夫から好きな人がいるから別れたい、と言われました。

中澤　壱成

＜経歴＞　　人生半ばで大きく転換！
理工学部電子工学を卒業後、外資系オーディオ製品開発メーカーに入社、設計を始める。その後は転職を数回重ね、半導体設計、オーディオ・ビデオ製品の開発を手掛け、営業(部長)、企画（課長）、マーケティング（部長）、技術CTO、副社長などを経る、その間にセカンドキャリア支援も行う。それまで企業にてモノ作り・ヒト（採用、相談）を通して得た貴重な経験をもとに「やはり、企業の質は人をどう活かすか」にかかっていることを実感し、カウンセリング業務に主軸を移す。現在はメンタルクリニック、企業内にて心理カウンセリングを担当、その他、キャリア相談、面接官、講演などを行っている。

＜資格＞
JAICO認定　産業カウンセラー
JCDA認定　キャリアカウンセラー
JADP認定　上級心理カウンセラー
JISHA（中災防）認定　心理専門相談員　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　NASVA認定　第一種・第二種カウンセラー
メンタルヘルス・マネジメント?（ラインケア）　大阪商工会議所
メンタルケアアドバイザー
日本認知療法学会　会員

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カウンセラーの回答

丁寧にお互いの本音で話し合うことが求められます。

はじめまして、カウンセラーの中澤壱成と申します。

うーこさまにとっては、旦那様からの突然の発言で驚きと戸惑いの中におられるとお察しします。
そして、この難題をどう乗り切るかはこれまでのうーこさまの人生の中でも大きな選択と思います。

まずは、どうしてこうなったのかを時間をかけて考えてみましょう。

いただいたメールの内容に「好きな人がいるから別れたい」との旦那様からの発言がありましたね。
これは旦那様の行為の結果であり、「好きな人がいるから別れたい」を問題にする前に、なぜ、好きな人を作ったのか？に焦点を当ててみましょう。
好きな人を作ったのは行為であり、人間は、その意思（欲）がなければ、あえて作らないものです。
たとえ相手からのアプローチがあったとしても、自分の立場を考えて、欲や社会的立場、そして道徳観などを踏まえ選択するものです。

これまでのうーこさまと旦那様との夫婦生活15年を振り返ってみてください。
うーこさまのお気持ちとしては「私との暮らしがある程度お金も自由だし、今のこの状況に満足しているのだろうと」思っておられたようですが、旦那様はどのように感じておられたのでしょう？旦那様には生活そのものは安定し、お仕事をする上でも平和な毎日だったとすれば、気になるのはうーこさまを異性として旦那様がどのように見ているかということです。

そして、お子様をお作りになっておられないことです。結婚され、妻としてよきパートナーとしてうーこさまのことを認めていても、子供がいない場合は、特に妻を異性としてどのように見ているかも重要な要素になるでしょう。

旦那様の発言から「今までも浮気はいろいろしていたと。私はもう女としてみれないと」とあったようですが、そこから感じられるのは、今回の女性が特段、旦那様が気に入っているのではなく、他の女性への興味、欲が強かった状況が分かると思います。
また、旦那様の「性意外何も不満もなく」の発言から、うーこさまと一緒になった初めの頃から現在までの旦那様のうーこさまへの性的興味がどう変化したのか？など丁寧に伺ってみることが必要と思います。

ここはお二人にとって重要なことですから、丁寧にお互いの本音で話し合うことが求められます。
そして結婚してこそ得られる子孫の繁栄をなぜ、旦那様が望まなかったのか？も話し合ってみましょう。
もしかするとこの点についてはお二人であまり話し合ったことがなかったのではないでしょうか？

性的欲求だけであれば、肉体的性欲を満たすための風俗も世の中にはあります。

大切なことは、旦那様がうーこさまと結婚したことにより、経済的安定（これは平和な家庭があったが故に旦那様ができたこと）精神的安定、夫婦間の安定、毎日の安定、そして自由を得ることができていたか！に気づいていただけるか？
これらが、どれほど長い間で築き上げた良き夫婦でしか作れない価値であり、別の女性に求める性的欲求と比べてどうなのか？旦那様に今一度考えていただきたいところです。

話し合うことができたら、その結果をお知らせください。

うーこさまにとって幸福な人生を再構築できる機会になることを祈っております。