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仕事を続ける自信がない

お悩み種別職場のコミュニケーションの悩み

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、仕事に関するお悩みに、香田雅隆カウンセラーがお応えします。

今回のお悩み

新入社員で今の会社に就職してから5年間になりますが、このまま仕事を続ける自信がありません。職場の人間関係は悪くないのですが、仕事の内容が自分には合っていないような気がしますし、自信も持てません。仕事を辞める勇気もなく、毎日自分が情けなく感じてたまりません。どうしたら良いかアドバイス頂けませんか?

ともや(男性 27歳)

モチベーションが上がらない理由として考えらえる7つ

香田カウンセラー(以下香田):仕事に対するモチベーションが下がっている状態かもしれませんね。
モチベーションとは、人が行動を起こす時の要因となる刺激や意欲のことなのですが、モチベーションが上がらないと能動的に活動しにくいと言われています。その結果、仕事を続ける自信がないということに繋がってくるかと思います。

ちなみにモチベーションには2種類あります。

・給料、地位など報酬につながる外的モチベーション

・成長、やりがい、充実感など精神的な報酬につながる内的モチベーション

相互に影響し合うことで、個人のモチベーションを方向づけていると考えられています。

モチベーションが上がらない理由として考えらえることをいくつか上げていきますね。

1. 仕事量が多く、身体的・精神的に疲弊している

2. 給料に不満がある

3. 職場の人間関係が悪い

4. 仕事を続けることに不安を感じている

5. 業務自体に興味が持てない

6. 与えられた仕事の自由度が少ない

7. 正当な評価がされていない

ともやさんはいずれかに当てはまりますか?

ともや:4と5が当てはまると思います。

香田:なるほど。では、アメリカの心理学者が考案したマズローの欲求5段階説を元に説明していきますね。

1. 生理的欲求 2. 安全欲求 3. 社会的欲求 4. 承認欲求 5. 自己実現の欲求

1・2・3が満たされていない方は、健康の維持ができていない場合が多く、とにかく休みが必要です。ともやさんの場合はここは満たされていると思います。
4の承認欲求は、高く評価されたい・自分の能力を認められたいという欲求です。ここが満たされていないと、自信がなくなったり自己肯定感が下がったりします。

ともや:まさに僕はそうかもしれません。自己肯定感を上げる方法が知りたいです。

香田:1年前や2年前の自分と比較してみてください。どんなに自信をなくしている人でも、成長していることは必ずあります。小さい自信を積み重ね自分の成長を認めてあげましょう。
同僚や先輩と比較するのではなく、比べるのは過去の自分です。

あとは、目標となる人を見つけることも大事です。
上司でも同僚でも社外の人でも、尊敬できる人の仕事のやり方を盗んでみることです。自分にはない部分を真似しながら、自分は将来的にどうなりたいかを考えていきましょう。

また、仕事の内容が自分に合っていないような気がするとのことですが、無理な仕事を引き受けていませんか?
できること・できないことは自分で判断して、本当に無理だと思うことはリスクヘッジするのも大事なことです。結果的に自己肯定感をあげることにもつながってきます。

今の仕事に関するスキルを磨くのもいいと思いますよ。
技能を深めることで、業務に自信と興味が備わり相乗効果で仕事が楽しくなることにもつながってきます。

自分の仕事が会社に、どのように貢献しているかを俯瞰して考える

ともや:仕事を辞めた方がいいと判断するのはどんな時ですか?

香田:まずは辞めたい理由を全部箇条書きにして明確にしましょう。
感情論ではなく、ご自身が納得できる理由と退職後の計画があれば、それは甘えではなく、自分の意思をもった意味のある行動になります。

新しい職場で人間関係を築くのは大変なことですが、そのリスクを背負ってでも辞めたい明確な理由があるなら、それも選択のひとつです。色々な可能性がありますから。自己肯定感を下げる必要もありませんよ。食事がとれないような状況が続く時は、自分を客観的にみるために、医師の診断を受けるのもひとつの方法です。
ただ、それは最後の選択で、まずは継続するための努力は大事です。

最後に、仕事の中で自分なりの楽しみはありますか?
達成感やお客さんから喜ばれること、上司から褒められることなど、人間は他者に認められたい気持ちが大きいものです。自分が楽しんでいると仕事自体も楽しくなり、前向きな気持ちは職場にも連鎖していきます。

自分の仕事が会社に、そして社会に対してどういう意味を持ち、どのように貢献しているかを俯瞰して考えてみましょう。
若年層の仕事は断片的なことが多く全体が見えにくいかもしれませんが、大きなことを支えていることがわかると、モチベーションアップにも繋がります。

今回のカウンセラー

香田 雅隆 カウンセラー

厚生労働省でのカウンセラー経験にて就活、転職、退職等の相談実績は豊富。

大手航空会社VIP・芸能人担当、観光協会事務局長、厚生労働省にて法人顧客対応、人材啓発・教育・経営管理などのキャリアを歩み、満を持してエキサイトお悩み相談室専任カウンセラーに。

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