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誰も話を聞いてくれません。心が限界に来ています。

こんにちは。小さな悩みですが、どうしても答えが見つからず相談させていただきたいと思います。

私は中学二年生です。中学二年生は心と体のバランスが取りにくいと親に良く聞かされています。

私達家族は周りからみても仲がいいと言われるくらい仲が良くて姉妹喧嘩も夫婦喧嘩もありません。
そんな私達は4年前に父の会社の都合で引越しをしました。でも、どうしてもこの地域になじめることが出来ませんでした。

そんな中できた友人は、一人は親が自営業なので一日家に帰っても誰にも会うことが無いという子と、親が一度離婚し、新しい父親を父親と思ったことが無いという子です。

その二人は、普段話す相手がいないからか自分の話ばかりしてきて、その時私が話していても割り込んできたり聞かなかったりと私の話を聞いてくれません。
仕方ないから家で話そうと思ってもみんな忙しく誰も話しを聞いてくれません。どれだけ言いたいことがあっても私の言うことは誰も聞いてはくれません。

学校のカウンセラーに行こうにも、今は不登校の子たちのためにカウンセラーの先生たちは忙し、担任の先生も差別をよくする人なので話は聞いてはもらえません。

前まではつらくても、この辛さは脳の細胞の一つがストレスを感じることによってできるただの反応と思って割り切ったり、親だって忙しいんだとか暫くすれば誰かが聞いてくれると思ったり我慢したりしていましたがもう我慢が出来なくなりました。
でもこの辛さを話せる人が誰もいません。だって誰も聞いてくれないからです。

正しいのが誰だとか悪いのが私だとかはよく考えれば分かることで実際頭で分かっていても感情が追いつかずイライラとしてしまい、自分を駄目な奴だとネガティブな発想になってしまいます。
そうしている内に私は何をやっても駄目だと思って、趣味や楽しむということが出来なくなってしまいました。

自分を支えてくれる何かを趣味で補えるということを聞いて本当の趣味を探してみても見つかりませんでした。

今は結構心の限界が来ています。前は春ごろに限界が来て友人二人の鞄にバケツ一杯の水をかけてしまったりなど、めちゃくちゃな行動をとってしまいました。
もし、この限界が我慢できなくなって切れたりしたらと思うと凄く怖くてどうしようもない気持ちになります。

体にも障害が出て胃腸が痛くなって歩けなくなるほどにもなります。

女性

14歳

2008年3月28日

カウンセラーの回答

たくさんがんばってこられましたね。まずは自分を褒めてあげてください。

きりさん、はじめまして。
カウンセラーの松浦志保と申します。
回答、お待たせしました。

> 体にも障害が出て胃腸が痛くなって歩けなくなるほどにもなります。

ちょっと時間が経ちましたけれど、今、体の具合はいかがですか?
大変でしたね。話を聞いてもらえないことはとてもつらいことですよね。
メールを読んで、きりさんがたくさん我慢をされてきたのが伝わってきます。とてもとても苦しかったと思います。

私は大人ですが、家族の中では聞き役がほとんどで、話を聞いてもらえていないと感じるときは本当にストレスが溜まります。
私なりにですが、きりさんのつらさがわかります。
あきらめないでこちらに勇気をもってご相談してくださって、本当にありがとうございました。
少しでもきりさんの心が晴れるように、一緒に考えてみましょうね。

きりさんは中学2年生なんですね。
メールを読んで、きりさんはとてもがんばり屋さんなんだなあと思いました。
それと、きりさんはとても優しくて思いやりが深いんだなあとも思いました。

> その二人は、普段話す相手がいないからか自分の話ばかりしてきてその時私が話していても割り込んできたり聞かなかったりと私の話を聞いてくれません。

何度もそんなことがあれば、悲しいし、くやしいし、頭にくることもたくさんあったと思います。
自分だってたくさん話したいことがあったのに、きりさんは割り込まれても友達の話を聞いてあげたんですね。
友達が強引だったとはいえ、それはきりさんの中に相手に対する思いやりを感じましたよ。
二人の友達は家に帰っても話す相手がいないから、と、きりさんとしてもその友達のことを理解しようとがんばって話を聞いたのではないかと想像しています。

> 仕方ないから家で話そうと思ってもみんな忙しく誰も話しを聞いてくれません。

それは、本当につらかったですよね。
仲がいい家族でしたらなおさら、聞いてくれないという状況は本当につらかったと思います。

でもそんなつらい中、自分が話したくても、両親も忙しいし、不登校の子の対応でカウンセラーの先生も忙しいんだと、きりさんは懸命に頭で割り切ろうと努力されたんですね。

> 自分を支えてくれる何かを趣味で補えるということを聞いて本当の趣味を探してみても見つかりませんでした

自分ひとりで乗り越えられるよう、趣味も作ろうとされたのですね。

本当にきりさんは、たくさん、たくさん、がんばってこられましたね。

まずきりさんに私からお願いがあるんですけれど、きりさんも、きりさん自身を褒めてあげてほしいんです。
私と一緒に、「きり、たくさんがんばったね。」って、褒めて、認めていただけますか?

自分を充分に褒めてあげてください。

・・・褒めてあげられましたか?

充分に褒めたら、次に少し考えてみましょう。
まず、感情というものの性質をアドバイスを交えて書きますので、読んでくださいね。

きりさんもメールに書かれていましたが、頭ではわかっていても感情がついてこれないということがあります。

私たちはいつもなにかを感じて、生きています。
心の中に箱のようなものがあるって想像してみてくださいね。その中には感じた感情が入れられるスペースがあります。
私たちは、うれしいとか楽しいとか、ポジティブな感情を感じることにはあまり抵抗がありません。
でも、さびしいとか悲しいとか怒りとか、ネガティブな感情を感じるって、苦手なんです。
できればあんまり感じたくない感情なんです。

感じたくないときどうするかというと、私たちは心の箱の中に、ネガティブな感情を入れて、ふたをしてしまうんです。
「怒り」を例にしてみましょう。
私たちは「怒っている人」って苦手ですから、自分が怒ることで相手に嫌われたらいやだって思ってしまうことがあります。
そうすると怒りを感じないようにして(抑圧して)、「怒り」という感情を、自分の心の箱に入れてふたをしてしまうんです。

たとえば電車に乗っていて、前の人に足を踏まれたとしますね。謝ってくれなかったけれど、わざとじゃないし、まあいいかと思ったとします。
でもまた踏まれたのに、謝ってくれません。
「(前の人、私の足踏んだのに謝らない!怒)」「(でもここで怒ると角が立つからやめておこう)→感情ボックスへ。」
3回目、踏まれました。「(また踏んだ。また謝らない!!怒)→でも感情ボックスへ」
4回目。「(わーーーまた踏んだーーー 痛い、謝れーーー怒) →でも感情ボックスへ。」

最初は、心の箱のスペースに も余裕があります。
でも、小さな怒りでも、何度も何度も心の箱に入れていくと、だんだんといっぱいになってくるんです。

5回目に踏まれてもう限界にきたら、きっと大声で「いい加減にして!!!謝りなさいよ!」って足を蹴飛ばすかもしれませんよね。

もうふたができなくなって、中からどばーっとふたを押しのけて感情があふれてきた状態です。

きりさんも書かれていたように、

> 前は春ごろに限界が来て友人二人の鞄にバケツ一杯の水をかけてしまったりなど、めちゃくちゃな行動をとってしまいました

となってしまったのは、きりさんが自分の心の箱に、たくさんの感情を入れてふたをしてしまったのだけど、それが限界にきたからなんです。

どんなに頭で割り切ろうとしても、感情は感情で処理しないかぎり、どんどん溜まってしまうものなのです。
それが、感情の性質です。

では感情を処理するために怒りを友達にぶつけていいのかというと、やっぱりそれは、お互いにつらいですよね。後味も悪いですよね。
まず、怒りをぶつけるのではなく、その前に、「自分は何を感じているのか」、ということを自分でよく知っておくことが大事です。

とても怒っているとき。
「ああ、今、自分、とっても頭にきているんだ!!!」
って、「怒っている自分の感情」を「あらためて注目する」ようにしてみてください。

「怒り」を感じたとき、その「怒り」をさらに注目していくと、怒りの下に必ず「かなしい」という感情と「さびしい」という感情のどちらかに行き着きます。
怒っているなってわかったら、「私はかなしいのかな?」「私はさびしいのかな?」って、自分に問いかけてみてくださいますか。

かなしいという気持ちを例にしますね。
もしきりさんがかなしい気持ちに気付いたら、「ああ、自分はかなしいんだな。どうしてだろう?そうか。自分のことをわかってくれていないような気がするからだ。」なんて具合に、かなしい気持ちから目をそらさずに、かなしいことを感じてみてください。

「今、とってもかなしい。かなしい!かなしいよ!!」というように「かなしみ」の感情に注目してあげるんです。涙が出てくるときは流れるままにしておきましょう。そんなふうに思いっきりかなしさの中に入ってあげるんです。
そうするとわかりますが、しっかりと感じてあげると、感情が別の感情に変わっていきます。
きりさんにも思いっきり涙を流した後は、すっきりしたという経験がありませんか?
それは、しっかりと感情を感じつくしたからなんです。

それを続けていくと、感情が心の箱に溜まっていかないようになります。溜まっていかないから、ふたができないほどの感情がどばーっとあふれ出ることもなくなります。
それでも知らず知らずに感情を溜めていることもありますので、時々意識して感情が溜まっていないか、自分の感情と向き合うことをしてみてくださいね。

もし他の人と、自分の感情についてコミュニケーションしようとするときも、自分がなにを感じていて、なにを伝えたいか、自分でもわかっているほうが相手に伝わります。

もし、友達によってかなしい感情を感じたら、「この間ね、こういうことを言われて私はかなしかった」と伝えてもいいですし、さびしい感情を感じたら、「それはさびしいなあ。」と伝えてもいいです。
怒りをそのままぶつけると、ぶつけられた友達のほうも怒りますから、すなおな気持ちを受け入れようとはなかなか思えなくなってしまいます。
でも、怒りの下にある感情を見つめることができて、そちらのほうを伝えられれば、言われたほうもすなおに聞けますよね。

自分で感じた感情を相手に伝えても、伝えなくてもいいのですが、まずきりさんは、自分の感情を見つめていくことにトライしてみることを、意識的にしてみていただけますか?

もちろん、これは強制ではありませんよ。義務でやることではありません。
きりさんが、自分でトライしてみたい、と思われたときにやってみてくださいね。

次にきりさんに気付いていただきたいことは、どうしてそんなに我慢してきたのか、ということです。

誰も聞いてくれないから話ができなかったのですよね。
でも、たとえば割り込んで話してきた友達に、再びきりさんが割り込むこともできたし、忙しいカウンセラーやご両親を捕まえて、強引に話をすることもできないことではなかったと思います。
おそらくですが、きりさんに相手に嫌われたくなかった、という気持ちがあったのではないかと思います。

そして、その下には、嫌われたくないほどに、相 手のことをきりさんは好きで、愛しているんだという気持ちがあるんだと思いますが、いかがでしょうか。

自分が我慢すれば相手を大事にできるって、きりさんは思っていたのかもしれませんね。
でも、もしそう思っていたのだとしたら、きりさんの愛情を表現するのは、「我慢」という手段だけではないことも覚えていただけますか。

たとえば、友達の話をいつもいつも聞いていたら、きりさんだっていっぱいいっぱいになってしまうこともありますよね。そんなときには、「ごめんね。話を聞きたいんだけど、今日は自分のことで頭がいっぱいいっぱいみたい。中途半端に聞いて、傷つけるようなことを言いたくない。○○のこと大事に思っているから、そうしたくない。もし今日よかったら、話聞くのをパスしていいかな。」って、やんわり断ることも、相手を大事にするひとつの方法です。
この場合は、きりさんも我慢をせずに自分を大事にできますし、相手のことも大事にできる方法ですよね。

もちろん、自分がいっぱいいっぱいの状態でも話を聞きたいな、聞こうってきりさんが思ったときには、断らずに聞くことを選択してもいいんですよ。
大事なことは、きりさんが自分の気持ちを知った上で、選択をすることなんです。「話聞くのを断ってもいいし、断らなくてもいい。どちらでもいいんだ。」「今日は話を聞きたい?聞きたくない?」「聞きたいから聞こう。聞きたくないから聞くのをやめよう。」「聞きたくないけれど、今日は聞くことを選択しよう。」というふうに、あえて自分に質問をして、自分で選択してみることなんです。
「話を聞かなくちゃいけない。」というのは、選択肢がない状態です。ひとつしかないんですね。それは誰にとって苦しいことなんです。選択肢がないと、心に余裕がなく苦しく感じます。逆に選択肢があれば、心は楽に感じます。
なので、自分であらためて「選択」するために、今自分がどういう感情があってどうしたいのか、心に問い返していきましょうね。

それが、自分を大事にすることであり、相手を大事にすることにつながっていくことです。

最後に、きりさんが大事にしたい家族に、どのようにしたら思いが伝わるかを考えてみました。
きりさんの家族には、手紙を書いてみるのはいかがでしょうか。
おとうさん、おかあさん、お姉さん、書きやすい順からで構いません。
今までずっと話を聞いてほしかったこと。
でもみんな忙しそうだから、迷惑をかけたくなくて、ずっと我慢してきたこと。
学校の友達は自分の話ばかりできりさんの話は聞いてくれないこと。
最近胃腸が痛いこと。
もう我慢の限界であること。
ここの相談コーナーに書き込んでくださったように、手紙にも書いてみてください。
そして、返事がほしいことも書いておくといいでしょう。
もしかしたら、家族もすぐには話の時間が取れないこともあるかもしれませんね。
そしたら、日記のようにして、きりさんが話したかったことをまた手紙に書いて、家族の誰かに渡してみましょう。
読んでくれたときは、読んでくれてありがとう、って気持ちも伝えられるといいですね。

親というものは昔から「親の欲目」という言葉があるように、自分の子どものことは「とても良く」解釈をしてしまうものなのです。だから、きりさんが家族が忙しいからとそんなに我慢してきただなんて、気が付いていない可能性もあるんです。
でも気付いていないだけで、きりさんに関心がないわけではないんです。

もしかしたら、家族のみんなも自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうときもあって、きりさんの話を充分に聞けないって断ってくるときもあるかもしれませんね。
でも、「きりの話を聞いてあげたいからこそ今は聞けないの」と、きりさんを大事に思うからこそ断ることもあり得るのです。
きりさんが先に遠慮しなくていいんですよ。話を聞いてほしい、と、すなおに自分の気持ちを伝えてくださいね。そして、伝えたあとは、相手の選択に任せようという気持ちでいてください。

それでは、今まで書いたことをまとめますね。
1から順に、ひとつひとつ、きりさんがトライしたいときにトライしてくださいね。

1.自分のことをたくさんたくさん褒めてください。
2.そして、自分の感情に注目して、感情の中に入ってみてください。
3.友達の話を聞くことを断る自由を持ちましょう。選択をしていきましょう。
4.家族には手紙を書いてみましょう。話を聞いてもらいたいって伝えてみましょう。

きりさんは中学2年生で、これからもいろいろな経験をし、いろいろな感情を感じ 、たくさん成長されていくと思います。
今、私がアドバイスしたことも、完璧にしようとなんて思わなくて大丈夫です。
こんな年になった私でも、いろいろな人と出会うたび、また一からやっていっているのですから。あせらなくていいですからね。

そしてきりさんは、もうすぐ中学3年に進級されますね。
きりさんにとって、すばらしい出会いと発見がありますように。
豊かな1年となりますように。

きりさんの幸せを心から願っています。

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