お試し無料相談
自信をとりもどし、前のようにいきいきと過ごしたい。
小学校教師をしています。
これまで自信に満ちて子どもたちと一緒に生活してきました。
今年、荒れた学年を担任しました。夜も眠れず、日曜日は午後あたりから憂鬱で仕方ありません。
こんな教師で子どもたちに申し訳ないと自分を責めます。夜は涙が溢れ、一人泣いてしまいます。
小学生といってもクラスに40人もいて、一筋縄でいかない子どもたちとの毎日はとても辛いです。
やらなければならないことばかりで、もう限界を感じています。
あと数ヶ月もすれば今の子どもたちと離れます。そんなことを考えての毎日は、子どもにも、教師としての自分にとっても悲しいものです。
どう考えれば自信が回復するのか、前のようにいきいきとできるのか、助けて欲しいです。
辛いのは私だけではない・・・私の心が弱いのです。強くなりたい。そう思うのです。
女性
42歳
2009年9月19日
お試し無料相談をお申込みするには会員登録が必要です。
カウンセラーの回答
「困難を克服した時、それが自信へと変わります。」
はじめまして、堀内正明です。
ご相談をいただきましてありがとうございます。
相談を読ませていただき、ごはんさんが辛く気が滅入っているご様子がとても伝わってきたので、少しでも気持ちが楽になればと思い回答させていただきます。
ごはんさんは、今まで教師として自信に満ちて子供達を教えてこられたのですね。
その言葉から、本当に教師というお仕事が好きで楽しくて、はりあいすら感じながら、いつもいきいきとがんばってきた姿が浮かんできました。
今年から、荒れた学年を担任されているのですね。
40人という大きなクラスで、それぞれに個性があり、価値観も違い、一筋縄ではいかない子供達に囲まれて、毎日戸惑いや辛さを感じながらもお仕事に取り組まれているのですね。
ごはんさんの言われている、荒れた学年という言葉から推察すると、子供達の態度や行動、発言など、ごはんさんを悩ませたり、困らせたりすることが多々あるのでしょうね。
メールには書かれていないので分かりませんが、そんな一筋縄ではいかない子供達を前にしたときの、ごはんさんの様子やお気持ちを考えてみました。
熱意を持って、毅然とした態度で叱ったこともあったかもしれませんね。
相手は子供、愛情を持って温かい笑顔を絶やさないように、と心がけたかもしれません。
時には感情が抑えきれず、怒鳴ってしまったこともあったかもしれません。
怖くて身がすくんでしまったり、あきれて何も言えないこともあったかもしれません。
とにかく自分の心を落ち着けようと、子供達が何をしようがやりすごそうと思ったかもしれません。
違っていることもあるかと思いますが、ごはんさんがいつもどんな気持ちで、どんな風に対応されているのかを想像するだけでも、ごはんさんの苦しさが伝わってくるように感じました。
「どうして?」「何がいけないの?」と常にご自身に問いかけながら、今までの経験や体験から「こんなことではいけない」「何とかしなければ」と解決方法を模索され、子供達のことを第一に考え懸命に指導をされてきました。
ごはんさんなりに、できる限り子供達と向き合い、精一杯努力を続けてこられたのに、一向に変わる様子のない子供達を目の当たりにしながら、やらなければならないことばかりで追い詰められているような気分を感じてしまっているのですね。
そのような状態から、気持ちに余裕がなくなって眠れない日々を過ごされ、こんな教師では子供達に申し訳ないとご自身を責め、無力感にもさいなまれ、やりきれない気持ちから涙が溢れてくるのでしょうね。
一週間の疲れを癒すはずの休日も、どこか気持ちが落ち着かず、自分のやりたいこともできないまま、あっという間に時間が過ぎ、次の日の学校や子供達のことを考えては不安な気持ちになり、気が滅入ってしまい憂鬱な気分になってしまう。
そのように、張り裂けそうな辛い気持ちからごはんさん自身も限界を感じ、この状態から早く抜け出したいと思い、数ヶ月すれば子供達と離れることができると考えてしまうようになったのですね。
けれど、その考えを持ち続け数ヵ月後に離れた時の気持ちを考えたら、教師としてのごはんさんにとっても、指導される子供達にとっても、とても悲しい数ヶ月になるということに気づかれ、自信を取り戻したい、前のようにいきいきと子供達と過ごしたい充実した数ヶ月にしたいという気持ちから強くなりたいと思っているのですね。
ごはんさんは教師として、常に子供目線で子供の立場で物事を考えられる方なのだと思いました。教師としてのキャリアはもちろんですが、責任感も強く、今までも困難な問題に取り組み、解決をされてきたのだと思います。
もしかしたら、今回も同じように問題解決のため、ごはんさんの優秀性や問題解決能力が評価されていて荒れた学年を任されたのかもしれませんね。
相談内容を読ませていただいて、困惑している気持ちや辛くてどうしようもない気持ちが痛切に伝わってきました。けれども逃げようとしている気持ちは全く伝わってきませんでした。逆に困難なことに対して全力で向かい、前向きに考え行動しその結果が、思うとおりにいかずに悩んでいるのかなとも感じました。自分が一生懸命に取り組んだ結果がうまくいかなければ人間誰しも落ち込み、心が折れてしまい何もやる気が起きないこともあります。
ごはんさんは、ご自身が限界と思うぐらいに精一杯子供達のことを考え、とてもがんばってきたと思います。そのがんばっている姿、辛さや苦しさもしっかりとご自身で受け止め「よくがんばっているよ」と声をかけて労っ てあげてくださいね。
荒れた学年は学校全体として取り組む問題だと思います。ごはんさんは、他の教師や生徒指導主任の方など、しかるべき人に相談されているでしょうか。決して一人で抱え込まないでくださいね。校長を中心に教師間で問題を共有し、その中から問題解決の方策を検討していくことが必要です。
問題に直面している教師がいたら温かく支え、担任だからと他の教師が傍観者になってしまうことのないように、教師間で連携・協力し合う関係を確立し、学校全体で子供達や教師が本来の目的である教育活動が行える体制づくりが重要だと思います。
今回ごはんさんが学校に相談することで、教師間の関係づくりや体制の見直しの機会となるかも知れません。そんな重要な鍵を握っているとも考えられます。
また、今の辛い状態を、お身内の方やお友達に話してみても気持ちが楽になると思います。一人で抱え込んでしまえば、「まだできる」「まだやれることがある」と思って、どんどん自分を追い詰める結果になってしまうこともあります。ご自身の状態を話すことによってその結果に陥りそうになっていた自分に気づくこともできると思います。
新たな視点も見え、今までとは違う考えも浮かぶかもしれませんし、思いもよらないアドバイスももらえるかもしれません。何よりも、ごはんさんの今までの行動や考えが整理でき、そこからまた自信も湧いてくると思います。
人間は困難を経験し克服しながら成長すると言われています。
その困難を克服し自信へとつながっていくと思います。
ごはんさんが教師として成長するための今はそんな時期にいると思います。
その成長した姿を期待しているのは、もしかしたら子供達かもしれません。
一筋縄ではいかない子供達との出会いは、成長するごはんさんにとって必然だったのかもしれません。
ごはんさんは、しっかりと子供達に向き合っています。
子供達を全力で受け止めようとしているごはんさんを、心の弱い方とは私は思いません。
どうか自信を持ってご自身の選ばれた教師という職業を誇りに思い、前向きに進んでいってください。
ただし今回のように、心や体がしんどいなと思った時には誰かに相談する、立ち止まって休むといったことも忘れずにしてくださいね。
力を入れるとき、あえて抜くとき、どちらも心のバランスを取るのに必要なことなんです。
心から応援しています。
ご相談ありがとうございました。