相手と目を合わせるのが苦痛です。

（桜木 なな）

株式会社JPA所属　JPA公認カウンセラー

　　　　　　クライエント中心療法・交流分析・認知行動療法
　　　　　　ユング心理学・ゲシュタルト療法などを学ぶ

　　　　　　箱庭療法セラピスト養成講座STEP1・2終了　　　　　　　

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カウンセラーの回答

今自分ができていることからヒントを得よう！

はづきさん、はじめましてカウンセラーの桜木と申します。メール相談いただきありがとうございます。

中学生のころから、もしかしたら自分は視線恐怖症なのではないか？という不安をずっとかかえて今まで頑張ってきたんですね、その悩みを持ち続けるのはとてもつらかったんじゃないかな？と思いました。
自分の視線の違和感をきちんとみつめて、どうにかしたい！という前向きな思いがネットで検索するという行動に結びついたんですね。

はづきさんの相談を読んで一番最初に感じたことは、エライな〜という気持ちでした。

最初にネットでこの症状をみつけたときはどんな気持ちになりましたか？「まさかあたしが！」とか「そんなわけない」なんて、受け入れがたい気持ちになったかもしれませんね。

だけどはづきさんは、将来のことを考えて少しでも今の状況を良くするために、メール相談までしようと決心されたんですね。とても勇気のある行動だと思います。
変な相談かもしれませんがと書かれていましたが、全然そんなことはありません。ちっともおかしくないです、安心してください。
ほんの少しでもはづきさんの心が軽くなるように精一杯お手伝いさせていただきます。


まず最初に、はづきさんが自分の視線や他人の視線に注目するようになったきっかけはどんなことですか？思い出せますか？

また自分の視線が相手に不快を与えていると感じたのはなぜでしょうか？例えば、誰かから（親や友人など）「じっと見すぎだよ」とか「きょろきょろ見てはいけません」など注意を受けたことがある。
もしくは、ただ何も考えずにぼーっと見ていたら「何みてんだよ！」と怒られたとか？思いつくことがあったら考えてみてくださいね。

上の例は自分から相手への視線の場合です。また、電車での視線の置き場や相手からの視線がとてつもなく気になるとも書かれていましたね、こちらは他人からの視線の場合ですが、とてつもなくという所が少し引っかかりました。

少し気になるくらいだったら私にも経験がありますし、実際目が悪いので昔はじっと人を見るくせがありました。友達にも、「あんた見すぎ」と注意されたことが多々あります。たぶん不審に思われたこともあるでしょう。

でも、はづきさんが感じるとてつもなくってどんな感じだろう？
その後につづく言葉は思い浮かびますか？

例えば
　　　・とてつもなくはずかしい

　　　・とてつもなくこわい

　　　・とてつもなく不安だ　　　

　　　・とてつもなく緊張する　　　

　　　・とてつもなく心配だ　　　

　　　・とてつもなく人からどう思われてるか気になる

まだ他にも出てくる感情はあると思います。もし上のような感情がたびたび湧いてきたとしたらそれはとても苦しいでしょうし、疲れてしまうなと思いました。
これなら人と目を合わせるのが苦痛だと感じるはづきさんの気持ちが十分よくわかります。

また、特にレストランで向かい合った席で話をするときに自分の視線が相手に不快に思われていないかが気になると書かれていましたが、その気持ちに集中してしまうと相手の話も落ち着いて聞けなくなってしまうのではありませんか？どうですか？
楽しいはずの会話も緊張した疲れたものになってしまうこともあるかな？と感じました。これはとてももったいないことですね。

しかも、はづきさん自身も人が嫌いなわけではなく話をするのは好きなんですと書いています。プラス、横並びの席なら普通に楽しく話ができているのです！


う〜ん、ここがポイントのようなそんな気がしませんか？はづきさんは視線が気になりつつも、もうすでに会話を楽しいものにできているのです。

だからこそ、もう一歩視点を変えてみて欲しいのです。前向きな勇気のあるあなたならきっとできると思います。少しでも将来への不安を減らして、もっともっと楽しく安心して会話ができるように私が思いつく方法をいくつか書いてみたいと思います。


１、ありのままの自分でいい、とあえて目を合わせない

２、ただ人より恥ずかしがりやなだけ！てれかくしだ！！と自分に言い聞かせる

３、他人に見られてもへっちゃら、という根拠のない自信を持つ

４、視線が気になっても嫌われないと思える相手を探す

５、横並びから９０度ずらして直角に座り、ちらちら目を合わしてみる

６、面と向かって話す時に「話すのは好きなのですが、真正面は苦手なんです」と素直に自分の状態を相手に伝える

７、心を許せる友達に思い切って「私じっと見るくせがあるけどどう思う？」と素直に聞いてみる

８、レストランで向き合った席に座って相手としっかり目を合わせて楽しく話す自分をイメージしてみる

９、鏡の前で自分の目をみて笑顔の練習をする

10、目ではなく、耳に意識を集中させて相手の話をよく聴く

11、目を合わせられる範囲を冷静に分析してみる
　　　　
　　　犬＜子供＜親＜友達＜他人、と段階をへて確認してみる


どうでしょうか？目を合わせられないことは悪いことでもなんでもありません。自分が思っているよりも周りはそんなに気にしてないということが客観的に分かれば、今よりリラックスして人を見ることができるかもしれませんね。

この中ではづきさんが、これだったらできそうと思えるものをぜひ試してみてくださいね。おすすめは６番、７番です。それ以外にもはづきさんが自分でこんな方法どうだろう？と考えられるものがあったらチャレンジしてみてくださいね。

はづきさんは繊細な心をお持ちで、感受性が強いということかもしれません。自分が人に与える印象や、人がどう感じているのかを考えることができるというのも、ひとつの長所であり、対人関係において大事なことと言えます。

これからも、いろいろな人達と楽しく会話できるように心から応援しています。はづきさんの笑顔をイメージして相談メールを終了させていただきます。自信をもってね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桜木なな