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友人の相談が重くて距離を取ったら、嫌がらせが始まりました

私はすごく仲のいい友達がいました。その年知り合ったばかりでしたがお互いすごく信頼していました。

ですが仲良くなるにつれ相手はだんだん私に依存するようになり、私はそれがとても辛かったです。もともと私は自分の悩みを他の人に言うのが好きではないので、いつも聞き役でしたが本当に毎日毎日相談相談で私も毎日暗い気持ちになってました。最初はごめんねと言ってくれていましたが、最後にはそんな言葉もなく1時間返事がなかっただけで凄く取り乱していました。私はそんな相手をみてとても怖くて怖くて仕方なかったです。でも、いまここで私がいなくなったら相手が辛くなるのはわかってたのでもうちょっと一緒にいようと思いました。

でも最終的には耐えられなくなり、私は何も言わずに相手から逃げてしまいました。すると相手はTwitterや他の人の間で私の悪口を言うようになり、勝手に撮った写真などを見せたりするようになりました。

最近では相手のこと、相手と話したことを思い出すだけで辛いし、いきぎれもおこります。わたしも悪い事をしてしまったとは思いますが、毎日が今もずっと辛いです。この事を他の人に相談するのは私的にも整理がつきませんし暗い気持ちにさせるのがわかってるので嫌です。

拙い文章ですみません、助けてください

女性

17歳

2015年10月2日

カウンセラーの回答

自分(彼女)を助けることができるのは、最終的には自分(彼女)です。

こんにちは。

カウンセラーの三吉野愛子と申します。
ゆいさんのご相談に回答させていただきます。よろしくお願いいたします。

このたびは、仲の良かった友人との関係がうまくいかなくなり、大きな痛手を受けていらっしゃることでしょうね。
人に悩みを言うのが好きではないゆいさんが、こうして悩みを打ち明けてくださったのは、よほどのことだと思います。
悩んでいる側の人の孤独や痛みもわかり、悩みを打ち明けられる側の人の負担や苦しさも
わかるゆいさんだからこそ、深く悩んでしまったのだとお察しします。

ゆいさんも経験されたように、人の相談事を聴くのはたいへんなことです。
相手が自分でなんとかしようという気もちがあってこそ、相談というのは成り立つわけで、
ひたすら愚痴のはけ口になってしまったり、いつもアドバイスを求められ続けたりすると、
誰でも疲れてしまいます。本当に誰でも、です。

私も、たくさんの人の相談事を聴く仕事をしていますが、善意だけではお役に立てないし、
相手をかばって慰めるだけでもダメですし、かといって厳しいことばかり言っていると
相手の気持ちがすっかり折れてしまいますし、本当に難しいことだと思います。
仕事を離れたプライベート(家族や友人)の相談は、もっと難しいと感じることもあります。
時間は無制限、電話はいつでもかけられるし、言いたいことは24時間メールで送ることができる。
それに、感情的になろうと思えばいくらでもなれるし、しかもできれば仲良くしたい相手だし。
こんな難しい相談事はないと思うくらいです。
困ったときに助け合うことはあるとしても、「お互いに困ったときには相談はするけど、
最終的には自分で決めて行動して解決する」という暗黙の了解や信頼関係があってこそ、
友人や家族間の相談事は成り立つのだと思います。

ゆいさんは、その友人との間で「一方的に悩み事を聴かされる」という難しい仕事を、一生懸命やってこられたのですね。
その苦しさに耐えかねて友人と距離をとり、「苦しんでいる友人から逃げて、悪いことをした」
と感じているのなら、もう自分を責めるのはやめにしませんか。
なぜなら、ゆいさんは悪いことはなにもしていないからです。

ゆいさんと友人との間で起こったことは、次のようなことです。
友人は、ゆいさんに近づきすぎ、依存しすぎてしまった。ゆいさんは、嫌と言えずに我慢を重ねて限界を迎えた。
もう少し詳しく言うなら、友人は自分で抱えていくべき感情を、ゆいさんに肩代わりさせてしまったわけです。
いつもゆいさんが優しく受け入れてくれるので、つい甘えすぎて節度がわからなくなったのでしょう。
そして、ゆいさんは、友人の役に立ちたかったし、冷たい人だと思われたくなったのではないでしょうか。
本当は、「ちょっとしんどい」と距離をとってもいいところで、無理をしすぎてしまったということですね。

たった一時間、返信がないだけで取り乱す友人をみて「怖くて仕方がなかった」というのは、
いったいなにが怖かったのでしょうか。
友人の期待に応えられず、「使えない人」だと思われるのを怖れたのでしょうか。
それとも、なにか危害を加えられるような不安に駆られたのでしょうか。
もしくは、友人に嫌われることで、寂しさや孤独を感じることを怖れたのでしょうか。
自分が限界まで我慢してしまうとき、なにを怖れているのかは、一度じっくり考えてみてもいいと思います。

現在の状況は、友人から逆恨みのような仕打ちをされ、罪悪感をもつように仕向けられている状況ではありますが、
実際にゆいさんが悪いことをしたわけではありませんのでご安心ください。
友人が期待していたような、「いつでもあたたかく受け止めて励ましてくれるお母さんのような存在」ではなかったというだけです。
「彼女にとって理想的な存在になれなかったのよ、残念だったわね」とは決して言いません。
ゆいさんは、あくまでも対等な友人関係だったのであり、理想のお母さんのような存在になる必要はないからです。
もっと言えば、お母さんだって、いつでも子どもにとって理想の母ではいられません。
そして、少し難しいのですが、友人も、ゆいさんにとって理想の友人である必要はないのです。

二人は出会って、ある一時期濃密な友人関係をもち、そのことは二人にとって大きな意味があったと思います。
だからこそ、今のお二人は、お互いに友人を失った深い悲しみがあるのでしょう。
友人の行為は、悲しみなんかじゃなく、単純に怒りや憎しみから出ているものだと思うでしょうか。
も ちろん、怒りや憎しみもあるかもしれませんが、怒りや憎しみのもととなる感情は悲しみや寂しさであることが多いのです。

ゆいさんは、自分ができる範囲で、困っている友人の力になろうとした。
しかし、自分ができる範囲をはるかに超えていて手を引いた。
そのことは悪いことではありません。
むしろ、勇気ある賢明な撤退だったのではないでしょうか。
そうするしかなかった自分を、今は許してください。

友人のように、相手に依存しすぎてしまうタイプの方は、相手が自分のことを重く感じて
離れていくと、「捨てられた」「裏切られた」と思いがちです。
自分の思い通りに動いてくれない相手をなじったり復讐したりすることはできますが、
自分の態度が相手を追い詰めてしまったかもしれないと反省することは苦手なのです。
自分と人は違う感じ方をする存在で、相手にも都合や限界があるという当たり前のことが
なかなかわからないので、思い通りにならない状況がストレスになりやすいのですね。

そういうタイプの人にどっぷり依存されて、「ちょっと重い・・・」と思う人の感覚は、
いたって普通なのですが、人に依存したり人を操作したりすることに慣れている人から見ると、
「こんなに苦しいのに、助けてくれないひどい人」ということになってしまうのです。
しかし、これはまやかしの論理で、自分のことを助けられるのは最終的には自分しかいません。

節度を越えて寄りかかられて、苦しかった。
黙って距離を取ることしか、解決策が思いつかなかった。

そんな当たり前の気もちを抱いたゆいさん自身を、まずは自分で認めてあげてほしいです。
そして、苦しい状況から自分を救い出したことを褒めてあげましょう。
「私は友達を裏切ったのに、自分を認めたり褒めたりできない」と思われるかもしれませんね。
でも、ひとまずそれでいいのです。
友人の人生は、友人が自分の足で歩んでいくものであって、彼女の人生をゆいさんが代わりに歩んであげるわけにはいきません。
生きていれば、いいことばかりではなく辛いことやうまくいかないことも山ほどあります。
うまくいかないことを誰かのせいにばかりしていては、ずっと不幸で不機嫌な人生です。
思い通りにならなくても、ツイてなくても、誰かが憎くても、気を取り直して自分にできることを探しつつ、
一歩一歩進んでいく先に、また幸せを感じる瞬間がやってくるのではないでしょうか。
友人も、どこかで気を取り直し、自分を幸せにするための一歩を踏み出さねばならないのです。
それは、いつも本人の仕事であり、他の誰かが代わってあげられることではないというのが真実です。
だから、責任を負いすぎないでください。

彼女は、たまたましんどい時期で、バランスの悪い人間関係を作りがちなのかもしれないし、
まさにいま、失敗を繰り返しながら人との距離感を学んでいる最中かもしれません。
それでも、彼女の問題は彼女しか解決できません。
どこかで踏みとどまって自分のことを反省し、相手を思いやり、これまでとは違うやり方を
選んで行動したりすることで、
彼女自身も苦しさから抜け出していかれるでしょう。

過去と今の自分をしっかり認めた後に、それでも自分にはもっとできることがあったのではないかと感じるなら、
応用編として次のことも考えてみてください。

過去は変えられませんが、もし理想を言うとすれば、ゆいさんの心が限界を迎える前に、
彼女にそのことを言葉で伝えることができればよかったですね。
彼女がゆいさんに話した相談の内容はわからないので、しっくりこないかもしれませんが、
「ちょっと私には荷が重い相談だなぁ、他にも頼れる人がいたほうがいいかも」とか、
「私ではわからないこともあるから、もっと詳しい人や大人に相談してみたら」などと、
他の援助の手も並行して探すように振ってみる。
または、「他の用事をしているときや寝ているときは、すぐには返事ができないよ」とか、
「今週はゆっくり話がきけないけど、また来週にでも聞かせて」など、自分と相手との境界線を保つような声かけをしてみる。
「今日は体調が悪いからゆっくり休むよ。回復したら連絡するね」とか、「今日は、私の話も聞いてほしいな」
などと、対話のパターンを変える働きかけをするという方法もあります。

また、ゆいさんのほうにも「嫌われるのか怖い」とか、「友達がいないのは寂しい」という弱みがあったのだとしたら、
それはゆいさんがこれからも向き合っていかれるべき課題だと言えます。
「本当の気もちを言うと、嫌な顔をされる かも」、「断ったら、嫌われるかも」という不安は誰しもあります。
でも、嫌われることを怖がって相手に合わせてばかりだったり、言うべきことを言わずにいたりすると、
だんだんお互いに相手を大事にできなくなり、関係は必ず壊れてしまいます。
これは友人関係に限らず、恋愛関係でも起こりうることです。
友達は(彼氏も)、ただ居ればいいとか、数が多ければいいということではありませんね。
むしろ、関係が思い通りにいかないと相手を貶める噂話を広めるような友人や、
嫌がらせをしたりするような恋人なら、いない方がいいという見方もできます。
自分が自分らしくいても安心だ、と思える相手との関係を築いていってくださいね。

などなど、いろいろと対人コミュニケーションのやり方は考えられるのですが、
それらを検討して実践していくのは、ゆいさんの気もちが回復してからでいいと思います。

今は、友人のひどい仕打ちが堪えるでしょうけれど、自分の生活を持ち直すのが先です。
彼女にも自分の人生を歩む責任があることを尊重し、自己治癒力が備わっていることを信じてそっと見守ってください。
ただ、名誉棄損や肖像権の侵害等にあたるような行為については、明らかなルール違反でありマナー違反です。
あまりに目に余るようなら、「やめてほしい」という意志を示すことも必要でしょう。
その場合は、たった一人で立ち向かおうとしないでください。
たとえば法律問題に詳しい信頼できる大人に相談して、対策や情報を収集しておくと安心です。
このような場合は、出口の見えない悩み事に他人を巻き込むこととは異なりますので、
あまり我慢し過ぎず、近くで支えてくれる誰かを確保してください。
同世代の友人等ではなく、現実的な対処を教えてくれる大人に相談されることをお勧めします。

最後となりますが、ご自身の心を整理するために、相手に対して思っていることを、
言葉にして整理してみましょう。例えば下記のように。

・あなたの力になりたかったけど、こんなことになって残念だ
・逃げてしまうなら、初めから話を聞くべきではなかったと悔やんでいる
・信頼してくれていたのに、裏切って申し訳なく思っている
・友人を一人うしなってしまい、寂しく哀しい気もちでいっぱいだ
・あなたの問題をどうしていいかわからず無力感が募っていた
・期待に応えられない自分がふがいなく、自己嫌悪に陥った
・私の気もちを察してくれないあなたに怒りすら感じていた
・重い話を聞かされ、あなたの感情に圧倒され、疲れ果ててしまった
・人のせいにしてばかりで自分を省みないあなたに嫌悪感があった

どうでしょうか。しっくりこない感情もあるかもしれませんが、こんなにたくさんの、表現されない感情がご自身の胸の内にあるとしたら・・・それは、いきぎれだって起こしますよね。
「こんな気もちは、感じてはいけない」と思う感情があればあるほど、人はつらくなります。
人は感情をもっている生き物なので、「その感情を感じてはいけない」と強く思うことは、
「その感情をもつ自分は存在してはいけない」という意味に等しいのです。
たとえ、相手に対して失礼な感情だって、自分が生きているからこそ感じること。
抑え込みすぎれば、生きること自体がつらくなってしまいます。

彼女に対して感じた事は、必ずしも本人に伝える必要はありませんが、
自分の心の健康を取り戻すために上記のように言葉になさることをおすすめします。
そして、「私は、こんな気持ちになっていたんだな、それは苦しいよね、嫌だったよね」と、
ひとつひとつの感情を受け入れてください。
「こんなひどいことを感じてしまって、私って嫌なやつ」と思ったとしても、いったんその気もちを認めてあげてほしいのです。
「ああ、私はこんな気持ちにもなる人なんだな」と、自分を少しはなれた場所から眺めることができたらOKです。
コツは、完璧な“いい人”の仮面を潔く脱ぎ去ることです。

自分がどんなときに辛くなるタイプか、どんな人が相手だと自分らしくいられるのかということを知れば、
対人関係も少しずつ楽になっていきます。
無理をし過ぎず、自分の楽しみや安心の感覚も大切にしながら、お互いを尊重しあえる
友達付き合いや恋愛をされることを心より願っています。

三吉野愛子

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