不倫相手の妊娠

カウンセラーの回答

生まれてくる子どものことを考えることから

大変重い決断を迫られている状況とお察し申し上げました。
さぞ、お苦しい立場でいらっしゃることでしょう。

ここに書かれていること以上に様々な感情が錯綜していることと思いますが、文面だけを拝見すると、すでに答えが出ているように思います。
“それよりも妻にばれるのではないかとヒヤヒヤです。”
“何も知らない妻が愛しく そして罪悪感で苦しいです。”
“付き合いを続けると 妻への罪悪感は続きます。”
“妻には知られるとまずいんです。”
これらの言葉だけを見ると、妻に不倫相手の妊娠がばれないこと、不倫相手との付き合いを続けることは難しい、ということが読み取れます。
これだけ言葉が重ねられている様子をみますと、おのずと答えは出ているように思います。

認知するのであれば、奥様には話さなければならないでしょう。
それはできないのですよね。
しかし、不倫相手は「認知してほしい」「週に１回は会ってほしい」と、生まれてくる子どもに父親がいない状況を望んではいないようです。
父親がいない謎をかかえて一生を送る子どもにはさせたくない、という想いからなのでしょう。

不倫相手は認知してほしい、子どもの父親となってほしい、と思っていますが、波平さんは認知はできないと考えているわけですね。

今回の文面から察するに、不倫相手の方の希望には応えられない状況だということです。
それであれば、そのように告げるしかないのではないでしょうか。つまり、「認知できない」「つきあいを続けることもできない」と。
その上で、相手の方がどのように考えるかはお相手の方の気持ち次第です。

つわりで苦しむ彼女にさらに苦しみを与えるようなことは言えない、というのは波平さんの優しさからの想いかと思いますが、今後、女手一つで育てていく困難さや父親が誰かもわからない、という大きな謎を抱えて一生生きていく子どものことを考え、辛いかもしれませんが早いうちに告げるべきだと思います。

今なら不倫相手の彼女にも選択の余地はありますが、つわりの時期を過ぎた頃には生むという選択肢しかありません。
おそらく、今、ご相談されたということは、今どうにかしなければ、というお気持ちがあってのことでしょう。

お互いに現実に向き合い、話し合う必要があると思います。

お互い大人ですし、それぞれに責任があることです。

もし、不倫が原因でそれぞれが傷つく結果になったとしても、ご自分たちが行ったことの結果ですからお互い受け止めざるを得ないことでしょう。しかし、生まれてくる子どもに罪はありません。

今後生まれてくるかもしれない子どものことを考えたら、どうすることが一番いいのか、その点が一番大切な気がします。

おふたりでどうかじっくり話し合ってください。
　
具体的に起こりうる問題もいくつか考えられますが、そのような問題は法律家に相談することになると思いますので、今回は割愛させていただきます。

まずは、話し合いを。