あがり症で人前が苦手。どうやって克服できる？

カウンセラーの回答

ポイントは「人々」です。

りんごちゃんさま。メールをありがとうございます。酒井と申します。

あがり症で人前が苦手ということでお悩みですね。社会人になったら、人前に出る機会が増えるとお考えになるとますます不安になってしまわれるということですね。

目の前の人たちの視線で緊張してきて、鼓動が周囲に聞こえてしまうのではないかと思うほど高鳴り、びっしょり汗をかいてしまう、、、本当に良く解ります。私も以前はそうでしたので、りんごちゃんさまのようなお悩みの方はとても多いと私は感じています。
準備中はこれで完璧！と思っても、結果はその１０パーセントも達成されず、、、。身体的な変化はどうしてもコントロールできないですね。

りんごちゃんさまは、学生さんとのことでしたが、人前に出る機会というのは、どうしても避けられないのでしょうか。それとも、克服したくて人前に出る機会をチャンスととらえていらっしゃるのでしょうか。

もし、現在、人前に出る機会をりんごちゃんさまの裁量で選べるならば、無理に出る必要はないと思います。苦手なものは苦手で良いのす。是非自分にやらせてくれという方もたくさんいらっしゃいますので、その方々にお任せしましょう。

それでも、どうしても出なくてはいけない場面があったりしますよね。

緊張せずに人前で発表するための練習としての一例ですが、グループワークなどの場面を想像してみてください。多くのグループワークは、最初に自己紹介の機会があると思います。「私は・・・」で始まる言葉で、数分間自己紹介を皆の前で行います。自己紹介は自分自身のことなので、だれも正解の答えなど持っていません。つまり、完璧な形は存在しないので、成功も失敗もありません。りんごちゃんさまはそのような経験はございますか？もし、そのような経験があり、そのときは緊張せずにできたなら、克服は目の前です。そのような経験がなければ、そこから始めることをおすすめします。
グループワークの場で「どなたかグループで話し合ったことを発表してください。」などと進行役の方から指示があることがありますね。馴れてきたら次はそのような機会を利用するのです。会場のだれも準備などしていません。うまく発表するなんてことは誰も期待していませんし、発表の時間も数分です。うまくできなかったとしても、グループのだれかが助けてくれたりします。そのような機会を積み重ねることによって、場に馴れてきますし、その緊張感はいずれ快感のようなものに変化していきます。すぐには無理かもしれませんが少しずつ少しずつ。

人前での発表に馴れるために一番必要なものは、「人々」です。完璧な事前準備も必要ですが、それだけではないようです。聞いてくれる「人々」を味方につけることを体験的に理解すると、緊張は喜びに変わります。人前での発表をうまくやっていらっしゃる方は、人々を味方につけることと事前準備を両方行っています。

そういった機会を得るために、心理系のエンカウンターグループなどを行っているところで経験を積まれるとよろしいかと思います。通っていらっしゃる大学にそういったサークルなどが見つかるといいですね。

りんごちゃんさまが克服したいと思われるなら、絶対に克服できます。あきらめずにがんばってくださいね。

酒井耀子（さかいあきらこ）