彼のお母様が会ってくれません

カウンセラーの回答

事実関係をもう一度じっくり見つめてみましょう

はっちさま、こんにちは。エキサイトカウンセラーの杉元信代です。

このたびはご相談いただきありがとうございました。できるだけ、はっちさまの気持ちにお応えできるよう、せいいっぱいがんばって回答させていただきます。


はっちさまは、３年前に知り合って、２年前からお付き合いをされている彼がいらっしゃるのですね。
お付き合いを始められた当初はお一人暮らしをされていた彼が、今年の６月にご実家に戻られる際に、彼の口から「２人の将来はちゃんと考えているから」とおっしゃったということで、お二人の間には「将来的には結婚」という気持ちの確認は取れていたのですね。

彼が体調を崩されたということで、はっちさまもさぞご心配だったことでしょう。
体調管理のことや、彼のご両親のことも考えて、実家に戻るという彼の選択を、はっちさまも応援されていたのだと思います。


その後、彼のお父様とはお食事をご一緒にされ、好感触を得たのですね。
お父様ともうちとけることができたということで、一気に結婚が現実的な話になってきたように感じられ、とてもうれしく思われたのではないでしょうか。

きちんと段階を踏みたいという彼の意向も配慮され、二人でできるだけきちんと話を進めていきたいという、はっちさまの誠実なお気持ちがつたわってまいります。


ところが、彼のお母様が会ってくださらないのですね。
彼が紹介しようとしても、お母様が「会うつもりはない」と頑なに拒まれてしまったのですね。

会ってもいないのに、最初から拒絶されてしまったようで、さぞかしショックだったことと思います。お辛いですね。
「どうして？」と思われるのも当然かと思います。


しかも、それからしばらくして、彼からも別れ話を切り出されたのですね。
あまりにも突然で、びっくりされたのではないですか？
結婚が現実に感じられるようになったばかりなのに、急に別れるといわれても、納得できないのはあたりまえですね。

理由を聞いても彼からははっきりした答えが返ってこないということで、理由について、はっちさまがいろいろと思い悩み、辛い状況にあるのは容易に想像できます。

別れるにしてもそうでないとしても、「理由が知りたい」ということで、思い悩んだはっちさまは、彼の出張先まで出向かれたこともあったのですね。
そのときは、なんとなく、また恋人の関係に戻ったりと、彼自身の態度が曖昧なのも、不安がつのりますね。


彼はもともと、とても両親想いな人なのですね。
そのことは、はっちさまもよく感じられていたのですね。
両親想いであるということは、たしかにとても素敵なことではあります。

彼は、以前からはっちさまからみると、お母様が彼に対して過干渉に映るぐらいコマメに連絡をしてきても「ウチの母も年だから仕方ない」と、とても丁寧に対応されてきたのですね。

そういう関係を今まで見てこられたこと、また、お母様が会ってくださらないという話からほどなくでてきた別れ話が、彼の態度が曖昧で理由がはっきりしないこと、を総合して、はっちさまは今回の別れ話については、どうもお母様の意志が色濃く反映されているようではないか、と考えれておられるのですね。

とても辛いことですね。彼の気持ちがどうこう、ではなく、お母様の意向で「別れさせられているのではないか」と考えると、くやしいし、残念に思われるのも当然かと思います。


彼は現在、連絡が取れなくなっている状態なのですね。
彼と連絡が取れないと、話が進みませんから、困ってしまいますね。

はっちさまとしては、なんとかしてお母様の誤解を解きたいというお気持ちがおありで、今後のことを彼ともきちんと話したいという気持ちもおありなのですね。

そこで、彼のお父様にコンタクタトをしてみようかと悩んでいらっしゃるということですね。お気持ちはとてもよくわかりました。


ご相談は、「彼と連絡がつかないので、彼のお父様とコンタクトをとってもいいだろうか」ということとですが、その前に、いくつか考えておかないといけないことがありますので、そちらから書いていこうと思います。


まず、ご両親や周囲の人から祝福されてこその結婚ありき・・というお気持ちはとてもよくわかります。
わかりますが、本当に二人が結婚したいと考えるのであれば、特に両親の承諾が「必要不可欠」であるわけではない・・ということをはっきりさせておかなければなりません。
未成年ではないのですから。

彼自身が、はっちさまを一番大切に想い、本当に結婚したいと思っているのであれば、 母親が会ってくれないということは、特に障害とはなりえないでしょう。
どうして、お母様に気に入られなければ、結婚できないのですか？お母様が選ぶのですか？そうではないですよね。

厳しいかもしれませんが、これは、別にはっちさまの「なにかが足りない」といっているわけではありませんよ。そんなことは申しておりません。

ただ、彼の人生のなかで、「一番大切な人」が両親、それも母親、であるということがわかった、ということなのです。恋人ができても、それは、「二番目」なのです。

おそらく、彼がはっちさまを「嫌いになった」「もういやになった」ということではないと思うのです。

現に、出張先まではっちさまが会いにいかれたときには、「恋人のような関係」に戻っていますね。
そこではっちさまのお気持ちが、混乱してしまってますものね。混乱するのも無理はありません。


また、彼が実家に戻って、現在連絡がつかないとありますが、これは、はっちさまは「お母様のせい」だとお考えですか？
実際、彼のお母様の意向で、彼が連絡を取れないようにしているかもしれません。
そうかもしれませんが、別に彼はどこかに閉じ込められているわけではありませんね。

ご自分の意思で（しかたがない部分があったとしても）ご実家にいらっしゃるのですし、連絡をとろうという気持ちがあれば、なんとでもなることです。
携帯電話もありますし、数は減りましたが公衆電話だってあるのです。

お母様が、息子である彼を四六時中管理はできません。
もちろん、気持ちの上で「しばっている」こともあるのかもしれませんが、そこから抜け出そうとすれば、大人なのですから抜け出せるはずなのです。

これは、彼自身の問題なのです。理由はどうあれ、「連絡がつかないようにする」ことを選択（積極的であってもなくても）しているのは彼だということです。


彼が、はっちさまとの将来について、きちんと考えていたのは、事実だと思います。
はっちさまのことを大切に思われていたでしょうし、きちんと段階を踏んで結婚しようとお考えだったのではないでしょうか。

ですが、それはあくまでも、「両親（特に母親）が了承する」ということが前提だったのかもしれません。
前提が崩れてしまった今、将来についても「なかったことに」なってしまっていると考えるのが妥当なのではないでしょうか。
お辛いと思いますが、私にはそう映ります。


何度も書きますが、はっちさまのどこかが悪くて、お母様が会ってくださらないわけではないと思うのです。
おそらく、どんな女性でも、彼の母親の首が縦に振られることはないでしょう。

彼の母親の首が縦に振られることがないと考えると、やはり鍵を握っているのは、「彼自身」なのです。


さて、ご相談の「お父様とコンタクトをとることがどうなのか」ということですが、ここまで書いてお分かりかと思いますが、正直あまりおすすめはできません。


もしかしたら、お父様とコンタクトをとることによって、なにかが変化し、また結婚への道筋ができるかもしれません。
お父様が、はっちさまとタッグを組み、お母様の口をふさぐということも、もしかしたら可能なのかもしれません。

一方で、お父様とコンタクトを取ったということだけで、余計にお母様の怒りを買う可能性も考えられます。
また、彼に相談なく彼のお父様とコンタクトをとるというやり方を、彼自身がどう思うのか？という問題もあります。


もし、彼と結婚できたことのことも考えておきましょう。
結婚したとしても、彼の中で「お母様が一番・はっちさま二番」というのは変わらないでしょう。というよりも、はっちさまが「一番」になることはけっしてお母様が許さないでしょう。

もちろん、「一生二番」を選択することもできます。それだってひとつの生き方です。
二番を選択することで引き起こるさまざまな苦労がもれなくついてきますが。

お母様と、はっちさまとで、「彼」を取り合うバトルです。
お母様は意地でも息子を放さないでしょう。

実は、「息子が自分の意思で離れる」ことしか、この問題は解決しないのです。残念ながら、これははっちさまの力ではどうすることもできないことなのです。

はっちさまが力いっぱい彼をひっぱろうとすればするほど、お母様も力をこめて息子をひっぱるでしょう。


さて、ここまで少し厳しいことも書いてきましたが、はっちさまは、これからの彼との関係をどのようにお考えになるでしょうか。

お手紙からは、彼への愛情が感じられます。
また、はっちさまの辛 いお気持ちもとてもよく伝わってまいります。

ですが、上にも少し書きましたように、彼のお父様とコンタクトを取るという方法はあまりおすすめはできません。

彼と直接連絡が取れない事実について、もういちどじっくりお考えになることをおすすめします。
もちろん、納得いかないことも多々あるかと思われます。
「納得」というものがもし今後のキーワードになるのだとすれば、また違った視点のお話もできるかもしれません。

こうして、メールをいただいたことが、はっちさまの今後の「選択」の一助になれば幸いです。

ご相談ありがとうございました。