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自分の子供をちゃんと愛することができません

私は結婚9年目、6歳の男の子と3歳の女の子を持つ主婦です。

実は、私は自分の子(特に上の男の子)がどうしても好きになれません。誰にも言えなかったのですが、生まれたときからかわいいと思ったことがないのです。

それどころか、身体に触れられたり甘えられたりすると、とてもイライラしてひどい言葉を子供に投げつけてしまいます。その後必ず自己嫌悪でいっぱいになるのですが、この6年間この繰り返しです。

最近は子供が私の顔色ばかり見るようで、時々おびえたような目つきで私を見るようになりました。その目を見ると、またイライラしています。

このままでは子供の精神状態が悪くなっていくのは目に見えているのですが、どうしても嫌悪感がぬぐえないのです。3歳の女の子には嫌悪感までは感じないのですが、でもやはり子供が愛しいという感覚が持てません。

主人に話したりしたのですが「母親の自覚が足りない」と言われるだけで、特に子供に対するフォローもありません。

長男は幼稚園でもどこか浮いていて友達とうまく遊べず、ほとんど一人で遊んでいます。そんな姿を見るととても不憫で、私のせいだと苦しくなります。

何故私は自分の子供なのに愛してあげられないのか、こんな私がこれからどうやって母親をやっていけばいいのか、いっそこのまま何処かに消えてしまいたくなります。

私は何をどうすれば、子供をちゃんと愛することが出来るようになるのでしょうか。

女性

35歳

2006年12月12日

カウンセラーの回答

まず母親のあなたが満たされることが大切ですね

はじめまして、れいこさん。
大門昌代と言います。よろしくお願いします。

私もれいこさんと同じ母親なのですが、「母親なんだから、子供を大切にして愛しく思って当たり前」という、周りからのプレッシャーが、つらいのがよくわかります。

れいこさん。母親だって子供のことを、愛しく思えないこともあるのですよ。
子供のことを愛せなくても、仕方のない時だってあるのです。

こうやってご相談くださるのも勇気が必要だったのだと思います。
「こんな事を思っているなんて、私は母親失格だ。」などと感じたのでは、ないでしょうか?
つらかったですね。よく頑張ってこられましたね。そしてよくご相談くださいましたね。

れいこさんの心が、楽になれるようお手伝いさせて頂きます。一緒に考えていきましょうね。

> 誰にも言えなかったのですが、生まれたときからかわいいと思ったことが
> ないのです。

と言うことは、6年前からずっと自分を責めてこられたのでは、ないですか?

「子供をかわいいと思えないなんて・・・私はおかしいのかな?」
「子供にひどい言葉を投げつけるなんて、私はなんて駄目な母親なんだろう。」
そんな風にずっと自分を、責めてきたのではないかと思います。

でもね、れいこさんは、本当に駄目な母親なんでしょうか?子供にひどい言葉を投げつけた後に、自己嫌悪すると言うことは、本当は子供に優しくしてあげたいけれど、それが出来ない自分に腹が立ってしまっているだけなんですよ。

> 最近では子供が私の顔色ばかり見ているようで、時々おびえたような目つ
> きで私を見るようになりました。
> その目を見ると、またイライラしています。
> このままでは子供の精神状態が悪くなっていくのは目に見えているのです
> が、どうしても嫌悪感がぬぐえないのです。

子供さんの様子をちゃんと気にしておられるのです。このままでは、いけないと感じておられるのですから、れいこさんは、母親の自覚が足りない人ではありませんよ。

ところで、「母親の自覚」って何なんでしょうか?
子供を産むと誰もが、子供に愛情を持って愛おしく感じるものだと思われていますが、そうなんでしょうか?

もしかしたら、母親になりたくないのに、なってしまった人も世の中にはいるかもしれませんよね。
そんな人も子供を産めば、母親の自覚が芽生え、母性本能が発揮され子育てができると、世間は思い込んでいます。そして、女性自身もそう思い込んでいますから、子供を愛おしく感じることが出来ない自分を責めたりしてしまいます。

確かに、子供を産んだのですから、育てていく責任はあるかもしれません。
その育てていく責任を「母親の自覚」と言うのであれば、れいこさんは、ちゃんと母親の自覚を持っておられるのです。そうでないと、悩んだりしませんからね。

> 何故私は自分の子供なのにちゃんと愛してあげられないのか、こんな私が
> これからどうやって母親をやっていけばいいのか、いっそのことこのまま
> 何処かに消えてしまいたくなります。
> こんな私は何をどうすれば、子供をちゃんと愛することが出来るようにな
> るのでしょうか。

れいこさんが、子供を愛せるようになりたいと強く願っておられるのが、痛いほど伝わってきますよ。子供を愛してあげれないことにも必ず理由が、あるのです。自分を責めるのをやめて、理由を探していけば、必ず解決方法は見つかりますからね。

まずは、子供さんを産んでからの6年間、れいこさんの心の中で繰り返されてきたことを整理していきましょう。


子供をかわいいと思えない。
      ↓
自分は駄目な母親だと、自分を責める。
      ↓
自分を責めることで、心が不安定になる。
      ↓
イライラして、子供につらくあたる。
      ↓
子供がおびえた様子になる。
      ↓
子供に悪いと感じるので、また自分を責める。


つまり、子供を愛せない事で、罪悪感を感じるので、子供につらくあたってしまいつらくあたる事で、また罪悪感を感じてしまう。
これが、れいこさんが6年間繰り返してきてしまった事なんですね。これを続けていることは、れいこさんにとっても、子供さんにとっても、本当につらいことだったと思います。

そこでれいこさんは、勇気を出してご主人にそれとなく話してみて、何か解決方法がないものかと頑張られたのでしょうね。
でも、ご主人に「母親の自覚が足りない。」と言われ、れいこさんも「そうかもしれない・・・」とまた、自分を責め られているのかもしれないですね。

でも私は、れいこさんは本当に頑張ってこられたと思いますよ。
子供さんを愛したい。そう思っているからこそ、今の状況が問題となるのです。愛したいと思っていない人ならば、子供を愛せない事が問題や悩みになりません。まずは、子供を愛したいと思っている自分自身を誉めてあげて下さいね。

では、なぜ子供をかわいいと思えないのかを、考えていきましょうね。
先ほども書きましたが、「子供を愛したい。」「かわいいと思いたい。」と思っていない人は、子供を愛せなかったり、かわいいと思えないことで悩んだりしません。それが、出来ないから悩みになり、つらくなるのです。

れいこさんは何故、子供をかわいいと思えないのか?なのですが、それはれいこさんが、母親の自覚が足りないからでも、母親として女性として何か欠陥があるからでもないのです。

れいこさん自身が、幼い時に、ご両親から愛情をいっぱいもらえなかったと感じておられるのでは、ないでしょうか?
もしかしたら、感じておられるだけでなく、実際に甘えさせてもらったり、抱きしめられた事がなかったのかもしれないと私は感じたのですが、どうですか?

もしもそうなのだとしたら、れいこさんが子供さんを愛おしいと思えなくても仕方ないと思いませんか?
だって、自分が両親からもらえなかった愛情をどうやって子供にあげればいいのかわからなくて当然ですからね。

自分自身が幼い時にご両親から愛情をいっぱい与えられて、おなかいっぱいの状態だったとしたら、誰かに分け与えることができます。
でも、愛情が足りないと感じていて、空腹状態が続いていたとしたら、誰かに分け与える余裕など自分にはないと感じてしまいます。

れいこさんは、愛情がもらえないことが、とても悲しくて、つらいことだと知っておられるので、子供さんに与えられない自分を責めてしまっているのではないでしょうか。ですから、私はれいこさんが、母親の自覚が足りないとも思いませんし、子供さんに対する愛情が不足しているとも思わないのです。

心理学の世界でよく使う言葉なのですが、「問題の下には、才能がある」と言います。
れいこさんが子供さんを愛せないという問題の下には、沢山の人を愛する才能が眠っているのです。

れいこさん自身が愛情不足を感じていることを、自覚していくと子供さんへの愛情不足も理解しやすくなってきます。母親だから、自分が不足していても子供に与えるのがあたりまえ!そんな風に考えてしまうと、自分を責めてしまいます。
母親の気分がとてもよくて、満たされている状態で「さ〜子供につらくあたってやろう!」と思う人は誰もいません。

食べるものが何もない状態で、子供を抱えた母親がいたとします。
そこにパン一かけらが、あったとしたら・・・

子供に食べさせてあげようと思うかもしれません。でも、母親が飢えてしまうと母乳を与えることも出来なくなります。
母親が一つしかないパンを食べている姿を見た人は、「子供に与えないなんて!」と母親を責めるかもしれません。でも、まず母親が満たされないと子供は生きていくことが、出来ないのです。

れいこさん自身が、満たされて気分がよくなると子供さんにつらくあたることも少なくなってきます。
まずは、れいこさんが満たされる必要があります。

もしも、れいこさんのご両親が愛情を与えるのが苦手な人なのだとしたら、何故そうだったのかを、理解していくことが、れいこさんの愛情飢餓感を解消していくカギになってきます。

もしかしたら、ご両親もしくは、ご両親のどちらかも愛情を与えてもらえなかった人なのかもしれませんね。
愛情を与えてもらえないつらさは、れいこさんはよくわかると思います。

「私が子供を愛せないで悩んでいるように、両親もそうだったのかな〜。」
そんな風に考えると、ご両親の気持ちも理解できるようになるかもしれませんね。

でも、気付いて下さいね。愛情不足を感じている人は、愛情の大切さを誰よりも知っている人なんです。
ご両親や、れいこさんが幼い時に周りにいた大人達は、愛情を与えてあげる事が出来なかったかもしれませんが、れいこさんは、こうやってご相談くださったように、愛情の大切さに気付かれたのです。

問題は、気付いた時点で半分は解決していると言います。あと少しですからね。

まず、自分が愛情不足を感じていることに気付いて、次にその悲しい気持ちや悔しい気持ち、こうして欲しかった、ああして欲しかったなどの気持ちを、吐き出していきます。人間の心って不思議な もので、色々な気持ちが押し込まれていると、いくら「愛したい」「かわいがりたい」などの、ポジティブな気持ちを心から芽生 えさせたくても、出来ないのです。

ですから、まずは自分の中にあるネガティブな気持ちを、吐き出す作業が必要になるのです。

仲良しの友人に話しを聞いてもらってもいいのですが、れいこさんは、ご自分を責めておられますから、「こんな私の話が、受け入れられるわけがない。」と感じてしまうかもしれません。ですから私がご提案するのは、紙と鉛筆を用意して、気持ちを思う存分書き出すことです。

誰にも見せないので、どんな汚い言葉や文字を書いてもかまいません。
誰にも見せないのですから、いっぱい書いてしまいましょう。

私がこれを、やったときはノートを使ったのですが、10ページいっきに書いていました。後で、読み返したときに、よくぞここまで書けたもんだと思いましたが、それだけ自分が色々な気持ちを、我慢していたことに気付いて驚きました。

不思議なんですが、心の底に押し込めた気持ちを、紙に書き出すだけで、スッキリするのです。スッキリすると心のお掃除が出来たということですから、新しいポジティブな気持ちを芽生えさすことも出来るようになります。

どんどん書いて下さいね。一度だけでなく、毎日でもいいですし、イライラした時に書いてもかまいません。
あとで読み返す必要もないですよ。書いたら捨ててしまってかまいませんからね。

もう一つ気になったことが、あるので書かせていただきますね。

> 実は私は自分の子供(特に上の男の子)がどうしても好きになれません。
> 3歳の女の子には嫌悪感までは感じないのですが、でもやはり子供が愛し
> いという感覚が持てません。

と書いて下さっていたように、れいこさんは、男の子に対しての嫌悪感の方が強いようですね。
男性に対して何か、嫌な経験や思い出があるのではないかと感じたのですがどうでしょうか?

例えば、父親やご主人、もしご兄弟がいらっしゃるならお兄さんや弟さん。その他、昔お付き合いしていた人や、親戚のおじさんもみんな男性ですよね。
れいこさんの周りにいる男性に対して嫌悪感があると、男のお子さんに嫌悪感を感じてしまうことがります。こういった場合は、その問題となった出来事で感じた気持ちを、癒していくことで、男性に対する嫌悪感がなくなっていきます。

また、男性に対して特別に嫌悪感を感じていなかったとすると、反対に女性である自分に嫌悪感を感じている場合もあります。
女性であることで、損をしたと感じた経験や、男性であったならこんなつらい目に合わずにすんだのに・・・などの気持ちがあると女性である自分を嫌うようになったりもしますからね。

どちらの場合も、傷付いた心を癒していくと楽になってきます。
「癒す」ってよくわからない言葉ですよね。

私は「癒す」というのは、物事を見たり感じたりする感覚を、変化させることではないかと思っています。ひとりで、頑張ろうとすると、どうしても自分のやり方、自分の見方にこだわりますから、感覚を変化させることは、難しい場合が多いですが、誰かの助けをかりると、簡単に変化を起こすことができたりします。

れいこさんは、今まで問題を一人でかかえて頑張ってこられたのですから、今からは誰かの助けをかりていい時かもしれませんね。助けをお願いする相手は、誰でもいいのですよ。お友達やご主人、ご両親や私たちカウンセラーでもかまいません。

れいこさんが、話してもいいと思える相手に、自分が経験したことや、感じている気持ちを、お話しすることから始められるといいですよ。自分を責める気持ちが出てくるようでしたら、先ほどと同じように、紙に書き出すだけでもかまいません。

> 何故私は自分の子供なのにちゃんと愛してあげられないのか、こんな私が
> これからどうやって母親をやっていけばいいのか、いっそのことこのまま
> 何処かに消えてしまいたくなります。
> こんな私は何をどうすれば、子供をちゃんと愛することが出来るようにな
> るのでしょうか。

最後に、れいこさんが子供さんを愛してあげられないのは、れいこさんご自身が、愛情をたくさんおなかいっぱい受け取ってこれなかったからだと思います。どこかに消えてしまう必要なんてありません。

愛情をいっぱい受け取ってこれなかった自分の気持ちを吐き出して、子供さんを愛したいと思っているれいこさんのポジティブな気持ちを育てていくことで、子供さんを愛することが出来るようになります。


自分を責めないで下さいね。
一人で頑張らなくてよいのですよ。周りに助けを求めて下さい。
れいこさんの心にある「たくさんの人を愛せる才能」が目覚めるように応援しています。

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