職場における異性の同僚との距離感をどう取ればいいか悩んでいます

2022年4月12日

お悩み種別人間関係

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、人間関係に関するお悩みに、的確なアドバイスが評判の堀内正明カウンセラーがお応えします。

今回のお悩み

最近、職場の同期の男性からプライベートで遊びに誘われました。前職では、同期の男性とよく二人で飲みに行ったり遊んだりしていたら、女性の先輩社員から、彼には婚約者がいるのに距離が近すぎると釘を刺され、陰口を言われたことがありました。職場の人間関係を壊したくはないので、同期の男性からの誘いはOKはしたものの、今後どのように距離感を取っていいかわからず悩んでいます。どのような距離感をどのように保っていけば良いかアドバイスをいただけますか？

りこ（女性 25歳）

相手のペースに巻き込まれない関係性を構築できることに

堀内カウンセラー(以下堀内)：りこさんは、以前の職場での人間関係がトラウマになっていて、また同じようなパターンになるのではという不安があるのかもしれませんね。
以前の職場のことも気にはなりますが、現在の職場の人間関係を壊したくないとのことなので現在のことをお話しますね。

どのような距離感をとっていいか悩むということは、その人に対しては深入りしたくない・なるべく距離感を保ちたいと思っているということでもあると思います。

一つ目に、プライベートで遊びに誘われた職場の同期の男性は、自分の仕事においてプラスなのか？マイナスなのか？を考えてみてください。

りこさんがその職場で仕事をしていくこと、成功していく上で、「その同期の男性は自分にとって必要で大切な存在である。」と、考えるのであれば、その仕事の関係性を大事にするために、時にはプライベートな付き合いに応じるのも一つかもしれません。
きっちりと仕事関係と割り切った状態で、自分が仕事上の目標をもつ上での彼の必要性や彼の役割を考えるということです。

もし、マイナスでしかない状況なら、職場だけの関係性と割り切って距離を取り、挨拶や言われたことはやるなど最低限の関わりにすることです。社交辞令的な対応をしていけば良いでしょう。つまり、その同期の男性が、りこさんにとってどういう存在なのかがポイントになってきます。

二つ目に、りこさんの中で苦手な男性・得意な男性のそれぞれのタイプを明確にしてみましょう。男性シナリオを作ることです。

いくつか条件を書き出し、こういう男性は好き・こういう男性は嫌いで苦手、と自分の中で男性に対する自己分析をしていきます。この自己分析ができていると、同期でも上司でも男性に出会った時に「これは私の苦手なタイプだな…。」など、自分の中でわかるようになってきます。

また、この同期の男性に対することだけでなく、恋愛感情を持った男性に対しての見方を整理することにもつながるので、将来的にもきっと役に立つことでしょう。

インスピレーションや色眼鏡で相手を見るよりも、自分の基準が明確であれば、相手のペースに巻き込まれない関係性を構築できることにつながります。

自分の中で整理し対応できる力をしっかり持つことが必要

りこ：本当は誘いを断るべきなのでしょうか？私は学生気分が抜けていないのでしょうか？

堀内：同期の彼のことを、男性として好意があるわけではなく、仕事仲間として付き合うと決めたなら、プライベートで会ったとしても〇時間で帰る、など自分で決めれば良いのではないでしょうか。
例えば、今後仕事や職場のことで悩んだ時に相談できる相手かもしれない、そうしたらりこさんのほうから会社帰りに食事に誘うこともあるかもしれません。

りこさんは物事を整理立てて考え、客観的な視点ができる方だと思いますので、アンテナを立てて見極めていくと良いと思います。

距離感をどうとるかは、自分が決めることですよね。だからこそ、自分の基準の中でその同期の男性はどういう立ち位置になるのか確認した上で、その人の付き合い方をどのようにしていくか決めることができます。

ビジョンがしっかり明確になれば、自分で関係性を決めていくことができます。自分の意見もきちんと言える関係性を作っていけるといいですよね。

りこ：女性の先輩にまた何か言われたら…と気になる時はどうしたらいいですか？

堀内：りこさんは、周りの目や他者評価が気になるタイプかも。失敗してはいけないという想いや相手の言葉を重く受け止めやすく傷つきやすい部分もあるのかも。

自分の強さや弱さを知ることで、言われた言葉に対して自分の中で整理し対応できる力をしっかり持つことが必要です。不安な部分を見せると相手は突っ込んでくるものなので。

趣味でも好きなことでも、短期的な目標でいいので、努力して何かを成し遂げる経験を積み重ねていくと自分の考えや行動に自信がついてくると思いますよ。