自分の悩みを話せる人が周りに一人もいない
お悩み種別人間関係
人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。
今回は、日高千香子カウンセラーが人間関係に関するお悩みについて電話でお応えします。
今回のお悩み
私は、大学生です。昔から悩みを相談することが苦手で、自分の中に溜め込んでしまうタイプです。最近、酷くショックを受けたことがあり誰かに話したいと感じましたが、今まで本音で相談をしてきたことがないため、どのように話をすれば良いのかわからず困惑してしまっています。どのように心を開けば良いのでしょうか?
みなみ(女性 20歳)
「この人だったら話せそうだな」と思う人を見つけてみること
日高カウンセラー(以下日高):若い方だけでなく年代問わず、悩みを相談できる人がいない、または相談をしたことがないからどう話していいかわからない、というお悩みはよく聞きます。
みなみさんの中で、縛りをかけていることはありませんか?そもそも人と話すことが怖いとインプットしているのかもしれません。他人を信じられないのではなく、関わり方や距離の縮め方がわからないのではないでしょうか。
まずおすすめしたいことは「この人だったら話せそうだな」と思う人を見つけてみることです。
例えば、みなみさんによく声をかけてくれる人はいませんか?同年代の友達よりも、安心感のある年上の女性の方が話しやすいかもしれません。その方へ「お話聞いてもらってもいいですか?」と声をかけてみてはいかがでしょうか。この人に嫌われているかも、と先入観がある相手だと話しにくいので、安堵感がある方に相談してみるのがポイントです。
最初は声をかけにくいかもしれませんが、少し勇気を出してみましょう。慣れてくると、相談することに抵抗がなくなり年上の方だけではなく、同世代の友達にも相談しやすくなってきますよ。学校の先輩やアルバイト先の先輩など、身近な人に頼る練習と思って相談をしてみると社会人になってからもその経験は生かされます。
社会人になると、話しかけにくい上司や先輩に相談しなくてはいけない場面もでてきますから。
みなみ:他人に心を開けないのは、何か原因があるのでしょうか?
確かに、育ってきた家庭環境のトラウマや、学生時代の友人関係のトラブルなど、何らかの原因がある場合も多いです。そのような原因があると、常に周囲の人の顔色を伺ってしまう癖や、またトラブルになってしまうのではないかと思い込みが作られています。
その場合は、客観的に物事を捉える練習をしましょう。練習は早ければ早いほどいいです。みなみさんはまだお若いので、変化も早いと思いますよ。
今までの経験や自分自身の思い込み、先入観からの思考癖がついていて、頭で考えていると混乱し答えがでないこともあるので、ノートに書き出してみましょう。
価値観は、若ければ若いほど視野が狭いことは大いにあります。ネット情報に振り回されて余計に落ち込んでしまうことも。自分の価値観は一旦置いておいて、客観的な状況を書き出してみることが大切です。
コミュニケーションの第一歩は、少しの勇気と言葉がけ
みなみ:なるほど、やってみます!ちなみに、相談した場合、相手の負担になるのではと心配です。相談される側はどのように話してもらえたら負担になりませんか?
日高:いきなり相談内容を話し出すのではなく「今大丈夫ですか?お時間よろしいですか?」と最初に聞くようにしましょう。「大丈夫よ」と言ってもらえたら、必要以上の気遣いは必要ありません。聞く姿勢がある方の場合、その時がダメでも「いつなら大丈夫」などの違う案を出してくれるはずです。「お時間よろしいですか?」と最初に聞くことで、快く話を聞いてくれそうな方なのか、そうではないのか判断することもできます。
コミュニケーションの第一歩は、少しの勇気と言葉がけです。「お忙しいところすみません」や「お時間よろしいですか?」などの一言があるとかなり変わってきます。このフレーズを覚えているとすごく役に立ちますよ。相手は「どうしたの?」と必ず返事をしてくれるはず。いきなり「相談したいことがあります。」という声がけは言い出しにくいですよね。
もう一つコツをお伝えするとすれば、緊張する時や何かを伝えたい時ほど笑顔で接することです。口角を上げて表情を柔らかく、優しく微笑んで話しかけてみましょう。
話す順序は最初は考えなくていいですよ。相手がいれば、キャッチボールになりますから。◯◯でなければいけない、と自分に縛りをかけないことが大切です。
上手くいかなかったとしても気にすることはありません。まずはその勇気がすごいことです。最初から上手くできる人はいません。勇気をもって、話しかけてみてくださいね。
今回のカウンセラー
日高 千香子 カウンセラー
米国NLP協会認定 マスタープラクティショナー、JADP上級心理カウンセラー、JADPメンタル心理カウンセラー、日本レイキセラピスト協会認定、レイキティーチャーの資格を持ち、心理カウンセリング、コーチング、幅広いお悩みの相談に寄り添います。