悩み相談・人生相談ならエキサイト【お悩み相談室】電話カウンセリング
  • 閲覧履歴
  • よくある質問
  • 使い方

お試し無料相談

家族に気を遣ってしまいます。

こんにちは。よろしくお願いいたします。


私は先月仕事を辞めました。7時間以上声をはりあげる内容の
仕事だったので、喉を傷めてしまったことがその原因です。

今再就職に向けていろいろ面接を受けに行っているのですが
このご時世、なかなかうまくいきません。

でも、私は私のペースで、ゆっくり自分に合う仕事を探そうと
仕事を探すことに関しては前向きに考えています。


問題は、その休職期間中ずっと家にいることを
家族に気を遣ってしまうということなのです。

なかでもお母さんです。早く仕事見つけてほしいけど、
私なりに頑張ってるから責めないでおこう、
でも早く就職してほしい、とそんなことを思っている
ような気がして、なにをしていても
母の視線や言葉遣いや口調や態度が気になって、
最近では家にいるだけで、責められている感覚に
陥ってしまいます。

それが嫌で、最近は家にいる間はずっと部屋に
引きこもり状態になっています。

でも、それはこんな不景気に仕事を辞めて心配させている私が
悪いことだから、母を怒るのは違うと思うのです。

あと、妹が今好きな業種で正社員で働いているのですが
毎日楽しそうで、妹が仕事の話をすると、お母さんも
楽しそうに話を聞いていて、なんで私はお母さんにこんな顔を
させてあげられないんだろうと、さらに自己嫌悪に陥ったり
とにかく自分が悪いんだ、自分は何もいいところがないんだ、と
思えてしまって、泣けてきます。

お母さんと顔を合わせるのが怖いです。
そう考えてしまう自分が情けないです。

お話は以上です。聞いてくださってありがとうございました。
なにかアドバイス頂けましたら、嬉しく思います。

女性

23歳

2009年12月9日

カウンセラーの回答

率直な思いを相手に伝えましょう。

あゆさん、はじめまして。カウンセラーの會澤真理(あいざわまり)と申します。
無料メール相談にご投稿いただき、ありがとうございます。

相談メールを何度も読ませていただきました。
あゆさんの心が小さな殻に閉じこもってしまい、窮屈のあまり息苦しく感じ、出たいけれど出られないというジレンマのようなもどかしさが伝わってきました。

今回の回答によりあゆさんの不安が少しでも軽減できれば幸いです。よろしくお願いいたしますね。

あゆさんは先月仕事を辞め、今は就職活動中なのですよね。
前職は長時間声を張り上げる仕事のため、喉を痛めてしまったのが離職の原因とのこと。
身体に影響が出てしまうほど過酷なお仕事だったのでは、心身共にお疲れだったことでしょう。
もう喉の具合は大丈夫ですか?
よくなられましたか?

就職活動に関してはご自分のペースでご自分に合う仕事を探しているとのこと。
仕事探しに関しては前向きに考えていらっしゃるのですよね。

ただ、この就職期間中に家にいるとお母さんの口調や態度、言葉遣いが気になり、涙が出てきてしまうほど自分を情けなく思い、家にいる間はずっと部屋に引きこもってしまうのですね。
お母さんと顔を会わせるのも怖くなってしまうほどに家にいる間は心が休まらないのでは、さぞお疲れなのではないでしょうか?
昼間は再就職に向けての面接を受け、家でも心休まる暇もなくお母さんや妹さんに気を使っていたのでは、心身共に疲労がたまっていることと思われますが、いかがですか?
夜は眠れていますか?

私は相談メールを読んでいてとてもあゆさんは、責任感が強い、まじめで、優しく愛情深い女性なのではないかと思いましたよ。

なぜ私があゆさんの性格をこのように想像したかといいますと、まず、再就職に向けて自分のペースで自分に合った仕事を探しているというところは、「適当に就職先を決めていい加減な仕事をしたくない」という気持ちがあるのではと思いました。
これは仕事に対しとても責任をもってやりたいという気持ちがあるからこその思いのように私には感じられたからです。
また、仕事をきちんとして経済的に自立したいという思いから、今仕事をしていない自分を責めているところなどがあるように感じ、こちらも責任感の強さの顕れのように感じました。

それから妹さんが仕事の話をし、お母さんも楽しそうに話を聞いている様子をみて、「なんで私はお母さんにこんな顔をさせてあげられないんだろう」とお母さんを一生懸命喜ばせようという様子から、あゆさんはとても優しく愛情深い女性なのではないかと思ったからです。
「誰かを喜ばせたい、楽しませたい。」とい気持ちは相手に対して深い愛情がなければ沸き起こってきませんからね。

あゆさんは「自分は何もいいところがないんだ」と泣けてくるほど情けない思いがあるようなのですが、私には『責任感』と『優しさ』というとても頼もしい性格の持ち主のように感じました。

『責任感』は父性的な性格で、規則を守ったり、良心を重視する心です。大人となり社会で活躍していくためにはなくてはならない性格です。
『優しさ』は母性的な性格で、思いやりや愛情、温かさや保護的といった心です。人としてなくてはならない性格ですよね。

この父性と母性の2大看板的性格の持ち主であるあゆさんは、きっと素敵な女性なのでしょう。

さて、あゆさんはお母さんが「早く仕事見つけてほしいけど、私(あゆさん)なりに頑張っているから責めないでおこう、でも早く就職してほしい」と思っているような気がしてお母さんの態度が気になるのですよね。
「早く就職してほしいけど、頑張っているのだから責められない」といったことはお母さんに直接言われたことがあるのですか?
文面から察するに、あゆさんの想像している領域なのではないかと思いました。
もしそうだとすればお母さんが本当にあゆさんが思っているようなことを考えているかは、定かではないですよね。

人は自分が考えていることを相手も同じように考えていると思うあまり、一人悶々と悩んでしまうことがあります。
でも、相手が何を考えているかは相手に聞くまでわからないのが現実です。
たとえ親子間であってもです。

ですからあゆさんとお母さんが率直に話し合うことをお勧めします。

と、言われても今現在あゆさんはお母さんと顔をあわせるのが怖いほどにお二人の間には壁があるのですよね。
ですから、いきなり「率直に話をしましょう」と言われても抵抗感があると思います。

そこであゆさんとお母さんの会話をシミュレ ーションしてみましょう。
このシミュレーションにより少しでもあゆさんの気持ちが整理されればと思い提案させていただきます。


まず、2つのぬいぐるみを用意してください。
(ぬいぐるみでなくても構いません。2つの物を用意してください)
一方があゆさんでもう一方がお母さんです。

では今の現状のようにあゆさんのぬいぐるみが隠れるほどに囲いを作ってみましょう。
(現実であゆさんが部屋に引きこもっている状態を再現してみました)

第三者の視点から、壁に囲まれているあゆさんぬいぐるみと外から見ているお母さんぬいぐるみをみて、どのように感じられますか?
気持ちや率直な感想を紙に書き出してみてください。

次に、囲いの中にいるあゆさんは何を思っていますか?
何を考えていますか?
囲いの外にいるお母さんに言いたいことはなんですか?
紙に書き出してみましょう。

次に、囲いの外にいるお母さんの目線になって、囲いの中にいるあゆさんを見て、何を思いますか?
何を考えていますか?
囲いの中のあゆさんに言いたいことはなんですか?
こちらも紙に書き出します。

あゆさんになったり、お母さんになったり、繰り返し行ってください。会話を声に出してもかまいません。
特に感情を相手に伝えてくださいね。

今度はあゆさんの周りにあった囲いを取り除き(部屋を出た状態ですね)、あゆさんぬいぐるみとお母さんぬいぐるみを対面させ、会話をしてみてください。

どんな会話が行われましたか?
相手はどんな気持ちでお互いを思っていましたか?
十分に気持ちを感じてくださいね。


さて、シミュレーションはここまでです。

あゆさんとお母さん、お互いどのように相手を思っていましたか?
紙に書き出した会話をもう一度見直してみましょう。

何度もシミュレーションを行い、お母さんに伝えたいことを全部頭の中から、外部(今回は紙に書くこと)にアウトプットしてください。

今度は現実のお母さんにシミュレーションで出てきたあゆさんの気持ちをお母さんに伝えに行くのです。
お母さん側の会話はシミュレーション通りにいくとは限りませんが、あゆさんがお母さんに伝えたかったことは伝えられると思います。


それからもう一つ、あゆさんは就職活動中のことをお母さんにお話しすることをためらっているように感じましたが、どうですか?

就職先が決まり、配属部署、いつから採用まですべて決定してから報告しようとしているように感じましたが、違っていたらごめんなさい。

もしかしたらお母さんもあゆさんが、今どこまで就職活動が進んでいるのか分からないあまり、不安に感じているのかもしれませんね。

今現在、ご自分のペースでご自分に合うお仕事を探している最中なのですから、今一度ご自分の将来に関するビジョンを明確にしてみるのもいいかもしれませんね。

就職活動の一環でも行ったかもしれませんが、今度はお母さんへの報告用に作ってみるのはいかがでしょう。

自分の伝えたいことが自分で明確になっていることほど、相手には自信を持って伝えることができるのではないかという思いから提案させていただきます。

それでは質問です。

①将来やりたいことはなんですか?
(出来る、出来ないではなく、やりたいことですよ)

②何年後(又は何歳)のあゆさんが①のやりたいことを実現していますか?

③②の未来のあゆさんの経歴をたどってみましょう。今のあゆさんから夢を実現したあゆさんに至るまでの経緯を考えてみましょう。

④②のやりたいことをやっている未来のあゆさんから今のあゆさんにメッセージを伝えましょう。

⑤②を実現するために今行動していることはなんですか?

上記のことを紙に書き出し、資料を作ってお母さんに報告するのです。
あゆさんの未来をお母さんにプレゼンテーションするのです。

経過報告は会社勤めではとても重要な仕事の一つです。
しかも相手にわかるように作成することが求められます。
「相手にわかるように」ということは、相手の立場に立って物事を考えられる想像力が必要です。
相手の気持ちが想像できるあゆさんなら大丈夫、出来ますよ。

就職活動は短期間で終わるような単純なものではありません。
そのため、長期的に行ううちにビジョンが曖昧になってきてしまう可能性があります。
ビジョンの修正のためにもお母さんへの報告を行うことで自分の考えが明確になり、お母さんと会話が増え、お母さんもあゆさんの考えが聞けて安心する、という一石三鳥の効果が期待できます。

社会人になると自分 の意見をしっかり持ち相手に伝えたり、相手の意見を正確に理解するために確認を行ったりと、憶測だけで判断せず、『伝える』『確認する』ことをきちんと行う必要が出てきます。
一般的に『ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)』といわれることです。

ポイントは、
・結果だけを報告するのではなく、経過も報告する。
・困っている、悩んでいることも相談する。
・相手に伝わるように伝える。

今回のお母さんとの関係は、社会人となるための予行練習としてあゆさんの前へ現れた大切な課題なのかもしれませんね。
とてもいいチャンスなのではないでしょうか。

トライ&エラーをして、成功したら自信を持ち、もし失敗しても何が悪かったのか検証をしてまたトライをすればいいのです。
ここでいう失敗とは、思っていたように自分の考えや意見、思いが伝わっていないとあゆさんが感じることをいいます。

父性と母性、両方バランスよく持っているあゆさんならトライ&エラーを繰り返し、素敵な大人の女性へと成長していけることでしょう。

今、あゆさんとおかあさんとの関係が『大人→子供』という立場から、お互いが自立した大人の女性同士の『大人=大人』という関係へ変わりつつある時期なのかもしれませんね。

もしかしたらあゆさんの心の中の子供心の一部に、楽しそうにお母さんと話をしている妹さんに対する嫉妬心があり、その一方で自分の仕事だからこそ「いい加減な仕事に就きたくない、将来をいい加減に決めたくない」という責任感のある自立した大人になりたいという、“依存心と自立心”がせめぎ合いをしているのかもしれませんね。
社会人として自立するためにも、とてもいい時期なのではないでしょうか。

もうあと一歩です。ご自分の率直な思いを相手に伝える努力をしましょう。
「黙っていてもわかって!」は子供の言い分です。
ご自分の将来のことです。ご自分の言葉でお母さんに伝えましょう。

今回の悩みはあゆさんが大人の女性へ成長するための悩みなのかもしれません。
一度社会人の経験をした今だからこそ見えてきた悩みなのだと思いますよ。

ご自分のことをしっかり見つめることができ、相手のことも愛情を持って思いやれるあゆさんなら、今回の課題もクリアでると信じています。

この回答によりあゆさんとお母さんが楽しく会話ができるようになれれば幸いです。
もしかしたらお母さんもあゆさんの成長を楽しみにしているかもしれませんね。
私もあゆさんが今以上に成長し、より素敵な女性になれることを応援しています。

この度はご相談いただき、ありがとうございました。

お試し無料相談をお申込みするには会員登録が必要です。

悩み相談・教えてカウンセラー!