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本番に強くなるにはどうしたら良いのでしょうか

お悩み種別仕事に関する悩み

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、本番に強くなりたいという仕事関係に関するお悩みに、10年以上のカウンセリング経験を持ちスポーツメンタルの知識も豊富な宇野夏騎先生がお応えします。

今回のお悩み

私は営業職をしています。小さい頃は本番に強く、習い事の発表会や学校のテストなど、練習や勉強などあまり努力をしなくても本番が一番うまくいくタイプで、周囲の大人からも「あなたは本番に強い子だ」と言われてきました。今は逆で、どんなに事前に準備をしても練習をしても、プレゼンで失敗します。本当に落ち込みます。子どもの頃本番に強かったのに、今は逆なのは何故でしょうか。

みう(女性 31歳)

今まで生きてきて色々なことを学んでいる分、人の目を気にする

宇野カウンセラー(以下宇野):子どもの頃に本番に強かったのは、小さいうちは好奇心旺盛で怖いものがなかったからだと思います。子どもの頃は何も考えなくても練習と一緒での感覚で、パッとできてしまうことがあります。自分が普段からやっていることだからこそ、練習と本番の区別を付けず、本番でもそのままできるからですね。

子どもの頃はそのように本番に強かったのに、なぜそれができなくなるかというと、大人になると、自分の名前・仕事・会社名など看板やご自分のプライドを背負うことになるからです。例えば、仕事の場面では、「プレゼンで勝たなければいけない」というプレッシャーがかかりますよね。

私は、スポーツメンタルに関しても相談を受けることがありますので、スポーツの例でご説明しますね。

スポーツにおいても、練習時の思考と本番の時の思考は変わります。練習は、点数にならず、勝ち負けになりませんよね。でも本番は、どんな場合でも勝ち負けがつきます。それを意識するがあまりに、練習より良いことをやろう、上手くやろうという思考に変わってしまい極度の緊張感を背負ってしまうからです。

練習ならこのスピード・タイミングでできるのに、本番だとそれがズレて変わってしまう。なぜかというと、環境が変わることで緊張し、自然と力が入ってしまうからです。

それと全く同じことがプレゼンにも当てはまります。社内の人の前で行う練習は緊張せずにできたとしても、本番は環境が変わります。ほとんど知らない人達の前で会社の看板を背負ってこの仕事をとらなければならないという強い囚われが、思考を変えてしまう傾向にあります。

また、子どもの頃は、自分が観衆に観られている側だということをあまり意識しません。だから良い演技ができ、度胸が座っていると言われることが多いです。

ですが大人は、今まで生きてきて色々なことを学んでいる分、人の目を気にしてしまいます。そのため本番に弱くなり、言葉に詰まってしまうなど予定通りのプレゼンができないことがあります。

自分が代表であり今は会社を背負っている想いがあるからこそ、緊張感が高まり本番に弱くなってしまうということですね。

本番に強くなるための4つのコツ

みう:本番に強くなるためのコツは、ありますか?

宇野:コツを4つお伝えしますね。

1. 目線を他のところに変える

よく面接の時に「相手の目を見ないでネクタイを見て話すと良い」と言われます。目線を他に変えることは、緊張しすぎない一つの方法です。

2. 本番前の行動をルーティン化する

本番までの行動を毎回変えてしまうことは、本番に弱くなる原因になります。本番前にやることをルーティンにしましょう。例えば、話を始める前に必ず一度水を飲むなど、毎回同じことをします。

3.「緊張しています」と先に伝える

場を和らげることができるテクニックの一つです。例えば「完璧にやります」というと、聞く側もこの人は完璧にやるんだな、という前提で慎重になります。そうすると、敵対するような質問や相手の弱い所を突いてくるような質問になりがちです。悪意がある人の場合、細かいことを指摘して突っついてやろうと思ってしまうこともあるでしょう。

そのようにされないためにも「緊張しているので噛むこともあるかもしれませんが、お許しいただき、拝聴ください。」と、先に伝えてしまいましょう。

そうすると相手もリラックスでき、聞く姿勢も変わります。場が和んでいると、質問の内容も柔らかくなる可能性が高くなります。

4. 自分はこういう時に緊張すると認めてしまう

「緊張しない、大丈夫、できる」と思い込もうとすると、逆に本番に弱くなる可能性があります。そう考えるのではなくて、緊張する自分を受け止めることです。それが、逆に本番に強くなる、反作用の効果になります。練習ではできるけれど本番では違う、そういう自分を認めてあげるといいと思いますよ。

そして、「たとえプレゼンに失敗しても命まで取られるわけではない!」という位の気持ちを持ってみてください。そう思えたら、本番でも気持ちが少し楽になりませんか?

今回のカウンセラー

宇野 夏騎 カウンセラー

心理学と夫婦問題・離婚カウンセリングのライフステージカウンセラー。

男女約6,000件の相談実績を持ち、カウンセリングを主体としたメンタルケアを得意とします。

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