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危機感がないと言われますが、自覚がありません

お悩み種別人生相談

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、危機感を感じられないというお悩みに、公認心理師のじゅりあ先生がお応えします。

今回のお悩み

昔からのんびりやで親や友達から危機感がないと言われます。先日上司にも言われさすがにこのままではまずいと思いましたが、次の日には危機感が薄れてしまい頑張る気力がなくなってしまいます。締め切りや、やらなくてはいけないことなどに焦りをあまり感じない自分に、今は良いが、いつか大変なことになるのではと自分でも危惧しています。どうすれば危機感を持ち、自分を奮い立たせることができるのでしょうか?

あきら(男性 25歳)

どのように成長していくかを考える

じゅりあカウンセラー(以下じゅりあ):あきらさんは危機感がないご自身に対して、危惧しているとのことですが、その状況自体が今ちゃんと危機感を持っている、ということだと思いますよ。

人は、それぞれ違う家庭環境で育っているため、さまざまな環境要因や経験が本来の性格にプラスされています。危機感がない、と周りから言われるということは、あきらさんは今まで生きてきた中では、大きな不安感などがなく、健やかに生活していらっしゃっるのではないでしょうか?

それは健康的であり、仕事に対しても余裕を持ちエネルギーを注げていることは、非常に前向きなことだと、ご自身で捉えていただいてくと良いと思いますよ。

ただ、ご両親やお友達、上司の方からも危機感がないと言われたことで、気にされているとのこと。それはご自身の中でも、もう少し成長したい気持ちがあるのだと考えられます。

それでは、どのように成長していくかを考える上で、大事なポイントをお話しますね。

自分が達成させたい思う目標を設定してみる

そのポイントとは、ずばり目標の設定です。あきらさんは25歳とのことで新卒3年目くらいでしょうか?

会社で今どういう仕事をしていて、どのようにそれを達成すべきかがわかってくる年代だと思いますが、自分の中で目標設定はありますか?

もしかしたら、あきらさんは、先のことが漠然としているのかもしれません。

例えば、自分の中で売上をこのくらい達成したい!など具体的な目標があると、それに対してどう達成すればいいのか考えることになります。小さな目標でもよいので、自分が達成させたい目標を作り、行動してみましょう。先を見越して自分が動いていく意識を持つことで、自分の中でもリミットや、やらなくてはいけない課題も見えてきて、目標を達成させるために危機感に近い感情も生まれてくると思います。

自分がそうした危機感を感じたら不安にならないように、事前に防衛策をとっておくことが大切です。実際に危機に直面した時をできるだけ具体的に想定して、解決のプロセスを頭の中で描き、対応策や予備知識を準備しましょう。その上で、危機に見舞われないための予防策を考えておけると安心です。

このように自分の中で考えをまとめておくことで、危機に対応できる余裕がある程度生まれてくると考えます。

ご自身の中で余裕を持ってしっかりと考える時間は大切ですよね。

経験・体感していくことで自己理解につながる

人間は、経験しないとわからないことが多いので、将来のことについて、自分自身でもどうしたら良いかわからないことは当然あると考えます。例えば、今後、あきらさんがご結婚されたり、家族が増えたりすることで、守らなければならないものが増え危機感を感じる場合もあると思います。

人間関係や生きるステージによって危機感の捉え方も変わってきます。今、あきらさんが危惧していることは準備段階だと捉えて、ゆっくり自分の方向性を考えて前に進まれるといいと思いますよ。

焦りがないとは余裕があること

あきら:危機感がない私は、何かの病気なのでしょうか?

じゅりあ:私は医者ではないので、あきらさんが病気かどうかに関する診断はそもそもできません。なので、その前提で聞いてくださいね。

あきらさんのように、危機感がないという意識の方は世の中にたくさんいると考えます。病気がどうかを判断する際に、日々の生活の中で睡眠に課題があるために、ご自身が苦しい思いをしていたり、食事が全然とれていなかったり、人から言われたことで考えすぎてしまい仕事が手につかなかったり、ストレスがたくさんあり精神的に不安定になっていたりするなどというポイントがあります。

上記のような場合、ご自身の体や心の負担が大きすぎるかもしれません。その場合は、医療機関に相談した方が良い可能性が高いと考えられます。

また、あきらさんがご実家なのかひとり暮らしなのか、どのような生活環境かにもよりますが、例えば、コロナ禍の中でひとり暮らしだと、それだけでもストレスが溜まりやすい状況にあると思います。

今回お話をうかがっていると、今のあきらさんは、危機感がないことを悩みとして捉えていて、その悩みに対して一生懸命考えられている状況であり、それはとても前向きなことだと思います。

あなたはあなたでいいのです。

焦りがないとは余裕があること、とポジティブに捉えてみてくださいね。

今回のカウンセラー

じゅりあ カウンセラー

電話相談5000件以上の実績。

国家資格である公認心理師の資格を持ち、スクールカウンセラーとしても活躍中。

キャリア相談、社会性やコミュニケーションのトレーニングも得意。

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