【夢診断】忙しい職場で好きな男性に呼びかけられる夢

カウンセラーの回答

退職までの残り３ヶ月で思わぬ収穫があるかも

はるさん、こんにちは。
カウンセラーの三吉野愛子です。

このたびは夢診断のご相談を投稿いただきありがとうございます。
現実と深くリンクした興味深い夢ですよね。

はじめに夢診断について少し説明させてくださいね。
夢診断とは、眠っているときの夢をあつかうものですが、
夢を構成しているモチーフやストーリーそのものを分析して
相談者の性格や将来を言い当てる夢占いとは異なります。

実はメールではなかなか行き届かない点ではあるのですが、
いくつかの質問を通して夢の中で感じた感覚や気持ちをリアルに
呼び起こし、現実と夢とをつなぐ「鍵」となるものを探しあてる
作業が重要となります。

今回も、はるさんが回答してくださった内容をつなぎ合わせ、
はるさんのお人柄や生活の様子、そして女性としての成熟の
ステージなどを考慮して総合的に診断をしていきたいと思います。

なにぶん限られた情報で診断しておりますので、はるさんの
心にしっくりくるものとこないものとがあるはずです。
しっくりこないものについては、それはそれでいったん脇に
置いていただいてもまったくかまいません。

しかし私達の無意識とは不思議なもので、私達の及び知らない
ところで気づきを先取りしてくれている場合があります。

なので、飲み込めずに放置していたことも時間が経つにつれて
すんなり消化できたり、第三者との思いがけない会話の中で
唐突に腑に落ちたりすることもあるかもしれません。

この回答だけではなく、今後の第三者との出会いや会話なども
含めてひとつの夢を味わいつくしていただければ幸いです。

それでは次に、人の心の状態について少しお話しておきますね。
私達の心は「意識」と「無意識」の層に分かれていると考えられています。

ふだん私達が活動している覚醒状態は「意識レベル」が高くなっています。
逆に眠っているときや何かに気を取られてぼんやりしているときなどは
「無意識レベル」が高くなっています。

この「無意識レベル」が優勢な状態は、私達の人生になかなか興味深い
気づきや学びを示唆してくれるのです。

というのも、無意識の層には私達が内に秘めておきたい願望や欲求、
触れられたくないコンプレックスや、未知なる可能性までもが潜んで
いるからなのです。

一見すると「受け入れがたいな」「イヤだな」と思うようなものでも
別の見方をすると自分の資源であるとも考えられますし、自分以外の
人からすれば素敵な要素に見えていたりするものです。

おかしな話ですが、現実の私たちは自分の資源に無頓着です。
というのも、新しく使える資源が発見されると、総合的に自分自身を
バージョンアップしなくてはならなくなるので確かにたいへんですね。
人によっては気づかない方が楽チンなこともあるかもしれません。

それでも「ぜひともバージョンアップしてほしい」というものに
関しては、無意識層が黙ってはいません。
手を変え品を変え、しつこく夢の中に登場したりするのです。

そう考えると、無意識ってなかなか粋な仕事をすると思いませんか?
それではさっそく本題の夢の話にうつっていきましょう。


（はるさんの基本性格）
夢の中の舞台は現実的なビジネスシーン。
はるさんの現実世界での職種と同じ事務の仕事のようですね。
忙しく立ち働きながら、「退職について多くの人に伝えねばならない」
という義務感にかられているのですね。

夢をみたときのはるさんがどうだったかはわかりませんが、
なんとなく臨戦態勢のように感じるのは私だけでしょうか。

考え抜いた末のご自身の決断を守り貫くという強さも感じますし、
みんなにわかってもらえなくてもいいけれど自分の意志は伝えねば、
という律儀な性格も垣間見えます。

・決断力
・責任感
・生真面目さ
・スピード感
・意志の強さ
・努力家
・現実感覚が強い

私が主観ながら感じるのは上記のような印象ですが、
もしかするとお仕事をしているはるさんは、こういった部分が
前面に出てきやすいのかもしれませんね。

夢の中の「仕事」とは、どうもお別れをするようですが、
この「仕事」はいったい何を表しているのでしょうね。
ちょっと頭の片隅に置いていてください。

そして実家に寝ている錯覚があったが、そうではないことに
安心したということですね。
これも主観に過ぎませんが、「実家」は、もともとのはるさんの
性質を表しているような気がします。

もともとの性質は冒頭に出てきたテキパキとしたタイプでは
ないかもしれませんが、ご 自身では思い当たる節はありますか？

例えばもともとはおっとりした性格だったが、仕事をするように
なってからまったく変わってしまったとか。
もしくは仕事で痛い目に遭うなどして、意図的にビジネス用に
自分のキャラを構築した経緯があるとか。
ちょっと思いをめぐらせてみてくださいね。


（さまざまな素材が象徴するもの）
はるさんが現実世界で好意を寄せている男性が登場してきましたね。
夢の中では優しく穏やか、慎重派という人物像ですね。
そして現実世界でははるさんは彼の「耳」と飼っている「猫」が
気になるとのこと。

人見知りの猫がはるさんにはすぐに寄ってきたというエピソードからは、
はるさんが猫に受け入れられている感じが伝わってきました。
「耳」という器官には繊細で受容的なイメージがありますが、
はるさんは「耳」と言えばどんなものを連想されますか？
彼の耳を思い浮かべ、思いつくまま連想遊びをしてみてください。

それから猫は直観の鋭い動物と言われています。
はるさんと何か通じるところがあるでしょうか？


（気になる男性について）
はるさんが夢の中での彼とのやりとりを書いてくださいましたが、
ここから感じることは、はるさんがとてもあたたかく見守られて
いる様子や、信頼を寄せられている様子です。

もちろん夢の中の登場人物はすべて自分を鏡のように映し出した
ものですから、そのあたたかさや受容的な雰囲気や信頼感すらも
はるさんのものだということになります。
つまり、はるさんの資源ということですね。

彼が夢の中で示してくれたような優しさや信頼感が自分にあると
したらどんな気持ちになりますか？

はるさんが書いてくださっていたように、優しさはときとして
優柔不断な色合いも持つことは確かですが、逆にたくさんの可能性や
選択肢を残したまま丸ごと抱える懐の深さという見方もできます。

はるさんが欲しいのは、どんな優しさでしょうか。
ちょっと考えてみてくださいね。


（お父さんについて）
気になる男性とお父さんのイメージが重なる部分については
どうでしょうか。

私たちは日々、さまざまな体験をしながら成長し変化しています。
自分では変わらないように思えても、物事の考え方や受け止め方は
少しずつ現実に合わせて角度を変えていきます。

はるさんも、どのような経緯で退職を決意されたのかは不明ですが
決まるまではたいへんな心の葛藤を体験されたのではないでしょうか。
新しい職場や新しい生活へと気持ちを切り替えるまでには、並ならない
エネルギーを使われたのではないでしょうか。
もしかすると、今もその真っ最中かもしれませんね。

たいへんな経験をすると、今までは受け入れられなかったことも
すんなり理解できたり、「どうしてこんなことで悩んでいたのか」と
思うほどあっさりと悩みを手放せたりします。
状況に応じて目的や優先順位も変わってくるからでしょうね。

私は夢のストーリーから、はるさんの中で新旧交代の儀式が
おこなわれているような感じがしますが、ご自身ではどうでしょう。
先ほど頭の片隅に置いてもらった、「お別れする仕事」が表すものに
ついても合わせて考えてみてくださいね。

それからこれはオマケです。
もし思いつけばの話ですが、今まで実家のお父さんに対して
「気に入らない」と思っていた要素があれば書き出してみては？

大人になってたくさんの経験をしたはるさんが今、その要素を
しげしげと見つめたときに、それはほんとうに受け入れがたい
ものでしょうか。

勝手な思い入れですが、思いがけない「優良な資源」として
ご自身の中に取り入れることができたら、と願っております。


（現実とのリンク）
はるさんが今の職場を去られるのは来年の３月なのですね。
あと３ヶ月ほどの間、やってほしいことがあります。
それは後で申し上げますので、まずは夢の中の会話にご注目を。

まずは夢の中で彼が言っているらしい「急がなくていいよ」と
いうことばを思い出してほしいのです。
夢の中のはるさんは、彼が発するこのことばを聞いて、
どんな感じがするでしょうか。

・安心
・落ち着く
・嬉しい
・許される感じ
・勇気が出る

などなど、思いつく限り挙げてみてくださいね。
そして、はるさんは彼にどんなことばを返すでしょうか。
しばらく想像で結構なので、お二人のやりとりを心の中で
シミュレーションしてみてください。

実はこれが現実の世界でも、やってほしいことなのです。
わかりにくいので、もう少し説明し ますね。

今回の退職が、会社都合の退職であっても自己都合の
退職であっても、そしてネガティブな気持ちの退職であっても
ポジティブな気持ちの退職であっても。
どちらにしてもはるさんの今の状況は、職場に背中を向けた
まま「去る」ことを考えているように思えるのです。

（まったく違ったらごめんなさいね）

迷惑をかけてはいけないとか、邪魔になってはいけないとか、
自分には主張する権利がないとか、役に立てず肩身がせまいとか、
職場やそこで働く人を受け入れがたいとか、いずれ去ることが
決まっている職場にいるといろんな気持ちがわいてくるでしょう。

どんな気持ちがあってもかまいませんが、その職場において
はるさんがどんな存在であったのかを知ってほしいと思うのです。

役目が終わったからと背中を向けて去るのではなく、
一人ひとりの顔を見ながら、誰にどんな影響を与え、誰から
どんな影響を与えられたのかを見届けつつ、残りの３ヶ月を
過ごしてもいいのではないかと思います。
現実の展開として意外なプレゼントがあるかもしれませんよ。

さてさて。
ほとんど私の主観で診断してしまった節がありますが、
はるさん自身は読んでいてどのように感じたでしょうか。

夢は、私たちが「良く知っている慣れ親しんだ自分」とは
ちょっと異なる「自分像」を教えてくれます。
はるさんの無意識は、新しい環境に向けて新たな「自分像」を
餞別として気づかせてくれているかもしれませんよ。

そんな視点を加味して、今一度、夢のストーリーをゆっくりと
なぞってみてください。そのとき感じることはすべて味わい、
ひらめくことはすべて自分の力として取り入れてくださいね。

私も、はるさんの新たな門出を心から応援しています。
今回の夢診断でも、何かひとつでもはるさんに役立てて
いただけるヒントが提供できていればと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
夢については、今後もみたときに思い出してノートに記録したり、
誰かにストーリーを話したりするだけでも簡易夢診断の効果アリですよ。

ぜひとも、おためしください。