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恋人や友達がいても、寂しい気持ちから離れられません。

私は、さびしい病で困っています。恋人ができても寂しく、友達がいても寂しい気持ちから離れられず、自分は1人だと思ってしまいます。なので恋人には寂しいといっては困らせています。

本屋でカウンセリングの本を読み、出さない手紙を書くという方法を知りました。

私は両親に対して、この手紙を書いてみて、両親を許す気持ちになり、親を好きだと思いますが、まださみしい病はなおりません。

怒りを感じるのが苦手です。

私は小学生の中学年のころからさみしさを感じていましたが、昔の友達とか、先生とかにも、この出さない手紙を書いてみて、気持ちを整理したほうがいいのでしょうか?

両親より、もっともっと沢山のことに怒りを感じたほうがいいのでしょうか?

よくわからない寂しさで毎日が無気力です。

女性

33歳

2010年5月10日

カウンセラーの回答

ご自身の素直な気持ちを感じて下さい。

にゃおこさん、初めまして。カウンセラーの原口さおりと申します。
この度はメールでのご相談を頂き、ありがとうございます。

にゃおこさんは「さびしい病」でお困りなのですね。
恋人ができても、友達がいても寂しい気持ちから離れられず、自分は1人だと思われるとの事。誰かといても、寂しさがなくならないのですね。

寂しさを感じている時って、辛いですよね。私も「さびしい病」に悩んだうちの一人です。
心細かったり、空しかったり、言い表しようのない悲しさに襲われ、どうしようもなく居たたまれない気持ちになる時もありますよね。

メールを拝見し、「よくわからない寂しさで毎日が無気力」というにゃおこさんのやるせないお気持ちが伝わってきました。
しかし、にゃおこさんが、ご自身の寂しさに立ち向かおうと努力されている様子も伝わりました。

人は誰しも、出来るだけ寂しさを感じたくないものです。
その為に、他の事で気を紛らわせたり、感じないふりをしたり、寂しさと向き合わないで済むように様々な事をします。
(無意識にやっているのですが)

私も寂しさをごまかす為に、毎晩お酒を飲んでいました。当時はそんな自覚もなく、「楽しいから」と言っていましたが、本当は孤独感を感じたくなかったんですね。
寂しいと感じている自分を認めるには、だいぶ時間がかかりました。
ですから、にゃおこさんが率直にご自身の寂しさを認めていらっしゃる様子には感心せざるを得ません。簡単なようで、なかなか出来ない事だと思います。

また、カウンセリングの本で知った「出さない手紙を書く」という方法を実践された事も素晴らしいですね。
ご自身の心の事に、積極的に取り組んでいらっしゃいますね。

「出さない手紙」を書いてみて、いかがでしたか?
「出さないのだから」と思って書き始めると、自分でも思いがけず、我慢していた気持ちや抑えていた気持ちが出てきたのではないでしょうか。
書いている時は、辛い事を思い出したり、悲しい気持ちが蘇る事もあったかもしれません。
それでも、そんな気持ちを乗り越え、ご両親に対するご自身の正直な気持ちと向き合ったからこそ、許す気持ちになり、好きだと思えるようにまでなられたのだと思います。にゃおこさんは、ひたむきで誠実な方なのですね。

そして、ご両親だけでなく、昔のお友達や先生にも「出さない手紙」を書いて、気持ちを整理した方がいいのかな?とお考えなのですね。
そう思われたという事は、にゃおこさんは当時の事に、まだ気持ちの整理がついていないとも取れます。
にゃおこさんには、昔のお友達や先生達に伝えたくても伝えられなかった思いがあるのではないでしょうか?
私は、その思いの中に怒りがあるように感じました。

怒りの感情はとても自然なもので、誰もが持っています。
にゃおこさんにも怒りが湧く事はあるでしょうけど、怒りを感じる事が苦手なのですね。
にゃおこさんは、怒りを感じたら何が起こると思いますか?
少なくとも、好ましい事は期待していらっしゃらないでしょうね。

怒りはとても強いエネルギーを持っているので、その感情に振り回されてしまうと攻撃的になってしまい、人間関係が壊れたりして、あまり良い結果にはなりません。
だから、私達は怒りを否定的にとらえ、なるべく出さないように我慢したり、抑えたりしてしまいます。
怒りを飲み込んだ経験は、誰にでもあるでしょう。

にゃおこさんは、幼い頃から怒りを抑えていらっしゃいませんか?
もしかしたら、「怒りは良くないもの」と思って、いつの間にか怒りを感じる事を禁じてしまったのかもしれません。
感情は抑圧し続けるとだんだん分からなくなってしまいます。にゃおこさんは、長い間怒りを抑圧した為に、怒りが湧いた事に気付きにくくなってしまったのではないでしょうか。

しかし、怒りは我慢しても抑え込んでも無くなりはしないのです。どこかで吐き出さないと解消されません。

にゃおこさんが「出さない手紙」を書いて、ご両親を許す気持ちになったのは、その手紙に怒りを吐き出す事が出来たからだと思います。
書き終わった時に、すっきりした感覚がありませんでしたか?

昔のお友達や先生達に「出さない手紙」を書く事を考えていらっしゃるのも、まだまだ吐き出せていない怒りが残っているからのような気がします。

「両親より、もっともっと沢山のことに怒りを感じたほうがいいのでしょうか?」という文脈からは、にゃおこさんがご両親に怒りを抱いていた事、そしてご両親以外にも怒りがあるけれど、その気持ちを抑えていらっしゃる様子が窺えます。

もし そうであれば、素直に怒りを感じて下さい。
昔のお友達や先生達、それ以外の事にも怒りを抱いているのでしたら、その気持ちを認め、受け入れてみて下さい。
怒りたかったら怒ってもいいのですよ。
我慢して抑えなくてもいいのです。

怒りを抑えるって実はすごくエネルギーを使っているので、にゃおこさんが無気力になってしまうのは、怒りを抑える事に疲れているからとも考えられます。
ずっと抑え続けていれば、しんどくなって当然なのです。

かといって、怒るのもあまり気持ちのよいものではありませんよね。避けられるものならば避けたいというのが正直なところ。しかし、抑えている時よりは、格段に楽になる筈です。

再度、「出さない手紙」を書いてみるのもいいですね。
ご両親に対して書かれた時は、色んな気持ちが湧いてきたと思います
手紙を書きながら、それらの感情を一つ一つ感じていかれた事でしょう。抑える事なく素直な気持ちを感じると、心は癒されていきます。
にゃおこさんは、「出さない手紙」を書く事で、そういった体験をされたのでしょうね。


それでも、にゃおこさんがおっしゃるように、寂しさはまだ消えないでしょう。
「自分は1人だ」という感覚は残ると思います。

というのも、にゃおこさんが寂しいと感じるのは、人と心理的な距離があるからだと思うのです。

私達は、理解されなかったり、受け入れられなかったりすると、どんなに沢山の人に囲まれていても深い孤独感を感じます。
逆に、物理的な距離があったとしても、強く繋がっていると思える人がいれば寂しさは和らぐのです。

小学生の中学年頃のにゃおこさんは、お友達や先生に言えなかった思いがあるようですね。
その為、周りはにゃおこさんの本当の気持ちが分からないので、にゃおこさんは「みんな、分かってくれていない」という寂しさを感じていたのではないでしょうか。

にゃおこさんは、心のどこかで「怒りを感じる自分はダメだ」「怒らない私だから、受け入れられている」と思っているところがありませんか?

にゃおこさんが怒りを感じるのが苦手になったのは、「怒る自分は受け入れられない」という不安があっての事ではないでしょうか。

でも、怒りを感じる事は決して悪い事ではありません。誰だって怒りを感じます。
にゃおこさんが怒りを感じるのも、当たり前の事なのです。

怒りには、自分を守ってくれたり、大きなパワーを引き出したりする側面もあります。
つい、否定的な面に目を向けてしまいがちですが、必要だから起こる重要な感情の一つなのです。

初めは戸惑うかもしれませんが、少しずつでも、ご自身が怒りを感じる事に許可をおろしてみて下さいね。
まずは、にゃおこさんがご自身のありのままの気持ちを受け入れる事が大事です。
そのままの素直な気持ちを大切にして下さいね。

そうして心に余裕が出来てきたら、その気持ちを誰かに話してみる事をお勧めします。
人に気持ちを聴いてもらい、受け入れてもらえると、心は解放され、「自分は1人だ」という感覚も薄れていきます。

安心して話せるお友達や恋人など、信頼できる人に聴いてもらって下さいね。
にゃおこさんは1人ではありません。
にゃおこさんの気持ちを分かってくれる人が必ずいます。

もし、お友達や恋人に話す事が躊躇われるようでしたら、お気軽にご相談下さい。
にゃおこさんの怒りも寂しさも、大切に受けとめさせて頂きます。


最後に…、寂しさを人一倍知っているにゃおこさんだからこそ、人の寂しさも理解できるし、寄り添い、励ましてあげられるという事を知っておいて欲しいのです。

寂しさを埋める為に人に何かを求めるより、自らが与えようとした時に寂しさはなくなります。
それは、優しさだったり、思いやりだったり、相手を大切に思う気持ち、つまり愛情ですね。

それを人に求めている間は、寂しさはなくなりません。
むしろ、与えようとする事で寂しさを乗り越えられるのです。

既に、にゃおこさんはご両親への怒りを自ら乗り越えて、ご両親を許し、好きだと思っていらっしゃるのですから、きっと寂しさも乗り越えられます。
これから、にゃおこさんの気持ちが解放され、たくさんの人との繋がりを感じられるようになる事を願っております。

ご相談頂き、ありがとうございました。

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