息子がいじめグループの一員です。

カウンセラーの回答

息子さまの困った事情を尋ねることから始めてください。

笹の葉さま

メールをありがとうございます。酒井と申します。

息子さまがいじめグループの一員となっているかもしれず、どのようにすべての子どもたちを傷つけずに解決できるかというお悩みですね。

まず、先生からそのようなお話があったことをストレートに息子さまにお話してみてください。
何かのついでではなく、きちんと時間をとり、テレビ、携帯電話も遠ざけて、前に座らせて、真剣に尋ねるのです。
もちろん、息子さまのお部屋に入ったことは、問題が解決するまで口にせず、笹の葉さまの心に秘めておかれることをおすすめします。

笹の葉さまは、息子さまがすでに加害者側という認識でいらっしゃいますね。
子どもたちの間でなにが起こっているのか、本当のところはまだわかりません。

いじめは加害者側も被害者側も、“当事者ひとりひとりが困っている”状況なのです。
“親御さんが困る”あるいは“学校が困る”のではないのです。

息子さんの将来を思うならば、今は、尻拭いのことはひとまず置いておいて、息子さんが今、困っている状況にあるという認識で、息子さんの問題解決を手伝うスタンスで臨むことをお勧めします。
たとえ息子さまが一方的にいじめているとしても、息子さまのお心は安定しているとお思いでしょうか。
秘密を抱え、緊張していらっしゃると思います。
あるいは、表面的はいじめグループかもしれませんが、いじめられている可能性もあります。

息子さまは中学生でいらっしゃいますか。
では、やって良いことと悪いことの区別はついていらっしゃいますので、常識的に対応してみてください。
たとえいじめる側だったとしても、そのような流れに逆らえない、“困った事情”を抱えていらっしゃるはずです。

息子さまだけでは解決できないのです。
どうぞ、親心を胸に、毅然とした態度で、大人として、人生の先輩として、解決を手伝って差し上げてください。

酒井耀子