保護者が男の子に手を叩かれたと怒鳴り込んで来ました。

中澤　壱成

＜経歴＞　　人生半ばで大きく転換！
理工学部電子工学を卒業後、外資系オーディオ製品開発メーカーに入社、設計を始める。その後は転職を数回重ね、半導体設計、オーディオ・ビデオ製品の開発を手掛け、営業(部長)、企画（課長）、マーケティング（部長）、技術CTO、副社長などを経る、その間にセカンドキャリア支援も行う。それまで企業にてモノ作り・ヒト（採用、相談）を通して得た貴重な経験をもとに「やはり、企業の質は人をどう活かすか」にかかっていることを実感し、カウンセリング業務に主軸を移す。現在はメンタルクリニック、企業内にて心理カウンセリングを担当、その他、キャリア相談、面接官、講演などを行っている。

＜資格＞
JAICO認定　産業カウンセラー
JCDA認定　キャリアカウンセラー
JADP認定　上級心理カウンセラー
JISHA（中災防）認定　心理専門相談員　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　NASVA認定　第一種・第二種カウンセラー
メンタルヘルス・マネジメント?（ラインケア）　大阪商工会議所
メンタルケアアドバイザー
日本認知療法学会　会員

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カウンセラーの回答

園長にどう対処したら良いかを伺う（指示を仰ぐ）ことが良いと思います。

カウンセラーの中澤壱成と申します。

メールの内容を拝読し、とてもお困りの様子がよく分かります。
保育士というお仕事はたくさんのお子さんを見ながら、不意に起こる出来事にも適切に対応を求められる大変なご苦労があると思います。

今回の事も、たまたま、ともさまがそこに居合わせなかったために状況を十分に把握できない中での謝罪となり、とても難しさを感じておられるのではないでしょうか？
ともさまがその保護者の方に対し、居合わせなかったことの謝罪をされたことはとても適切な行為と思います。

ただ、その保護者の方の反応から伺えるのは、自分の子ではない、しかも小さなお子さんに叩かれたという、あたかも自尊心を傷付けられたような怒りの感情が強く出ているように思います。
このような方の場合は、ともさまが、誠意ある謝罪をしても、なかなか怒りを収めてくれないでしょう。何故なら、心の中は怒りの感情で理性を失ってしまっているからです。

どう対応すべきか？ですが、それはともさまがどうすべきかを考えるのではなく、園長に、すでにともさまが謝罪を試みた結果、その保護者の方がまだ納得されていないことを報告された上で、園長にどう対処したら良いかを伺う（指示を仰ぐ）ことが良いと思います。
園長がすでにこの件につき関わってくださっているので、園として、その後をどう対応すべきか？を決めていただくことが大事と思います。

今後のともさまと園長の信頼関係を維持するためにも園長との連携のもと進めることが大切と思います。

ところで、これは私見になりますが、感情的になっている相手に対し、心を静めてもらうには、出来るだけ相手にしゃべる機会を与え、（たとえば、今回の叩かれた状況などを話してもらい）内容がどうであれ、受け止め、傾聴し、その上で再度謝罪の言葉をお伝えすることで効果が期待できると思います。
怒りはしゃべることでかなり低減されるものです。


どうぞ、園長とよく相談されてください。