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夫が仕事を辞めたいと言い悩んでいます。

夫が仕事を辞めたいと言い、悩んでいます。
(勤続15年、技術職(しかし営業のような内容をしています)、子供なし)

夫は、話すことが嫌いで、仕事中も、人に相談したり依頼することが大きな負担で、また相手の話すこともすぐに理解できないと言います。周りの同僚たちは大変レベルが高く、皆要領よく仕事をこなしているそうです。

客先からの要求も大変高いため、自分の能力では無理だと消沈しきっています。

その上彼は、要領も悪く、仕事が大変遅いといいます。そのために、朝4:30起きて会社へ行くこともありますし、夜0時前に帰って、3時間寝て、3時に起きて仕事をし、6時に会社へ行くこともあります。

先日、上司から「自分の食べる分くらいの仕事はとってこい」と言われたようです。

本人は真面目な性格ですが、仕事は好きではありません。これまでも毎日残業残業の毎日で頑張っています。でも、仕事上で実を結びません。「頑張っていたって、仕事がとれなければダメなんだ」と自分を否定ばかりします。

ここ数年のうちに、10回は仕事を辞めたいと言っています。
その度に、わたしは困ってしまい、彼の話を聞こうとしても、正直、弱音ばかり聞いているうちについカッとなって口調も荒くなってしまいます。

私は、夫にどう接したらよいのか悩んでいます。

身勝手とは思うのですが、彼には今の会社にずっといてほしいと思ってしまうのです。
それは収入面、転職に対してマイナスイメージが強いからです。正直言うと、世間体も気にしていると思います。
しかし、彼の健康面も心配です。

正直、彼の悩みを聞くのに、大変なストレスを感じます。
将来への不安もありますが、甘えられている感じがとても嫌な気持になります。私は夫を愛していないのでしょうか。冷たい人間なのでしょうか。転職の道も考えてあげるべきでしょうか。

3ヶ月前、仕事を休んだ夫の悩みを丸一日聞き、とにかく味方になり励ましました。
今そのときのことを身体が覚えていて、寝る前や朝起きたときに、夫が話をし出すと、動悸がします。

その後、夫は社内の相談ルームのようなところで相談しました。そのときは先生より「あまり暗いことばかり考えないほうがいい」とアドバイスされ、一旦はすっきりしたようでしたが、再発してしまいます。

女性

34歳

2009年5月8日

カウンセラーの回答

「自分の気持ちも素直に伝えてみてください。」

はじめましてみつさん。カウンセラーの堀内です。
メール読ませていただきました。

みつさんが今、ご主人のことでとても悩み、不安で心が落ち着かない日々を過ごされているご様子がうかがえましたので、少しでもお役に立てればと思い回答させていただきます。

数年前からご主人が仕事を辞めたいとお話しされ、その都度、ご主人の立場を尊重し、親身になってお話を聞いてあげ、時には励まし、勇気づけたりとみつさんも押しつぶされそうな気持ちになりながらもご主人をしっかりと支えてこられましたね。

ご主人が仕事を辞めるということは、みつさんご自身も言われているように、収入面への不安や転職に対してのマイナスイメージ、世間体も気になる、その気持ちは決して身勝手な考えではなく、ご主人のことご自身のこと、これからの将来のことなどを真剣に考え、今の生活を大切に守っていきたいと思っているからこその率直なお気持ちだと思います。

その一方で、今職場でつらく苦しい思いをしながらも仕事をなさっているご主人の健康状態についても心配になりますよね。
確かに、仕事はやめてほしくない、けれどご主人の体のことも心配。みつさんご自身もどうして良いかわからず、戸惑いや苛立ちを感じながらご主人と接していると思います。

ご主人は、もともと技術職であまり営業のような仕事には不向きな面があるようですね。人と話すことが大半を占める営業の仕事は話すことが苦手なご主人にとっては毎日、大変な苦痛を感じているのでしょう。

でも、みつさんの言うとおりご主人も同僚の方に素直に話しができたり相談ができればその苦痛をあまり感じることなく仕事内容や人間関係に対して不満を漏らすこともなかったと思います。
そのように誰にも頼れない、頼らないという状況の中で、不満や孤独感、否定的な感情を持ちながら持ち前の責任感と真面目な性格で「もっとがんばれる」「完璧にしなければ・・・」「弱音を吐かず自分一人で何とかする」などいろいろなことを考えながら誰の援助も求めずにひとりでがんばり続け、ますます仕事や自分に対して厳しくなって早朝出勤や残業をしてまでも仕事をこなしてこられたのだと思います。

ただ、その背景にはご主人もみつさんと同じように収入面や転職のイメージ、世間体など仕事を辞めた後のことを考えられて、仕事を続けようと努力されてきたのかもしれませんね。
みつさんもそのようなご主人の姿や様子を間近でご覧になって心配で気がかりにもなっている反面、ご主人の態度にどこか割り切れない、やるせなさも同時に感じてしまったのではないでしょうか。

今までみつさんもご主人の仕事についてじっくりご主人とお話をされてきました。
けれど、そのたびにストレスを感じるようになり不安感が強まりその場から逃げ出してしまいたいこともたくさんあったと思います。
それはお二人にとって決して前向きな話ではなく、ネガティブなイメージしか持てない内容ばかりだったからではないでしょうか。
みつさんもご主人同様「自分はどうしたら良いのか・・・」「どう言えば夫に伝わるのか・・・」などモヤモヤした気持ちのままでご主人のお話を聞かれていたのだと思います。
そのモヤモヤした気持ちがあったから「このままではいけない、もっと違う考えがあるはず・・・」というように考え、こちらに相談をしてきてくれました。みつさんのその行動はすでに前向きな行動に変わろうとしている姿にも見えます。

今までのみつさんはご主人の話をしっかり聞くなかで最善の励ましもされてきました。ご主人も話を聞いてもらうだけでも心の落ち着きが得られたと思います。

私たちカウンセラーも「傾聴」という聴くことをとても大切にしています。
人は自分の話を途中でさえぎられることなく聴いてもらうことがあまりないので、話をじっくり聴いてもらえると、自分のことを理解してもらえた、自分の存在が認められたと感じ深い安心感を覚えます。みつさんもじっくりと話を聴いてもらって嬉しかった、安らいだなどの体験があると思います。
また、ためこんだ気持ちを話すことで開放された気分になります。友達同士で愚痴を言うとすっきりするという感覚と同じです。
それに、モヤモヤした気持ちを聴いてもらうことで、気持ちや考え、問題点が整理されます。心の中にとどめているものを、言葉に直すと混沌としたものがはっきりとしていろいろなことが明確になるからです。
以上のように聴くということにはさまざまな効果があるのです。

ご主人の悩みをお聴きになって、みつさんもご主人の感情や思考、価値観な ど改めて気づいたところもあって、その気づきはお二人にとってとても大切なものだと思います。

しかしながら、みつさんご自身もご主人の気持ちを受け止めながら、常に受身の姿勢でお話をお聴きになっていれば、ご主人の考えとみつさんの考えが交錯し、理解できる部分とできない部分が明確になり、素直にご主人の考え方を受け入れられない状態になってしまったのかもしれませんね。
その気持ちを押し殺しながら、ご主人を傷つけないように励ましながらみつさんご自身の言いたいことを伝えなくてはならない、あるいは伝えられないという自分を抑圧した状態のままにご主人のお話を今までお聴きになっていたのでしょうね。

けれど、何度かご主人のお話を聴いてるうちに、みつさんの内心では、「私ならこう考える・・・」などいろいろな考えが浮かんで、ご主人の考えに対する批判や嫌悪感、将来への不安感などさまざまな感情が湧き上がってきたのだと思います。
そのように、外見では一生懸命にお話しを聴いていても、内側で湧き上がっている感情を否認できず混乱しながらお話も集中して聴けない自己不一致状態となり、それで動悸がするなど体調をくずされたのかもしれません。

そのような状態では、心からご主人のお話に耳を傾けることがとても苦痛で、どこか距離を置くような態度を自然にとってしまい、その態度に対して自分自身に納得がいかず「私は夫を愛していないのか、冷たい人間なのか」と自分の行動や気持ちまでも否定するようになって自分を責めてしまうと思います。

今度はみつさんご自身がご主人に思っていることを聴いてもらい、みつさんをより深く理解してもらうことが必要なのかもしれませんね。

夫婦(パートナー)とは、同じ船に乗っているようなもの。目的地(二人の幸せ)に向かって力を合わせて漕いでいきます。そして、何かが起こった時には、ここをどうやって『二人で』乗り切るかを率直に話し合い、気持ちを分かち合い、必要があればこれまでとはやり方を変えたりしながら対処していく。
そこから、お互いの良いところも悪いところもオープンにでき、新たな気持ちや考えが自然と湧き出て今まで以上に支えあえる関係になれると思います。

お互いの立場や考えを尊重しあい思いやりのある関係づくりがお二人には十分できると信じております。
傷ついたり悲しんだり、辛いときは話を聞いてもらったり、なぐさめてもらったり、そばにいてもらったりして自分からSOSを出すことも大事です。

仕事を辞めるというお話も否定的な部分ばかりでなく、メリットやデメリットも一緒に考えて整理できれば肯定的なものに変わるかもしれませんし、何よりも今まで苦しくつらい思いをしながらも仕事を続けられたご主人には辞めるということがどういうことなのか理解されているからこその悩みでもあると思います。

続けていくということも大変ですが、辞めることも同じように大変なことだと思います。もしかしたらまた技術職として活躍できる日もくるかもしれません。その時には今苦しんでいるご主人の経験がきっと活かされてくると思います。

今回の悩みはこれからのお二人の人生に大きな意味があり、またそのことでしっかりとお互いが向き合えるチャンスだと考え、もう一度ゆっくり時間をかけてお二人で話し合ってみてください。

お互いが良き理解者となり、お二人が笑顔で過ごす日々がくることを心から願っています。
これからのみつさんを応援しています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。

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