「両親の思いを大切にしたい。」

カウンセラーの回答

「両親も自分も大切にする。」

はじめましてカウンセラーの大庭久美子と申します。
無料メール相談にご投稿頂き、ありがとうございました。 ご相談内容からの限られた中ではありますが、少しでもお力になれればと思いお返事させて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します。

仕事をしながらご両親の事を心配し、帰宅後や休日もお母さんの面倒を見ているとのこと、並大抵にできることではないですね。メールを読んですごいなあと思い感動しました。 私も介護経験者ですので、いつも親を気にし、時間に追われ、精神的に解放されることがない辛さを体験しております。お母さんが自身の体を自由に動かせない辛さを感じながら介護をし、お父さんの介護の負担を少しでも楽にしてあげようと思っている様子、パリさんのご両親へのやさしさや思いやりが伝わってきます。 会社から帰ってくれば疲れているでしょうし、休日は友達と遊びに行ったり休息をとったり自分の自由な時間にしたいでしょうに、ご両親の為に介護をしていること、本当に頭が下がります。

そんな中、やはりパリさんも少しは自分のこともやりたいのに、できないという現状への 不満も、メールを読ませて頂いて感じました。 パリさんは帰宅後、休日も自分の時間を割いて親の面倒をみているので、一番にご両親の事を優先していますね。 キラキラと見えてしまう人というのは、自分を優先して好きな事をしている人の事でしょうか？ そうであれば、パリさんからみればキラキラと見えてしまう人達をうらやましく思ってしまうのも当然のことです。
毎日こんなふうに自分を犠牲にしていたら、だれでも精神的にまいってしまうのは無理もないのですよ。 パリさんの悲痛の訴えが伝わってきます。

パリさんは、ご両親にたいしてとても愛情深いかたなので、自分がなんとかしてあげよう、なんとかしなければいけないと責任感を感じているのかもしれませんね。 ご両親のことを思う気持ちはよくわかります。でも自分の好きなことを我慢してまで親の面倒をみなければいけないと思っているのであれば、それはとても辛く苦しいことです。 将来への不安も出て参りますよね。 介護をするということは並大抵の精神力ではできないので、あまりかたくなに思いつめずに少し自分に余裕を持てるように、一緒に考えていきましょう。


パリさんは、帰宅後介護をしなかったり、休日も出かけてしまったとしたら、両親を残し１人で楽しむことへの罪悪感を感じてしまうのかもしれませんね。 親を見捨てることになるとか、自分だけ幸せになってはいけないと思い込んでいるかもしれません。そんな風に思っているのであれば、それは違いますよ。

パリさんが、疲れて倒れてしまったり、遣りたいことも出来なくて不機嫌になってしまったら、介護されているお母さんは不幸だと思います。 そしてそんなことをしていたら、二人ともいつか共倒れになってしまいますよ。 そうならない為にも、自分を少し優先してみてください。 自分に余裕ができれば両親に対して、今以上にやさしく接することができるし、 ご両親もそれを感じとって、気持が穏やかになり、沢山のことをわかち合うことができます。 パリさんが自分を大切にするということは、両親も幸せになるということです。

繰り返しますが、自分を犠牲にしてまで両親を優先しなくていいのです。 自分のやりたいことを優先してあげる、それはお互いを大切にしていることです。 自分がよりよく過ごすと言うことはご両親の為でもあるのですよ。 決して悪いことではないのです。

私も介護をしていますが、デイサービスを利用してから、自分の時間がもてるようになりました。 親と接する時間は、そのぶん少し短くなってしまいましたが、以前よりもその時間を大切にしています。 両親に対して優しい気持ちで接することができるようになり、自分自身も満足感を味わえるようになりました。 お互いにやさしさや思いやりを感じるようになれました。 ぜひパリさんもデイサービスを利用してください。

そしてデイサービスですが、要介護者の為だけではなく、家族の負担の軽減を目的にしていることをご存知ですか？

参考に、デイサービスとは、要支援・要介護の方を対象に、食事、入浴、レクリエーション、排泄、機能訓練を行う介護施設サービスのことを言います。自宅に閉じこもりがちな要介護者がデイサービスを利用することで、心身状態の維持や向上が図れる他、要介護者の家族の介護による心身の負担を軽減させることを目標としています。 できる限り居宅でその能力に応じて、自立した日常生活を営めるようにデイサービス センターなどに通って、入浴や食事の提供、その他の日常生活上の世話や機能訓練などを日帰りで受けられるサービスのことです。

サービスが色々ありますので、詳しくはお住まいの市区町村に行って相談してみてください。

その後、お父さんのご様子はいかがですか？ お父さんも5年看病しているとのことですが、もしかしたらお父さんも精神的に疲れているかもしれませんね。 二人で話し合っていますか？ お互いに頑張らなければいけないと思っているのであれば、それはとても苦しいことです。 お父さんとコミュニケーションをとってみるのもいいですよ。 もしかしたら本音が出てくるかもしれませんね。

お父さんの状態があまり変わらなければ、少しお医者様と相談なさったほうがいいかもしれません。 やはり介護をしている知り合いのお父さんも同じ状況だったので、ちょっと気になりましたので参考にしてください。

最後になりましたが結婚のこと。 ご両親が望んでいらっしゃるのは伝わってきましたが、パリさん自身も結婚したいと思っていらっしゃるのでしょうか？ 結婚を望むのであれば、そのための行動はしていかなければなりません。 自分の幸せを優先して考えてみるチャンスの時です。 義務感に囚われず、ご自身の希望を明確にしましょう。 そして介護の優先順位を、柔軟に変えて対処できる環境から整えましょう。 その為のサポートはお任せ下さい。

今回は、パリさんがご自身の人生を歩くための考え方を中心に伝えてきましたが、どのように感じられましたか？ まだ考え方を変えるのに、罪悪感を感じたり、なんらかの抵抗があるならば、 もっと大きな課題があるかもしれないので、お電話ください。 みんなが幸せになる方法を考えていきましょう。