊張が長く続いている方にカウンセリングは有効です。

安心して話せる場で感情を吐き出すことで、気持ちの整理が進みます。

「寝つきが悪い」「職場で泣きそうになる」といった状態でも、話すだけで落ち着くことがあります。

消耗した心にとまどいを感じている方にも、ぜひ一度カウンセリングを試してほしいです。

過去の経験や感情を癒したい人

過去のトラウマやつらい経験を抱えている人にもカウンセリングは適しています。

カウンセラーに心の傷を聞いてもらうことで、一人では目を背けていた気持ちに対しても落ち着いて対応できるようになります。

幼少期の家庭環境や過去の人間関係での傷つき体験を包み隠さず話したことで、今の人間関係への見方が変わり、前向きな変化が生まれたと語ってくれた相談者がいました。

長い間心のモヤモヤが取れないという方は、カウンセリングは向いていると言えるでしょう。

安心して話を聞いてほしい人

「とにかく誰かに話を聞いてほしい」というときもカウンセリングが役立ちます。

カウンセラーは訓練を受けた専門家で、否定せずに受け止めてくれる存在です。

「こんな悩みを相談していいのかな」と思う内容でも誰にも知られることなく話せます。

自身の過去や気持ちを話すことに強い不安な方でも、カウンセリングでは安心を感じるはずです。

コーチングとカウンセリングで迷ったときの選び方

コーチングとカウンセリングの「どっちを選べばいいか分からない…」と迷うときは、心の状態と目的の2つを基準に考えると選びやすくなります。

ここでは、判断のポイントとおすすめの流れもふまえて具体的に紹介します。

心の状態で選択する

まずは今の自分の心の状態をチェックしましょう。

• 気分の落ち込みが続く
• 不眠や食欲不振がある
• 日常生活に支障が出ている

こうした状態なら、まずカウンセリングで心を整えることが先決と言えます。

逆に「やる気はあるけれど方向性が定まらない」「次に何をすればいいか分からない」というときは、コーチングを活用してみてください。

心の状態に合わせた選択が、あなたの成長と心の回復を後押ししてくれるでしょう。

目的別で選択する

「何のために相談したいのか」を言葉にすると、選びやすくなります。

• 行動計画を立てたい・目標を達成したい → コーチング
• 感情を整理したい・モヤモヤを晴らしたい → カウンセリング

例えば独立を考えている場合は、まずカウンセリングで不安を解消し、次にコーチングで具体的に独立に向けたプランを立てる流れがおすすめです。

エキサイトお悩み相談室のカウンセリングができること

エキサイトお悩み相談室は、臨床心理士や公認心理師などの専門家が多数在籍するオンラインカウンセリングサービスです。

電話やメールなど、自分に合った方法で気軽に相談できます。

おすすめカウンセラー

• 

  松田 たけお

  キャリア・生き方/相手の気持ち/職場の人間関係/夫婦関係/仕事の内容/
• 

  日高 千香子

  職場の人間関係/キャリア・生き方/その他恋愛/仕事の内容/人間関係/
• 

  岡本 れい子

  不倫・浮気/話し相手がほしい/キャリア・生き方/職場の人間関係/転職/
• 

  香田　雅隆

  キャリア・生き方/ストレス/心の悩み/相手の気持ち/人間関係/
• 

  観世　二郎

  相手の気持ち/職場の人間関係/仕事の内容/夫婦関係/人間関係/

「職場の人間関係がつらい」「家族に言えない悩みがある」といった日常のストレスから、深い心の問題まで幅広く対応可能です。

さらに、

• スマホ一つで簡単に話せる
• 24時間いつでも相談・予約可能
• 登録後1週間は10分割引

といった特長があるため、忙しい方や初めての方でも安心です。

「まずは一度話してみたい」「プロに相談して気持ちを整理したい」という方は、登録後すぐに利用を始められます。

一人で悩んで苦しい時間を過ごしてきた方も、専門家の力を借りてみませんか。

カウンセリングを受けた方の口コミを紹介

エキサイトお悩み相談室にお寄せいただいている口コミを紹介します。

あなたと同じように、カウンセリングを受けるか悩んだ末に試してみた相談者の声とカウンセラーへの感謝の内容を、チェックしてみてください。

40歳 / 女性

（2025年6月17日）

初めてカウンセリングというものを受けさせてもらいました。
話をすべて聞いて下さりありがとうございました。
ひとつも否定せず、受け入れてくださり心が軽くなりました。
人様に話せるような内容じゃないのに、わたしの人生の中で素晴らしい出来事だったと言ってくださって嬉しかったです。

担当したカウンセラー

西郷 理恵子

40歳 / 女性

（2025年8月24日）

本日は貴重なお話と丁寧なカウンセリングをしていだだき、ありがとうございました。

絡まってほどけなくなってしまってる糸のほどき方を丁寧にアドバイス頂き、自分の中で希望が持てました。

自分の将来のビジョンを、こんなにも真っ直ぐにステキだと言ってくださったことも、心の底から嬉しかったです。心がスッと、軽くなりましたし、ホッとすることができました。自分はそうなっていい、と自分を認めてあげることができました。こんな気持ちになったのは本当に久しぶりで、涙が出るほど感謝しております。

また躓いたらぜひ相談させてください。
本日はありがとうございました。

担当したカウンセラー

山本 真由実

34歳 / 男性

（2025年9月16日）

初めての電話カウンセリングで少し緊張ながら電話しましたが、先生の優しい話し方で、すぐに安心して相談することができました。
私が言葉に詰まってしまった場面がありましたが、最終的にこちらが言おうとしていることをうまく言語化してくださり、モヤモヤが晴れました。
自分で悩んでいるだけでは気づかない視点を得ることができ、気持ちが軽くなりました。思いきってカウンセリングを受けてみてよかったと思います。ありがとうございました。

担当したカウンセラー

みなもと みえ

42歳 / 女性

（2025年3月23日）

上田先生
昨日はありがとうございました。
ずっと仕事の事で胸がつかえていて、何をするにも憂鬱で、時には爆破しそうになったりと、苦しかったのですが、今はそれが些細なことに思えます。
上田先生にご相談するとついつい話が長くなってしまいます。
お話しを聞いていただくのもありがたいですが、私は具体的なアドバイスを求める方なのでそれをしてもらえる上田先生のカウンセリングに随分救われました。
いつもありがとうございます。
またよろしくお願い致します。

担当したカウンセラー

上田　基

まとめ

コーチングとカウンセリングは、目的も進め方も異なります。

• 行動を加速したい・目標を達成したい → コーチング
• 心を整えたい・感情を整理したい → カウンセリング

どちらを利用するかで迷ったときは、まずは「自分の心の状態」と「相談の目的」を確認しましょう。

必要に応じて、カウンセリングで気持ちを整えてからコーチングで行動計画を立てると、よりスムーズに前進できます。

安心して話せる環境で気持ちを整理することが、新しい一歩を踏み出していくには必要です。

エキサイトお悩み相談室なら、資格をもち相談実績の豊富なカウンセラーにオンラインで相談可能です。

今すぐ登録して、あなたの心を軽くしていきませんか。

記事監修者

松田 たけお

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国家資格キャリアコンサルタントとしての支援歴を持ち、キャリア形成・婚活・人間関係の分野で実績多数。法人営業・人事など多様な実務経験と心理技法を掛け合わせた独自の支援法が特長。日本経済新聞などメディア掲載歴も豊富なカウンセラー。

記事制作者 お悩み相談室 運営スタッフ

エキサイトお悩み相談室の運営担当です。日常に潜むあらゆるお悩みとの向き合い方について、分かりやすく丁寧にお伝えいたします。