子育てと夫婦関係について悩んでいます

ＹＵＫＡＲＩ

【経歴】
武蔵野大学　心理学専攻　卒業

アパレル関係でＯＬとして勤め、その後子育てをしながら販売・営業・派遣・家庭教師と様々な職種を経験。
シングルマザーならではの様々な問題を経験。

２００９年より、公立小中学校にて相談業務に従事。
これまでの相談件数２０００件以上。
不登校・登校渋り・発達障がい・友人関係・子育て・進路などの多くのご相談に対応してまいりました。

不登校や発達障がいなどは社会の情勢と共に日々変化をしており、今現在も様々な研修会に参加し、
日々勉強をさせていただいております。発達障がいにおいては、その呼び名に留まらず、捉え方も時代と
共に大きく変化している所です。

現代では大人の発達障がいも認知されつつあります。

リアルタイムの子育てでは、ＰＴＡ役員の長や、育成会（子ども会）の会長を務めさせていただき、大変貴重な経験をさせていただきました。親同士のコミュニティの大切さや、また、大変さも経験してまいりました。


☆２０１６年８月下旬よりエキサイトお悩み相談室のカウンセラーとしてデビュー


【資格】
公認心理師
日本心理学会　認定心理士

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カウンセラーの回答

ご自身を責め過ぎないでください

ライラ様

はじめまして。カウンセラーのＹＵＫＡＲＩです。どうぞよろしくお願いいたします。

ライラ様のメール拝見いたしました。海外在住と書かれておりましたが、ご主人の転勤等で最近海外に住むこととなったのか、元々海外にお住まいなのか書かれていなかったのですが、お話の中に、祖父母様やライラ様のお友達の話題が無かったことから、転勤や何らかの事情で海外にお住まいになっていて、支援者は身近にはいない状況なのだろうと想像した上で回答させていただきます。

ライラ様のお悩みですが、母親ならばどこで子育てをしようと、同じような気持ちを味わうのではないでしょうか。誤解していただきたくないのですが、皆味わっているのだから我慢すべきだという事では決してありません。多くの母親が、ライラ様のお悩みに強く共感するであろうという事です。

３歳１０カ月ともなれば、たまに会う方からすれば一番可愛い時期とも言えるかもしれません。しかし、母親からすればただ可愛いとは言えない時期でもあるはずです。一般的な発達から言うと、自我が出てきて、さらには言葉も増え、自己中心性も強く我がままも多い時期です。母親としてはしつけのこともあり、我がままを多めに見るという事もなかなかできない状態であると思います。そんなお子さんと一日中一緒に居れば、イライラして当然なのです。決して母親失格などではありません。

しかし、もう１０年以上も前のこととなりますが、後追いしてトイレにまでついてくる娘にイライラしてしまい、「ついてこないで！」と押し倒し、泣いている我が子の声を、私も泣きながらトイレで聞いて過ごしたことは当時誰にも言えませんでした。そんなことを言ったら、「なんて母親だ！」と言われてしまう。それがとても怖かったのです。周りの母親はできている当たり前のことができない私、眠る我が子の顔を見るたびに胸が苦しくなりました。今ならば、そういうことも仕方なかったよね、と思いつつ、一生忘れられない気持ちなのだろうとも覚悟しております。

私の話が長くなってしまいましたが、ご自身を責めすぎることは悪循環に陥ってしまいます。子育ての仕方以前に、お母様の気持ちがふさぎ込んでしまっていては、元も子もありません。流れを変えるためにも、今ライラ様ができていることを考えていきましょう！

ライラ様はご主人のお休みの日はイライラしないで過ごせると書かれています。これはとても素晴らしいことだと思います。ご主人をとても信頼していて、頼りにされているのですね。ご主人との喧嘩からも、ご主人への不満というよりも、お一人にされてしまうことへの不安が強いのだと思います。

ライラ様はご自身のコントロールができていないわけではありません。支援者が近くにいてくれる、つまりは心の余裕さえあれば、お子様と穏やかな気持ちで過ごすことができるのです。

海外のどちらにお住まいなのか分からず、日本でいうところの幼稚園にあたるものに属しているのかが分からないのですが、海外では一般的に、日本よりもベビーシッターなどの利用に寛容的なのではないでしょうか。少しお子様と離れる時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。

ご自身が一人の時間を持つことができれば、ご主人様が一人の時間を持ちたいと言われても、寛容な気持ちで受け入れられるのではないでしょうか。

保育サービス等を受けられないような状況であるならば、一日中スマホやタブレットでお子さんが過ごすことがあっても良いと思うのです。「今日、お母さんはお休みの日」があっても大丈夫です。トラウマになったり、精神的におかしくなったりなどしません。
しかし、この方法を試される時には注意点があります。罪悪感など一切持たないことです。「今日だけは、ごめんね」とちゃんと割り切れないことには効果は期待できません。

また、すでにご存知であるかとは思いますが、スマホの健康被害も研究段階とはいえ、色々と指摘されているのも事実です。そういった点からも心配されているのだとは思います。詳細は今回省きますが、習慣化するほどの利用でなければ大丈夫です。

何よりも、子どもの事は本当に愛していますと断言されているライラ様なら大丈夫です。完璧な親など存在するはずもなく、失敗を繰り返しながら親も成長していくしかないのですから。

海外という文化や言語も異なる中での子育て、さぞかし大変な思いをされていらっしゃるのだろうと思います。また、何か不安なことなどありましたらメール相談も行っておりますので、ご利用ください。

母親業は、何よりも身体が資本 です。健康な身体とは心も含まれております。あまり重く受け止め過ぎず、今できている自分自身を褒めて差し上げて下さい。大変な中メールを下さり、ありがとうございました。