母が理解してくれず、絶望的な気持ちになります。

カウンセラーの回答

お互いにコミュニケーションをとるように心がけてみませんか？

初めまして、カウンセラーの相作　桃香と申します。この度は無料カウンセリングにお問い合わせいただき、ありがとうございます。相談者様からの相談を読ませて頂きました。

お母様から「あなたのことはあなたにしか分からない」と言われると、悲しく、イライラし、心に穴が開いた気分になってしまうことをお母様に理解して欲しいと思っていらっしゃるようです。理解をしてくれないと思うと、絶望的になってしまうようです。

相談内容を読んでいましても、色々とお聴きしたいことがあるのですが、メールでの相談なので、どうしても一方的になってしまうことをお許しください。

にいさん様のお母様に自分を理解してもらいたいという気持ちは、とても良く伝わりました。しかしながら、私から客観的に見ると、お母様も、「にいさん様が理解してくれたら」と思われて、敢えて厳しい態度を取っている可能性があるようです。私たち、カウンセラーにも言えることなのですが、「相手に寄り添うこと」と、「相手に対して色々と意見を言う」事は別です。私の場合は、良く相談者様から「アドバイスをください」と言われることがあるのですが、実際に専門家の立場でアドバイスをしてしまうと結果として、相談者様の自立の機会を奪ってしまうことになり、相談者さんが依存という状態になってしまう可能性があります。その為、カウンセラーは出来るだけ、相談者さんに「何が問題なのか」を自ら気付いてもらうような質問をしたり、話しかけをすることを心掛けます。何故なら、カウンセラーの目的は相談者さんが自ら気が付いて、自分の足で歩んでくれることであり、他者に依存をさせることでは無いからです。このような関係は、ある程度の年齢に達した親子にも似ている部分がある、と私は考えます。

今、お母様がにいさん様にされているのは、そのような考えが背景にあるのではないのかな？と思いました。何故なら、母と子は、幾ら血が繋がっているとは言え、にいさん様の心の中は、誰も覗く事も出来ませんし、にいさん様と同じ様に感じる事は出来ません。その為、お母様は敢えて、そのように仰っているのではないでしょうか。だからこそ、「ご自分の気持ちを大切にしなさい」と、言葉で敢えて口に出してはいませんが、そのような態度でにいさん様に接しているように思えました。又、冷たくすることで、「自分の足で、頑張って歩んでいきなさい」と態度を敢えて見せているようにも思えます。勿論、お母様のこのような言動の前後に、どのような会話が実際に交わされたのかは、今分かりませんので、確定的には断定は出来ませんが、そのような可能性がある、という事です。

そこで、にいさん様に質問をします。買い物依存症に対しても冷たい態度と仰っていますが、逆にお母様が、にいさん様の望まれるような優しい態度を取れば、その買い物依存症は治ったのでしょうか？理解がある態度を取ってもらえば、何か変ったのでしょうか？

リストカットしたら、カッターを隠されましたという件についても、お母様からみれば、子供に再度リストカットをして欲しくないので、カッターを隠されたのではないでしょうか。これは、親としては、極めて自然な対応です。大変な思いをして、産んだ自分の子供が、いかなる理由があるにせよ、自分の体を傷つけるのを、親として見たいと思うことは無いでしょう。

にいさん様からすると、母親が、自分を心配してくれているのであれば、言葉でそのように伝えて欲しい、理解ある言葉がけが欲しいと思っていらっしゃるのは、良く分かります。それなら、その想いをそのまま素直に伝えてみたことはありますか？ご自身の気持ちをお母様に伝えることは、お母様からの考えて居られる思いを聞きだせることにも繋がりますし、良いコミュニケーションに繋がります。コミュニケーションが少しずつでも出来ていくと、お互いの理解が深まり、それと共に信頼関係も自然と深まり、お母様との関係もにいさん様から見ても好ましい関係になっていくと思います。

さらなる質問や、今回の相談の答えに対する気持ちが不完全燃焼の場合、この件に関して、もっと話したい等思われましたら、その時は、ご連絡いただけます と、にいさん様の悩みの解決にもっと近づけるお手伝いが出来るかもしれません。

相作　桃香