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教育の仕事で結果が出せない・・どうしていいか分かりません

小さな子対象に、教育関係の仕事をしており、3年目を迎えます。
指導方法は、上司から教えて頂いた方法で指導しているつもりでした。

最近、その上司が、私が抱えている子供達が心配なようで
直接指導をして下さる機会が増えました。
とてもありがたいし、自分の未熟なあまりに
その子供達の能力が伸びないのは、
お給料共々、申し訳ない気持ちで一杯な毎日です。

そんな中で私もいて、子供達もいて、という状況で上司が子供達に向かって
「そのやり方は間違っている」と頻繁に言うようになりました。

小さな子供達が悪いのではなく、
自分の指導技術に問題があるのだと言う事なんだと思ってはいます。
それに、上司は本当にすばらしい指導者だと思います。
実績も功績もあるし、雲の上の存在です。

その上司が不在の日はホッとしている自分に気づきました。
自分が間違っているなら自分で直したいし、
それでも私が気づいていないなら直してもらいたいし、
何より、この仕事を続けていきたいです。

ただ、教えて頂いた通りにやっていると思うのですが
【あれも違う、これも違う】と否定される事ばかりで、
自分のせいで子供達がこのまま伸びないで上司を困らせてしまうなら
辞めた方がいいのかと考えるようになり、
毎日が本当に憂鬱で、出勤する意欲が日に日になくなっています。


妥協すれば子供達が伸びない。
それはしたくはありません。だから毎日、吠えるように指導しています。
だけど、子供達は伸びない、結果は求められる、否定される・・・

この状況の中で、自分はどこにどういう目標を立てればいいのか、
仕事に何の価値を見いだせばいいのか
分からなくなってきました。

同僚はうまくいっているし、訂正されている所は見かけても、
「そうじゃない」、と否定されている事はないと思います。
なので同僚にも相談できずにいます。
同僚が嫌いということはありません。

誰か、誰かアドバイスしてくれないかな・・・
そう思ったらここへたどり着きました。

女性

32歳

2010年2月7日

カウンセラーの回答

信頼関係を築き、子供達の理解者や味方になってください

こんばんは、ミルクさん。

カウンセラーの長岡みのると言います。
メール読ませていただきました。相談ありがとうございます。

教育関係の仕事をしていて、自分では頑張っているのに思うような成果が出ずに困っているのですね。小さな子供達に教えるというのは楽しさや喜びもあり、反面責任も大きく苦労もあると思います。「小さな子対象に教育関係の仕事」ということと「能力」ということですから、塾や能力開発のような仕事なのかなと想像しています。

最近になって、指導方法を教えてくれた上司がミルクさんの担当している子供達に対して直接指導するようになったのですね。上司が子供達を指導してくれることに対して感謝の気持ちもありますが、子供達の能力が伸びないことに対して、また上司の手を借りてしまうことに対して申し訳ない気持ちもあるのですね。

子供達に向かって「そのやり方は間違っている」と頻繁に言うようになった上司。その上司を見てミルクさんは、悪いのは自身の指導技術の未熟さが原因と感じているのですね。子供達が伸びないことの原因を子供達ではなく自分自身に求めるミルクさんは、優しさと思いやり、子供達に対する愛情に溢れていることだと思います。

子供達に対してだけではなく、上司に対しても素晴らしく、実績も功績もあり雲の上の存在と思っているということで、目上の人に対する尊敬や礼儀も持っている人なんだなと思います。

教わった通りにしているのに子供達の能力が伸びないことに対して、ジレンマや不安、混乱や失意の気持ちを抱えているかもしれません。上司が直接指導する機会が増えても変わらない現状に、ミルクさんは自分のせいで子供達や上司にも迷惑をかけていると自分を責めて心を痛めているのかもしれません。

毎日が憂鬱で、出勤する意欲が日に日になくなってしまう程に心身ともに疲れ果ててしまったのですね。仕事は続けたいという気持ちはあるのに、結果はついてこない。気持ちだけではどうにもならない現実と、どうすればいいのかわからない状態は、ミルクさんの体からは力を奪われ、心からは自信を削り取られるように感じているかもしれません。無力感に覆われながらも、毎日何とか気力を振り絞って仕事に行かれていることだと思います。

仕事ですから結果は求められますが、求められても出せないでいる。ではどうすればいいかと言われても否定されることが多くてわからない・・・諦めることも妥協もしたくはないから、毎日吠えるように指導しているのですね。吠えるというニュアンスには、子供達を想う強い気持ちと、何とかしなきゃいけないという焦り、そしてうまく教えることのできない自分自身と闘っているなど複雑な意味が含まれているようにも感じました。

メールを読んでいて、ミルクさんの仕事に対する熱意と子供達に対する願いを強く感じました。仕事がうまくいかないことに対する自責の念、無力感、焦り、不安、混乱、もどかしさなど複雑な気持ちもあるのだろうなと思います。


教育に必要なのは何でしょう?
優れた教師でしょうか、それとも優れた指導方法でしょうか?

ウィリアム・ウォードという人は言いました。
「平凡な教師は言って聞かせる。 良い教師は説明する。 優秀な教師はやってみせる。 しかし最高の教師 は子供の心に火をつける」
上の言葉に当てはめるとしたら、ミルクさんは、そして上司はどこに当てはまるのでしょうか?

ミルクさんは上司の「あれも違う、これも違う」と否定ばかりする方法をどう感じていますか?上司がどれ程の実績や功績があったとしても、今の上司の子供達への接し方は「平凡な教師」と言えるかもしれません。時にはしかり、間違っている時には正す必要もありますが、否定ばかりするのは子供達に対する信頼や愛情に欠けているように思えます。

「あれも違う、これも違う」と否定ばかりされると、「やってはいけないこと」は理解できても「やっていいこと」はわからないままですよね。何をしたらいいのかは教えられず、やることなすことに対してダメだしをされると、「自分はダメな存在なんだ」と思ってしまいがちです。何かをすることで否定されたり怒られたりするなら、いっそのこと行動しなければいいんだと意欲を失くして消極的になったりもします。

仕事で結果を求められるとはいえ、能力が上がれば成功、下がれば失敗とするならばそれは子供達ではなく能力だけを見ていますよね。口にはしなくても教え方や接し方、態度などから子供達は自分達がどのように見られ、扱われているのかを敏感に感じ取っていると思います。もし かしたら、能力が伸びないのはその子が何か悩みを抱えて集中できないからかもしれません。
もしかしたら、能力が伸びないのはその子が自分に自信が持てないからかもしれません。
もしかしたら、能力が伸びないのはその子が別の分野で能力があるからかもしれません。
もしかしたら、能力が伸びないのはその子の成長には時間がかかるからかもしれません。
一生懸命に教えてくれるミルクさんの姿を1番見ているのは子供達ですよね。能力が伸びないで悩んでいるのは、子供達自身も含まれているように思います。


教育で必要なのは、教える者と教わる者との信頼関係だと思います。

大人の方が力も知識も経験もあるでしょうが、子供には大人にはない好奇心、純粋さ、常識に囚われない思考があります。そして子供から学ばされることも沢山あります。教える立場に立つと、ついつい1段上から相手に接するようになってしまうこともあります。上からだとわからないものが子供と同じ位置、同じ目線に立つことで見えてくる時があります。

素晴らしい教師や優れた指導も必要ですが、それよりも子供達に必要なのは自分達を理解してくれたり、愛してくれたり、信じてくれる存在や環境なのかもしれません。信頼される環境、愛される環境、受け入れていくれる環境を作ることで、子供達は安心感や自分の価値の尊さを感じてのびのびと成長していくように思います。

些細な声かけで構いません。気にかけているということ、信頼しているということ、そして能力の良し悪しに関係なく子供達の味方であり理解者であるということを言葉や行動を通して伝えていくと良いと思います。

子供を1人の存在として接し、信じ、愛を注ぎ、共に成長できるように歩くことができる方法は、優しくて思いやりがあり、子供達や教えることが好きなミルクさんだからこそできる方法だと思います。子供達と信頼関係を築き、彼らが自分の価値の尊さや可能性の大きさに気づくことができるよう、また学ぶことの大切さや楽しさと、成長することの素晴らしさを頭で学ぶだけではなく心や体全体で感じることができるよう子供達1人1人と一緒に成長できるようにしていってくださいね。


もう1つあります。
ミルクさんの持つ優しさや思いやりは長所でもあり短所にもなりえます。子供達が伸びないのは全て自分のせいであり、上司を困らせているのも自分のせいと必要以上に自分を責めてしまっているように思います。子供達や上司を守る為に自分を犠牲にする精神は素晴らしいですが、それではミルクさんを守ってくれるのは誰でしょう?

子供達の理解者や味方になるように、まずは自分自身に対しても良き理解者や味方になるようにすると良いと思います。自分の欠点や悪い所ばかりを見て反省をするのではなく、良い所やできている所はしっかりと褒めたり認めてあげてくださいね。ありのままの自分を受け入れ、自分の価値を尊び、癒したり、慰めたり、励ましたりとミルクさん自身にもたくさんの愛情を注いでくださいね。


小さな子供達に教えるというのは大変難しく責任のある仕事だと思います。そして仕事ですから結果も求められます。そうだとしても悪い所ばかりに目を向けるのではなく、良い所にも目を向けてみると良いと思います。

ほんの少し耳を傾け、心を傾け、厳しさばかりではなく優しさも持って接してみてください。子供達と信頼関係を築いて1人1人が抱える不安や悩みにも目を向け、一緒に成長しようとする時に子供達の能力も伸びていくように思います。

そして子供達だけではなく自分自身に対しても優しさと愛をたくさん注いでくださいね。

ミルクさんが自分らしい教え方を見い出すことができるよう、また子供達と信頼関係を築いて共に成長していくことができるようお祈りしています。

 
またいつでも相談にいらしてくださいね。

長岡みのる

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