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公務員を目指していますが、もやもやして勉強に打ち込めません。

はじめまして。かほと申します。
私は今年の三月に大学を卒業しましたが、現在公務員を目指して勉強しています。

目指した理由はいくつかありますが、最近それらの理由は無理やり作った後付のように思ってしまいます。
自分は本当に公務員になりたいのか、公務員に向いているのか、そんなことばかりが頭の中でもやもやしていて、勉強に打ち込めません。

私自身、頭の中がもやもやしているというせいにして、勉強を怠けていると思います。
というのも、大学時代私は何一つ真剣に取り組んだことがないように思うからです。

そんな私が試験勉強に前向きに取り組めるわけがない、とも思います。
ですが、どうにか合格して社会に出たいので、勉強は続けています。

そんなもやもやした状態を母に何度か相談しようとしました。
しかし、しっかりと聞いてもらえていないように思うのです。
私が相談すると、少し笑って、そのあとに何も言葉をかけてくれずテレビの話にうつってしまいます。

以前泣きながら言った時は少しは聞いてくれましたが、その時だって私が一方的に喋るだけで、私の悩みに対してはほとんど答えてくれていないのに「自分がやるべきことはしている」、といった風でした。

同い年たちは働いている人がほとんどで、会う機会がなかなか作れません。
そんな中唯一相談に乗ってくれると思っていたのに、もう誰に相談していいのかわかりません。

私の相談は人に相談するようなことではないのでしょうか。
大学四年間を反省して今自分としては、社会に出ようとあがいているつもりです。
なのに何も相談に乗ってくれないことが悲しいです。

何か今の状態が少しでも明るくなればと思い、メールしました。
長文失礼しました。

女性

23歳

2010年4月25日

カウンセラーの回答

今一度、目標をはっきり定めましょう。

かほさん、初めまして。カウンセラーの原口さおりと申します。
この度はメールでのご相談を頂き、ありがとうございます。

かほさんは公務員を目指して勉強しているものの、「本当に公務員になりたいのか」「公務員に向いているのか」という疑問が湧いてきて、勉強に打ち込めない状態なのですね。

そして、それをお母様に相談しても、しっかり聞いてもらえていないように思われ、泣きながら話してもほとんど答えてもらえなかった事で、更に心を痛めていらっしゃるのですね。

誰に相談していいのか分からないという状態の中、こちらにメールを下さってありがとうございます。
「私の相談は人に相談するようなことではないのでしょうか」とありましたが、そんな事はありませんよ。

今は大学を卒業されて、社会に出ようとしている転換期。
不安になったり悩んだりするのは当然ですし、誰かに話を聞いてもらったり、相談にのって欲しいと思うのも自然な事です。一人で抱え込まなくても大丈夫ですよ。

かほさんのお気持ちが少しでも明るくなるよう、私も一緒に考えさせて頂きますね。

現在、かほさんは頭の中がもやもやして勉強に打ち込めず、そして、それをご自身ではもやもやのせいにして怠けていると思われるのですね。

私には、怠けているようには感じられません。むしろ、やりたい事があるのに、もやもやに邪魔されて大変そうだなと思いました。

怠けるって、楽をする事でしょう?今のかほさんは楽をするどころか、勉強しながら、もやもやと闘っているように感じられました。とても疲れると思います。
打ち込めないのも、無理ありません。
それでも、投げ出さずに勉強を続けていらっしゃるのですね。かほさんの努力家な部分が窺えます。

かほさんがご自身を怠けていると思われるのは、「大学時代に何一つ真剣に取り組んだ事がないように思うから」との事ですが、もしかして、かほさんは「私は何一つ真剣に取り組む事が出来ない人間だ」と思っていらっしゃるところがあるのでしょうか?

もしくは、「大学4年間の間は何一つ真剣に取り組んでいないから、取り組み方を忘れてしまった」とか「怠け者になってしまった」といったニュアンスでしょうか?

いずれにせよ、私には今のかほさんが自信を持てないでいらっしゃるように感じられました。それで、「そんな私が試験勉強に前向きに取り組めるわけがない」という思いを抱かれたのでしょうか。

もし、大学時代に何一つ真剣に取り組んだ事がなかったとしても、これからのかほさんもそうだとは限りません。
というより、もうすでに、かほさんは真剣に取り組んでいらっしゃるのです。
ご自身では勉強に集中できないという事で、そういう実感がないかもしれませんが、悩みながら、迷いながらも懸命に目指すところへ向かおうとしている姿は、まさに真剣に取り組んでいると言えます。

今回メールを下さった事も、その真剣さゆえ。今の状態をどうにかして打破しようという気持ちが、こうして行動を伴っているのだと思います。
ですから、ご自身の事を「怠けている」と責めないで下さいね。十分頑張っていらっしゃいますよ。

お母様に何度も相談しようとされたのも、かほさんが抱えていらっしゃるお悩みと向き合おうとしての事だと思います。
同い年のご友人達とはなかなか会えない為、お母様に相談して何とか今の状態を変えようとされたのでしょう。

それなのに、「しっかりと聞いてもらえていない」「ほとんど答えてくれない」といった対応をされたら、とても悲しくなりますね。
泣きながら話された事もあったとの事。よほど思いつめられて、苦しかったのでしょうね。

お母様に「助けて!」と言いたいようなお気持ちだったのではないかとお察しします。そんな時は、辛い気持ちを分かって欲しいし、あたたかい言葉や励ましの言葉をかけて欲しいですよね。

しかし、かほさんの相談に対してほとんど答えてくれずに「自分がやるべきことはしている」といった素振りでしたら、どこか突き放された感じがしてしまいますね。
唯一相談に乗ってくれると思っていただけに、その時のかほさんは寂しさや孤独感を感じられたのではないかな、と思いました。

私の推測ですが、もしかしたら、かほさんのお母様にとってもどうしていいのか分からず、困惑されたのかもしれませんね。
答えたくても答えられなかったという事が考えられないでしょうか?だから、言うべき言葉が見つからずに、テレビの話をしてしまったのかもしれません。

私は、「自分がやるべきことはしている」といったお母様の素振りに、少し後ろめたさも感 じました。
分からない時は「分からない」と言ってしまえばいいのですが、「答えなければ」という思いがあればこそ、そんなご自分を不甲斐ないと思って素直にそれが言えなかったのではないかな、と…。

人は痛いところを突かれると、自分を守ろうとします。お母様といえども人間ですから、つい守りに入ってしまう時もあるでしょう。
本当はかほさんの相談に答えたかったのに、それが出来なくてお母様は心苦しかったのかもしれません。

あくまでも私の推測なので真意のほどは分かりませんが、少なくともお母様に「答えてあげたい」という気持ちがなかったとは思いませんよ。


では、かほさんのご相談内容にうつりましょう。
かほさんは公務員を目指したいくつかの理由が、最近になって「無理やり作った後付」のように思われてきたのですね。という事は、それらの理由がもとで、公務員を目指しているのではない気がしていらっしゃるのですね。

そうだとしたら、なぜ、無理やり後付しなければならなかったのでしょう?
一番初めに「公務員になろう」と考えた時のきっかけは覚えていらっしゃいますか?

私には、「無理やり」という言葉に、「不本意ながら」という印象を受けました。「本当は望んでいないのに」という意味が含まれているように感じられます。
また、「後付」というと、何だか補強する為に付け加えられた様にも聞こえますね。

もちろん、後から足して悪いわけではありません。はじめは知らなかった事や気付かなかった事が後になって分かり、それをプラスだと思えるのであれば、どんどん足して構わないと思います。奮起剤として大いに役立ってくれるでしょう。

ただ、それらが「無理やり」という事でしたら、納得いかなくて当然です。
腑に落ちない理由ならば、いくつあっても気持ちが揺らぎますよね。

そこで、今のかほさんに必要な事は、今一度目標をはっきり定める事ではないでしょうか。
公務員になる事が目下の目標になっていますが、実は公務員になるという事は、手段の一つなのです。
公務員になる事によって、かほさんが得ようとしているものがあります。

仕事に求めるものは、人によって様々ですよね。
やりがい・収入・肩書・安定、等など。
「自分の能力が活かせる仕事をしたい」という人もいれば、「楽な仕事がいい」という人もいます。それに、条件は一つじゃない方が多いでしょうね。

でも、条件を全部満たした仕事に就いている人はほとんどいないでしょう。求めるものと優先順位と現実との折り合いをつけて、みんな働いています。「ここは譲れるけど、これだけは譲れない」といった具合に。
自分が何を求めているのか、その優先順位はどうか、という点がはっきりしていれば、どんな仕事に就くかという事も選びやすくなります。
それを知るには、やはり自分と向き合うという作業をしなくてはなりません。

まず、かほさんが仕事に求めるものは何でしょう?思いつくままに、いくつでも挙げて下さいね。
おそらく、公務員を目指したいくつかの理由もこれに当てはまるかと思います。
「無理やり作った後付」のように思うものでも、ひとまず入れておきましょう。それにも意味があると思います。

その際、出来れば紙に書いて頂きたいのです。
自分と向き合うのは意外と難しかったりします。頭の中で考えるだけより、一旦外に出した方が把握しやすくなります。
文字にして見てみますと、また違った感じ方がする時もありますし、少しすっきりする時もあります。
何より、自分の心を客観的に冷静に見る事が出来ます。

そして、思いつく限り書いたら、それに順番をつけて下さい。
かほさんの中で重要だと思うのはどんな事でしょう?
上位に挙がったのは、何でしたか?

それが公務員になる事で得られるものであれば、どうして公務員を目指しているのか、という事がはっきりしてきますね。
公務員とひと言でいっても様々な職種があります。かほさんは公務員の中でも、どんな職種に就きたいか決まっていますか?ご自身がそのお仕事に就いている姿をなるべく具体的にイメージしてみて下さい。そこに、かほさんの欲するものはあるでしょうか?
目指すところに手に入れたいものがあるとすれば、やる気も湧いてきますよね。
頭の中のもやもやも、少しはすっきりすると思います。

しかし、もしそれが公務員になる事で得られないようだったら、目指す先を再検討した方がいいですよね。
目指すところに、かほさんの欲しいものがないとすれば、そこに労力を費やすのは勿体なくはないでしょうか。
今まで頑張って勉強してこられたのに、目指 す先を変えると考えたら、すごく勇気のいる事かもしれません。「今までの努力は何だったの!?」と、空しくなったり、落ち込んだりもするかもしれません。

でも、人生に軌道修正はつきもの。
誰だって紆余曲折しながら生きていますから、「私がなりたいのは公務員じゃなかったな」と思った場合でも、そんなに落胆しないで下さいね。
却って、「早めに分かってよかったな」と考えて頂きたいのです。そうする事で、今後また思い悩む事があっても、上手に軌道修正できますから。

私も、何度も軌道修正していますよ。カウンセラーを目指したのも、20代後半です。
「カウンセラーに向いていないんじゃないか?」と思った事も幾度となくあります。色んな壁にぶつかって投げ出したくなったり、「こんな思いまでしてなりたいのか?」と考えた事もあります。

立ち止まり、足踏みしては、その度に目標の再確認をして、また目指すという事の繰り返しでした。


何かに向かってがむしゃらに突き進むのもよいですが、時にはとどまって行く先を見直すのも、とても大切な事だと思います。
知らず知らずに道を逸れていたら、早めに気付いた分だけ修正も楽ですし、「やっぱりこの道でいいんだ」と確認できれば、また勢いをつけて前進できます。

今のかほさんは、そんな見直しをする時期にいらっしゃるのだと思います。
ここはじっくり、素直になって、ご自身のお気持ちと向き合ってみて下さい。

かほさんのメールからは、「社会に出たい」という強いお気持ちが伝わってきました。そこには揺るぎないものを感じます。
かほさんは頑張り屋さんの努力家なので、目標がはっきりすれば、その強い意志によってきっと達成できると信じています。


ご相談頂き、ありがとうございました。

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