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このまま理系でいいのかなぁ

こんにちは!私は高校2年の女です。

新年度がスタートということで先日2年生になりました。
私の通う学校は進学校で、2年から理系と文系にわかれます。

私は1年の時にあった希望調査で医療系の仕事に就きたい!と思い、理系を希望していたので理系のクラスになりました。

ですが、1年生の終り頃に、元々韓国が大好きなので通訳など何か関われる仕事がいいなぁ、このまま理系でいいのかなぁ、と自分の選択に疑問を持ちながら進級してしまいました。

父親にその疑問を相談してみた所、
「稼げる仕事をしろ」「そんなんじゃ食っていけない」「好きでも給料がよくないと意味ない」と、言われました。

「私はいくら給料がよくても、興味のない仕事はしたくないし、まず自分が楽しくないと思う」と、自分の意見を父に伝えました。
でも父は「楽しいとかはいらない」「趣味と仕事は違う」「お前は夢みがちだ」と耳を貸してくれません・・・。

仕事ってなんなんでしょうか?

大人になったら人生の大半を仕事に費やすのに、楽しさを求める私はおかしいのでしょうか?ただお金の為だけに働くのが仕事ですか?

お金も大切とは思いますが、お金の為に生きるのって虚しくないのでしょうか?

大人はみんなそうなのですか?
何の為に生きるのでしょうか?
(ニックネーム: みはや)

女性

16歳

2009年4月24日

カウンセラーの回答

両立する選択もありますね

こんにちは。
カウンセラーの池田です。

進路のことでお悩みなのですね。
興味のある仕事と、選択したクラスの専攻との間で悩んでいるのですね。
その気持ちを打ち明けて相談したお父様に、夢を壊されるようなアドバイスをもらい、大人たちへ不信感が出てきてしまったのですね。
親には自分の夢を応援してくれたり、夢を一緒に語ってもらいたいものですよね。
輝かしい社会人の姿を夢に描き、期待に胸を膨らませている年代には、打ち砕かれた感じだったと思います。お父様は堅実な人生を歩んでもらいたいという思いがあったのでしょうけれども、人生がお金だけのためにあるようなことを言われればむなしくなることでしょう。

確かに通訳士は、海外とつなげる仕事ですからとても魅力的です。常に異国の香りを楽しめる仕事で、華やかなイメージもお持ちなのではないかとお察しします。自分の視野も広がる期待もできますよね。国際的な国の発展に貢献しているとも感じるかもしれませんね。

楽しさを求めたらダメなのかという質問ですが、楽しさを求めることは悪いことではないと思います。折角の人生ですから、楽しみは多いほうが良いと思います。やってみようと思うことに、夢も期待も楽しさも無ければ、努力するのは難しいですよね。好きな仕事でも苦難はやってきますから、好きでなければ苦難を乗り越えるのは大変だということもあるでしょう。言い換えると、どんな仕事も興味をもってやっていれば面白いものですし、どんな仕事も、見かけよりは楽しいものでは無いとも言えるかもしれませんね。

例えば、みはやさんの希望する通訳士という仕事でも、辛いことは沢山あるでしょう。通訳は世界で一番古い職業と言われていますが、一方では「裏切り者」というあだ名があるくらいですから、楽しいばかりではないのも事実です。言い換えると楽しいだけの仕事は探すのは大変なのかもしれません。

では、大人が皆、夢も無く、楽しくない仕事をお金のためだけにやっているかという点ですが、今の日本の経済状況から考えて、確かに、好きでもない仕事に就いているという方は多いでしょう。もう夢を追いかける余裕が無いくらい、明日の生活を確保するのが先決だという状態の人も居るのも可能性も否定できません。好きな仕事に就きたいが就けなかった人も多いと思います。
ですが、お金のために働く人が皆空しいかどうかは分かりません。例えば、思う存分海外旅行に行きたいから沢山稼げる仕事が良いと思っているかもしれませんし、仕事と趣味は一緒にしたくないという考えかもしれませんし、自分の能力がどこまで通用するか試してみたいのかも知れません。
もちろんのこと楽しいことや興味があることを仕事にしてる方々もまた沢山いると思います。

仕事とは、みはやさんが考える通り、人生の大半を占めるわけですが、仕事の意義は皆それぞれです。お金を稼ぐ手段だと割り切っている人も居れば、社会とのつながりと考える人も居れば、趣味の延長と考える人、楽しんでやることと考えている人、名誉を勝ち取る手段と考える人、使命と思っている人、それ以外にも色々とあって良いのではないでしょうか。

ちなみに、私は、語学も活かしたいですが、才能も最大限に活かしたくて、楽しくなければ嫌ですが、楽しいだけでも嫌で、仕事を通して成長できなければ嫌になります。私にとって仕事とは「能力全開」「成長の場」という定義になるようです。

ところで、通訳の仕事ですが、「稼げない仕事」と思っているようですが、実際は稼げる仕事です。英語の通訳では日当が10万以上という方もいます。20万の人も居ると聞いたことがあります。ただし、トップクラスの実力のある人ならではです。毎日20万稼ぐなら20日働いたら400万円も毎月稼ぐかと言えば違います。通訳は仕事の3倍勉強すると言われ、1日の仕事ならその前に3日勉強するといいます。私が知る中では日当15万クラスが最高ですが、勉強量は半端ではありません。命と同じくらい大切な自分で調べた専門の単語帳を見せてもらいましたが(普通は見せてくれません)、ものすごい量でした。

私が通訳をしていた経験からお話しますと、トップクラスの20%が市場にある80%の仕事をこなし、残りの80%の通訳士が市場の20%の仕事を取り合っているようなものです。これは翻訳士でも同じで、とても生き抜く競争が激しいです。
では、トップクラスはどんな人たちでしょうか。
まず、母国語力が高い方たちという印象です。そして、語学力以外の専門的な知識がある方は、いつでも忙しくしていらっしゃいます。語学が完璧でなくて も、正しく通じる程度であれば、専門的な知識がある人のほうが単価が高いので、生き残りやすいようです。

私の場合は専門がバイオケミカルとファインケミカルという大変狭い分野で市場が小さかったですが、対応出来る人が少なかったことがラッキーだったと思います。ですが、大学が理系でなかった私は、有名理系大学の教授に個人教授をお願いしていました。
バイオケミカルや、ファインケミカルの講習会程度の通訳ならまだ良いのですが、接待のときが一番大変だったんですよ。
例えば、浅草へ接待したときですが、かるめ焼きというお菓子があるのですが、これを説明するのが大変でした。接待する客はヨーロッパの若いドクターたち。茶色いブクブク膨らむかるめ焼きを怖がるので説明するのに、食べ物としての説明をしても異様な顔をするのです。でも、ここで理系ならではの「カメノコ」で説明すると、とても晴れ晴れとした顔をして試食していました。簡単に言うと、水と言うよりH2Oと説明したほうが通じるわけです。料理の手順も、料理工程で現れる化学反応を化学式で説明したほうが通じるのです。材質も化学記号です。普段の会話も化学式ばかりです。これには本当に参りました。大学で理系に進まなかったことを今でも悔やんでいます。
ここで言いたいのは、通訳をしたいなら、専門家の話が理解できる専門知識を持つことをお勧めしたいということなのです。さらに企業で専門的な経験を積んでいれば、通訳としてはセールスポイントが増えるというものです。

ですから、大学は理系に進み、同時に韓国語を学び、通訳学校で通訳技法を身に付け、就職しても通訳技法を学び続けていれば、いつでも、転職は可能ですから、同時進行はとてもお得だと思います。プロ通訳士でいきなりデビューしても未経験者には仕事は来ないですから、「××製薬会社の薬物原料輸出部にて海外営業として通訳歴5年、バイオ知識と商談経験豊富」とか「電気メーカーOOOの生産管理部にて通訳歴7年、図面は読める上、電子と製造知識豊富」「○×商事、東京本社経理部にて連結担当3年、のちソウル支店5年勤務、ファイナンス通訳歴8年」などと、フリーになる前にアピールできる経験を持っていると、仕事が来易いようです。
今の日本には、語学が堪能な人は多いですから、語学が堪能な人でも通訳が必要なくらいの専門用語を身につけているとプロとして生き抜く武器になると思います。

企業にて営業マンとして定年まで働き、その長い勤務歴を武器に定年後フリーの通訳士になった人を私は知っていますが、第2の人生がとても充実していらっしゃいます。長い社会人経験と企業内での業務上の通訳歴が評価され、特別に自分を売り込む営業活動をしなくてもお仕事がどんどんと入ってくると言っていました。
やはり実務レベル以上の語学力が無ければ、通訳士や翻訳士にはなれませんし、企業内でどんどん語学を活かしてお仕事されると、楽しく仕事もできるかもしれませんね。
もしかすれば、通訳士という仕事より、企業や機関にて海外の企業や政府関係の機関との交渉のほうが面白く感じる可能性もあります。通訳士として、両者(両社)の意見を訳すだけでなく、語学力を最大限に活かして、自分が自分の意見を述べ、自分の采配で交渉するほうが楽しいと感じたり、国際交流に貢献している実感が持てたりするかもしれません。

ですから、どちらもあきらめずに進まれたら良いと思います。楽しいと思うことも、才能を伸ばすことも、どちらも手を抜かずにやっていくことが、どちらの経験も無駄にしない道が開かれるのではないかと思います。
折角理系のクラスに入ったのであれば、きっと理系の才能はお持ちなのだろうとお察しします。それなら理系に進みながら同時に語学を伸ばすのも良いのではないでしょうか。韓国は医療の分野が進んでいると聞きますから、当初の医療系に進んで、医療知識と語学を併せた方向の可能性は捨てがたいように私は思います。
興味ある分野の技能や知識を増やし、得意分野も伸ばしていけば、最終的にどのような仕事になるかはわかりませんが、いつかどこかで自分で納得がいく仕事の形が出てくると思いますよ。どうぞ、夢を大切になさってください。きっと、素晴らしい選択をされると信じ、陰ながら応援しています。

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