悩み相談・人生相談ならエキサイト【お悩み相談室】電話カウンセリング
  • 閲覧履歴
  • よくある質問
  • 使い方

同僚から理屈っぽいと言われてしまいました

お悩み種別仕事に関する悩み

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、仕事関係に関するお悩みに、相談者の立場で考えてくれると定評のあるキャリアコンサルタント、安斎勇介先生がお応えします。

今回のお悩み

職場の同僚が自分のことを「あの人は理屈っぽいから」と言っているのを聞いてしまいました。妻や娘にもたまに言われます。プライベートはともかく、職場ではできるだけ理にかなった考え方の方がスムーズに行くと思っているのですが、陰でそのように言われていることを知って大変ショックを受けています。理屈っぽいことは悪いことなのでしょうか?

かずや(男性 45歳)

男性に言われるのか・女性に言われるのか

安斎カウンセラー(以下安斎):かずやさんが「理屈っぽい」と言われているのは、男性からと女性から、どちらが多いですか?

男性は、理詰めで話されることにあまり拒否感を感じない場合が多いです。一方、女性は、理屈で物を言われることが苦手なケースが多々あります。もちろん女性全員ではありませんが。

つまり、男性に言われるのか・女性に言われるのかで、対応の仕方が違ってくると思います。

最初に、言われているのが女性の場合についてお話ししますね。

女性を理屈で納得させよう、理屈で全てを説明しようとすると嫌われることがあります。女性蔑視をしているわけではなく、そういう傾向があるという特徴の説明をしているだけなので誤解のないようにお願いします。

女性相手の場合は、基本的に聞く方を主力にしたほうが良いです。まず「それは大変だったね」など感情で答えてあげると上手くコミュニケーションが進むと思います。感情の部分をフォローしてから、本題に入った方が良いでしょう。

次に、女性だけでなく男性からも「理屈っぽい」と言われる場合についてです。この場合、話す際に結論を先に言っていない可能性が考えられます。

会話に理屈がたくさん出てきて結論をなかなか言ってくれない、そういう方は、聞いている側からすると「面倒くさい人だ」という感覚になります。

つまり、結論から話すことが大事です。

結論から話をすると、相手はその結論にたどり着く過程に興味を持ち「なぜそう思うの?」という質問も生まれます。話を聞いている相手の心理的にも、気楽になります。

また、理屈をたくさん言うけれど結論がはっきりせず、結局何が言いたかったの?と、聞き手からするとよくわからないで終わってしまうケースもよくあります。この話し方をするタイプの方は、自分の意見をきちんと整理せず行先を考えないで話し始めてしまうので、結論から話すことができません。この場合、自分では気がつかない可能性が高いので、直すのは難しいのですが、自分が言うことを頭の中で整えてから話すようにしましょう。

結局何を話しているのかよくわからない、それを繰り返すと「あの人に聞くのはやめておこう」と思われてしまいます。

かずやさんは、相手が理解しているか、うんざりしていないか、を気遣いながら話せていますか?

相手のことを意識しない方は、相手が飽きていないかを意識せずに話すので、どうしても敬遠される傾向があります。そして、敬遠される時の決まり文句が「理屈っぽいから」である可能性は十分にあります。自分の考えを整理して話せない、グルグルと同じような話をする、話がどこへ行くかわからない、言葉だけ難しいなどという場合は、もはや理詰めですらありません。また、正しい理屈を言ったとしても、遠回しに言ってしまうと相手も聞きたくなくなってきてしまうので注意が必要です。

「理屈っぽい」と言われたくないのであれば、とにかく相手の表情をみながら、うんざりしている表情が浮かんでいないかどうか、いつも気にしたほうが良いと思いますよ。

そして、いつも結論から話すことを意識してください。それができていれば、だいぶ違うと思います。

結論を先に話すことが有効

かずや:理屈っぽいところを治すのに、最も有効な考え方やポイントは何でしょうか?

安斎:先ほどお伝えしたように、話す際に気をつけたいテクニックはありますが、正しい理屈であれば、それ自体を治す必要はないですよね。かずやさんはどうして治すべきだと思いますか?

例えば、学問的な話や経済や法律の話などの複雑で入り組んだ話は、誰でもどうしても理屈で考えざるを得ない問題だったりします。

なので、理屈自体を否定するのではなく、理屈で伝えなければならない、伝えた方が良いところを、相手が興味を持つような伝え方をするにはどうするか?ということを考えることが大事です。

繰り返しにはなりますが、結論からだいぶ離れた所から話を始めてしまい、話がとても長くなっていませんか?

まずは、結論を先に話すことが有効と思われます。

今回のカウンセラー

安斎 勇介 カウンセラー

神経症・HSPに詳しく、仕事、家庭、対人関係など真摯に相談者の立場で考えてくれるキャリアコンサルタントです。

記事一覧