悩み相談・人生相談ならエキサイト【お悩み相談室】電話カウンセリング
  • 閲覧履歴
  • よくある質問
  • 使い方

お試し無料相談

不本意な異動に納得がいかず、やる気が全くおきません。

はじめまして。
私は入社3年目の会社員です。この春に不本意な異動を言い渡されて、これまでやってきた仕事とは関係のない部署に配属されまることになりました。ショックで夜も眠れなくなり、仕事中に不意に涙が出てきたり、人と目を合わせたり話ができなくなってしまいました。

現在の仕事内容は「外向き」で、人と会うことの多い業務です。入社して以来、希望の部署に配属されるよう自分なりに頑張って仕事をしてきたつもりでした。
しかし、次に配属される予定の部署は「外向きじゃない人」や「仕事ができない人」が配属されると言われており、完全な内向き業務です。そこではかなり専門的な業務を担当することになるので、一度その部署に配属されると、二度と「外向き」業務に戻れない可能性もあります。

現在の職場では直属の上司とそりが合わず、衝突することも多く、所属長が見かねたのか、それ以上に、私が目立った成果を出せず、力不足と見なされたのかもしれません。

配属された当時は新人だったので、毎日怒鳴られ、雑用業務ばかりをしていました。その中でも、なんとか希望の部署に行けるように本社にアピールしようと、自分なりに仕事を見つけたり企画を提案しましたが、ほとんどは却下されました。

直属の上司は男の先輩をとても気に入っていて、先輩がやることはすべて認めて、先輩の仕事を優先させるために、本来は先輩やるべき雑用業務を私に回すことがありました。先輩がのびのび仕事をやっている間、私はルーチンワークで手一杯でした。

本当に仕事のできる人は、そんな中でも成果を発揮するのでしょうが、私は精神的に疲れてしまって、「怒鳴られたくない」「失敗したくない」の思いで身動きがとれなくなっていました。

今回の異動で、もっと頑張らなかった自分を責め、異動を申し渡した所属長と、先輩ばかりを優先した直属の上司を心の中で恨んでいます。「何で」「どうして」「同期やほかの社員は私のことを能力の低い人間と見るにちがいない」という考えがずっと頭から離れません。

将来に希望も見えず、「ダメ社員」の烙印を押されたまま仕事をするのかと思うと、言いようのない焦りで死にたくなります。

所属長は「次の部署で頑張れば、また元の仕事に戻れる」「きみのためにはいい経験になる」と言いますが、その言葉ももはや信じられません。

女性

30歳

2009年3月7日

カウンセラーの回答

アナタの次のステップと考えて!やってみてから他の選択をする方法もあります。

もこもこさん、初めまして!カウンセラーの岡本礼子です。

とても丁寧で素直なお気持ちを表現して下さったのですね。
もこもこさんのメール相談を読ませて頂いた時、もこもこさんの気持ちが身近に想像でき、自分自身がもこもこさんの立場だったらやっぱりショックだろうなぁ〜とか、意外と新しい分野に行ったらいったで吉とでるかもなぁ〜等、思わず重ね合わせて考えてしまいました。

今回このメールを読んで頂いて、即気持ちを切り替えられるとか前向きになれるとかといった事は難しいかもしれません。ただ経験上、色々な考え方や視点を持てるようになると、もこもこさんの人生にとって後々いいとは思いますので、参考にして頂ければ幸いです。

今回のもこもこさんの相談内容は、人事異動や配属といった事に必ずといっていいほど出てくる問題です。もこもこさんは入社されて3年目。ちょうどお仕事も自分のモノになってきて自信もつき始め、さぁこれから!といったまさに油の乗る時期ですよね。
この3年間一生懸命頑張ってきたからこそ、色々と思い入れも強いと思いますし、自分自身がされてきた(これからされようとしていた)事に対してのプライドもあったと思います。そんな中での今回の異動内示は相当なショックだったことでしょう。

「私はきちんと仕事をしてきたのであろうか?」「自分には実力がないのではないのだろうか?」といった自分自身に対しての否定的な考えが浮かぶのと同時に「なんできちんと私の事を評価してくれないの?」「どうしてみんな私の事をわかってくれないの?こんなに一生懸命頑張ってきたのに…」といった周りに対しての口惜しい感情が渦巻いていることでしょう。

そりゃあそうです。そういう思いを心に抱いて当然!キレイ事ばかり並べて通れる問題ではありませんし、キレイ事ばかり言っている人は“それだけ”の仕事に対する思い・今までの頑張りなのだからだと思うのです。

もこもこさんの場合はそれだけ仕事に対して熱意をもってひたむきに頑張ってこられたのです。キレイ事でサラッと見過ごせるようなことではないのだと思うのです。

だから異動命令をもらって今落ち込んでいるなら“とことん落ち込む”のも1つの解決策。
とことん落ち込む事が出来る人は、そこから這い上がってくるとものすごく強いんです。
そして今まで頑張って実力を付けてこられたもこもこさんだからこそ、自分の中の底力を見出すことも可能なのかもしれません。
だってそういう気持ちがなければ“新たにとことん頑張る”という事が難しくなってしまいますものね。

では現実的な問題を1つずつ見ていくことにしましょうね。

まず最初に、もこもこさんが次に配属される“内向き”の仕事について考えてみましょう。
もこもこさんはその“内向き”な仕事を「外向きではない人」や「仕事の出来ない人」がいく部署だと書かれていますね。企業体の場合、確かに“外向き”と“内向き”の業務内容では一般的に“外向き”の方が花形…(要はお金を持ってくる等)と見られている事が多いのは事実です。

でもね、営業現場にずっといた私に言わせてもらうと、外向きも内向きもどちらもないと企業は成り立たないという事・どちらが偉いとかどちらが優れているなんていうことは(個人差はもちろんありますが)あり得ないという事です。

そしてそういった(内向きな仕事は仕事の出来ない人が配属される等)社内でのいわゆる噂は“根拠のない事”であり“あくまでも昔から色々な人が持っていたイメージ”といった事が殆どなのです。だいたい内務の仕事がなければ外向きと言われている職種の人は成り立たない訳ですから。そしてそこでは専門的なお仕事内容となるのですね。だからなかなか元の外向きなお仕事に戻るのは難しいという風に言われているのでしょう。

ただね、もこもこさんは“内向き”のお仕事に対して抵抗があるのでなかなか考えられないかもしれませんが、色々な仕事内容を把握しておくことはすごくプラスになるんです。
もこもこさんが何年後かに中間管理職になったとして、色々な部署との連携・部署ごとの考え方・社内での人脈なんかにもプラスになりますし、もし転職されて違う会社にいかれていたとしても、同じ社内でも部署によって視点が全然違う事や他部署との連携の取り方・ビジネスマンとしての幅など数々の利点があります。

もこもこさんは将来どのようなビジネスマンになりたいのでしょう?もしある程度以上のコアな存在になりたいとお考えなら、今回のこの異動はもしかするとチャンスかもしれませんよ!それにその業務をやってみたら 面白くて(もしくは自分にすごくマッチングしていて)もっとこの職種を極めたい!と思ってしまうかもしれません。そういう可能性だってあるのです。

ビジネスをしていて“自分自身が理想とするビジネスの形”を持つこと、1年後・3年後・5年後の自分を自分なりにイメージングしていくことは非常に大切な事です。
そしてそういったビジョンを持てるという事はものすごい“強み”になります。
が、しかし同時に“思い込み”によって自分自身の可能性を狭めてしまうというリスクも持ち合わせるのです。

次にもこもこさんが上司や同僚からどの様に見られていたのか?
またどの様な存在だったのかを考えてみましょう。

もこもこさんは上昇志向を常に持ち、それに向かって日々努力される方ですよね。
努力をして頑張っていれば、“人に認められたい!”“有能だと思われたい!”と思うのも無理もありませんし、そういった気概がなければ頑張れないというのも事実です。
よく「誰の為に頑張っているの?」とか「人からどう思われ様と関係ない、アナタがいいといいならそれでいいんだよ」という意見などお聞きになると思います。
でも誰の為に頑張っているの?もこもこさんの場合は自分自身の為ですよね。
そしてそれには人からの正当な評価というものがある程度なければ(全くではないけれども)意味のない事もあると思います。

ただしそれだけに固執していると本来の目的から外れてしまうことも…。だから「人からどう思われるか」は関係があるにしても、「自分がどう思うか」の方が最終的には大切だったりするのです。会社生活をおくる上で、どうしても第3者の評価というものは出てきます。それを受けとめ自分なりに反応する事は致し方ないし、ある程度必要な事。
しかしそれに振り回されてはいけませんし、同時に自分自身の中にもきちんとした評価軸を持つ事も大切なのです。本来の自信とは評価によるものではないのです。あくまでも自分が自分の事を信じて進めるようになったか…といった実質的なものだったりするのです。

ただ、もこもこさんの場合少しだけキツイ言い方をするならば少々主観的になっているようです。主観的になるのが悪いと言っている訳ではありません。自分自身がどの様に感じどの様に考えるか…こういった事をきちんと把握するのは非常に大切なポイントです。
ただそこにもう少しだけ客観性をプラスしてもらいたいのです。

例えば今現在のもこもこさんの立場。
上司とそりが合わずに衝突する事もしばしばなのですよね。ここで考えてもらいたいのは、もこもこさんの現在の上司がビジネス上私情を挟まずに評価・仕事の振りなどが出来る人でしょうか?私はお会いした事もありませんからもちろん断言は出来ませんが、おそらく答えはNOではないでしょうか?!(だいたい上司が「頑張ればまたもとの職場に戻れる」なんてフレーズを部下に言う事自体、自分のいる部署を上に見ていて他部署を馬鹿にしているという何ものでもありませんし、通常のセンスで言えばいかがなものか…という感じでしょうか〜)

所属長がどうお考えになったかはわかりませんが、お手紙の内容から判断するに、今のまま今の上司の下で働いていて、もこもこさんの将来へ向けてのキャリアプランはスムーズに進むとはなかなか思えません。ちょっとシュミレーションをかけてもらいたいのですが、もしこのままアナタがこの部署でお仕事をしていた場合、これから先輩社員を押しのけて前に出られる?色々な提案が通るようになる?今の部署で今の環境で自分が確立した地位を築ける?
どうでしょう?冷静に判断出来ましたか?

どうせお仕事を頑張るのであれば、それに見合った成果・正当な評価・ストレスの少ない環境などでやっていきたいと思いませんか?
そう考えると異動先は別としても、今回の“異動”はもこもこさんにとってある意味チャンスかもしれません。

さて最後になりますが、もし異動した部署がもこもこさんに合わなかった場合どうするか?という事も考えておく必要がありますね。

もこもこさんは現在30歳。色々な意味で慎重に思考しなければいけないとも言えます。
特に現在のような不況下では、転職しよう!と思ってもなかなか自分のやりたい仕事や
行きたい企業で求人自体があるかどうかも定かではありませんし、何かしら実績や経験を積んでおかないとだんだんと転職が難しい年齢になってくるからです。
だからこそ今回の異動はラッキーな要素を含んでいます。いざ転職!という時に、外向きの仕事も内向きの仕事も経験した…(もこもこさんの会社では 現状どうであれ、他社に対してのアピールとして)これは1つの強みになりますよね。

もちろん社内で異動願い等を出すという方法もあるでしょう。もし仕事内容がどうしても合わない・やっていてストレスを多々感じる等あれば、その部署の所属長にきちんと伝える事だって出来るのだと思います。ただしその場合、なぜ合わないのか・どういう風に向いていないのか等実際にやってみて出てきた問題を話すということになりますよね。なぜならやっていないうちに言うのは、社会人として単なるわがままだと取られてしまっても致仕方ないからです。まずはやってみる!それから考える…そして判断していく〜そういった考えを持つ事も重要なんだと思います。
もちろん異動したらその仕事が実は面白くてもこもこさんにすごく合っていて、「な〜んだ噂とちがうじゃない!」なんて一笑出来れば一番なのだと思うのですが…。

仕事をしていると、また企業体に所属していると、自分にとって不本意な事、不平等だと感じる事、アンラッキーと思われる事など色々とあると思いますし、またあるのが事実ですよね。そしてそういった出来事の渦中にいる時本当に悩むし落ち込むものです。しかしそういった問題を1つずつ克服していく事で社会人としての幅が拡がるのだと思うのです。

もちろん無理は禁物。ストレスを溜め過ぎるのはよくありません。ただひと皮剥けるために発想の転換は必要です。今回の事でショックを受け落ち込んでいらっしゃるもこもこさんのお気持ちは痛いほどわかりますが、感情面とは別にキャリアプランのイメージングやシュミレーションといったものを損得も含め考えてみてはいかがでしょう?

もこもこさんは仕事に対して、またキャリアに対してきちんとした考えをお持ちですし、責任感もとてもある方だと思います。ここで今まで頑張ってきたものを崩してしまうのはあまりにももったいないと思うのです。こんな時だからこそ、たくさんの視点から物事が考えられるといいと思いますし、これからも競争社会の中で生きていく上で勝ち残っていく為にも今回の経験を何とか自分の肥やしにして頂ければ嬉しいと思います。

最初にも申し上げましたが、今の時点でもこもこさんの視点を変えるとか前向きに考えるとかはすぐには難しいかもしれません。まずは客観的に見ることから始めてみてはいかがでしょうか?“割り切る!”ビジネスの中では必要な事ですし、これからもそういった判断を迫られることもきっと多々あると思います。最初はつらいと思いますが、これも訓練。
今回のこの問題を乗り切れた時、もこもこさんの将来へのキャリアプランが“1つ拡がった”のだと思います。

もこもこさんは“まだ”30歳。確かに転職等ではだんだん不利になってくる等といった現実的な問題もありますが、それと同時にまだまだこれから沢山の可能性を秘めている年齢でもあります。その可能性は考え方1つでどんどん拡がります!

もこもこさんが今回の事を克服し、一回りも二回りも大きく成長される事を陰ながら応援しております。
でももしまた行き詰ったり悩まれたりした時は、遠慮なくメールやお電話して下さいね。

メールでのご相談どうもありがとうございました。

お試し無料相談をお申込みするには会員登録が必要です。

悩み相談・教えてカウンセラー!