悩み相談・人生相談ならエキサイト【お悩み相談室】電話カウンセリング
  • 閲覧履歴
  • よくある質問
  • 使い方

お試し無料相談

嫉妬してしまう自分が苦しい

私は、自分より優れている人に対して、嫉妬を抑えることができません。学歴や仕事、容姿などを自分と比較して、いつも劣等感を感じています。

幼い頃から、同じ年頃の親戚の子らと、比べられてきました。
彼らはみんな優秀で、容姿も恵まれていて、
しかも性格もいいんです。
親は、「あんたにはあんたのいいところがある」と言います。
でも心の中では私の頭が悪いこと、要領も悪く、不器用なことを気にしていることが態度に出ていました。

どうしても自分に自信がもてません。
こんなどす黒い嫉妬を抱えた自分が、みじめでたまりません。

職場でも、友達と飲んでいる時も、常に人と比較してしまいます。
そのせいか、本当の自分を打ち明けられる友人はいません。

みんなそれぞれ、悩みを抱えていることはわかっています。
明るく順風満帆の人生のように見える人でも、いろんなつらいことがあることはわかっています。
でも、それでも、どうしても嫉妬してしまうんです。

この気持ち、どうしたら静めることができるでしょうか。
助けてください。

女性

33歳

2011年11月16日

カウンセラーの回答

嫉妬からあなたが受け取っているものは何ですか

つきこさんこんにちは。カウンセラーの佐藤 栄子です。ご相談を拝見いたしました。

つきこさんは幼いときに、同じ歳くらいのご親戚の子供達と自分を大人から比べられて、とても傷つく思いをなさったのですね。

大人は「どうせ子供だから意味がわからないだろう」といった軽い気持ちで、思ったことをそのまま子供本人の前で話したりすることがありますが、実は子供なりにその言葉の雰囲気を察知し、理解してしまうものですよね。
私自身にもそういった記憶があります。私には姉がいるのですが、子供のころとても可愛くて、一方私は同じ親から生まれたのかと思うほど全然顔立ちが違いました。私が3歳くらいのときのことですが、親戚に「○○さん家の姉妹は美人型と・・・うーん、なんていうか、愛嬌型っていうのかな、全然違うんだね」と言われたことを一字一句、今でもはっきり覚えています。もちろん当時、美人の意味も愛嬌の意味もわかりませんが、子供心に「姉はほめられているけど自分はそうではない」と感じ、その後姉と一緒に大人と会うのが嫌でたまらなくなりました。

幼いころのつきこさんにどのような経験があったのかはわかりませんが、きっと心ない大人のふとした言動がつきこさんの心に深くつきささり、その棘が今でもつきこさんを苦しめていらっしゃるのでしょうね。

つきこさんは、ご自身でよくないこととわかっていらっしゃっても「どうしても他人に嫉妬してしまう」と書かれていますが、つきこさんは他人に嫉妬することによって、ご自身は何を得ていると思われますか。

人は、たとえそれが自分にマイナスになると頭で理解していても、なにかしら自分にとって役に立つものはなかなか手放せません。つきこさんにとって「嫉妬」とはどんな存在か、考えてみていただきたいのです。

たとえば、嫉妬を感じることにより「周りの人と違って、どうせ私は何をやってもうまくいかないから」とご自身を納得させてしまえば、「何かに対して努力する」ことを諦められる気楽さがありますよね。
それならば少なくとも「努力したけどできなかった」という「失敗」は回避できます。
同様に、友人に本当の自分を見せなければ、気持ちの上で深く他人と関わることもないので、意見がぶつかって喧嘩したりすることもありません。
ある意味つきこさんは、大きな失敗のない人生を歩んでいるともいえます。

どんな聖人君子だって見つけようと思えば、他人の、自分より優れたところなどいくつでも見出すことができます。つきこさんが他人のいいところを常に発見できるとすれば、とても観察眼が優れているのだと思います。もしかすると、嫉妬する気持ちがつきこさんに他人を観察する鋭い眼力を養わせたのかもしれませんね。

このように考えれば、嫉妬もそうそう悪いことばかりではないですが、つきこさんはそろそろ、嫉妬する気持ちに支配されて自分で自分を苦しめるようなことをやめたいとお考えなのですよね。

ご親戚の子供達のように、つきこさんが「優秀」で「容姿も恵まれて」いて「性格がよかった」ら、どんなものを手に入れたいですか。それは現在、ご親戚の方達は手に入れていらっしゃるものですか。つきこさんには絶対手に入らないものなのでしょうか。

つきこさんが本当に今、手に入れたいものは、頭脳でも容姿でもいい性格でもなく「自分への自信」なのではないでしょうか。自信とは他人に対して優越感を持つことではなく「自分に対する信頼」です。自分への信頼感があれば、自分の価値は自分が一番よくわかっているので、他人と自分を比べる必要がなくなります。

つきこさんという人間は、この世でただ一人しかいません。私は全然そう思いませんが、仮につきこさんが「頭が悪く」「要領も悪く」「不器用」であったとしても、生きていくうえで他の誰かに迷惑をかけているわけではありません。これ自体がすごいことではありませんか。ご両親様のいうとおり、つきこさんにはつきこさんの良いところが絶対にあります。

鋭い観察眼をお持ちのつきこさんなのですから、無理に嫉妬を沈めなくてはと思わず、自分に自信をもつための道具として嫉妬を利用していってはいかがでしょうか。

他人のことを「いいなあ」と思う瞬間があったら、思うだけではなく行動レベルに落としてみましょう。
たとえば、「綺麗だな」と思う人に出会ったら、なぜその人を綺麗と感じたのか観察します。
それが髪型であったなら、同じ髪型にするということではなく、髪の色味なのか、ツヤ感なのか、長さと身長とのバランスなのかなど、さらにその「綺麗と感じるポイント」を探 し、そのポイントだけ真似して取り込んでみるのです。
それは自分が何を「いい」と感じるか、色々な意味で自分と対話するきっかけにもなります。結果、そういったポイントをどんどん取り込み、自分が「いい」と感じるもので自分を満たしていけば、自ずと自分のことが好きになり、自信もついていきます。

もう一つ、自分に自信を持たせる方法があります。それは、「他人を喜ばせることをする」ことです。他人からの「ありがとう」という感謝の言葉は、自分の価値を認識させてくれます。
電車で席を譲る、ドアを他人のために押さえる、エレベーターで降りる順番を譲る、スーパーでレジの人に「ありがとう」とこちらから声をかける、ボランティア活動にまずは一日だけ参加してみるなど、一日ほんの一つでいいので、行動してみましょう。

意識を変えていくには、行動を変えることが非常に有効です。泳げるようになりたいと思っていくら本を読んで考えても、実際プールに入り、顔を水につけ、バタ足を練習しなければ泳げるようにはなりませんよね。

こうしてご相談いただけたことも、一つの行動です。つきこさんがいつか「嫉妬の気持ち」に「今までお疲れさまでした。もう私はあなたを必要としなくなりました。さようなら。」とにこやかに告げて手放すことができる日がきますように願っております。ご相談ありがとうございました。

お試し無料相談をお申込みするには会員登録が必要です。

悩み相談・教えてカウンセラー!