悩み相談・人生相談ならエキサイト【お悩み相談室】電話カウンセリング
  • 閲覧履歴
  • よくある質問
  • 使い方

どうしても働きたくない

お悩み種別職場のコミュニケーションの悩み

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、仕事に関するお悩みに、湯村圭一郎カウンセラーがお応えします。

今回のお悩み

私は正社員として、今の職場で6年間働いています。しかし、最近、仕事へのモチベーションもあがらず、どうしても働きたくないという感情ばかり湧いてきます。今の感情はただの私の甘えだと思うので、仕事を辞めることもできません。でもこのままだと会社に行けなくなってしまうかもしれません。どうしたら現状から抜け出せるでしょうか?

なおき(男性 28歳)

モチベーションが上がらなくなったきっかけは、仕事なのか・プライベートなのか

湯村カウンセラー(以下湯村):モチベーションが上がらない時は、誰にでもありますよ。モチベーションが上がらなくなったきっかけは、仕事なのか・プライベートなのか、まずはそこを紐解いて現状を知っていきましょう。

なおき:考えてみると、ここ最近同じ仕事ばかりで、やりたい仕事や新しい仕事へのチャレンジができていない気がします。

湯村:同じ仕事ばかりで嫌気がさしているけれど、甘えることはだめだと自分を責めて追い込まれている、とてもお辛い状況かと想像いたしました。
今現在、ご自身の中のエネルギーを数値化するとしたらどれくらいだと感じますか?

なおき:だいぶ少ないと思います。30%とか…。

湯村:エネルギーが30%しかない状態で仕事をしている、辞めることができない不安や恐れがある、自分を責めている、そのような状況だと、エネルギーは減っていく一方だと思います。仕事以外に好きなことがあっても、エネルギーが低いと動けないですよね。
スマホの充電をイメージしてください。充電が残り30%なのに、充電をせずに使いつづけると省電力モードになり、いずれ動かなくなります。それと同じ状況です。
休みの日はどう過ごしていますか?

なおき:家でだらだらしています。休みでも仕事のことを考えてしまいます。

湯村:体は休めているとのことですが、土日まで仕事のことで頭を働かせている状態は、仕事をしていない時もエネルギーを消耗しているということです。

今のなおきさんには、きちんと休むことが必要ですので、休み方についてお話しますね。

1. 「やらないことリスト」を作る

やりたくないことを今後一切やらないというわけではないですよ。今はエネルギーがなくてできないことや、やらなくてもいいことを無理にしない、ということです。やらないことリストを作ると、本当にやるべきこともみえてきます。

2. 散歩や瞑想をする

スマホを持たずに五感で感じることに集中してみてください。ただ歩きながら、空の青さを感じながら、今の自分の状態に意識を向けると頭を休めることができます。

仕事の悩みは過去のことが原因で、仕事をやめたいと思うのは今よりも先、未来のことですよね。つまり、過去と未来にずっと囚われているような状態です。散歩や瞑想は「今」に戻る練習なのです。自分の過去や未来をどうしたいか少し考えて、今のことに戻ってきてほしいと思います。

また、脳は体を動かさないとお休みモードに入りやすいのですが、体を少しでも動かすとスイッチが入りやすくなります。少しでも動けたら、動くことができた自分を褒めてあげてください。
不安がでてきても、その不安は悪いものではなく心のメッセージだと思ってください。なにが不安なのか書き出して、自分で質問して自分で答えていきましょう。

働く本当の目的はなに?なぜ今の仕事を選んだのか?自分はどうなりたいか?どういう人生を生きたいのか?仕事をしている意味を深堀りして、自分と向き合い不安を優しく受け止め、丁寧に答えてあげていって下さい。

モチベーションが上がらない自分を、良し悪しで判断する必要はない

湯村:次に、仕事で使えるテクニック的なこともお伝えしますね。

1. やることを細かく書き出して、できたら斜線を引いていく

これは、達成感を得られる工夫のひとつです。

2. 自分の今の状態を人に伝えるスキルを学ぶ

相手に言いにくいことを伝える時に役立つスキルDESC法(相手に伝えたいことを「客観的な状況」「主観的な気持ち」「提案」「代案」の4つに整理するやり方)がおすすめです。

3. アイ(I)メッセージ

私を主語にすると、自分の意見や気持ちを適切に伝えることができます。

これらを試してみて、それでも睡眠や食事がとれないような状況が続く時は、自分を客観的にみるために、医師の診断を受けるのもひとつの方法です。

最後に、もうひとつ質問です。
もしご自身と同じような人が職場にいたら、なおきさんはどうアドバイスをしますか?

なおき:そうですね…、ちょっと休んだら?と声をかけると思います。

湯村:なおきさんが答えをもっているんですよ。他人にかけてあげる言葉を、ご自身にもかけてみてくださいね。

モチベーションが上がらない自分を、良し悪しで判断する必要はありません。
モチベーションがあがらないことは、人生の中のただの状況です。
抵抗せずありのままの自分を受け入れていきましょう。

今回のカウンセラー

湯村 圭一郎 カウンセラー

厚生労働省認定(社)日本産業カウンセラ-協会 産業カウンセラー、中央労働災害防止協会 心理相談員、アディクション(依存症)講師、傾聴・聞き方講座講師、警察署管内 メンタルヘルス・ストレスケア講座講師、公安委員会 犯罪被害者支援員。

恋愛・家族・仕事など幅広く対応。親身に優しく話を聞いてくれると評判のベテラン先生。

記事一覧