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親を殺したい衝動にかられます。

こんにちは。初めまして。
今日は夜中に切羽詰ってしまったので、無料相談にメールさせて頂きました。

親を殺したいと思ってしまいます。
いつもそう考えているわけではありません。
そう思わなくてよくなかったと思う時もあります。

感情に波があって、その波は大きくなり、
今日は、いつか自分が親を殺すのではないか、
自分が頚動脈を切って死ぬのではないか、
誰かを殺すのではないかと考えてしまいました。

いつもそう考えてるわけではありません。
いつか衝動でやってしまうのではないかと思うと怖いです。

普通の家です。
でも、最近あった秋葉原の事件に近いものを感じて余計怖くなっているのだと思います。
自分は、典型的な真面目人間だと思います。
自分が、親に気持ちを気付いてもらいたいと思っても、親は気付かないし、考えようともしません。
理解力がないし、理解しようともしていない。
自分が一番大切で、自分が一番正しいと思ってます。

ネガティブの波をどうにか越えると、前向きに振舞える自分が居ます。
だから親も、誰も、心配しないのだと思います。

その波が大きく、酷くなってしまって怖いです。
自分が親にないがしろにされるのではないかと、今日は親の咳や足音が怖く感じました。

親は大学を出たら、自分の力で生きていけといいます。
でも、トラウマの恐怖心からトイレによくいくため、普通の就職はできないと思っています。
また、目指していた職業も、腱鞘炎になり、精神的に辛いです。
何で自分はこんなに不幸なんだろうと思います。
どこからどう見ても健常者だから周りに理解されにくい。
親に自分の辛さを告白しても、理解しようとはしないだろうし、だから理解できないし、また普通の家庭に戻るし、ただ大きな態度で告白して自分の生活が目茶苦茶になるのもいやです。
物質的には恵まれた家ですが、この家に生まれて来たことは不幸だと感じます。普通の家なのに、自分に対する心や感情が無いと思ってしまいます。

波が来て、衝動にまかせて、いつか人を殺したり、自殺したりするのがいやです。
誰かに伝えたくて、誰か助けてくれる人は居ないかと考えメールさせて頂きました。長い文となり、申し訳ありません。明日笑って、でもまた波が来るのだと思います。ありがとうございました。

女性

20歳

2008年6月30日

カウンセラーの回答

「囚われの心」を解放して、自由になりましょう。

タビトさん、こんにちは。
メールをお寄せいただき、本当にありがとうございます。
お返事をさせていただきますカウンセラーの鶴園みあと申します。

メールの最後の、「明日笑って、でもまた波が来るのだと思います。」という言葉から、「結局、私はこれから先も、この波に延々とおびやかされて生きていくしかないんだ」という諦めにも似た、タビトさんの深い絶望感が感じられ、お返事させていただきました。おそらく、本当に、本当に長い間、誰にも打ち明けられず、誰にも助けを求められず、一人でおびえながら耐えてきたのでしょう。

タビトさんは、メールの中でご自分のことを「典型的な真面目人間」と表現されていますね。一般的に、「真面目人間」とは、「社会の規範」から決してはみ出ずに生きている人を意味しますが、おそらく、タビトさんの場合、ご両親から与えられた「枠」からはみ出ないように生きてきたご自分のことを指しているのでしょう。
そして、その「枠」は、社会の規範よりももっと狭くて、厳しいものだったのかもしれませんね。
決して納得も満足もできなかったけれど、家庭の中での平和を保つには、ご自分を「枠」にはめ込んで、生きていくのが一番だと思って、いろんなことを我慢してきたのではないでしょうか。

本当はもっと遊びたいのに、我慢して、勉強したり、お手伝いをしたり。
本当はほかにやりたいことがあったのに、ご両親が進めるものを選んだり。
本当はご両親とは違う意見や考えを持っているのに、それを胸のうちにしまったまま、ご両親の意見や考えをしぶしぶ受け入れたり。

もちろん、そうやっていれば、ご両親の機嫌を損ねることもなく、ある意味、「平和」で、「普通の家」だったかもしれません。
でも、自分の願望や感情を押し殺して、親の要求に応えるだけの人生なんて、これが本当に私の人生なんだろうか?いったい誰のための人生なんだろうか?という疑問や不満、怒りがどんどんたまってきて当然です。

今、タビトさんの中に、たくさんの怒りや悲しみがうずまいているのが分かりますか?

自分たちの価値観ばっかり押し付けて、私はお父さんやお母さんの人形じゃない。
私の人生、私の好きなようにして何が悪いの?
私は、そんなに優等生じゃない。たまには、ハメも外したいし、無茶だってしたい。失敗することもあるだろうけど、失敗する権利だって、私にはあるのよ!
いいところも悪いところも全部ひっくるめて、ありのままの私を、ちゃんと見てよ。ちゃんと理解してよ。理解しようと努力してよ。

手足を折り曲げてやっと入れるくらいの、とても窮屈な檻の中で、手足を一生懸命つっぱらせ、どうにかこの檻を壊して飛び出そうと、怒って泣き喚きながら、必死で暴れているタビトさん。
私には、そんなタビトさんの心の姿が見えてくる気がします。

とにかく自由になりたい。
好きに生きたい。
そして、そのまんまの自分を愛してほしい。

タビトさんの望みは、ただ、それだけなのではないでしょうか。

でも、自由になろうとしても、親が干渉してジャマをする、だから、自由になるには、親を殺すしかない。
あるいは、それがダメなら、自分が死ぬしかない。

そんな思いから、親を殺したいという衝動が時々出てくるのでしょう。

なにも、タビトさんは、ご両親を殺すことが大好きなわけではないのです。
ただ、自由になりたいだけなんですよね。
だから、親を殺したいと思ってしまうタビトさんが出てきても、そんなご自分を恥じたり嫌ったりしないでくださいね。

とはいえ、本当にご両親を殺すわけにはいきません。
実際に殺してしまえば、タビトさんもきっと後悔するでしょうし、タビトさんの人生も台無しになってしまいます。
それに、仮に、ご両親を殺したとして、タビトさんの心は自由になるでしょうか?おそらく、ならないですよね。

タビトさんは、今のこの状況から脱するには、親を殺すか、自分を殺すか、このどちらかしかない、と考えていますが、実は、もうひとつ、選択肢があるのです。
それは、タビトさんの心の中にいる「プチ両親」を殺すことなのです。
殺す・・・というと、大変イメージが悪いので、「プチ両親」に引退してもらうというふうに言い換えますね。

人は、幼いころから両親からしつけを受けて育ちます。自分で考えるということが十分にできないうちは、両親の言いつけが100パーセント正しいと信じて、これにしたがいますが、大きくなるにつれて、自分なりの考えややり方を身につけ、両親の言いつけとは違ったことをするようになります。
ここで親 とぶつかって、反抗したり喧嘩をしたりしますし、自分なりのやり方で生きたいと望んで、それには親がジャマだと感じて、「親を殺したい」と思う人も少なくないはずです(たぶん、みんな、一度は思ったことがあるはずです。タビトさんだけじゃないんですよ。)。
ところが、親もうるさく言わなくなり、自分なりのやり方で生きられるようになって、いざ、親の言いつけに反するようなことをしようとしたとき、妙な抵抗を感じることがあります。何か悪いことをしているような・・・。別に親に怒られるわけでもないし、誰に迷惑をかけるわけでもなくてもです。
これは、長い間親からのしつけを受けるあいだに、心の中に「プチお父さん」「プチお母さん」が現われて、実際の親の代わりに、あなたがやっていることを監視して、「それをやっちゃダメでしょ」と規制するようになるからなんです。
仮に、頭では「親の言うとおりになんかするもんか」と思っていても、無意識に、この「プチ両親」がブレーキをかけるのです。

ここで、試しに、鏡の中の自分に向かって
「あなたの好きにしていいよ。自由にふるまいなさい」
と言ってみてください。
そのとき、どんな感じがしますか?
「よ〜し、好き勝手にするぞ〜」
と素直に楽しい気分になれますか?
心のどこかに、何か悪いことをしているような、「え?ホントにいいの?」という妙な抵抗はないですか?
ご両親がブレーキをかけなくても、タビトさんの中の「プチ両親」が、タビトさんを監視して、責めたりコントロールしたりしているからです。
幼いころは、この「プチ両親」がタビトさんの行動をコントロールしてくれたから、世間様から「お行儀の悪い子だ」と叱られたり、あるいは危険にさらされたり、トラブルに巻き込まれたりせずにすみ、タビトさんを成長させ、守るために役立ちました。
でも、今のタビトさんには不必要なものです。もう、「プチ両親」がいなくても、タビトさんはちゃんと生きていけます。
だから、「プチ両親」には、お引き取り願いましょう。

タビトさんの中に、「あれをしちゃダメ」「これはいい」というように、知らず知らずのうちにご両親から受け継いだ価値判断や禁止事項があって、ことあるごとに出てきては、タビトさんにブレーキをかけているかもしれません。
そのたびに、「あ、これはプチ両親の仕業だな」と気づいて、お引き取り願いましょう。
もう、タビトさんは自由なのです。

それから、もうひとつ、やってもらいたいことがあります。
今、ご両親への怒りや悲しみでいっぱいで、それが洪水のように氾濫を起こして、誰かを殺してしまいそうで怖いんですよね。
それくらい、溜め込んでしまっているということですから、とにかく吐き出しましょう。
もちろん、ご両親やお友達に吐き出して聞いてもらうのが理想的なのですが、今は無理そうなので、ノートに全部書き出しましょう。

お手本(?)として、私が吐き出してみますね。大阪人なので心の声も大阪弁ですが。

ホンマ腹立つわ。もう嫌や。
たまには私の話も聞けっちゅうねん。
お父さんお母さんの言うことばっかり聞いてるのはもうたくさんや。
私のやりたいこともやらせてくれっちゅうねん。
なんで私ばっかり我慢せんとあかんねん。
私には私のペースがあるんや。急かすな。
さんざん干渉しておいて、今さら「自分の力で生きていけ」って、勝手すぎるわ。そんなん言うんやったら、ごちゃごちゃ、口出しせんといて。
とにかくうるさいねん。
私にも感情があるねん。ロボットじゃないんや。ええかげん分かってくれ。
いっつも自分らだけが正しいわけやないやん。
ホンマにムカつくねん。どっか行ってくれ。

これ以上書くと、汚い言葉もたくさん出てきそうで、カウンセラーとしてはどうなんだろうと思われるので、これくらいにしておきますが、実際には、もっともっと激しい言葉も出てくるものです。
タビトさんは、遠慮せずに、めいっぱい書き出してくださいね。

たかがノートに書いてどうなるんだ、と思われるでしょうけれど、そのくせ、いざ書くとなるとなかなか出てこなかったりしますし、やっと出てきたと思ったら、今度は止まらなくなったりしますし、やってみるとかなりスッキリしますよ。
後で読み返してみて、「私って、こんなに怒ってたんだ。こんなに悲しかったんだ」と実感して、涙が止まらなくなるかもしれません。

どんな感情も、正しいとか間違ってるとかレッテルを貼らずに、吐き出していいのです。
どれも、タビトさんの心からの声なのですから。

ドロドロの毒を吐いたっていいの です。それは決して悪いことではありません。
純真無垢な赤ちゃんだって、自我が芽生えてくるころには、気に入らないことがあると、ママに激しく怒って吼えたり、力いっぱい蹴っ飛ばしたり、すんごい目つきで睨んだり、「バウ〜バウ〜」と意味は通じないのですが毒を吐いたりするんですよ(ウチの子は、今まさにそんな状態です。)。
とにかく、溜まっているものを出してしまいましょうね。

それから、人生は、小さいものも大きいものも含めて、あらゆる選択の連続です。
今までは、ご自分を押し殺して、ご両親の望む選択肢を選びつづけてきましたが、少しずつ、ご自分の望むほうを選択することも増やしていきませんか?

とはいえ、いきなり大きなことで、それをすると、ご両親もタビトさんの急な変化にビックリするでしょうし、大騒ぎになるかもしれませんし、タビトさんとしては、それはまだ怖いでしょう。
ですから、まずは、ホントにホントに小さな選択から(それこそ、食べ物とか着るものとか)、タビトさんらしさを出していきませんか。
まずは、小さな選択で、タビトさんなりの考えややり方を試してみて、それがうまくいったら、それを自信に変えて、少しずつ大きな選択をしていくのです。
そうすれば、ご自分の力で生きていく自信が少しずつついてきますし、ご両親も、そんなタビトさんの変化に呼応するように、変化してくるでしょう。

もちろん、最初は、ことあるごとに自分たちの言いつけとは違うことをするようになったタビトさんを見て、ご両親は悲しんだり怒ったりするかもしれません。でも、自分なりのやり方で、失敗をしながらも、徐々に成長し、自信をつけていくタビトさんを見ているうちに、「そういうやり方もアリなのかもしれないなあ」と、何も言わなくなるはずです。
というよりも、自分らしさに自信が持てるようになってきたら、ご両親が何を言っても、タビトさんは気にならなくなるでしょう。

今、「親を殺したい」という衝動が強まってきているのは、ご両親から与えられた「枠」から飛び出す時期ですよというサインなのかもしれません。それは言い換えれば、ご両親と新しい関係を構築する時期ですよというサインともいえます。
今までは、子供という立場からご両親と関わってきましたが、タビトさんがご自分なりのやり方で生きていけるようになって(そのために、ご両親とは一時距離を置くことになるかもしれませんが。)、本当の意味で大人になったとき、今度は、対等の立場でご両親と関われるようになるでしょう。

とはいえ、そうなるまでには、しんどくなったり怖くなったりすることもあるでしょう。
そんなときは、またノートに書き出すのもいいですし、お友達や私たちカウンセラーに吐き出すのもいいでしょう。
溜め込まずに、どんどん吐き出してください。その中で、タビトさん自身も知らなかったご自分に出会えることもあるでしょう。そして、それがまた、タビトさんらしさを作っていくのです。
いつでもご相談いただければ、私たちカウンセラーも、そのお手伝いを喜んでさせていただきます。

このたびは、ご相談いただき、本当にありがとうございました。

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