友達の裏切り行為が許せない。

カウンセラーの回答

怒りを手放すためにも、ご自分と向き合ってみてください。

初めまして、カウンセラーの相作　桃香と申します。
この度は無料カウンセリングにお問い合わせいただき、ありがとうございます。

ハコネ様からの相談を読ませていただきました。お友達の裏切り行為が許せないという理由から、その人とは、もう付き合う気は無いけれど、未だに怒りがこみあげてくるとのことですね。その為、ハコネさんは、その気持ちを、どうすれば良いのか分からず、悩んでいらっしゃるようです。

誰でも想定外の事が起きたときに、人は自分を納得させるため、色々な言い訳を考えます。例えば、この場合は、どうして、私が裏切られたのか？という驚きと、それの原因を探ること、そして、このような事が起きる前に回避できる方法は無かったのか？ということです。最終的に、ハコネさんが、色々と考えを巡らせた後、この事実を現実として受け入れたところで、自身の心の中で、現実をそのまま受け入れる納得感が生まれ、少しずつ嫌な気持ちは心の中から忘れていくというプロセスを辿ります。しかし、今は、ハコネさんは、まさにそのプロセスの途中なので、まだ戸惑いもあるのでしょうし、忘れようと思いながらも、ふと気持ちが後ろ向きになってしまうのです。

信頼していた友達から裏切られるという行為は、許しがたいことです。「まさか？この私が？」と思われたでしょうし、ショックと怒りが入り交り、その友人を信じていたけれど、今となっては、その気持ちも空しく感じていることでしょう。その為、ハコネさんが、そう感じることは、ごもっともで、当たり前の事です。今は、その怒りを感じて当然な物事が起きたことを、そして、その事に怒りを感じている自分の事も責めているようです。自分は責められる事はない人間なのに、どうして、このような事が自分に起きたのか？どうして、友達に裏切られたのか？と自分自身を納得するために、今はご自分の気持ちと戦われているのです。

その1つとして、ハコネさんが、もう少し上手く立ち回っていたら等、考えるのも、そのプロセスの中では大切なことです。なぜなら、賢明な人は失敗から学ぶので、今回、学んだことは次に生かすように出来るはずです。その為、ハコネさんは、自分自身の反省も含めてそこに立ち戻ってしまうのです。しかしながら、残念な事に、そこに戻ってしまうという事は、自分に起こった事を思い出すという事でもあるので、今は怒りにハコネさんをコントロールされている状態です。


少し客観的に考えてみては、どうでしょうか？。本当に上手く立ち回っていたら、本当に何事も起きなかったでしょうか？後悔先に立たずという言葉もあるように、このようなことは、起きてみてから初めて、あの時・・・と思うのではないでしょうか？そして、本当にそれを防げたのか？と言うと、全ての物事は理由があってその結果物事が起きているので、正直、ハコネさんがコントロールできたか？と言うと、それは難しかったのではないでしょうか？

その為、今、ハコネさんがすべきことは、怒っている自分の気持ちをそのまま受け止めることです。こんな事をされたのだから怒って当たり前だ、と理解することです。そのように自分の気持ちを素直に受け入れると同時に、ハコネさんの中には、自然と気づきが生まれ、その気づきによって、ハコネさんの願うように、怒りの気持ちは徐々に手放される事でしょう。ただし、このプロセスには、ある一定の時間がかかります。早く、この気持ちから脱したいというお気持ちは分かりますが、自分と真摯に向き合う事で、この怒りを成るべく早く手放す為にも、ご自分の気持ちとゆっくり良く向き合う事をお勧めいたします。
そうする事により、ハコネさんに、穏やかな時間が、近づいてくると思います。


さらなる質問や、今回の相談の答えに対する気持ちが不完全燃焼の場合、この件に関して、もっと話したい等思われましたら、その時は、ご連絡いただけますと、ハコネさんの悩みの解決にもっと近づけるお手伝いが出来るかもしれません。

相作　桃香