主治医への片思い

佐藤　ゆうじ

• 産業カウンセラー
• マスターマネジメントコンサルタント

・大学は仏教を専攻しています。悩んだからです。
・大学院で臨床心理学を学んでいます
　　フロイト、ユング中心に学んでいます
　　同時にアドラー心理学や交流分析、認知行動療法、来談者中心療法等を学んでいます

・教育を中心とした民間企業に勤務をへて独立し起業しています
　　事業内容は企業の教育支援とメンタルマネジメント、カウンセリング

・カウンセリング経験は35年
　　企業内のカウンセリング、医療、介護施設におけるカウンセリング、自治体の職員のカウンセリング
　　私の事務所に対談してくるクライアント対象のカウンセリング

・ＮＰＯを立ち上げ地域でのメンタルサポート活動やカウンセラー養成講座を行っています
　　さらに講師養成講座、心支援士講座も行っています
　　2021年から通信講座も開講しています。

・著書　心理エッセー半熟たまご、心のコリのほぐし方、職場と家庭ですぐに使える心支援の知恵袋
　　　　産業カウンセリングハンドブック（共著）自習型カウンセリングマニュアル
　　　　ＢＳカウンセリングマニュアル、家族創世紀主役は女性、ゼロ社会と心の技術等があります。

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カウンセラーの回答

自分の体優先に静かに相手を観ましょう

　こんにちは、主治医に片思いで7年なのですね。良くしてくれる主治医に思いを寄せることは、自然な感情の動きだと思います。ただ主治医の側に立つと、目の前にいるのは患者です。患者として対応していますので、例外はあるとしても医師対患者の関係を超えることは少ないと感じます。
先生の本心を知りたいでしょうが、打ち明けることはないと思われます。ご相談の文面を見ても、「幻想」と言っていることを考えると、その関係以上でも以下でもないという印象を持ちます。

その思いはそのまま抱いておいて良いのではないでしょうか。その先生に診てもらってからの体調が良いとしたら身体を優先して診てもらって良いと思います。そうした思いが治療効果にも影響を及ぼしている可能性を感じます。医師と患者、カウンセラーとクライエントの関係において、どちらかが思いを寄せることはあります。主に患者、クライエント側のケースが多いのですが、まれに逆のこともありますが、関係は治療者と患者、相談に寄り添うカウンセラーとクライエントの関係を維持することが良識ある専門職側のモラルでもあります。ですので個人的な感情を言葉にすることはないと思われます。

　ご自身の医師への想いを抱きながら体優先にしてより健康になるように治療を続けてはいかがでしょう。気持ちを優先しても他の病院に行っても、その医師への想いは消えないと思うからです。想いをなくすことはできませんので、いったん棚上げして、身体を優先しながら自分の心の中を静かに観察し、同時にその医師に対しても冷静な目で見てみましょう。恋愛感情は時に盲目になってしまいがちですので、冷静な目で、医師の言動を見てみましょう。医師は患者としてあなたの身体を診ます。あなたは医師の言動を観るようにしてみましょう。冷静に観ることで違ったものが見えてくるかもしれません。人に思いを寄せることはとても大事な人としての自然な感情ですのでその想いは大事にしましょう。すべては人の心のなかにある「愛」から動き出しています。ご自身の中にある「愛」そのものを、これをきっかけに考え深めていきましょう。人間性の原点に「愛」があります。