彼氏が音に過敏です。どんな配慮が必要でしょうか。

安斎　勇介

• 産業カウンセラー
• 国家資格キャリアコンサルタント

出版・広告業の営業マンとして社会人のスタートを切りました。
その後、IT業界に魅力を感じ、エンジニアとして転職しましたが、
同じ業界内で転職を繰り返しました。
29歳のとき営業マンとして入社した会社で、定年まで働きました。

一般社員から部長職、海外子会社の役員まで経験しています。
営業職をずっと続けており、仕事上の試練は、何回も経験しています。
そのたびに、神経症に悩まされました。

定年後、精神障害者を中心に、就職支援の仕事を行いました。
常に、相談者の話す内容をよく聞き、出来るだけ希望に添えるような
就職を成就できるよう努力してきました。
また、生活困窮者・障害者向けカウンセリングも経験しています。

カウンセリング歴
・生活困窮者向け電話カウンセリング　2年
・障害者就職相談キャリアコンサルタント　2年
・カウンセリング件数　1000件

経験した心理療法
・森田療法
・認知行動療法
・来談者中心療法

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カウンセラーの回答

お互いがお互いのために、どれだけ我慢できるかを考えましょう。

カウンセラーの安斎です。ご質問にお答えします。

彼氏が聴覚過敏であり、その彼との今後の生活についてのご質問ですね。
結婚を前提とした将来のご質問と受け取りました。

まず、彼の聴覚過敏の原因は調べられましたか。聴覚過敏はいろいろな原因が考えられるもので、
心因性なのか、脳や器官が原因なのかということと、その内容（脳や器官の疾患によるもの、またはHSP、発達障害によるものなど）についての診断が必要です。医者でその原因を調べ、治療法を調べることをお勧めします。
その上で、その治療法が不明の場合に、その彼とどう生活をするかを考えるのが良いでしょう。

長い年月を一緒に暮らすことを考えると、簡単な決意ではすぐに我慢できなくなると考えたほうが
いいと思います。二人がお互いに相手のために、この先ずっと自分が犠牲をはらう覚悟を持つことが
必要だと思います。具体的には、彼のために、ののさんが、常に音を立てないように生活すること。
テレビの音は小さくすること、掃除機は彼のそばでは使わないこと、彼の眠りを妨げないように
別の部屋で寝ること、電話は別の部屋ですることなど、生活のあらゆる部分での心がけと我慢が必要になります。


反対に彼氏には、最低限の生活音を我慢する覚悟を持つこと。常に進んで耳栓をつけることをいとわないこと、ののさんの努力に感謝の気持ちを忘れないこと。その気持ちを表現し続けることが大切だと思います。
将来、結婚すると、今の相手への遠慮が良くも悪くもなくなります。お互いが我慢しなくなります。
その時点で、どれだけ相手のために自分が犠牲を払えるかが長く一緒に生活できるかを決めるのではないかと考えます。
生活のどの場面で、どんな配慮が必要か、どんな我慢が必要かを洗い出してみてください。そしてその対処方法を考えてみましょう。

ののさんだけで考えないで、彼氏と一緒に考えることが大切だと思います。