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復帰するか退職するかで悩んでいます。

 私は小学校の教員をしています。12年間仕事を続けてきましたが、昨年転勤した小学校で荒れた高学年の学級の担任になってしまいました。子どもとの闘いの毎日になってしまい、憂鬱で夜も眠れず、重い足をひきずるように出勤していましたが、とうとう心身共に限界となり休職してしまいました。

 来年の3月まで休職予定ですが、もう仕事に復帰する勇気と自信がなくなり、このまま3月で退職しようか悩んでいます。もともと子ども好きで教師の道を選んだものの、教師の仕事は子ども好きだけで務まるものではなく、多忙でストレスも多くとても大変な仕事で、休職する以前から、授業をすることの難しさや教師としての実力の限界を感じ、自分は教師には向いていないと感じていて、将来的には辞めて家庭に入りたいと思っていました。

 でもできれば結婚するまで働き続け、産休で家庭に入り、専業主婦というものを体験してから、仕事を続けるか辞めるか決断したいと考えていました。

 それで実は今年結婚する予定で、年齢的にも結婚したらすぐに赤ちゃんがほしいと考えています。だから復帰をしてもまたすぐ産休に入り、3年近く仕事を休み、そのまま辞めてしまうかもしれません。それなら無理をして復帰をせず、このまま辞めて家庭に入ろうかとも思うのですが、辞めたいと思いつつ、12年間精一杯頑張ってきた教師という仕事にまだ未練があるのです。

 忙しくても大変でも、もう1度子どもたちの前に立ちたい、あの輝いてい毎日を送りたいという思いもあります。また、こんな中途半端な形ではなく、自分が納得する形で納得する時期に辞めたいという思いもあります。
 でも休職してしまったことで、もうあの目の回るような忙しい激務の毎日に戻る勇気と自信がすっかりなくなってしまったのです。

 結婚相手の彼は、当初は私が子ども好きで、仕事もしっかりやっていたし、教師に向いていると思うから辞めるのはもったいないと言っていましたが、今はいつ辞めてもいいよと言っています。でも、彼はまだ臨時教員で収入も不安定なため、正採用の私が辞めてしまうことで経済的な不安もあります。

 今は退職したい気持ちと復帰したい気持ちと半々で、どうしても決断することができず、未だに夜も眠れず睡眠剤を飲んでいます。できれば早く睡眠剤もやめたいです。

 私は退職すべきでしょうか、復帰すべきでしょうか。アドバイス宜しくお願いします。

女性

35歳

2009年6月4日

カウンセラーの回答

休むことも大切な仕事のひとつ

こんにちは、ぺこさん。
カウンセラーの長岡みのるです。

ご相談ありがとうございます。メール読ませていただきました。

12年間勤めてきた小学校の教員という仕事。昨年転勤した小学校で荒れた学級を担当することになり、子供達との闘いで疲れ果ててしまい休職されているのですね。復帰したい気持ちもあるけれど、復帰する勇気も自信もなくなってしまったと感じていらっしゃるのですね。

復帰したいという気持ちもあるけど、復帰できるのだろうかという不安や恐れ、葛藤などもある。それともこのまま退職した方がいいのだろうかという気持ちでぺこさんの心は複雑に大きく揺れ動いていることかもしれません。

少しでもお役に立てればと思い、回答させていただきます。

12年間教師としての仕事を続けてきたとのこと、本当にお疲れ様でした。教師の仕事は、子供達の成長を間近で見れるという大きな喜びもあるでしょうし、共に色々なことを経験できるという感動も味わうことができるのでしょうね。毎日の時間があっという間に過ぎ去り、子供達も自分も輝くことのできるやり甲斐のある素晴らしい仕事だと思います。嬉しさ、楽しさ、感動などの気持ちを大きく感じることのできる仕事だからこそ、その反対の苦しさ、悲しさ、悔しさ、失望などの気持ちもまた大きく感じたりすることのある仕事だと思います。

小学校の教師といえば、自分の学級の全教科を担当という幅広い分野を教えていることだと思います。子供達に勉強を教えていれば済むというわけでもなく、子供達同士の関わり、子供達と学校との関わり、子供達と自分との関わり、場合によっては子供達とその親御さんとの関わりにも仕事の範囲が広がってくることもあるかもしれません。授業の準備でも大変なのに、授業以外にもやることはたくさんあることですから多忙を極めることだと思います。

子供によっては小学校がはじめてとなる集団での生活や活動になることもありますよね。おとなしい子もいれば、やんちゃな子もいる。最近では小学生でも大人びた子が増えているという話も聞きます。多感な年齢ですし、良くも悪くも周りから色々な影響を受けます。そんな子供達に接するのは一筋縄ではいかないかもしれませんし、真正面から本気で接していくのは簡単にできることではないと思います。「教師と生徒」は「教える者と教えを受ける者」という決して上下の関係だけではなく、学校は子供だけではなく、その保護者や教師にとっても学びの場であると思います。ですから子供達から学ぶことの方が多いこともあると思います。子供達を愛し、信じ、荒れた子供達であっても正面から向かっていくぺこさんは子供達に対しても仕事に対しても誠実で、頑張る努力家なんだと思います。

昨年転勤されたということですが、学校が変われば環境や雰囲気の変化だけではなく、同僚の教師達ともまだまだお互いを知りえていないかもしれません。慣れていない環境で様々な戸惑いもあったことだと思います。色々なことを考え、色々なことを胸に秘め、ぺこさんは子供達に接していったことだと思います。そんな思いとは裏腹に、荒れた子供達との闘いの日々。ぺこさんの真剣な気持ちや真心は子供達に届かないことも多かったのでしょう。子供達に対して見えない壁や遠くにいるような距離を感じたかもしれません。いらだつこともあれば、虚しくなったこともあるでしょう。時には、子供達に接したり教えたりすることが怖くなったりすることもあったかもしれません。

休職の原因とも言える荒れた学級での悪戦苦闘の日々。試行錯誤を繰り返し、子供達に立ち向かっては倒れそうになり、倒れそうになっては自分の持てる全てを振り絞ってまた立ち向かって子供達と闘うような毎日だったのかもしれません。荒れた子供達を何とかしたいという強い願いと、子供達を信じる希望、そして諦めない精神を持って子供達に懸命に真正面から接してきたんだろうなぁと思います。

憂鬱で夜も眠れず、重い足を引きずるように出勤していたんですね。自分自身を支えるのもやっとの思いでしょうし、のしかかるストレスや疲労感は重く辛かったことでしょう。仕事中だけではなく、仕事が終わっても、考えたり悩んだりするのは仕事や子供達の事が多かったかもしれません。子供達ひとりひとりの言動や行動が頭の中に浮かんでは消え、何とかしたいけど、努力をしても乗り越えることのできない壁にぶち当たったように感じ、自分の限界を感じてしまったんですね。挫折感、失望感、焦燥感などの気持ちに押しつぶされそうになっただけではなく、教師として向いていないので はと落ち込んだり、自分を責める気持ちを抱くようになってしまったことだと思います。夜も眠れず、重い足を引きずるように出勤していたということは「がんばらなくては・・・」と自分に言い聞かせたり奮起したりしつつも、不安や苦しみも抱え込んでいたことだと思います。

12年間の間に色々な出来事に直面してきたかもしれません。昨年転勤したばかりということと、荒れた学級を担当することになったのはぺこさんにとって過酷で大きな試練だったことだと思います。度重なるストレスや疲労は次第にたまっていき、ぺこさんの体や心が削り取られるように感じたかもしれません。慣れない環境や荒れた子供達の中、夜も眠れず足を引きずるようになりながらも、それでも子供達に忍耐強く、根気強く接してこられたことだと思います。どれほどの苦しみを抱えていたことでしょう。どれほど周りの助けや理解を必要としていたことでしょう。

教師とはいえ1人の人間です。スーパーマンではありませんから、できないこともあれば疲れ果ててしまうことだってあります。精神だけではなく、肉体もボロボロになりながらも子供達に向かっていったことでしょう。疲れ果て、苦しみを抱えながらも想うは子供達のことだったのかなぁと思います。ぺこさんは本当に、本当によく頑張ってきましたね。

ぺこさんの言うように、子供が好きというだけでは教師という仕事は務まらないかもしれません。ぺこさんはこれまでに12年間働き続けてこられましたよね。12年の間に、たくさんの子供達の成長を見てこられたことだと思います。12年間ですから、一番最初に教えた子供達は成人されて社会に出ている頃でしょうか。ぺこさんがこれまでに子供達に教えてきたことや接してきた影響は、成長している子供達を通して社会に広がっていると思います。

学園ドラマのように、頑張っても荒れた子供達とお互いの心が通い合って良いクラスになるという結末にならないこともあります。それでも子供達の成長の手助けをする教師の仕事を12年間も続けてこられたのは、ぺこさんが子供達が好きだからだけではなく、ぺこさんの教師としての実力や才能があったからこそです。ぺこさんの能力を発揮し努力してきたからこそここまでこれたのだと思います。12年間教師をしてこられたのは、とっても素晴らしいことだと思います。

教師として復帰したいけれど、復帰できるのだろうかという不安と葛藤。自ら望んで休職しているわけでもなく、このまま退職するのもどこか中途半端でスッキリしない。結婚予定もあり、赤ちゃんも欲しいから、そうなると復帰してもすぐに辞めてしまうかもしれない。辞めてしまうと今度は経済的な不安もある。様々なことが重なっていて、何からどう手をつけていいのか皆目検討がつかず、困惑や混乱されているかもしれません。

仕事を続けるか辞めるか決断したいけど、どうすれば決断できるのかわからない・・・
このまま退職すべきか、復帰するべきかで迷っている。

ぺこさんの迷いや葛藤、苦しみ、不安はメールから伝わってきました。しかしそこには希望の光もあるように感じました。

これからお伝えする事が、ぺこさんの心を少しでも晴らしてくれることを願っています。


来年の3月まで休職を予定しているんですね。休職から復帰するか退職するかを決める期限があることだと思います。休職というのは文字通り「仕事を休む」というもの。そこには仕事に関して考えたり、悩んだりすることからも離れるという意味も含まれています。仕事を忘れ、激務から離れるだけではなく、退職するか復帰するか悩むことからも解放されることがぺこさんの仕事と言えますよね。今はゆっくりと休んでいいんですよ。時には不安が押し寄せることもあるでしょうし、悩んだりすることもあると思います。ある程度は仕方ないとしても、自分から仕事の事を考えたり悩んだりすることは止めるようにして、体と心の疲れを取ることを優先してあげて下さい。

これは退職するか復帰するかを先延ばしにするという意味ではありません。心身ともに疲れ果て、体力も弱ってしまった状態では思考はマイナスやネガティブな方向へといきやすくなります。その状態で何かを決断しようとしても、弱気な事や否定的な事がたくさんでてきてしまい、結果的に決断自体も本来望んではいない方を選択してしまうかもしれません。加えて、今はどれだけ考えても退職するか復帰するかの答えは出てこない可能性の方が高いと思います。それは答えを出す時期ではないからです。答えを出す時期ではないからこそ、どれだけ悩んだり考えても答えにはた どり着けず、答えが出ないからと余計に不安になったり焦ったりして結果として同じ悩みで堂々巡りをしてしまいます。

12年間、教師として頑張り続けてきたのですから、今は休んでいいんですよ。
美味しい物を食べたり、趣味に時間を費やしたり、温泉に行ってリラックスしてもいいですね。睡眠剤を服用しなければ眠れないというのは苦しいですよね。眠りたくても寝付けない・・・眠れないから仕事の事や子供達の事、自分の進退について色々と考えてしまってさらに眠れなくなってしまう。精神も不安定になることでしょうし、自分で自分をコントロールできていないもどかしさがあるかもしれません。じっくりと休み、体だけではなく心にも自分の時間を取って下さいね。

身近なアイテムである携帯電話。電池がなくなれば充電しますよね。それと同じようにぺこさんには充電が必要ですし、今は充電期間です。

真面目で誠実なぺこさんだからこそ、真剣に悩み、自分の進退を考えているんだと思います。復帰してまた休職するという迷惑はかけられない、復帰するなら仕事をしっかりとやらなければいけないという強い思いもあることかもしれません。「復帰か退職かを決断しないといけない」という思いは、今のぺこさんをさらに精神的に追い込んでしまいます。

いつかは進退について決断をしないといけない時期は来るでしょう。でも、復帰するか退職するか今は決断しなくてもいいのではないでしょうか?

復帰するか退職するか一大決心するのではなく「まずは1年やってみる。その後のことはその時に考える」と考え方を変えてみるという方法もありますよね。これなら「まずは1年働けるだけの力を取り戻そう」とか「1年ならできるかもしれない」と具体的な目標を立てるだけにモチベーションも高くなりやすくなります。「復帰する」だけでは漠然としてますよね。ゴールがどこにあるのかわからないので、目指す所がわからずに途中で疲れてしまうかもしれません。

期間もただ設定するのではなく、「この1年、自分にとって教師とは何かを見つめ直す」とか「この1年は、最後までやり遂げる」という風に目標やテーマを決めたら、仕事もしやすいですしぺこさんの求める自分にとっての納得のいく形も少しずつ見えてくるかもしれません。そして「自分は納得いくことができたから退職を決意しよう」とか「この調子ならもう1年できる。また1年努力してみよう」など期間の終了が近づいてきたら次の進むべき道を決めていくという流れにすれば無理なく復帰できると思います。

教師という仕事にまだ未練があり、中途半端な形ではなく自分が納得する形で納得する時期に辞めたいという気持ち。これはぺこさんの本音であり、僕が感じたぺこさんの中にある希望の光です。子供達の輝く姿、自分も輝いている姿、今も子供達を愛し信じ続けているからこそ出てくることだと思います。

子供達に真正面から向き合っていける教師は大切な存在です。子供達ひとりひとりを同じ存在として認めているからこそできることだと思います。不本意にも休職してしまうことになってしまいましたが、今回の経験は、復帰するのであれば子供達やその保護者、または周りの同僚の教師達に、復帰しないとしても旦那さんとなる彼や自分の家族に、またはこれから出会う人達に何かしら役立てることができることだと思います。

最後に
たくさんの不安を抱え、たくさん悩み、たくさんの苦労を重ねながら子供達に接してきたんですよね。逃げ出すことはせず、自分の精一杯の力で子供達に接してきた。子供達への愛情があるからこそできることですよね。これまで築き上げてきた12年間もそうです。教師としての限界、教師に向いていないと悩んだりしながらも続けてこられました。今も心身ともに疲れ果てながらも、復帰したいという気持ちを持っている。ここまで子供達や仕事に一途で、一生懸命に働いてきたんですから、自分を褒めてあげていいんですよ。頑張ってきた自分に「ありがとう」って感謝を伝えてもいいんですよ。

この休みは、今まで頑張ってきたご褒美です。
「よくやったね。お疲れ様」と自分に伝えてみてくださいね。
今は辞めるか続けるのかの線を引かず、ゆっくりと体と心を休めて下さいね。

そして、今年結婚する予定があるとのこと、おめでとうございます。はじめは「教師に向いていると思うから辞めるのはもったいない」と言っていた彼ですが「今はいつ辞めてもいいよ」と言ってくれたんですね。ぺこさんを愛し、仕事に対しても理解があり、応援するばかりではなく「いつ辞めてもいいよ」という思いやり もある。ぺこさんにとっても彼は愛する人であり、良き理解者であり、大変な中でも教師として頑張ってこられたのは彼の存在が心の支えとなっていたからかもしれませんね。そんな素敵な方と結婚する予定があるということを本当に嬉しく思っています。


心身共に落ち着いてきた時に自分の求めているものもまた少しずつ見えてくるでしょうし、その時に自分の気持ちと心に正直になれば、納得のいく進むべき道を選ぶことができると思います。


ご相談ありがとうございました。

心身ともに安らぎ得られることができるよう、そして元気を取り戻した時にはぺこさんが最高の道を選択することができるよう心から応援し祈っています。

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