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娘が抱える不安な気持ちについて悩んでいます。

中3の娘のことで悩んでいます。

娘は感受性が強くとても頑張り屋、優しくひょうきんな面もあります。中2の頃、グループの中の一人と喧嘩したがきっかけでグループからはぶかれました。毎日、毎日泣いて過ごす日が続きました。

泣きながらも学校に通ったのは部活があったからと娘は言います。部活の友達は気を許せる仲で親子ともども付き合いがあります。

中3になった今、またクラスのグループから冷たくされている気がして不安で不安で夜もよく眠れていないようです。またはぶかれたらどうしようと息苦しくなるのです。

もっと気楽にいつもの笑顔でいる娘に戻ってほしいのですが、親はどんなアドバイスをしてあげたらいいでしょうか?どうしたら不安な気持ちがなくなるのか教えて、私は病気なの?と娘に言われました。

アドバイスをよろしくお願いいたします。

女性

43歳

2009年9月16日

カウンセラーの回答

気持ちを受容・共感して、勇気付けてあげましょう。

さっくすさん、はじめまして。カウンセラーの川西 梢と申します。
ご相談をいただき、ありがとうございます。


中学3年生の娘さんのことで悩んでいらっしゃるのですね。子どもと大人の狭間である思春期を向かえ、母親としてどう娘の悩みに対応すればいいのか、本当に難しい時期ですよね。


メールを読ませていただいた感じ、普段から娘さんととてもよくコミュニケーションがとれていらっしゃることが伝わってきました。そう思ったのは、学校で娘さんがどんなことが起きているのかを、さっくすさんはよくご存知で、娘さんと仲が良く、ご家庭でいろんなお話をされていらっしゃると想像できたからです。


娘さんは頑張り屋さんで、優しくて、ひょうきんな面を持っていらっしゃるのですね。とても可愛くて、大切な存在で、心から愛していらっしゃるように伝わってきました。だから今、娘さんから「クラスのグループから冷たくされている気がして不安だ・・・」という話を聞くと、その不安な気持ちを親としてなんとかしてやりたい!と思うのは、娘さんを愛するからこそ、当然の思いだと感じます。
笑って楽しそうにしている娘さんの姿を見ることは親として幸せであり、安心もしますよね。


中学2年生のとき、グループの中の一人と喧嘩をしたことがきっかけで、このグループから、はぶかれてしまったことがあったのですね。そのことと、今のクラスのグループで起きていることが、娘さんの中では同じようなことがまた起きているように感じていらっしゃる・・・あの辛かった体験をまた味わいたくない!と思うと不安でいっぱいなのですね。グループで、はぶかれた体験が、相当ショックで辛かったことだと察することができます。


そばでずっと見守っていたさっくすさんも、きっと心苦しかったことでしょう・・・。そんな辛い体験を親としてさせたくないと思うかも知れませんし、娘を大事に思うからこそ、守ってやりたいという気持ちが湧いて来るかもしれません。だからこれ以上を娘を傷つけないで欲しい!というような心配な気持ちでいっぱいだったと感じました。


部活があるからというわけで、泣きながらも学校に通われていたのですね。娘さん、負けないですごくがんばりましたね。きっとさっくすさんの心の支えもあったからこそ、学校に通えたのではないかと思います。


今回、メールでは詳しい事情がわかりかねますが、中学3年生になった今、クラスのグループから、またもや冷たくされているように感じ、はぶかれるのではないかと不安な気持ちでいっぱいになり、息苦しさで心が押しつぶされそうになっていらっしゃるのですね。
娘さんの抱える不安な気持ちをどう解消してあげればいいのか、そして「どうしたら不安な気持ちがなくなるのか教えて、私は病気なの?」と問われ、どう答えてあげればいいのか戸惑っていらっしゃるのですね。


ところで娘さんは、さっくすさんのことを頼りにされていらっしゃることが感じられました。頼りにしていなかったら、不安である事情を話さないですし、「どうしたら不安な気持ちがなくなるのか教えて、私は病気なの?」という踏み込んだことを母親に言わないと思います。


どうして頼りにされていると思われますか?

それは、娘さんが、『自分の話を聞いてくれる』と思っているからです。

自分の話を聞いてくれると思うと、

・ 自分を理解してくれている
・ 自分のやっていることを認めてくれている
・ 話を聞いてくれることで、気持ちや考えに整理がつく
・ 気持ちをわかってくることで、心が解放される

など上記のような気持ちを娘さんは味わっていらっしゃるからこそ、母親に相談を持ちかけると思うのです。


それでは、娘さんの抱えている不安な気持ちを解消するにはどうすればいいのか、親として出来ることは限られていますよね。
幼いときは親の目の届くところにいたので、事情を詳しく把握できたけれども、大きくなるとそうではなくなりますよね。見えないところで、娘さんはどうしているのかと考えますと、娘さんには、ご自身の社会や自分なりの世界があり、そこを自分の力でどうにかしようと懸命に生きていらっしゃるのではないかと想像できます。


これからどんどん、親から離れていくので手出しが出来なくなるのは仕方がなくなってくると思います。


親は見守ることしか出来ないのか?そう考えると、無力さを感じるかも知れません。
では心理学的に何が出来るのか?そこから見ていくと光が見えてくると思います。


娘さんが学校でどんなことをがんばり、どんな 気持ちを味わっているのか、そのことを受け入れ、それを理解しようと努め、共感してあげることがとても重要です。
なぜかと言いますと、学校生活でいろんなことを味わっている気持ちを娘さん自身が処理できないからです。処理できない気持ちが得体の知れないことになり、不安や恐れになって自分を襲い掛かってくるように感じている・・・だから悩んでしまい眠れなくなってしまう原因の一つになっているのかも知れません。


心理学的では『受容・共感』を大事にします。

受容というところから見ると、
クラスのグループからはぶかれているように感じていること、不安な気持ちでいる娘さんの話を聞き、受け入れてあげることを言います。
もうこれは、今までさっくすさんが十分やってきたことだと思います。


共感というところから見ると、
娘さんは不安でいると伝えていますが、どんな不安な気持ちでいるのかをあたかも娘さんと同じような気持ちになり、それを理解していくことです。


どういうことかと言いますと、

・ クラスの中で孤独になってしまう不安なのか
・ クラスの中で自分をわかってくれないという不安なのか
・ 無視をされているように感じている不安なのか
・ このまま学校生活おくれるかという不安なのか

など、娘さんの話を聞きながら想像を巡らせたり、実際に事情を聞くなどをすると、いろんな気持ちが沸いてくると思います。そして娘さんの態度や表情を観察すると、言葉では表せない気持ちが伝わってくるかも知れません。そのことを感じ取ってあげるのです。

辛いんだろうなぁ
しんどいだろうなぁ 
嫌なんだろうなぁ
苦しいだろうなぁ

など、おもいやる気持ちが生まれてくると思います。そのおもいやりを持ちながら気持ちを共感していくのです。

「孤独になる感じがすると思うと、辛いね」
「クラスの中で自分をわかってくれる人がいないと、しんどいね」
「冷たくされているように感じて、嫌なんだね」
「学校に行くことが、苦しいんだね」

さっくすさんが娘さんの気持ちに共感することで、娘さんは深く自分が理解されていると感じ、心が解放され、安心感を覚えます。


このことは、子どもの年齢に関係なくあることです。
そのことを少し話をさせて下さい。

私の娘が4歳のときのことでした。近所に住む仲の良い同い年の男の子と幼稚園に一緒に通っていました。クラスも一緒で、よく遊んでいました。
ところが時が経つにつれ、それぞれにお友達もでき、一緒に遊ぶ機会が減ってきたところ、園からの帰り道、男の子にこう言われました。

「今日は、○○ちゃんと遊ぶねん」

それを聞いた娘はショックで
「私と全然遊んでないやん。私も遊びたい・・・」と言ったきり、ぶつぶつと文句と怒りで荒れていました。
男の子は先に家に帰り、私は家路に着くまで、娘の文句を聞かされていました。


私の心の中では、「成長と共にお友達も変わるし、娘も違うお友達と遊ぶことだってある。また違う日に男の子と約束をして遊んだらいいじゃないか」と思っていたので、娘を説得をし、気持ちをなだめようとしていましたが、効果がありませんでした。


玄関前にたったとき、ふと娘の表情を覗き込みました。すると娘は辛そうな悲しそうな表情を浮かべていたのです。そのとき、はっとしたのです。


私は娘の気持ちをなだめようと、必死に言い聞かせていたけれども、彼女は大好きな男の子に「○○ちゃんと遊ぶ」ことを言われ、悲しかったんだと気がついたのです。そこで私は娘の目線に合わせこう伝えました。


「○○ちゃんと遊ぶ」と言われて悲しかったんだね。嫌な気持ちになったんだね。そうかぁ、(男の子のことが)大好きなだもんね!」
と伝えた瞬間、「そうやねん」と大きく頷き、ワッと泣き出しました。泣いている娘を抱きしめ、心が安心すると、気持ちがすっきりとし、その後何ごともなかったように笑顔を取り戻していました。


このようなことは、幼いときからずっとありませんか?
道で転んだとき、「痛かったね」と伝え、絵を上手に描けたのを見せにきてくれたとき「上手に描けたね、すごいね!」と伝え、一人で寝るのが怖いとき「大丈夫だから」と伝え、「ママがそばにいるよ」と伝えていると思います。


何か、子どもの気持ちをわかってあげれたり、安心すると子どもは満足して、さっさとまた違うことをはじめますよね。
成長していくと、事情が複雑になるのですが、やっていることは幼いときから変わらないと思います。さっくすさんが今も娘さんから話を持ちかけられるのは 、いい関係を築いているからだと想像できます。
子どもにとって親は、安心する存在だから、何か満足することを求めているのかも知れません。


「どうしたら不安な気持ちがなくなるのか教えて、私は病気なの?」という訴えにさっくすさんは、どのように感じていらっしゃいますか?


このことを話している娘さんはどんな態度や表情でこのことを伝えていたのでしょうか?
この文章からとてもよく伝わってくるのが、行き詰まり感のように思います。
思いつめた表情だったのではないのでしょうか?
学校生活が耐えられないのでしょうね。


私の想像で書きますが、もし共感として伝えるのであれば、
「学校生活が耐えられないんだね、行き詰っているんやね、しんどいね・・・」
そして共感したあと、「よく耐えてがんばってるよね」と娘さんの努力やがんばりを認めてあげる言葉を掛けると思います。


娘さんの味わっている気持ちを共感し、心が落ち着きを取り戻したあと、親ができるアドバイスをされてみてはいかがでしょうか?
もし、事情が深刻な場合、それなりの対応をするにしても、娘さんは「お母さんは私の気持ちを理解してくれている」と思うだろうし、さっくすさんも、娘の気持ちが理解できるから、お互いに納得の行く妥協点を見つけやすくなるかもしれません。


中学3年生という時期は、進路を決めないといけないので、そのことに対するストレスやプレッシャーなどクラス全体がピリピリとした雰囲気が漂っているかもしれません。
生徒たちのストレスが漂う中、学校生活を送ることは本当に大変だと思います。しかし、このことはずっと続くことではありません。
刻々と卒業へ向け、時は進んでいます。進路が決まり、皆それぞれに自分の進むべき道へ向かった先には、またいろんな価値観、考えの人たちに出会うことが出来るのです。
そして、受験というストレスからも解放され、心機一転を図ることができると思います。未来は必ずしも苦しいことばかり続くとは限らないのです。


さっくすさん自身も、娘さんを授かるまでいろんな人たちと出会い、たくさんの経験をされていらっしゃると思います。その経験から娘さんを励まし、勇気づける力を持っています。
「どんなに辛いことがあっても、お母さんがいつでも守ってあげる!」というようなことをたくさん伝え、勇気づけて励ましてあげて下さい。
子どもにとって、母親が一番のカウンセラーです。生まれたときからずっと見守って育ててきているからこそ、深い受容や共感ができると思います。


さっくすさんなら、自信をもってできますよ。


長くなりましたが、最後まで読んで下さいましてありがとうございました。

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