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職場にいる性格がきつい人との付き合い方に悩んでいます

お悩み種別人間関係

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、人間関係に関するお悩みに、カウンセラー歴14年の月美向葵カウンセラーがお応えします。

今回のお悩み

職場に、性格がきついと感じる先輩がいます。根は優しいところもありますが、普段から物言いや対応がきついと感じることが多く、先輩の前では萎縮してしまいます。先輩には、仕事でもお世話になっているし、可愛がってもらってもいますが、苦手意識が強く付き合い方がわからない状況です。どうしたら萎縮せずに先輩と接することができるのか知りたいです。

たくや(男性 27歳)

学ぶべきところは学びながら一歩引いて俯瞰してみる

月美カウンセラー(以下月美):たくやさんが苦手な先輩は、「なぜ根は優しいのに言い方がきつくなってしまうのか」を考えてみましょう。職場の方全員に対して同じ態度なのか、それとも、たくやさんに対してだけなのか、それによっても変わってきますが「根は優しい」という部分がポイントです。

なぜそういう人なのに言い方がきつくなってしまうのか?それは、優しい人だからこそです。先輩は、人に対するマナーなど、色々なことに気をつけて生きている繊細な方だと思います。繊細な人ほど、自分に厳しく人に優しいものです。

ですが、いつも本音を抑えて生きているから、自分が優位な立場や自分は絶対に間違っていないと思った時には、つい語尾が強くなってしまうこともあります。

また、言い方がきつい人の特徴として、きつい言葉は相手に言っているようで実は自分に言っている場合があります。

相手の中に自分を見てしまっているので、相手にきつい言い方をすることは、自分を戒めているのと同じ感覚です。
つまり、自分の中で戦いをしているということ。

だから、そういう方にきついことを言われた時は、学ぶべきところは学びながらこの人の中で戦争が起きているんだなと一歩引いて俯瞰してみることです。相手と自分を分離して考えることも時に必要です。

全部自分に対して言われていると思ってしまうけれど、実はそうではない場合がありますから、全て自分ごととして捉えないことです。

たくや:先輩がきつい物言いや対応をしてきた時は、どのように対応すればいいのでしょうか?

月美:聞き流すだけだと「ちゃんと聞いてる?」と怒られてしまう場合もあるので、そういう時は、オウム返しをしてみてください。ただ、オウム返しの注意点があります。自分の中で言葉を変換したり自分の解釈で伝えたりしないで、なるべく相手が教えてくれたワードをそのまま使ってオウム返しをするようにしましょう。

オウム返しの本質は、否定も肯定もしないということです。説明や言い訳をしようとすると、話はかみ合わなくなってきます。

1回話を汲んであげるために、先輩が言ったことに対して「こういうことなんですね。」と繰り返してあげましょう。

自分が悪くないのに謝る必要はありませんよ。

何か質問したい時は、相手が教えてくれたことを1回繰り返してから質問

たくや:先輩は、どうしてきつい言い方をするのでしょうか?

月見:優しい方のはずなのにきつくなってしまうのはなぜかというと、人間は自分が言ったことが相手に伝わらないと少しイラっとするからです。根は優しいということは、頭ごなしに人格否定するような悪い人ではなさそうですよね。

例えば、たくやさんがわからないことを先輩に聞く時に、焦って色々なことを聞こうとしたり、頻繁に質問をしてしまったりすることはありませんか?

質問をたくさんしたほうがやる気があると思われるという面もある一方で、質問が多すぎると、「マニュアルみて」とか、「人がやっているのをみて覚えて」など、冷たく突き放されたように言われることもあるかもしれません。

それはなぜかというと、最初は優しく教えてくれていたとしても、急に質問されて自分を試されているような気持ちになることや上から目線で言われているように感じてしまう場合があるからです。

対策として、何か質問したい時は、相手が教えてくれたことを1回繰り返してから質問することをおすすめします。

例えば「以前〇〇と教えていただきましたが、これで合ってますか?」と1回教えてもらったことを繰り返して確認した後に「では、こういう場合はどうなりますか?」と聞いてみましょう。

このように聞くことで、先輩は、自分が言ったことを汲んで理解した上での質問だということがわかり、安心感を持つことができます。

やみくもに質問されると、ストレスになってしまうこともありますが、繰り返してから質問をするように心がけると、「この子はなんて理解が早くて教えやすいんだろう」、「また教えてあげよう」という気持ちになりますよ。

少し配慮すると、根が優しいタイプの先輩ならば対応が変わってくると思います。

今回のカウンセラー

月美 向葵 カウンセラー

中学校音楽教諭2種免許、コーチング、1級心理カウンセラー、アートセラピスト、調理師、フードアナリストと幅広い資格を持ちカウンセリングに従事。

心理学の著書も手掛け、負の連鎖を断ち切り、人生を変えるきっかけ作りをお手伝いをします。

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