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とことん依存してくる母に、人生を乗っ取られそうです

母親のことで悩んでいます。もうずっと母親が重荷で仕方ありません。
母は私が東京に出たまま、実家のほうに帰らないのを恨んでいます。
「親子で旅行や買い物したり、普通ならやっていることをやりたいだけなのに娘は帰ってこない、冷たい」といいます。

「親が子供に甘えて何が悪いのか!」と言われたとき、あきれて脱力してしまいました。こんなこと言って自分で恥ずかしくないのかな、って。私自身は過保護だった記憶はありますが、精神的に甘えさせてもらった記憶はありません。

子供にとことん依存しようとする母は、「あなたのことが大好き」と最後には言います。私はムシズが走ります。たぶん母は本気で言っているつもりです。
でも、私には嘘に聞こえる。自分のことしか考えていないのでしょう。

私が怒りをぶつけると、「私が悪いんでしょ!私なんか死ねばいいんだ!」とパニック状態になります。私はそれを聞くとひどく傷つくので、母の神経を刺激することは言わないようになりました。

ある意味、母は自分の感情を思いのままに吐き出していいなあと思います。でも、私はあのようにはなりたくありません。自分の中に母と似たところを探して抹消しようとします。
私はつい同情してしまう性格なので、気性の荒い母にとっての都合のいいハケ口なのではないかと思うようになりました。

母に人生をのっとられてしまう恐怖も感じます。私が何かしようとすると、感情論で邪魔してくるように感じます。
私が楽しそうにしていると母は「ずるい」と言うので、それからはあまり楽しくなさそうに話すことにしています。
母には絶望させられてばかりです。そして、母を見ていると哀しくなり、人生が楽しくなく思えてしまいます。

本当は母にカウンセリングに行ってもらいたいですが、今はもう母とは深い話はせず当たりさわりなくつきあうのが、限度です。それでも母に対する恐怖で人生を邪魔されている気がします。

もっと自分の人生に集中して、充実したい。
エネルギーを母に吸い取られてるのはうんざりですし、母がそのことに気づかないのに腹が立ちます。

女性

2006年12月14日

カウンセラーの回答

今ある選択肢に気づいて、自分の考えや行動を変えていきましょう

Yさん、はじめまして。おばたと申します。
辛いお気持ちを打ち明けてくださって、ありがとうございます。

ご相談メールを読ませていただき、Yさんがお母さんのことをとても重荷に感じていらっしゃる気持ちが伝わってきました。

お母さんに依存され、Yさんが何かしようとしたり、楽しそうにしたりしていると、嫌がらせのような言動で不快な気分にさせられるなど、本当に嫌な思いをし、傷ついたことと思います。信じられない!という思いや、途方にくれてしまう思いでいっぱいだったでしょう。

そして今、これからの人生を邪魔され、のっとられてしまうような不快感や恐怖を感じていらっしゃる。
自分の人生を台無しにされてしまうかもしれないというのは、とても我慢ができず、この先が不安だと思います。
また、このような思いを抱いていることをお母さんが全く気づかないことに、Yさんは怒りを感じ、不満に思っていらっしゃるのですね。

まず、Yさんを苦しめるお母さんの言動について見ていきたいと思います。

なぜ人は人と関わり、コミュニケーションをとろうとするのかというと、「相手の存在や価値を認めるようなメッセージ」を交換するためだと心理学では考えます。
「相手の存在や価値を認めるメッセージ」とは具体的には、握手をしたり、抱きしめたりというスキンシップや、うなずいたり、微笑んだり、挨拶をしたり、会話をしたりというものです。

人はこのような肯定的な評価や愛情表現を充分に得られないと、相手を傷つけたり、怒らせたり、困らせたりすることで得ようとします。

例えば、幼い子どもの場合は親にかまってもらえないと、悪さやいたずらをして気を引こうとします。そうすると叱られたり、怒鳴られたりしますが、無視、無関心というのは人にとって耐えられないことなので、何もないよりはマイナスのものでもほしいと思うようになるのです。

大人の場合は、わざと攻撃的になったり嫌われるようなことを言ったりして、相手の気を引こうとします。
Yさんとお母さんの関係が、これまでどのようなものだったかという背景は分からないのですが、ご相談メールの中のお母さんの言葉の裏にはこのようなことも考えられるのかなと思い、説明させていただきました。

程度の差はありますが、私たちは誰でも気づかずにやっているものです。ただ、このコミュニケーションは、お互いに非常に後味の悪い思いをします。
Yさんがお母さんを刺激することを言わないようにしたり、楽しくなさそうに話したりするのも、傷つかないようにご自分を守るためには無理もないことだったと思います。

我慢をして、ご自分をありのままに出せなくて本当に辛かったでしょうね。
もしこのような不快な交流が始まったなと気づき、やめたいと思う場合は、感情的にならずに冷静に対応しようとすることが大切です。「ちょっとトイレへ」「ちょっと用事が」などと言って、いったんその場を離れるのもいいでしょう。

では次に、今後どのようにしていったらいいか考えていきましょう。

大切なのは、Yさんがどのようにしたいかということです。
どんな状態がYさんにとって幸せなのかをイメージしてください。
イメージしたら、そのために今自分ができることを挙げていきましょう。
どんな些細なことでもいいので、選択肢をたくさん考えることが重要です。

例えば、先日の私の体験なのですが、一人で電車に乗っていましたら、隣に座っていた女性がその連れの女性と二人で大きな声で話し始めたんです。
私は、もっと小さな声で話してほしいと内心不快に思っていましたが、気を取り直し、その場の選択肢を考えてみました。

(1)そのまま我慢する
(2)手で耳をふさぐ
(3)寝ようと努力する
(4)持っていた本を読んで気をそらす
(5)小さな声で話してくれるようにお願いする
(6)席を立ち、離れる
(7)車両を変える
(8)電車を降りる

ここまで考えて、(6)席を立ち、声の聞こえない場所へ移動することを選びました。席に座ることはできませんでしたが、考えて行動したことにより気分はスッキリしました。

何気ない場面にも、実は普段気づいていないだけで選択肢はたくさんあるんです。そしてどの選択肢を選ぶかも自由です。
その時に、たくさんある選択肢の中から自分がこれを選んだのだと気づいていることが大事なのです。なぜなら、そのことにより自分が被害者であるという意識がなくなるからです。

お母さんとの関係において、Yさんには今どのような選択肢があるのでしょう。
客観的に見てみると色々なこ とが挙げられるかもしれませんね。

例えば・・
・ 我慢する
・ 何を言われても気にしない
・ しばらく話さない
・ 電話にも出ない
・ お母さんが喜びそうなものをプレゼントしてみる
・ ときどき短い電話をして毎回何か一つほめる
・ 反論せず話を聞いてみる
・ 仲良し親子をやってみる
・ 歩み寄る努力をしてみる
・ 自分の気持ちを冷静に伝えてみる
などなど、他にもあると思います。

中にはこんなこと絶対にしたくないと思われるものもあると思います。決してここで挙げたもの全てを、Yさんにお勧めしている訳ではないのでご注意くださいね。参考までです。色々あるということを知ってほしいのです。

人それぞれですから、他の人だったらこういうのもありかもしれないと考えていくと、選択肢がたくさんあることに気づくと思います。どんな状況の時も、そうした数々の中からいつも自分で選んで行動しているんだと自覚すると、自分の人生は自分が決めて生きているということを実感できると思います。

今この瞬間も、Yさんの人生はYさんのものなのです。

Yさんが「お母さんのようにはなりたくない」と強く思っていらっしゃることから、何度となく嫌な思いをして嫌悪さえ感じているんだなとお察しします。「似たところを探して抹消しようとする」とのことですが、これはYさんの思いとは逆の効果になってしまうのではないかと思われます。

なぜなら、似たところを探すということは、お母さんの嫌いな部分を細かく思い浮かべるということですから、ものすごく明確なイメージがインプットされてしまうからです。つまり、嫌だ嫌だと思うことでお母さんが頭から離れず、それに囚われてしまうのです。
このようなことがもしかしたら、エネルギーを吸い取られるような危機感につながっているのかも知れませんね。

私たちは日常で、周りの人に対して「こうしてくれたらいいのに・・」「私の気持ちを察してよ・・」と期待し、不満を抱きます。

ご相談メールの中で、「母がまったく気づかない」「母には絶望させられてばかり」とYさんは嘆いていらっしゃいますね。これは、お母さんに対して「こうあるべき」という期待があるために腹が立つのではないでしょうか。

でも残念ながら他人は変えられません。
そのかわり自分の考えや行動は選んで変えられます。そのことによって少しずつではありますが、周りの人や状況に変化が表れることもあります。

いつもの自分の行動を変えるのは非常に勇気がいるでしょう。
思わぬ結果になってしまうこともあるでしょう。
そうなったとしても責任を持って自分が引き受け、そこからまたスタートしなければなりません。でもそれが、自分の人生を生きるということだと思います。一歩進むごとに、たとえ失敗をしても、たくさんのことに気づき大きな力となるのです。

自分の人生に集中して充実したいとYさんは切に望んでいらっしゃいますね。
そのカギは、Yさんの中にあります。何かヒントを得ようとここにご相談下さったことは、ご自分の人生に対して今とても真摯に取組んでいるということだと思います。

Yさんご自身の幸せを常にイメージしてください。
自分らしく人生を歩まれることを心からお祈りしています。

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