私は愛されているのかな？心が傷つきました。

長谷川 さとみ

調理師学校を卒業後、パティシエとして洋菓子店やホテルで勤務。

夫が急逝してしまい、いきなりの母子家庭で二人の子育てに奔走する。
そんな中での子宮、卵巣摘出手術を受けるという体験をしてからの転職。
入院していた病院で看護助手兼、事務員となる。

2013年度より、ヘルパー2級を取得し介護職に転身し患者様のお世話に従事する。
2016年からは急性期病院にて病棟看護助手として、看護師のサポートや患者様のケアに従事。

子供が巣立った後もより豊かで自立的な人生を送りたいとの思いから、
2009年より(株)JPAにて心理学やカウンセリングを学ぶ。
現在も(株)JPAでの勉強会に参加し、更なる知識と経験を磨く。


株式会社ＪＰＡにて　電話カウンセラー養成講座　修了
　　　　　　　　　　上級心理カウンセラー養成講座　修了
　　　　　　　　　　箱庭療法セラピスト養成講座　修了　
　　　　　　　　　　夢分析セラピスト養成講座　修了
　　　　　　　　　　アドラー心理学、交流分析を学ぶ

ＪＰＡ公認カウンセラーとして、
「エキサイトお悩み相談室」
「Kokoro Cafe10代ホットライン」にて活動中。

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カウンセラーの回答

「率直な気持ちを手紙に書いてみませんか？」

はじめまして、お友達さん。

カウンセラーの長谷川といいます。

とても辛い状況をメール相談してくださり
ありがとうございます。

苦しいことに耐えてがんばっている
お友達さんの気持ちが、
少しでも軽くなれるように、
一緒に考えていきたいと思いますので、
どうぞ、よろしくお願いしますね。


本当に辛いこと、苦しいこと、そして悲しいこと
にいっぱい我慢してきたんですね。
１１歳という、まだ小さな体に、心に
たくさんの傷がついてしまったんですね。
涙がいっぱい出たことでしょう・・・
眠れないこともあったのではないかな？

よく耐えていますね。とても我慢強いんですね。
私も子を持つ親として、子どもがこんなに苦む
状況がどうして起きてしまうのかと、
考えただけで悲しくなります。

少しご相談の中身を整理しましょうね。

お友達さんの気持ちとして、【親に愛されているのだろうか】
という疑問から【自分の存在価値もあるのだろうか】
という不安に襲われ【あたたかい家族になりたい】
と強い願望が伝わってきました。


では、これから順番に考えていきたいと思いますので、
お友達さんも一緒に感じてもらえると
うれしいなと思います。


【親に愛されているのだろうか】

お友達さんは、小学５〜６年生ですか？
だとすると、妹さんも小学生？
それとも、もっと小さいのかな？

妹さんは、お姉さんであるお友達さんに
いつもちょっかいを出してくるのですね。
かまってほしいのかな？
遊んでほしいのでしょうか？

でも、お友達さんにも自分の時間がありますよね。
いつも妹さんのことばかりかまってはいられない、
と言う気持ちもあるでしょうね。
ちょっと、うっとおしいなと感じているのかな？

そして、そんな妹さんに対して
怒りの態度を示した時、お母さんが
お友達さんの気持ちも聞かず殴るのですね。

悲しいですね・・・
殴られたところも、心も痛いでしょうね・・・
お友達さんの話も聞いてほしいですよね。

お母さんがお友達さんの気持ちを
聞いてくれて、分かってくれるだけで
きっと、また妹さんの相手も
してあげられるのでは・・・と思うのです。

けれど、お母さんは妹さんの話だけしか
聞いてくれないのですね。
妹さんは何て言ってるのでしょうか？
「おねえちゃんに怒られた。」
というようなことでしょうか。

怒るのにはちゃんと理由があることを
解かってほしいですね。

お友達さんは、お母さんのことが好きなんですね。
だから、妹さんばかりが甘やかされて腹が立つんでしょうね。
そして、何をしても怒られない妹さんにも
腹が立ってしまうのでしょうね。

辛いよ。　自分ばかりがこんな目に合うなんて・・・
苦しいよ。お母さんはなぜ自分ばかりを殴るの・・・
寂しいよ。自分は愛されてるのかな・・・

お友達さんのこんな叫びが聞こえてくるようで
私も胸が痛くなります・・・


どうしてお母さんが妹さんばかりを
甘やかしてしまうのか。考えてみました。

・親として、上の子どもには『早く大きくなってほしい』
とか、『自立してほしい』と思ってしまうことが
多いかなと思います。

・逆に、下の子には『いつまでも子どものままでいてほしい』
との思いから、それが甘やかしのようになってしまうのでは
ないかなと思います。

いずれにしても、こんなことは親が意識することなので
子どもであるお友達さんが考えて、
理解しなければいけないことではないのですが
ひょっとしたら、お友達さんのお母さんも
こんな風に感じてしまっているのかもしれませんね。
でもそれは、無意識なんだと思います。
お母さんは、自分では気が付いてないかもしれないですね。

実は私も、娘が二人います。
お友達さんと同じですね。
長女には『早く大きくなってほしい』
『しっかりしてほしい』と思っていました。

そして二女には、いつまでもそばに置いて
ついつい甘くしてしまったのかなと思います。

でも、こんな風に感じられるようになったのは、
子どもたちが大きくなってしまってからでした。
けれど、もちろん二人とも同じように大切な存在で、
上の子、下の子と期待する部分は違うけれど、
どちらも愛していますよ。

それは、お友達さんのお母さんも同じなのでは
ないかなと思います。

お母さんも今は気が付かないだけなのかもしれませんね。

お母さんからの愛情をしっかり感じられたら
安心できるのに、それがあやふやで不安なんですね。

お友達さんのその不安を、
お母さんもに伝え てみたらどうかな・・・
と思いました。



【自分の存在価値もあるのだろうか】

大好きなお母さんから殴られて、
自分がちっぽけなアリのように感じてしまうのですね。

自分のせいで家庭が壊れる、死んだ方がいいのかな
とも思ってしまうんですね。
そして、自分が死んだら親は泣いてくれるのかな
とまで思いつめているんですね。


お母さんの愛情があるのか不安で、寂しくて
こんな風に考えてしまうのでしょうね。

私は、そんなお友達さんのことをいっぱい、いっぱい
応援したくてたまりません。

お友達さんのせいで家庭が壊れるようなことはない
と思うし、そのために死んでしまうなんてことも
どうか、考えないでほしいです。

そんなことになったら、お母さんも妹さんも
あなたのお友達も、学校の先生も、
近所の人たちや親戚の人、たくさんの人が
みんな悲しむでしょう。
みんな辛い思いをするでしょう。

そして、みんななぜお友達さんの気持ちに
気が付かなかったのかと、苦しい思いをするだろうし
そんな自分のことを責めるでしょうね。
いっぱい泣くでしょう・・・涙が枯れるほど・・・
私だって同じですよ。


お友達さん、あなたにはあなたらしく
生きていく価値がちゃんとありますよ。
その証拠に、こんな苦しい思いをしても
ちゃんと相談してこれるのだから。

私もお友達さんの苦しんでいるメールを読んで
なんとか応援できないかな。
早く笑顔を取り戻してほしいな。
と思ったんですよ。
お友達さんの叫びが聞こえた人間がここにも
いることを忘れないでほしいです。

しんどいけど、我慢して、悩んで
でも、いっぱいいっぱいになっちゃいましたね・・・


えらかったね。
相談できるってとっても立派なことなんですよ。
大人でも、怖くて相談出来ない人だっているんですよ。

お友達さんは、とても勇気のあるやさしい女の子なんですね。
素敵だなって私は思います。


【あたたかい家族になりたい】

今までは、信頼できるおばあちゃんがいたんですね。
亡くなられたんですか・・・
それは、とても悲しいですね。寂しいでしょうね。
それまではおばあちゃんが
お友達さんの傷ついた心を癒してくれていたのですね。

それでも、あたたかい家族になりたいと
思うんですよね？

今のままでは、不安で怖くて、寂しくて
とてもやりきれないですよね。

これから、お母さんや妹さんとケンカはしても
仲良くあったかい家族になりたいと思って
いることを伝えたいですね・・・

私が考えたことは、『お母さんに手紙を書く』
ということなんです。

・お母さんに愛されたいよ。
・お母さんが大好きだよ。
・殴られると心まで痛いよ。
・わたしの話も聞いてほしい。
・わたしのせいで家庭が壊れるなら
　死んだ方がいいのかと考えてしまう。
・わたしが死んだら、お母さんは泣いてくれる？
・みんなであったかい家族になりたい。

こんな風に、お友達さんがメールに書いてくれた
あなたの率直な気持ちを手紙に書いて
お母さんに渡してみたらどうかな・・・
と思うのです。

お母さんは、娘がこんな風に思いつめていることを
知らないかもしれないしね。

口に出すと上手く言えないこともあるだろうし、
最後まで聞いてくれないこともあるかもしれない。

怖いと思うかな？すごく勇気がいるでしょうね。
まずは、お友達さんがお母さん伝えたいことを
書いてみてほしいんです。
何回も書き直してもいいし、上手く書けなくても
お友達さんの気持ちが書ければいいのではないかなと
思います。

書いたものを読み返していると、
本当に伝えたいことが絞られて
書きやすくなったりするかもしれないです。

そして、お母さんに渡すかどうかは、
書いてから考えてみてもいいと思いますよ。


おばあちゃんはもういないけれど、
誰かチカラになってくれそうな大人の人は
近くにいないかな？
学校の先生とか、仲良くしている親戚の人とか・・・
少し考えてみるのもいいかなと思います。

もちろん、私もいろいろ考えることで
お友達さんのチカラになりたいと思って
こうしてお返事を書いています。
ただ、近くに味方をいてくれる人がいるのは
とても心強いかなとも思うので、周りをよーく
見渡してみてほしいなと思いました。



どうでしょうか？
お友達さんはどんな風に感じますか？


お友達さんの気持ちがお母さんに伝わることを
心から願っています。
そして、私はいつもお友達さんの味方でいたいと
心から思うと共に
ここから ずっと、ずっと応援していますよ。

傷ついた心がどうか癒されますように・・・
私はいつまでも祈っています。



最後まで読んでくださって
どうもありがとうございました。