悩み相談・人生相談ならエキサイト【お悩み相談室】電話カウンセリング
  • 閲覧履歴
  • よくある質問
  • 使い方

お試し無料相談

「生まれてくる赤ちゃんの将来が心配です。」

26才の主婦です。現在妊娠中です。
もうすぐ母親になるにあたって、少し不安に思うことがあります。

私は幼稚園を卒園する辺りから、大人ばかりか同じ年の友達までも、
汚い部分が目に付いてしまい、そんな自分も嫌で、人間など滅んでしまえばいいのにと思っていたことがあります。

成長するにつれて人類から個人へ対象は狭まりましたが、今度は殺してやりたいと思うようになりました。
そんな危険な自分も死んでしまえばいいと思いました。

今ではそう思うことはほとんどなくなりましたが、
世間的に模範的に生きてきた自分と内情とのギャップに苦しむこともありました。

どうして私が今まで殺人を犯さずに済んできたのか、どうやって乗り越えていたのか、もう忘れてしまいました。
私は今きっと幸せなんだ、と思うこともできます。

ただ幼い頃、「私みたいな子供が自分の子供だったら嫌だな」
と思っていたことを思い出しました。

私の子供にはそんなこと思って欲しくないですが、
私がそうだったように、親になんか相談できないでしょう。
親だって殺したいとさえ思っていたこともありました。

自分の子供だから、そんな危険思考を持たないとも言い切れない。
自分のように間違いを犯さずこれるかどうかはわからない。
でもどうやって助けてあげればいいかわからない。
だけど間違いを犯さず、正しく誠実に生きていればいつか報われるとわかって欲しいのです。

いつもギリギリのところで生きてきた私は、恐らく人から何か言われたりされたりしてもそう変わらなかったでしょう。
世間からは、きっと自分の内情を知られたら「お前みたいなのが親になるな」と言われそうです。
自分の親にもこんな私で申し訳ないです。

自分の子供はどう思って、どう行動するのか。
私は子供にどう接したらいいのか。
漠然とした、先走った不安だとは思いますが、心配なのです。

どうぞよろしくお願いいたします。

女性

26歳

2009年4月28日

カウンセラーの回答

「しっかりと今の自分自身を受け止めましょう。」

はじめまして。

今回、相談の回答をさせて頂きます、川西 梢と申します。よろしくお願いします。

saveさんは、現在妊娠中なのですね。
お腹の赤ちゃんは順調ですか?
お母さんになるsaveさん自身の体調も落ち着いていますか?

これからお母さんになるために、今までの自分の過去が気になりだし、生まれてくる赤ちゃんのこれからの人生が、「もしも自分と同じ苦しい人生を歩んだらどうしよう・・・」というような感じで不安と心配でいっぱいになっているのが、ヒシヒシと伝わってきました。

メールを読ませて頂いてsaveさんの過去を察するに、相当苦しく、辛い人生だったんじゃないかと言うことが、言葉の端々から伝わってきました。

詳しい事情は分かりかねるので私の想像になるのですが
saveさんは
・ 生き残るのにいつも必死だった・・・
・ 周りにいる大人たちは反面教師だった・・・
・ 自分が間違った行動をしないようにいつも考え生きてきた。
・ どちらかというと、正しさを求めて生きてきた
ように思いました。


幼稚園を卒園する辺りから、大人や同じ年の友達に対して、汚い部分が目に付いてしまっていた・・・そんな自分が嫌で人間など滅んでしまえばいいと思っていた・・・

というところが、私はこんな幼いときからそう思えてならないほど、saveさん自身に何が起こったんだろう?と、何かしら辛くて悲しい体験があり、心が傷ついたんだという風に思えてならなかったのです。

その中で、saveさんが感じ取った気持ちを私なりの解釈で少し書いてみますね。
・ 絶望感
・ 孤独感
・ 空虚感
・ 不信感
・ 恐怖
・ 怒り
などを幼心に抱き、味わっていたのかも知れないなぁと思うといたたまれない気持ちになります・・・

そういう気持ちを味わっていると、「どうせ大人になっても、こんな辛いことが続くのなら生きていても仕方がない。」というような考えに幼くても至ってしまい、生きづらさを感じると思ったのです。

この辛く苦しい気持ちを普段からずっと感じていると、心のバランスが取れなくなるので、無意識のうちに、気持ちをグッと押し込めて抑圧して来られたのではないのかと思うのです。

怒りなど不快な気持ちを感じないようにするのに、心を防衛する一つの方法として「抑圧」するというのが心理学ではあるのですが、まず出てくる怒りが、もうすでに恨みへと変わっていて、「殺してやりたい。」という衝動に駆られる・・・だけどそうしたら大変なことになるので、そんな自分を制止して来られたように思うのです。


自制するsaveさん自身を、『危険な自分』というように感じ、自己嫌悪と自己否定を繰り返して来られたのではないかと・・・自分を責め続けて生きてきたように思います。

そして、そういう自分がいながら、世間的には模範的に生きている自分との間で、本当の自分と偽りの自分というように葛藤し苦しんで来られたのではと思いました。

メールを読んだだけで、本当のsaveさんの心の奥にある苦しみを理解し受け止めることは難しいと思うのですが、人によっては、自滅的な考えになってしまう方もたくさんいます。
その中で、今まで苦しい体験を乗り越えて、よく耐えて生きて来られたのですね。

今まで、生き残っていくためにたくさん考え、悩み苦しんだけれども、今ここにsaveさんが生きててくれて本当に良かったと思っています。


ところで、辛い体験を持ちながら、今お腹の中には赤ちゃんがいて、
自分と同じような辛い気持ちや体験をして欲しくない・・・というような思い、特に『危険思考』を持たせたくない、間違いを犯して欲しくないと思っていらっしゃるのですよね。

saveさんの苦しかった体験からだと、わが子には辛いを思いをさせたくないと思うのは、親として当然の想いだと思います。

その中で、saveさんはご自身の親に相談をされなかった・・・それは親に対しても「殺したい」という気持ちがあったから・・・とあるのですが、それはどうしてなんだろう?と思いました

どんな嫌な体験があり、どんな気持ちを抱いていたのか、想像になりますが少し気持ちの面を書かせて頂こうと思うのですが、

・ 不満
・ 怒り
・ 悲しみ
・ 孤独
・ 憤怒
・ 悔しさ
などを味わって来られたのかなぁと思うのです。

そういうことからsaveさんがわが子にも、自分と同じように子供からそう思われたくないという不安や心配を感じました。

いろんな複雑な気持ちを抱えながら、saveさんは親に対して何を普段からどういう思いでいたのだろう?と思いました。
ま たもや私なりの想像になるのですが、例えば、

* なんでもっと私のことを大事にしてくれないのだろう・・・
* もっと私のことを受け入れて欲しい。
* もっと私のこと認めて欲しい。
* 理解して欲しい。
* ちゃんと私のことを見て欲しい。

など、子供として当然の想いであるし、存在を認めてもらうような愛情で満たされるそういうことが、体験としてあまり少なかったのかなぁとも思いました。

なので、親に対して信頼する気持ちが薄かったのではないかと思いました。

もし、saveさんが親に相談出来ていたとしたらどうだったのでしょう?
そこには、
・ 相手への信頼
・ 存在の尊重
・ 受け入れ
などがあったのかも知れないですよね。
でもそれは、メールを読んだ感じでは難しかったように感じました。

だとしたら、今saveさんはお腹にいるお子さんとこれからどんな関係を築きたいと思われているのでしょうか?

当てはまるかどうか分かりませんが少し書いてみますね。

* 人生に失敗をしてはいけない。
* 人を傷つけてはいけない。
* 人を悪く思ってはいけない。
* 人生に間違いがあってはならない。
* 人に迷惑をかけてはいけない。
などを思っていらっしゃるのではないのかと思います。

人が何を思い行動するかは分からないと思うのが現状です。
それはお腹にいるお子さんであってもだと思います。

心理学のなかにある論理療法という中に、

出来事、状況     
  ↓
価値観、考え        
  ↓ 
感情、気持ち        
という風な考え方があります。

① 例えば、仕事をしていて、何かミスをしたとします。すると人によっては、
・ 失敗してショックを受ける
・ 自己嫌悪におちいる
・ 自責の念にかられる
・ 落ち込む
などという風に思う人もあれば、
・ 何がまずかったのか、振り返って検討する。
・ 人間だから間違うときもあるという風に開き直る
・ 笑ってごまかす
・ 気にしない
などという風に思う人もいると思います。

仕事をミスしたという出来事を体験し、人それぞれの人生で培った価値観や考えを通って、いろんな気持ちが出てくるからだと思うのです。


saveさんが、体験したことがお腹のお子さんへの将来に対して不安や心配が出てくると思うのですが、これから先、お子さんが誕生して、全くsaveさんと同じような人生を歩むかどうかというのは、分からないと言えると思うのです。

少し私の体験をお話させて頂こうと思います。
私は、3歳のときに保育園の先生から虐待を受けました。そのことが強烈な体験だったことから心が傷つきました。
なので私自身も長女をお腹に宿したとき、『この子には絶対自分と同じようなつらい思いをさせたくない!』と思いました。
実際、生まれてくると長女を取り巻く環境が私のときと違い、娘は保育園ではなく、幼稚園に4歳からの2年保育で通っていますし、娘の周りにいる大人たちが子供を大事にしてくるというところが違います。
そして何より、お母さん自身である私が、ちゃんと娘と向き合っているというところ、気持ちを理解しようを努めることで信頼関係を築いていっているというところが大きく違います。

saveさんの内情を世間の人が知ったら「お前みたいのが親になるな」とあるのですが、それが良いか悪いかなんて誰にも分からないと思うのです。

私はsaveさんの体験を通し
『正しく誠実に生きていればいつか報われる』
という真実を掴み取っている・・・
このことを知るために、辛い状況を乗り越え大変な苦労をしてきたのですから、お母さんになるための資格は十分あります!

そのことで生まれてくるお子さんがこれからの人生を生きるための大きな支えになると思っています。

そして今までは、saveさん自身の人生は反面教師が多かったと思うのですが、今度は反面教師でなく、人としてどう生きていけばいいかを教える立場になると思うのです。

そのためには、良いことばかりではなく、辛いことを体験で知っているからこそ、生まれてくるお子さんが何かでイヤなことがあったら「そうかぁ、イヤだったんだね。悲しいね。」と共感が生まれ受け入れが出来ると思うのです。

私は2児の母親なのですが、私の体験として子供が何を思い行動するかは、今でも分かりません。
しかし、これだけは伝えられるのですが、妊娠10ヶ月という長い妊娠生活を体験し、生まれてくる赤ちゃんは、もうすでにお腹の中で育ててくれたという信頼関係があり、生まれてくると母親のこともちゃんと分 かってくれているし、無条件で母親に身を委ねてきます。

それに、命の綱であるおっぱいや排泄の世話をしてもらわないと生きていけないので、無条件の信頼関係は出来上がってくると思うのです。更に私は今、1歳の娘がいますが、おじいちゃんおばあちゃんに抱っこされても「ママ、ママ」と自分を求めてくれるのに、母親の特権を感じます。

赤ちゃんが拒否、無視を母親にするのを見たことがありません。
逆に赤ちゃんの方から愛を学ぶことが多いです。

saveさんの過去を振り返れば、自分を許せなくなったり将来に対する不安や心配が出てくると思いますが、赤ちゃんの服を買いに行ったり、赤ちゃんの雑誌を見たりするなどして、少しだけ赤ちゃんを楽しむということを考えてみるのも将来に対する不安や心配の解消になるかも知れません。

それとまた出産後、育児に専念するとそれはそれで悩みが出てくると思うので、電話でのカウンセリングやメールでのカウンセリングを活用したり、また公的なところでやっている育児教室などに参加されて、同じ赤ちゃんを持つ母親同士悩みを共有することでお互いに励ましあったりすることも、いろんな面で心が解消されると思います。

長くなりましたが、最後まで読んで下さいましてありがとうございました。
元気な赤ちゃんが生まれてきますよう、祈っています。

お試し無料相談をお申込みするには会員登録が必要です。

悩み相談・教えてカウンセラー!