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打たれ強くなるにはどうすれば良いか

お悩み種別仕事に関する悩み

人間関係・仕事・メンタル・片思い・不倫・性など…周りの人に相談しにくいお悩みや不安に、毎回人生経験豊富なカウンセラーが回答します。

今回は、仕事での人間関係に関するお悩みに、丁寧で的確なアドバイスが評判の川崎まいこ先生がお応えします。

今回のお悩み

新卒1年目でまだ仕事に慣れず、少しきつく言われると1週間ほど引きずってしまいます。そのことを先輩に相談したら、「慣れや考え方で打たれ強くなる、自分もそうだった。」と言われました。でも、どう考えても打たれ強くなれる気がしません。打たれ強くなるにはどうしたら良いのでしょうか?

ゆう(男性 23歳)

過去の自分の打たれ強さを振り返る

川崎カウンセラー(以下川崎):ゆうさんは、打たれ強さを身につけたい、とお考えなのですね。

新卒1年目ということでは、右も左もわからない、やることなすことダメ出しされてしまっているのでしょうか?褒められることも少なく、今が一番きつい時期かと思います。

会社は新人を育てていこうとしているので、きつく言われる場面も多くなるものですよね。しかし、きつく言われて引きずったとしても、1週間後にはエンジンがかかってくるのであればOK!と思って良いと思いますよ。

ゆうさんは気持ちの切り替えをもっと早くしたいと思っているかもしれません。しかし、逆に少し引きずるくらいでないと、次に活かすことができないとも言えます。

その引きずっている1週間、ゆうさんはどんな風に過ごされていますか?

食事や睡眠が取れないことはありますか?もしそのような日常生活にも影響が出てしまっている状況なのであれば、それらが積み重なってしまう前に医療機関への受診を検討する必要も出てきます。

今回は、そういった日常生活への影響以外の、ゆうさんの、打たれ強くなりたい、というお気持ちを優先してのお話をさせてもらおうと思います。

1週間の間はどんなことを考えていますか?「悔しい」「次は失敗しないようにしよう」「次は褒められるようにしよう」などでしょうか?

注意を受けたことを思い出して凹むことはあるかもしれませんが、少しづつであっても前向きな気持ちになり、たった1週間で気持ちを切り替えられるゆうさんは、もうすでに打たれ強くなっているはずです。そんなご自身に、どうぞ気づいてあげてください。

また、ゆうさんは、学生時代に運動や習い事などしていましたか?試験勉強や学校行事、部活、アルバイトなどの場面で失敗して悔しい思いや挫折をしても、再チャレンジに奮闘した経験や頑張ったと胸を張れる思い出が、きっと何かあるはずです。

過去の自分の打たれ強さを振り返ってみてください。

その時にできたのだから、これからの社会人生活でもできるはずですよ。

ただ、社会人になると、学生の時とは違いお金をもらって仕事をしていますから、その打たれ度合はこれまで以上にハードなものであることと思います。でも、上司も先輩もみんな新人の時があり、みんなそこを通ってきています。先輩がおっしゃっているのは、この部分なのかも知れませんね。

ゆう:慣れや鍛えることで変わるのでしょうか?

川崎:慣れには、メリットもデメリットもあります。例えば、きつく言われることが当たり前になってしまい、「きつく言ってくれるのは僕に指導してくれているからだ」と容認しすぎてしまうと、パワハラなのかどうなのかに気づかず、どんどん自分が傷つき消耗してしまう危うさもあります。

また、きつく言われても何も感じなくなってしまうと、成長や打たれ強さを身につけるというよりも、ただただやり過ごすことになってしまいます。慣れの怖さでもありますね。

きついことを言われて凹んだり悩んだりもするけれど「次は頑張ろう」と、次のステップに活かしていくことができるといいですよね。良い意味で「慣れる」ことができると、それが打たれ強さに繋がっていくと思いますよ。

言われたことを今後どう活かしていくかを考えられるように、慣れを良い方向に身につけていって欲しいと思います。

打たれ強さと共に、しなやかさも

ゆう:相手に強く言わないことを希望してはいけませんか?

川崎:きつく言われることに抵抗感があるのですね。どんな場面でも、きつく言われるのは嫌なものです。できれば、優しく言って欲しいものですよね。でも、仕事になるとそうはいかないことも。

私は医療機関で勤務していた経験があるのですが、医療現場という特性上、どうしても急いでいる時や立て込んでいる時は、きつい言い方をされる場面、逆に私自身がきつい言い方をしてしまう場面が多々ありました。悪気があるわけではなく、必要があってきつい言い方になってしまうことや、心の余裕のなさがきつい言い方になってしまうこともあります。

教育や指導する立場にいる上司や先輩は、どうしてもきつく言わないといけない場面があります。それは、必要に応じてあえて、であったり、上司や先輩自身にも心の余裕がなかったり…。

「そういう言い方をしなくてもいいのに」という気持ちを抱くことは、自然な気持ちです。ただ、強い言い方をする人や状況を完全に避けることは、社会人生活の中では難しいことかもしれません。

ただ、ゆうさんのこういったお気持ちは、どうぞ大切になさって欲しいと思います。先輩からきつい言われ方をして嫌な気持ちになるならば、自分は他の誰かにはきつい言い方をしないと心掛けていきましょう。

そして、この気持ちをもう少し温めて置いて欲しいと思います。こうしていくことは、ゆうさんご自身に後輩ができて自分が先輩という立場になった時に、「もう少し違う言い方で伝えよう」と考えることができる力に必ずなってくれます。この考える力は、しなやかさ、とも言えます。打たれ強さと共に、しなやかさも身につけていきましょう。

今回のカウンセラー

川崎 まいこ カウンセラー

カウンセラー歴13年。

キャリア、ストレス、発達障害、人間関係、闘病のメンタルケア等の相談を得意とします。

丁寧で優しくかつ的確なアドバイスが人気の先生。

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