結婚にあたって、双方の実家とのトラブル

カウンセラーの回答

一番大切なことを見失わないで。問題を解決するためにはいい意味で作戦も必要です。

seiさま

はじめまして。カウンセラーの杉本です。
ご相談の内容、拝見いたしました。

seiさまは、ご主人のご両親（あなたにとってはお義父さまとお義母さま）の間で、また実家のご両親とご主人の間でも板挟みになって苦しんでいらっしゃる…
おだやかではない内容も含まれていて、その苦しみの大きさが、いただいた文面からとても強く伝わってまいりました。


seiさまは、ご主人と結婚されるにあたり、ご主人の実家にも何度も足を運ばれ、うまくやっていこうといろいろと気を使い努力してこられたのですよね。

それなのに、お義父さまは文面から察するにとても気むずかしく厳しい方のようで、どんな理由からかわかりませんが、あなたを嫌って嫌がらせをしてくる。

そんなお義父さまでもなんとか仲良くしようと努力していると、今度はお義母さまが不機嫌になる。

あっちをたてれば、こっちがたたず…ほんとうにどうしたらよいか
これでは途方にくれてしまいますよね。


もう少し詳しい状況をお聞きしないとはっきりとはわかりませんが、もしかするとお二人の結婚について、なにか素直に喜べないものを双方のご両親がお持ちなのではないのでしょうか？
その辺りに何か心あたりはありますか？

また、もしかしたらお義父さまとお義母さまも、実はうまくいっていない可能性もあるかなぁと思います。
重ねて、お義母さまとしては、息子を取られたうえに更に自分の夫まで…と、あなたを同じ女性としてライバル視しているのかもしれません。

あなたにとっては、なんとも頭の痛いことばかりですが、seiさまは、マクロ撮影された写真をご覧になったことはありませんか？

例えば、花を撮影する時、１枚の花びらだけにできる限り近寄って撮影された写真などです。
今のseiさまは、そのような状態に近いのではないかなぁと思います。

ちょうど桜の季節ですので、それを例にお話しますね。
最初は１枚しか見えない花びらも、少し引いて見ると実は５枚あることが分かりますし、それが桜であることもわかるでしょう。

そして、もう少し離れてみると、木の枝ぶりや周りの景色も見えてきます。

そうです。もうおわかりですよね。
苦しい気持ちばかりに気を取られず、少し距離をとって全体を眺めてみましょうということなのです。

少し距離を取ることが出来たら＝落ち着くことができたら、自分は『どうなりたいのか』を考えてみましょう。
この時、できるできないは無視！周りの事情も一切無視して、自分の理想を描いてみて下さい。

例えば…
これは、もし私がseiさまだったらと想像して勝手に作ってみましたので、全然違ったら参考にということでお読み下さい。

『理想』
（１）ご主人と笑顔の絶えない、幸せな家庭を築く
（２）ご主人のご両親に、かわいい嫁だと思ってもらえるようになる。
（３）実家のご両親にも安心してもらえるようになる。

さて、これで『理想＝目標』が決まりました。
これがブレるとまたまた苦しくなりますので、ブレないようにしっかりと決めて下さいね。

目標が決まったら、次に優先順位をつけます。
seiさまにとって、今一番大切なこと、それは（１）ではないでしょうか。

それには、ご主人との間の『信頼関係』、これをしっかりと作り上げなければなりません。

それができないと、この結婚自体が破綻してしまいますので一番大切です。
これから、今後の人生のすべてをご主人と一緒に歩んでいくのです。

ですから、周りの方々ももちろん大切ですが、ご主人との信頼関係、愛情がすべてのベースになることを忘れないで下さいね。

次に（２）ですが、これは、お義父さまが嫌がらせをされる理由がわかれば解決は早くなると思います。
ご主人に協力してもらうなどして、そのあたりを探ってみることはできますか？
意外な理由が出てくるかもしれませんが、どんな理由であれ、そこでめげてはいけません。
seiさまは、目標を達成しなくてはなりませんから、めげずに解決策を練りましょう。

また、焦ってもだめなので、時間がかかるかもしれないと覚悟を決めることも必要かもしれません。
これは、理由や状況によって対処は変わってきますので、よろしければもう少し詳しく教えて下さいね。
嫌がらせがあまりに悪質な場合も、またお話は変わってきますので……


（３）については、seiさまを幼い頃からずっと慈しみ、育ててくれた実のご両親のこと。
ほんとうは一番喜んでもらいたいし、祝福して送り出してもらいたいですよね。

こちらの問題も、なぜご両親がそのようにおっしゃ るのか、その理由が大切かと思います。
その上で対処策を練りましょう。

（２）も（３）も、一人では出来ることが限られてしまいますので、ご主人と協力して解決に努力することが大切だと思います。
また、（３）については、ご兄弟（姉妹）や、ご親戚に協力して下さる方がいらっしゃれば、説得に力添えをお願いするのもよいでしょう。


もう一つの問題である結婚式と披露宴のことについてですが、ご主人も何かつい意地になって、「非常識だ。親戚集めて披露宴は絶対やる」とおっしゃったのかもしれません。

これは、親がそう言っているからというのではなく、seiさまご自身はどう思っていらっしゃるのでしょうか。

今は結婚式もいろんな形があります。
何かご事情があるようなので、「よく考えたのだけど、私は結婚式は二人の最高の思い出になるように、どこかで二人だけで挙げたいと思う。披露宴ももちろんやりたいけど、時期はよく考えて、ふさわしい時期を選びたいと思うの。あなたはどう？」などと相談しなおしてみるのも一つかと思います

もし、seiさまも親戚一同を集めて盛大にやりたいということでしたら、またそこに向かっていろいろな努力が必要になるでしょう。

一生に一度のこと。特に女性にとってはあこがれであり、大きな夢である方も多いと思います。
ご自身のご希望と現状とを考えて、一番ふさわしい形を選んでいくことが今は一番大切ではないでしょうか。


目標は、ご主人との幸せな家庭づくりですよね。
判断に迷ったら、原点であるここに戻って、どうすることが目標に近づくことなのかを考えてみましょう。


さて、seiさまのお気持ちが固まったら、今度はそれをどうご主人に伝えて、お二人のチームを強くしていくかです。
ここは、もう『まごころ』しかないと思います。

ご主人には、ご主人を大切に思うあなたの気持ちを真っすぐに伝えましょう。
そして、二人で幸せな家庭を築くために協力してほしいということをお願いしていきましょう。

男性はプライドが高い方が多いので、ここはあなたが大人になって、頭をさげてお願いすることが必要になるかもしれません。
でも、それも、最終的にはあなたが幸せになるためです。
最終目標はそこ！

これからやることは、すべて自分自身の幸せへの道につながっているのです。
ですから、出来ることは全部やって、幸せを勝ち取ったほうがよくないですか^^
小さなプライドは、その辺のゴミ箱にポイポイと捨ててしまいましょう。

それからお話する時には、タイミングもとても大事です。
ご主人の都合の良い時を選んで、ちょっと散歩に誘ったりして、二人が並んでお話できる状態でお話しすると話しやすいと思います。

人は面と向かうと、少し緊張してしまいますので、お食事やお酒の場合はカウンターに座るなどして、横に並ぶように工夫してみて下さい。

お二人の思い出の場所に行くのも効果的ですし、もちろん、寝物語でもOKですよ^^
お仕事で忙しい時や、ご機嫌が悪い時に話しても撃沈するのは目に見えていますから、余裕のある時に、じょうずに誘ってみて下さいね。


いかがでしょうか？
ポイントは、なんといっても、一番大切なところを見失わないこと。
そして、他のことは時間をかけてゆっくり取り組んでいく…
今の時点で、早急に解決しようと焦ると、逆効果でご主人との関係にも影響してしまうかもしれません。


それと、もうひとつは、めげないことです。
これから思いもかけないことがわかるかもしれません。
それがあなたにとってはとてもショックなことであるかもしれません。

でも、最初の目標を思い出し、耐える所は耐え、譲れるところは譲り、どうしても譲れないところは、それを理解してもらえるように工夫して伝えていくことが大切ではないでしょうか。

どんなことでも、一度でわかってもらえることはなかなか難しいです。
サッカーの試合でも、1回の攻撃でゴールを決めることはなかなかですよね。
何度も何度もシュートを試みて、すべてのタイミングが合った時に初めてゴールが決まる。
どんなことでも同じだと思います。


随分と偉そうなことを並べてしまいましたが、かくいう私もいろんな事で悩んできましたし、挫折も何度も経験してきました。
でも、めげなかったんです！
だから今があります。
そんな私のつたない経験が、少しでもお役にたてば、うれしく思います。


最後に
決して忘れないでいただきたいのは、seiさまは一人ではありません。
あなたの選んだご主人がいらっしゃいますし、お友達もいるでし ょう。
そして、私たちもいます。

いろんな人の力を借りて、どうかご自分の人生を切り開き、幸せを勝ち取っていって下さいね。
こころから応援しています！