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夫の暴力に対して、どうしていいかわからない。

私は27歳の既婚者、女性です。最近2度目の結婚をしたのですが、旦那さんとの生活の事で悩む事が多く、自分は精神病なのではないかと悩んでいます。私の旦那さんは、自分の思うように事が進まないとき、私が旦那さんが着て欲しい洋服を嫌がったとき、勝手に髪型、メークなど変えたとき、私の会話の返答が自分の理想と少しでも違うと、イライラして物に当たったりします。私もケンカの最初は私が悪いのかと反省し謝るのですが、謝っても謝っても許してもらえない時間が長いと、自分でもコントロールできないくらい泣き喚いたりしてしまいます。泣き喚く私を旦那は近所迷惑だと、力まかせに押さえつけ、口など塞ぎ、私が恐ろしくて家から逃げ出そうとすると、捕まえ投げ飛ばし馬乗りになって私を悪い奴だと怒ります。何度も怒られていくうちに私は本当に駄目な人間で、何のために生きていけばいいのかわからなくなってきています。最近は怒られると手足の震えが止まらず、耳鳴り、吐き気もしてきて、私は精神的におかしくなってしまったんではないかと悩んでいます。
こんな私を旦那は何かがあるたび責め続け、この先どうしていけばいいのかわかりません。こんな風に考えてしまう私はおかしいのでしょうか?私は人間的に最低の駄目人間でしょうか?

女性

27歳

2007年10月27日

カウンセラーの回答

いちごさんが感じていることは、正当な感情ですよ。

いちごさん、はじめまして。
エキサイトカウンセラーの三吉野と申します。

挨拶もそこそこに申し訳ないのですが、
いちごさんのご相談内容からは大変な混乱や恐怖、そして不安を感じますね。
夫婦間の問題とはいえ、それ以上いちごさんが一人で我慢することではないですよ。
よくご相談していただけたなと思います。

二度目のご結婚というからには、一度目のご結婚・離婚がどういった形であれ、
それなりの精神的・経済的負担等があったと思います。
その出来事を受け入れ、乗り越えて二度目のご結婚をされたというのに、
一番自分を大切に思ってくれるはずのご主人から、身体的・精神的な
圧迫を受けるというのは耐え難いことではないでしょうか。

愛する人からの暴力(あえて暴力と言ってしまいますが)は、
心に深い葛藤や不信を呼び起こします。
それでも、すでに深く傷ついているはずのいちごさんの文面からは、

「せっかく手に入れた新しい生活を幸せなものにしたい」
「旦那さんとうまくやっていきたい」
という切実な願いを感じて、お返事させていただこうと思いました。

一度の回答で、いちごさんの心をどれだけ支えられるかわかりませんが、
今後のためのひとつの足がかりになれば、と思っています。

まず、一番最初にいちごさんにお伝えしたいのは、
『こんな風に考えてしまう私はおかしいのでしょうか?
私は人間的に最低の駄目人間でしょうか?』
という問いへの答えです。

『まったくおかしくはありません。最低でもありません』

旦那さんの思いどおりに行動できないことも、
震えや耳鳴りや吐き気の症状が出ていることも、
コントロールできずに爆発してしまう感情も、
すべて旦那さんの理不尽な言い分や怒りに対する
人間としての“生理的に正常な反応”だと私は感じました。

もし同じことをされたとして、
一体どれだけの人が、平気な顔で笑っていられるのでしょう。
一体どれだけの人が、相手と理路整然と議論できるのでしょう。

怖いものを怖いと思う。
嫌なことを嫌だと思う。

怖れる気持ちや嫌悪感は、私たちが自分の心身を守る上で
とても大切なアラームの働きをする感情です。
今、いちごさんの身体の中では、そのアラームが大音量で
鳴っている状態なのだと思います。

誰しも怖れや嫌悪を感じる対象からは逃げたいし、遠ざかりたい。
もし同じ状況になったら、次はうまく対処したい。
そう思うのは、ごく自然なことだと思います。

今、いちごさんが感じている感情は否定せずにいてください。
怖い気持ちや嫌な気持ちを無視すると、身体や心が危険にさらされます。
ご自身のためにも、抑圧せずにいてくださいね。

愛して一緒になった旦那さんでしょうから、会ったこともない他人から
とやかく言われるのは気分のよくないことかもしれません。
しかし客観的に見ると、彼の言動には理不尽なところが垣間見えます。

・いちごさんを自分の思いどおりにコントロールしようとしていること
・自分の感情の責任を、いちごさんに取らせようとしていること
・いちごさんの心身の自由を許せない様子であること

これらは、いちごさんのせいではありません。
本来は、旦那さんが自分の責任で処理するべき葛藤の部分です。
これらのことで、いちごさんが「変だな」「不快だな」と
思う気持ちは正当なものですよ。

客観的に見ればいちごさんのせいではないけれど、
つい自分が悪いと思って謝ってしまういちごさんですから、
私が提案することは無茶なように聞こえるかもしれませんが・・。

『彼が怒るのは、私のせいではない』
『彼の感情や価値観については、私が取るべき責任はない』

というスタンスをしっかり持ってくださいね。
上記のようなことを思っても、いちごさんはまったく悪いやつでも
何でもないのでご安心ください。

二人の間で、実際にどんなやり取りがなされているかはわかりませんが、
いちごさんが恐怖を感じていることは確かです。
そして、その恐怖を長引かせるのは得策ではないなと感じます。
お二人の現状に即しているかどうか定かではないので、
ちょっと乱暴なようですが以下のような方法を試してみられてはいかがでしょう。


一、恐怖を感じるものからは、まず逃げる
(自分の安全を確保する。自分の気持ちを整える)

二、対等な人間関係を構築するために、自己主張をする
(自分の気持ちや要望を穏やかに伝える)

三、相手の気持ちを聴く・理解する
(相手も、いちごさんに伝えていない本音があるかもしれません)

四、 お互いが違う価値観をもった人間であることを理解し合う


世の中には思いどおりにならないこともあります。
予測不可能なこともあります。
彼がそんな体験をしているとして、そのことをいちごさんの
せいにされても、いちごさんは困ってしまいますね。
だって、いちごさんは彼の所有物でもないし、彼が機嫌よく
生きるためだけに存在しているわけでもないのですから。
旦那さんの主張だけを通して、自分の気持ちを犠牲にする必要などないのです。
少しずつ、自分への信頼や肯定感を取り戻していきましょう。

もし今回の出来事が起こるずっと以前から、
いちごさんに自分を犠牲にしたり我慢しすぎたりする傾向が
あるのでしたら、継続して心をサポートしたりコミュニケーションの
トレーニングができる場を確保したりするのも、ひとつの手ですね。

そして、身体的な暴力はエスカレートする危険性がありますので、
恐怖を感じたらその場を離れてください。
相手の感情の爆発に最後までつきあわなくてもいいので、
避難場所を確保してください。
それから、友人の家でもご実家でもいいので、
いちごさんの味方でいてくれる方を確保しておいてくださいね。

怒っている人の相手をしないというのは、
いちごさんにとって難しいことかもしれません。
旦那さんを置いて出て行ったところで、後で何を言われるか、
どんな仕打ちを受けるか。
大切な人から逃げているような後ろめたさと、仕返しを怖れる
気持ちが錯綜することでしょう。
ただ仲良く暮らしたいだけなのに、とみじめな気持ちになる
こともあるかもしれません。

それでも、旦那さんの感情の責任を取り続けるよりは
ずっと建設的なことなのですよ。
だって、どちらかが恐怖を感じ続けている状態での
お二人の生活が、安心で幸せとは言えないですものね。
お互いか安心して帰ってこられる家庭にするためにも、
相手と自分の心の境界線は必要なのです。
どうか、気持ちをしっかり持ってくださいね。

さて、自分の気持ちに気づいて認めることができても、
それをどう伝えればいいのか。
もしもいちごさんが自分の気持ちを表現することが苦手だとしたら、
自己主張は大きなハードルだと感じるでしょうね。

感情的にならずに伝えられるか、相手への配慮をもって伝えられるか、
不安はつきないことでしょう。
もし自信がなければ、まずは自分の感情を書き出してみるといいですよ。
できれば、彼に対して感じていることや、本当はこうしてほしいという
要望を手紙形式で書いて、旦那さんに伝える前に自分で読み返してみてください。
自分の中にある感情を把握しておくという事前の準備によって、
感情の暴発のために伝えるべきことが伝わらない事態は避けられます。

さあ、実際に心の中に湧き起こっている感情や、
彼に対する要望を思い浮かべると、どうでしょう。
今まで必死で押さえてきたから、怒りもあるかもしれません。
何で私がこんな目にあうの?!と。
その怒りも、正当な感情です。
もし怒りを感じたら、自分のために十分怒ってください。

旦那さんに対する気持ちや要望が浮かんできたら、
それを相手が受け取りやすい形で表現してみましょう。
どんなふうになりますか。
例えば・・

「そんなことをされたら、悲しいよ。」
「そんなふうに言われると、苦しいよ。」
「そんな態度を取られたら、怖くて近寄れないよ。」
「あなたのことが好きだから、あなたのことが大切だから、余計につらい。」
「こんなふうに言ってくれたら受け止めやすいな。」
「こんなふうにしてくれたら嬉しいな。」
「あなたの好きなものを、私が好きでないこともあるけれど、
あなたのことを嫌いなわけではないよ。」
「仲良くしたいな。」

などなど、など。

このほかにも、たくさんの気持ちや要望があることと思います。
もちろん、いちごさんが旦那さんの気持ちや要望を
すべて受け入れることが不可能なように、旦那さんの方も
いちごさんの気持ちや要望をすべて受け入れることは不可能です。

しかし、お互いの気持ちを正直に出し合い、受け入れられるものや
受け入れられないものを検討したり譲り合ったりする過程で、
お互いを大切に思う気持ちや愛情を交換できればいいなと思うのです。

相手のことが気に入らないから自己主張をするのではありません。
自分のことが大切だから自分のことを理解して欲しい。
相手のことが大切だから相手のことも理解したい。
そんな気持ちから始まるコミュニケーションができればいいですね。

もし、自分の 気持ちを整える時点で心の限界を感じる場合や、
自己主張をした時点で旦那さんの反応が悪化してしまう場合は、
一人で何とかしようとせずに適切かつ継続的な援助を求めてくださいね。

民間の相談機関にサポートを求めるのもいいでしょうし、
地方ごとに設置されている精神保健福祉センターや
女性のための相談機関を利用されるのもいいでしょう。
緊急時の避難場所として、シェルターなどの保護施設も必ずあります。

旦那さんとの生活が大切なものであればあるほど、葛藤も大きいことと思います。
しかし、これからの長い道のりを思えば、表面化したお二人の間の課題には、
お二人で取り組んでいかれることをおすすめします。
この一連の作業は、相手への深い愛情なくしてはやり遂げられません。
そのためにもまずは、いちごさんの気持ちを整えることから始めてくださいね。

以上のことは、いちごさんから旦那さんへの愛情があることを
前提にお話してきましたが、自分の気持ちに正直になった結果
万が一相手への愛情が感じられないことに気づいたとしても、
自分のことを責めないでくださいね。

今の自分の気持ちに沿って、今後のことを決めていくのが最善ですので、
まずは自分の気持ちを大切にしてください。

今のいちごさんに、どれだけ必要なことを伝えられたかは
わかりませんが、何かきっかけを提供できていれば幸いです。

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