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体重の増減による体調不良で、人生が台無しです

はじめまして!
こんにちは!
よろしくお願いします!
私は現在23歳の女です。
仕事ができなくて困っています。
高校卒業をしてから、一回しか仕事に就いてません。
介護職でしたが20日程ですぐに辞めてしまいました。
仕事ができない理由として、
人がいるだけで、パニックになる
労働時間が長いこと
もう一つ深刻な悩みなのですが、5年ほど前に断食ダイエットをして2週間程食べずに我慢をしていたら、8キロ痩せて脚や腰がふぬけになってしまい、立ってるのも辛いどころか寝てるのも辛くて毎日泣いています。
今は食べれるのですが、過食症で太ってしまいました。
ですが、ふぬけはもう治りません。
こんなので人生を台無しにしたのは私くらいなものでしょうか?
いろんなところで相談しても、メンタル的なものですねとか体がしんどいと言っているのにそんな風にしか返してくれません。
この先、本当不安です。
このような悩みをもった方は日本におられると思いますか?
また、何かの薬を飲めば治るとか、病院で薬を出してくれるところがあるとかありますか?
ご回答、よろしくお願い致します。

女性

23歳

2015年10月8日

カウンセラーの回答

日常生活の中で、少しずつ自分を育て直していきましょう

こんにちは。
カウンセラーの三吉野愛子と申します。
この度は、大切なご相談をいただきありがとうございます。

体重の大幅な増減や、それにともなう身体のしんどさで日常生活がままならない。
そんな深刻なお悩みに思うところあり、できる限りの回答をしたいと思います。

「こんなので人生を台無しにしたのは私くらいなものでしょうか?」
「このような悩みをもった方は日本におられると思いますか?」

このような、あ様の切実な問いかけに、私自身の個人的な体験も重なるところがあり、
「あなただけではありませんよ」「回復された方もいらっしゃいますよ」ということを
お伝えしたく、回答にいたった次第です。
私自身は、10代前半は拒食と激やせを体験し、10代後半〜20代前半は過食嘔吐に苦しみ、
それこそ日常生活もままならなかった時期があります。
今はもう中年にさしかかるような年齢ですが、多少の波はあっても普通に暮らしています。
かつては、「もう、普通に暮らすのは無理だ」と思い詰めたこともありましたが、
誰かと比べた「普通の暮らし」ではなく、自分の体質や体力や性質にとって無理のない
「普通の暮らし」に、自分でOKが出せるようになったということかもしれません。

さて、あ様の現在のお悩みを整理しますと、

○高校を出てから一度就職したが、現在は退職している
○人がいるだけでパニックになってしまう
○体調不良で、日常生活や就労もしんどい状態である
○身体がしんどいのに、メンタルの問題にされてしまう

このようなことでよろしいでしょうか。
寝ても起きてもつらい状況で、ご相談のメールを送っていただき、ありがとうございます。
あ様の心の奥に、「健康になりたい、心地よく暮らしたい」という強い気もちを感じます。

あ様は、身体のしんどさをメンタルの問題にされることをとても嫌がって
いらっしゃるようですが、それにはなにか理由があるのでしょうか。
一般的なことですが、「私は弱音なんて吐かない」という頑張り屋さんタイプの方は、
心よりも身体の症状として、いろいろと不調が出てくることもあります。
あ様の場合は、いかがですか。

また、「メンタル的なものですよ」と言われると、弱い人間とか、欠けている人間とか、
そんなふうに言われているように感じて傷つく方もいるようです。
メンタルという言葉の意味は、「心の持ちよう、精神面の、心のこと」なのですが、
今や言葉だけが独り歩きしているところがあります。
「メンタル」という言葉を、「心を病んだ、弱い人」というような意味あいで使う人も
実際にいて、私自身もびっくりしたことがあります。

「メンタル的」なものという言葉のイメージで傷ついたり不安になったりしているならば、
それは心の弱さを差しているのではなく、心の傾向や癖のことを指しているのだと、
あらためて認識し直してみてはいかがでしょうか。

心の傾向や癖は、誰でももっているものです。
そのこと自体は問題ではないのですが、ときに、自分や他人を厳しく追い込むような
心の持ち方というのもあります。
ずっと昔の子どもの頃に、自分を守るために身につけた心の持ち方でも、
大人になってからは、あまり役に立たないようなものもあります。
記憶もないような幼い頃に、「人間は怖い、信用できない」と感じるようなことがあれば、
人と関わることそのものがひどくストレスになってしまうこともあります。

そういうことをひっくるめて、おそらくお医者様は「メンタル的なものでしょう」と
おっしゃったのではないでしょうか。
たしかに、病院で処方されたお薬で、頭痛や胃痛や不安はある程度おさまります。
でも、症状は治まっても、心の持ち方が変わらないままで日常生活を続ければ、
また同じ症状が出ることもあります。
長い人生ですから、ちょっと面倒ではありますが手をかけて、自分の心の傾向と
向き合うことが必要なときもあるのです。

それにしても、たくさんの薬を処方して終わりという病院も多い中で、
「メンタル的なものですよ」と、長い目でみて体質改善(心質改善?!)を
勧めてくれるお医者様は、むしろ良心的な方のようにも思えます。
そんな捉え方もありますが、あ様はどうお感じになりますか?

それでは、私自身の体験も交えながら、あ様の回復への道のりを探ってみたいと思います。

(1)まずは毎日の生活リズムを整える
心の持ち方の問題としてとらえることに抵抗があってもなくても、
まずは身体のケアから始めましょう。
もう十分に実感された通り、身体がボロボロだとネガ ティブな気もちにもなりやすいもの。
まずは毎日、必要なものを食べて、きちんと排泄して、じゅうぶんな睡眠をとり、
適度に身体を動かすという普通の暮らしを送ることを目標にしてください。
コツは、なにごとも頑張り過ぎたり、根性を出し過ぎたりしないことです。
いきなりバリバリ仕事をこなすことを目標にしたら、簡単に挫折してしまいます。
一歩、一歩、階段を上っていく準備段階から始めましょう。

食べたり、眠ったり、排泄したり、身体を清潔に保ったり、運動したりするという、
日々の当たり前の行為は、心身を健康に保ちながら明日に向かって生かす大切な営み。
これからもずっと使っていく自分の心と身体をしっかりメンテナンスするのは、
なによりも先に取り組むべき大切な仕事です。

(2)医療機関は、セーフティネットのひとつとして活用する
もしかすると、これまでの経験から病院に対して不信感があるかもしれません。
それでも、必要があれば病院のお世話になることも考慮に入れておいてほしいのです。
というのも、食べることは生きることに直結する大事なことだからです。
今は過食でお悩みのようですが、いつまた拒食に転じるかは、あ様や私を含めて誰もわかりません。
拒食にしても過食にしても、見えないところで身体を蝕んでいくリスクがあります。
もし本当に「食べることの苦しみ」から抜け出して、健やかな暮らしを取り戻したいと
思われるなら、やはりかかりつけの病院があったほうがいいと思います。
苦しみから回復しようと思ったら、自分のことを真剣に考えてくれる人や機関との間に、
セーフティネットが必要なのです。

人は弱いところがあり、一人きりでは頑張れないときがあります。
自分のためだけには、頑張れないときもあります。
そんなときに、自分よりも自分を大事に思ってくれる周囲の人たちや、
自分がうまく考えられないときもしっかり考えてくれる機関があると、
文字通り“命拾い”することがあります。

私自身は、大学時代の健康診断というセーフティネットにうまく引っかかり、
保健師さんの勧めでカウンセリングを受けることになりました。
留年中でしたが、大学内の保健センターでカウンセリングを受けながら卒業しました。
当時、すっかり人生を投げていた私よりも、健康診断でメンタルチェックをしてくれた
保健師さんの方が、私を大事に思ってくれていた例ですね。

今回、相談メールを送ってくださったことも、セーフティネットのひとつです。
勇気をもって相談してくださって、ありがとうございます。
たった一度のメールのやり取りですが、あ様の大きなセーフティネットの端っこを、
私がしっかり引っ張って支えている。そんなイメージを持っていてくださいね。

例えば心療内科等では、胃痛や貧血やふらつきなどの内科的なものも診てくれながら、
必要に応じて心の面にも対応してくれます。
ぜひ、「身体の調子を整えて、生きやすくしたい」などとしっかり目的を伝えて、
医療機関を味方につけてください。


(3)自分をいたわる行為は大げさに褒める
今のあ様の、日常生活がままならないことの苦しさは相当のものでしょうね。
できないことが多すぎると、自分自身に誇りを持てず辛くなってしまいますよね。

できていたことができない、ここぞというときに頑張れない。
あまりにそんなことが続けば生きるのさえ嫌になりますね。
ふがいなくて、情けなくて、自分のことが恥ずかしくて大嫌いで、
人とも会いたくなくなって引きこもりがちになって・・・。
思い通りにならない自分の身体が憎いから粗末に扱って、どんどん身体が痛んで、
周りに置いて行かれるような感じがして、自信が持てなくて・・・。

これは、あ様のことを言っているのではなくて、かつての私の気もちです。
当時の私は、自分の身体をまったく大事にできていませんでした。
自分のことが嫌いだから自分を粗末に扱うし、粗末に扱うから余計に身体から
反撃されて苦しむことになる。その悪循環の中でもがいていたように思います。
その流れを変えたのは、過食嘔吐による“ふぬけ症状の悪化”によって
大学を留年した頃だったように思います。
留年したことで同学年の人たちと疎遠になり、周りの人間模様が変わったことで
意外にも緊張が解けたのです。
「もう周りに合わせるのはやめよう。誰かの期待に応えるのはやめよう」
「人と違ってもいいから、自分のペースでやろう」と思うことができたのです。
それが、私が自分を大事にし始めたきっかけだったように思います。
その頃 から、自分の人生を投げていた私に根気強く声をかけてくれた人がいたり、
一緒に行動してくれる人が出てきて、私もそれを受け入れる気持ちになっていきました。

例えば、留年仲間や下の学年の人たちに協力してもらって授業や試験を受けるとか。
例えば、留年したことでできた年下の友人に、ご飯を作ってもらって一緒に食べるとか。

「私は一人ぼっちじゃないし、一人きりで完璧にやらなくてもいいんだ」
「少しくらいダメなところがあってもいいんだ。それが普通なんだ」
「やるべきことだけじゃなくて、やりたいことも楽しんでいいんだ」
そんなふうに思えたことは大きな回復につながりました。

それまでの私は、「ダメな人間じゃ、ダメなんだよ!」と自分に厳しく当たっていたのです。
でも、この身体を一生使って生きるのは、他の誰でもない自分自身です。
自分が長く住むつもりの家を、メンテナンスもせず、鍵もかけず、痛めつける人は
おそらくいないですよね。ちゃんと手入れしてこそ、心地よい住まいになります。
心や身体も、それと同じことが言えるのではないでしょうか。

自分の身体は、コツコツと愛を注いだ分だけ、いざというときに踏ん張りがききます。
そのためには、自分の身体と仲良くなることです。
自分をいたわり大切に思い、身体と仲良くなることは、日常生活の中でもできます。
いくつか例を挙げてみますね。

○夜は早めに寝る(できれば22時〜2時の間は寝ているのが理想)
 →「明日の元気のために頑張っている私、えらい!」とちゃんと褒める

○朝、起きる(カーテンを開けて朝日を浴びる)
 →目覚めて朝日を見ている自分をたっぷり褒める
  「今日も目覚めて、布団から起き上がれた!すごい!」

○顔を洗う、歯磨き、着替えなどの身支度をする
 →「自分を大事にしている私、えらい!よくやっている!」と励ます

○ご飯を食べる
 →本当に食べたいものを食べて、しっかり味わう
  「身体の声をきちんと聞けている私、素敵!」
 →できれば、自分の食べたいものを時間をかけて作ってみる
  「自分の身体のために、手間をかけている私、すごい!」
 →料理本などを見て、一人分の適正量はどれくらいかを確認する
  「これくらいは、食べても大丈夫なのね」「今日の夜はあれを食べたいな」
 →栄養の知識をつける
  食事をとることで、体調不良を改善できるようにする

○水分をこまめにとる
 →「おいしいお水を補給してあげるなんて、私って優しい!」
 →「ノンカフェインの飲み物をセレクトするなんて、さすがだわ」と感動しながら

○散歩やストレッチをする
 →まずは5分でOK
  「身体をいたわる私、大好き」「身体が喜んでいる、気持ちいい」
  などと、心地よさを味わいながら

○筋トレをする
 →日常生活でできる負荷の少ないものを行う
  「最近、階段を上るのが楽になった。私、やればできるじゃない!」
  など、効果を噛みしめながら

○体温調節をする
 →暑すぎたり寒すぎたりしていないか、チェックして対策をする
  「お腹が冷えてるかな?腹巻をしようか、カイロを貼ろうか、足湯をしようか」
  「ちょっと暑すぎるかな?窓を開けようか、それとも一枚脱ごうか」
  「自分が心地よく過ごせるように気遣っている私って、えらい!」
   など、身体に配慮できたことをきちんと褒める

・お風呂にゆっくりつかる
 →「自分のためにお風呂を準備した私、やるじゃない」
 →「これで、身体がほぐれてよく眠れる。私、ありがとう」などと感謝する

そして、寝る前には、「今日も一日、頑張りました。よくできました」とねぎらいましょう。
理想の生活とはほど遠くても、ちょっと疲れてゴロゴロしていたとしてもいいのです。
今日も一日、自分を生かしきったことそのものが尊いことなのです。
小さなことでも、自分の頑張りを毎日きちんと認めましょう。

一日、一日、少しずつ自分を育て直すような感じで、行ってみてください。
大切な自分の、一度しかない人生を取り戻すプロジェクトのリーダーは、
ほかの誰でもない、あ様自身ですからね。

一人きりでは辛いときは、通える地域の病院にかかったり、カウンセリングを受けたり、
セルフ・ヘルプ・グループ(同じような悩みをもった仲間が集まって話す場)などに
参加したりして、乗り切ってくださいね。

長くなりましたが、今日はこのあたりで失礼します。
あ様が、周りの方々に支えられながら、人生の喜びを取り戻していかれることを心から願っています。

心理カウンセラー 三吉野愛子

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